ヒーローマン

2013年4月25日 (木) 21:10時点における名有り (トーク | 投稿記録)による版

ヒーローマン(HERO MAN)

玩具のロボット「HEYBO(ヘイボ)」が落雷を浴びて変貌したヒーロー。 常時は玩具の姿となっているが、ジョーイの「ヒーローマン・エンゲージ!」の指示によりヒーローへと変身する。

白をベースに赤と青というトリコロールの配色で両脇腹の青い部分には白い星が配されており、また胸から両腕、腰にかけての赤いラインは仁王立ちのポーズを決めることにより赤いリングマークとなり、星条旗と日の丸とを組み合わせたデザインになっている。 明確な自我と感情を持っており、人間の言葉も理解できる。ただし、ヒーローマン自身は唸り声程度しか発することが出来ない。

戦闘ではジョーイのコントローラからの指示を最優先に戦うが、指示に反しない範囲でならば自らの意思で判断して行動する。ヒーローマン自身の行動指針としてはジョーイの身を優先的に守る場面が多く見られ、そのためならばジョーイからの指示さえ破ったこともあった。ジョーイとは抜群のコンビネーションを誇り、正に「二人で一人」であると言える。

なお、基本全高は3mではあるもののウルトラセブンのように自在に変動させる事ができ、劇中では10倍以上にまで巨大化した事があった。終盤で強化アーマーを装備し、パワーアップする。

他作品で言えば、「コントローラーで遠隔操作される」「パートナーが少年」「武器を持たず徒手空拳」など、鉄人28号に似ているとも言え、しばしば例えられる事もある。

何故、どうやって生まれたのかという点については原作でも語られておらず、謎が残っている。
デントン教授は『スクラッグの襲来に際し、ヒーローに憧れた地球の"大いなる意志"がヒーローマンを生み出した』と考察していたが、科学者らしからぬ無根拠で詩的な物言いにサイ達は呆れるばかりであった。

登場作品と操縦者

スーパーロボット大戦UX
初参戦作品。ユニットの正式名称は「ヒーローマン With ジョーイ」になっている。担当声優の竹内氏は同作が版権スパロボ初参加だが、スタッフロールでは役名のクレジットはない。
射程が短いのが難点だが、それ以外は燃費も良く、受けてよし、かわしてよしの優良ユニット。さらに言うと、フェストゥム読心同化が通用しないという意外な特徴もあるのでメガセリオン以外のファフナーが出撃できない第29話では大きな戦力になってくれるだろう。ちなみに、第3部で強化アーマーが追加される。なお、元の姿である「HEYBO」はスキルパーツとして登場。
実はインターミッション用の顔グラフィックが存在するが、エースパイロット表示の画面以外では第1話の戦闘終了時と第44話のインターミッションしか見る機会がない。
無限に続く過去と未来の輪廻、可能性の分岐と収束を土台とする本作の世界観においては、ヒーローマンの存在は英雄を求める人々の意志が重なり、具現化した存在として扱われており、同時に誰一人出現を予測できなかった最大のイレギュラーとなっている。ちなみに本作では何かとデモンベインと共闘することが多い。

装備・機能

武装は一切施されておらず、基本的に格闘攻撃のみで戦う。また、ジョーイの左腕に装着されたガントレット型のコントローラー装置により指示を受ける。

武装・必殺攻撃

ヒーローマン・ゴー
第一話にてリナ達を救出する際にコントローラーから提示された命令。攻撃以外の目的でヒーローマンの力を使うための命令と思われる。
ヒーローマン・アタック
相手に対し攻撃を行う。特に特殊な行動は行わずパンチやキックによる基本的な格闘攻撃。ちなみにこれだけ地形適応がオールA。
ヒーローマン・ブラスト
頭や肩から放電するほどにエネルギーを高め、電気を纏った腕で敵にパンチを喰らわせる必殺技。
ヒーローマン・オーグメント
第四話にてスクラッグの兵器「タマ」を食い止める為に使用。巨大化して攻撃する。余談だが、この技を使用した際にはヒーローマンと意識を共有していたようで、ジョーイまでもが疲労していた描写がある。
ヒーローマン・コンビネーション
ジョーイとの連携攻撃。アタックで敵を吹き飛ばしたあと、ジョーイのバリアで弾き返し、ブラストでトドメを刺す。UXではトドメ演出で仁王立ちのリングマークポーズが再現されるが、デフォルメの都合上楕円形になっているのはご愛嬌。
ジョーイと連携する都合上か空・水適応が無いのが痛いが、その代わり陸適応がSとなっている。宇宙で使うとジョーイはバリアを展開して登場する。
ヒーローマン・フィニッシュ
文字通りとどめの一撃を浴びせる際に使用される。UXでは「ヒーローマン・ブラスト」のトドメ演出。
ヒーローマン・オースパーク
ヒーローマンの腹部から巨大ビームを発射する技、トドメ演出は敵を宇宙に射出して、地球をバックにタイトルロゴが入る。

