ザブングルは『戦闘メカ ザブングル』の登場メカ。同作品の前半の主役ロボットである。
ザブングル | |
---|---|
外国語表記 | Xabungle |
登場作品 | 戦闘メカ ザブングル |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α外伝 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | ウォーカーマシン |
生産形態 | 少数生産機 |
全高 | 17.8 m |
全備重量 | 113 t |
動力 | ガソリンエンジン |
出力 | 24,000 kW |
最高速度 | 255 km/h |
開発 | イノセント |
乗員人数 | 最大4名 |
主なパイロット |
ジロン・アモス チル ラグ・ウラロ エルチ・カーゴ ブルメ ダイク |
概要
カーゴ一家に2機下ろされた本格的な戦闘用ウォーカーマシン。ジロン・アモス曰く「ザブングルは男の子!!」とのこと。
上半身を成す「ブングルスキッパー」と下半身を成す「ブングルローバー」で構成される。ウォーカーマシンの中でも最もナチュラルな人型をしており、ずば抜けた運動性能と格闘能力、大型ウォーカーマシンを容易く投げ飛ばすパワー、様々な携行武器を扱える高い汎用性・作業性など、どれを取っても従来のウォーカーマシンとは一戦を画す高い戦闘能力を誇る。反面、合体・分離機構と人型であることに拘り過ぎた設計による悪影響から機体構造が複雑になってしまっており、ウォーカーマシンとは思えないほど整備が面倒なうえ、一般的なものには標準装備である居住設備を全く有しておらず、単独での長期作戦行動には向かないという欠点を抱えている。
2機のうちジロンが愛用していた機体は、第2話でホーラの乗るプロメウススタイプの攻撃で左ウイングが欠けてしまい、第3話にでは背後からの奇襲によってとスキッパー前輪背中のウイングを完全に破壊されてしまったためまだ序盤であるにもかかわらず合体と変形が不可能となってしまった。つまり物語前半主役機はこちらの不完全なザブングルなのだが、オープニング映像のザブングルは合体・変形しているためこちらの方ではない。設定資料などでは「ザブングル2」だったり、超合金魂の表記では「サブ・ザブングル」と呼ばれたりしている。その後物語中盤のグレタ・ガリーとの戦いでグレタ・ガリーの変形を阻止しようと、機体ごとつっかえ棒として挟まり、そのまま潰されて失われてしまった。
一方、損傷しなかった機体は最後まで戦力として使われ、ラグ・ウラロを始め多くのキャラが乗っている。完全な姿とあってか、設定資料ではこちらのザブングルの姿が扱われることが多い。
「同型の主人公メカが複数活躍」「変形ロボなのに1機は実質変形不可能」など、パターン破りで知られる本作に相応しい様々な特徴を持つ。しかし無骨なデザインが多いウォーカーマシンの中で、スマートでヒーロー然とした本機のデザインはやや浮いており、その点の整合性は後半主役機たるウォーカー・ギャリアに譲る。
構成機体
それぞれ飛行(正確には滑空)型に変形可能。原作ではビークル形態同士で合体する「ザブングル・カー」というトレーラーのような形態も存在するがSRWでは変形非採用。
強化装備形態
- フル装備形態
- 腕部に4連ミサイルランチャー、左肩部に9連ミサイルランチャー、右肩部に3連ロケットランチャーを追加。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初登場作品……なのだがジロンに奪われる立場を危うくボスボロットに奪われかけるという初登場を迎えた。翼のあるザブングルと翼のないザブングル2の二機が加入し、原作と違い翼のある方がジロンの乗る機体となり、いずれも使用不能にならない。
- ザブングルは分離可能の二人乗りで、乗り換えの際はメインをスキッパー、サブをローパーに乗せる形になっている。強化パーツもそれらに付ける方式で、実質のパーツスロットは3と多め。射程4の専用ライフルと射程3で無消費のパンチと2つの移動後攻撃可能な武器を持ち、必殺武器のフルパワーもあるためWMの中では使い勝手が良い。ただし最大射程4、空に届くのは専用ライフルのみで機体性能も並み以下なので、立ち回りやパーツ、更にガッツか底力で補わないと戦力としては若干頼りない。
- 中盤換装可能になるフル装備は耐久力と引き換えに回避能力に加え移動力も落ちるのが痛いが、性能の変化した専用ライフルと合わせ3つの遠距離武器を持つため使い勝手は良くなる。二人乗りなので戦力以外にも激励などのサポート要員としても有用。
- 一方ザブングル2は一人乗り、フル装備不可、改造時の攻撃上昇がワンランク下と、初期性能こそ同じだが完全に劣る機体となっている。とはいえパンチとフルパワーの存在があるため、バザーで入手できるWMよりは強い。
