ベガリオン

YSF-34 ベガリオン(Vegalion)

琴座の一等星・織姫「ベガ」に由来する名を持つ、『プロジェクトTD』の集大成である「シリーズ77」の機体の一つ。

アルテリオン」と同じくフィリオ・プレスティの遺作であり、彼の妹であるスレイ・プレスティが搭乗する。こちらは、アルテリオンとは異なり変形機構をもたず、CFのみとなっている。アルテリオンと同じ形式のテスラドライブを、こちらも2機搭載しているが、アルテリオンと異なり速度を重要視した物となっている。また、アルテリオンと同じく本来は宇宙航行用の機体であり、戦闘機ではない。搭載火器はかなり豊富でMAPWも搭載している。
そしてアルテリオンとの合体で完成する「ハイペリオン」での運用が前提となる。

なお、セレーナ・レシタールゼ・バルマリィ帝国に投降する(フリをする)為に、本機を大破させる事でゼ・バルマリィ帝国への従属の証とした。ただし、チームTDのメンバーはセレーナの真意を知っていた為、彼女を責める事は無かった。そして、この時大破した本機のパーツのうち、無事だった部分の一部は、ASソレアレスの改修プランに使用されており、ASアレグリアスの中で生き続けている。ちなみに、作中ではツイン・テスラ・ドライブや、ウェポン・コンテナが使用された事が明らかになっている。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
スレイが乗り、兄フィリオの無念を晴らすべくアイビスと敵対関係となる。最初はスレイが押していたが、マニューバGRaMXsを取得したアイビスに押され、ついに敗北する。そしてスレイとアイビスが和解してハイペリオンになるのだが、この時のイベントは燃えること間違いなし。分離状態では使用しないだろう。
第3次スーパーロボット大戦α
大幅に弱体化。武器の豊富さは変わらないが、移動後の攻撃が使いづらくなっている為、前作で見られた様な活躍は出来なくなってしまった。小隊員時の支援攻撃も際立って強い訳ではない。分身も無いので、まぐれ当たりで被弾する事も。小隊の移動力を上げる小隊員機としては有用。序盤戦ではマップ兵器が役に立つ局面もある。前述の通り、セレーナに撃墜されて使用不可能となるが、ツグミマオ・インダストリーで修復して、第44話でハイペリオンへの合体を果たす。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
PVにてスレイが搭乗。第1話「星なき空」、およびラ・ギアス編マサキルートで機体のみが姿を見せる(パイロットのスレイはリューネルートのシナリオデモで初登場)。その後、地上で数回ほど敵対した後に43話「輝きを一つに」で参入、同時にハイペリオンへの合体を果たす。ハイペリオンでの運用が基本となるためにベガリオンの出番は少ないが、分離戦法においてはアルテリオンからの援護を含めた単体ユニットへの攻撃力の高さが光る。一部武装はハイペリオンと弾数を共有しているが、主力となるGブレイクドライバーは独立しているので安心して使える。またMAP兵器のプレアディスについても、削り用途であればベガリオンから撃つほうが有用であるなど、上手く使えば攻略を楽に進められるユニットである。

装備・機能

装備は、アルテリオンと同じくオプションで取り付けられたDC製のCTM(戦術統合ミサイル)シリーズの為、威力は低めなものの、あまり敵を選ばずに戦う事が可能。運動性が高く、分身も持っているので、回避性能はかなり高い。

武装・必殺武器

110mmGGキャノン 「グラビティーガイダンスキャノン」
二基装備の機関砲。GGとはGravity Guidance(重力誘導)の略で、テスラ・ドライブを用いて弾道を安定させ、射程距離と命中率を向上させている。グラフィックは普通にバルカン・マシンキャノンといった感じ。第3次αではハイペリオンマニューバGRaMXsでソニックドライバーを使用していることから、本機単独でも使用可能と思われる。
CTM-05 プレアディス
クラスターミサイルを一基装備。着弾指定型マップ兵器
CTM-07 プロミネンス
小型ミサイルを内蔵。
CTM-09 セイファート
対艦用の巡航ミサイルを二基内蔵。
Gブレイクドライバー
機体先端に内蔵。テスラ・ドライブによって加速した弾体を高速で撃ち出すレールガンの一種。

特殊能力

分身
ブレイクターンによる回避行動。第2次αのみの能力
合体
アルテリオンとの合体でハイペリオンとなる。

移動タイプ

テスラ・ドライブにより飛行可能。

サイズ

M

対決・名場面など

関連機体

カリオン
本機のプロトタイプ。形状が非常に似ている。
アルテリオン
本機と合体することで、ハイペリオンとなる。
ASアレグリアス
本機のテスラ・ドライブとウェポンコンテナを流用して大幅な改修を受けた機体。

余談

ベガリオンの全長はアルテリオン(CF)の1.5倍以上であるにもかかわらず、コストは0.5しかない。ちなみに、同コストの他の機体と比較しても、ベガリオンはずば抜けて大きい。