特殊能力

コミュニケーターバリア
全属性のダメージを3000まで無効化する。EN消費10。無効化できる数値は大きいが、サイズが小さく装甲も低いヒーローマンの防御力では思ったほど頼りにならない。
正確にはヒーローマンではなくジョーイの持つ特殊能力。コミュニケーターからバリアを張り、ヒーローマンの盾となる。劇中ではほぼ無敵を誇った鉄壁のバリアで、ジョーイ唯一の攻撃手段として、高速移動でかく乱しながら体当り攻撃を行う光景もよく見られた。
宇宙ステージでのジョーイはこのバリアをまとって行動しているようで、バリア発動時やヒーローマン・コンビネーションの際にその姿が確認できる。

移動タイプ

空は飛べない。中断メッセージでのヒューズのアドバイス通り、適切なPUを選定すべし。

サイズ

SS
上記の通り3m前後と割と大きめなのだが、Sサイズではない。

機体BGM

「Roulette」
前期OP。デフォルトBGM。「ルーレット」と読む。
「JOEY AND HEROMAN」
劇中BGM。デフォルトでは流れないが、途中から設定可能になる。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全能力が平均的に伸び、スキルパーツ次第で耐久型にも回避型にもなる。方針をしっかり決めないと器用貧乏になるので、どちらかに絞って強化していきたい。

精神コマンド

不屈必中気合正義熱血
スーパー系のテンプレート。「正義」があるのは流石だが、ヒーローマンの燃費は火力と比して悪いとは言えないので、ウィル関連で撃墜数を稼ぐのでなければ習得を急ぐ必要はない。

特殊技能(特殊スキル)

底力L6、援護攻撃L1、援護防御L2、全体攻撃インファイト
最序盤からの登場だけありレベルは並程度。

人間関係

ジョセフ・カーター・ジョーンズ
パートナー。ジョーイにとってはヒーローマンは夢にまで見たヒーローそのものである。
リナ・デイヴィス
サイモン・カイナ
協力者で友人とも呼べる存在。
マシュー・デントン
協力者。漫画版では(悪気はないが)ヒーローマン量産化のために分解して調べたいと発言し、ジョーイに睨まれた事も。
ホリー・バージニア・ジョーンズ
TVでヒーローマンの活躍を見て一目惚れ。
ゴゴール
宿敵。スクラッグの支配者。
ドクターミナミ
ジョーイ達に面子を潰された(無論ジョーイ達は知らない)ことから逆恨み。

他作品の人間関係

雷装張飛ガンダム
ともに電気を力とすることから共闘するステージが存在。ゴゴールとの決戦ではMR-1と共にヒーローマンにエネルギーを送る場面も。
アニエス・ベルジュジン・スペンサー
初登場ステージで共闘。アーニーとは後に同じ部隊に所属することになる。
マスターテリオン
UX4話にて、九郎の許に現れた彼と激突。マスターテリオンにとっては、ヒーローマンの存在は「前」まではいなかった予測不能の存在であり、そのため原作と異なりいきなり鬼械神を召喚して襲って来ることに。

関連機体

強化アーマーヒーローマン
NIAが開発した強化アーマーを装着した姿。


余談

  • デザインの意匠の元ネタはヨーロッパの近衛兵。「今は未熟だが、いつかは王となる可能性を秘めたプリンス(=ジョーイ)」を命を駆けて守るというイメージである。
  • ヒーローマンは誰が見ても星条旗をモチーフにしていると分かるカラーリングになっているが、初期デザインでは白と赤のみのシンプルなカラーリングで、日章旗がモチーフだったらしい。ヒーローマンの「仁王立ちでリングマークを作る決めポーズ」で赤い日の丸が構成されるというわけである。
  • 本放送時、特定のイメージを持って欲しくないという制作側の意図により、EDクレジットでは声優が竹内良太氏である事は一切明かされておらず、放送終了後に公式Twitterにて明かされたという経緯がある。『UX』での参戦時も、ヒーローマンの名前はEDクレジットにはない。
  • 「正義に目覚めた自我を持つロボット」という設定などは特撮映画「ゴジラ対メガロ」に登場したジェットジャガーと酷似している。

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