- イベントでは原作通りの翼破損でザブングル2になるものの他、通常のザブングルはティンプとのイベント戦闘がある。強制乗り換えに関してはジロンメインで強制出撃が多いが、初登場時とXポイント戦ではエルチとファットマン、アーサー救出戦ではビリンとマリアの組み合わせになる。ザブングル2は初登場の破損イベントのみジロンとチルが両方乗っており、ラグが一時的に裏切る際にはこちらを持ち出す。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 原作終了後の為か、入手できるのは基本的に一機のみだが、条件次第でもう一機手に入る。分離は無くなったが、依然として二人乗りは可能。フル装備は一斉射撃時の演出のみとなった。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 今回はヒロインのエルチ・カーゴでパイロットが固定。これまでのザブングルの最大の利点であった「二人乗り」という要素が削られてしまっているので大きく弱体化した。ファットマン・ビッグがサブパイロットにいれば良かったと思わずにはいられない。
- また、ウォーカー・ギャリアとザブングル(翼有り)の武器演出として久々に翼なしのザブングルが登場。推測するに、前作の隠し要素の2体目のザブングルの羽が何らかの理由でとれたのだろう。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前作での反省か、ファットマンがサブパイロットになった他、新たなカットインも追加された。…が、そのカットインはと言うと、テンガロンハット姿のファットマンがエルチにぶん殴られて画面に激突、ヒビが走るというもの。
関連作品
- リアルロボット戦線
- ラグ機の他、エルチの洗脳を解けば2機目も入手できる。完動品の姿だが変形はできない。
装備・機能
武装・必殺武器
- パンチ
- 飛び上がって両手を組んでの打ち下ろし。ロボットアニメのパターンで言えば『ザブングルパンチ』。
- 『α外伝』で使用。『Z』ではフルパワー時のカットインはこの構図を元にしている。
- キック
- 助走をつけて勢いのまま蹴り抜く。『α外伝』で使用。
- 格闘
- 『Z』では「格闘」表記。対地では走り寄って蹴っ飛ばし、対空ではジャンプしてぶん殴る。
武器
- 専用ライフル
- 火薬式の実弾銃。デザイン時点では世界観が固まっていなかったため、ビームライフルのような外見である。
- 『α外伝』の「装備なし」と『Z』はP兵器。フル装備ではP兵器ではなくなるが射程が6に増える。『α外伝』は発射の反動でよろける演出がある。
オプション装備
- 4連ミサイルランチャー
- 左右どちらかの腕部に装備。劇中では「バズーカ」と呼ばれていた。
- 肩部ミサイルランチャー
- 四角い形状の9連装ランチャー。左肩に装備。
- 『Z』ではTRI攻撃。
- 3連ロケットランチャー
- 右肩に装備。
- 『α外伝』ではフル装備時のザブングル・フルパワーで、『Z』では下記の一斉射撃でのみ使用。
必殺技
- 一斉射撃
- 『Z』で使用する全体攻撃。ピュンッとダッシュで画面の外に出た後、一瞬でフル装備に換装して帰ってくる。対地では大ジャンプして実弾の雨を降らせ、対空では全火器を使用して弾幕を張る。
- ザブングル・フルパワー
- すごい勢いで排気ガスが口部分から出てくるのが特徴。おもいっきりハッスルした感じで突撃し、敵をボコボコにして投げ飛ばす。フル装備では更にロケットランチャーでダメ押し。
- 『Z』ではリアルサイズのカットインが付き、最後は両手の打ち下ろしで締め。また、空対地で使用した場合の着地エフェクトはOPの場面を再現している。
- 『Z』の地対空の演出では飛ぶ前に投げ捨てたライフルを飛ぶ時にまた持っているというミスがあったが、『第2次Z』にて修正された。
召喚攻撃
- サンドラット一斉射撃
- 『第2次Z』で追加された武装。ラグ・ウラロのザブングル(翼なし)とファットマン・ビッグのトラッド11を召喚して一緒に攻撃(どうやっているのかは謎だが、ファットマンがザブングルに乗っているはずの『再世篇』でも使える)。その代わり上記の普通の一斉射撃が無くなった。弾数が1つ減ったので弱体化したと言える。
特殊能力
- 分離
- ブングルスキッパーとブングルローバーに分離する。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
機体BGM
関連機体
- ウォーカー・ギャリア
- 後半主役機。性能で勝るだけでなく、ザブングルで問題となっていた整備性・居住性の悪さは解消されている。
- ブラッカリィ
- ウォーカー・ギャリアの要素を取り入れた発展型。
余談
商品情報