超機人
古代人により開発された半生体機動兵器の総称。「ちょうきじん」と読む。
概要
超機人は古代人によって「百邪」と呼ばれる怪物などから人間・世界を守るため作られた。過去には数多く存在していたが、かつて起こった超機人同士の戦い「機人大戦」によりほとんどが失われ、現存する物は少ない。
機人大戦の内容がゲーム中では断片的に語られるのみの為、詳細は不明だが判明している内容をつなげると以下の様になっていると推測される。
- かつて古代人は「百邪」から人間、世界を守るべく超機人を作成した。百邪の中には彼らに取り込まれ変質したと思われる超機人、すなわち妖機人の他、アインストやルイーナなども含まれていた。
- 超機人は真・龍王機を長として百邪と戦ったが、四罪・四凶のように設計思想からして百邪に近い超機人が存在し、それらが暴走や百邪側に寝返る等して戦闘が激化した。
- やがて地球に「異なるルーツ」であるナシム・ガンエデンが降り立ち、大戦に介入した。詳細不明だがガンエデンは超機人・百邪両方と戦ったようで、真・龍王機が竜玉を失っていた(或いはガンエデンとの戦いで失った)ために敗北した事で超機人はガンエデンのバラルに与することになった。
- 更なる戦闘の末百邪は撃退されたが、龍王機・虎王機がガンエデンの地球封印が人間・世界を守る事にはならないと「ガンエデンもまた百邪である」と判断し離反。バラルと戦いを繰り広げた。
- これらの戦いの結果多くの超機人が失われ、ガンエデンや残った超機人は長い時を眠りにつくことになった。
なお、超機人に共通する性質には以下のものがある。
自律性
超機人の自律回路には魂のようなものが宿っており、自意識を持つ。また「五行器」という自然界のエネルギーを使用する永久機関が搭載されている。そのため超機人は単独で動けるが、真の力を発揮するためには基本的に念動力者の搭乗が必要である。
操縦者
超機人には誰でも乗れるわけではなく、超機人自らが操縦者を選ぶ(ただし、かなり強引ではあるが、制御自体を支配できれば操縦することも可能)。超機人に選ばれれば念動力者でなくても操縦することは可能だが、念動力の代わりに「魂力」と呼ばれるものを超機人が吸収するため、乗り続けると操縦者は魂力を吸い尽くされ、干からびて死亡する。この点は修羅神と似ている。
超機人は資格を認めた者に従うため、場合によっては地球勢力と敵対することもある。
動力
前述のとおり、自然界のエネルギーを使用する永久機関「五行器」を持つ。ただし『α』では技を繰り出すために護符を焼いた灰を溶かした水が必要である。OGシリーズではその設定は消滅したようである。
変形伸縮・再生能力
合体時のムービー等では大きさや形が不自然に変化しているが、これは外装が符で構築されており、変形・伸縮が自在であるために可能となっている。
現代の技術では破損後の修復は基本的に不可能だが、別の機動兵器や念動力者の命を取り込み欠損部を補う、もしくは再生する能力を持つ。また、組み込まれたパーツを吸収することで機構の稼働を妨げないようにするなどの事例も確認されている。ただし、組み込まれたパーツを介して搭乗者に制御を乗っ取られるといったの弊害も発生し得る。
階級
超機人にはいくつかの階級が存在する。代表的なものは以下の4つである。機体の例は「#主な超機人」で述べられている。
- 四霊
- 四神
- 四凶
- 四罪
現状判明している限りでは、四神の階級が最も低いとされている。
四罪・四凶は百邪の一つと言っても差し支えない凶悪な存在であるが、なぜこのようなものが造り上げられたのかは分かっていない。
主な超機人
四霊
超機人の中でも最上級の位。他の超機人に比べ非常に巨体であり、強大な力を持っている。
- 真・龍王機 / 応龍皇
- 応龍の超機人。本来の名前は龍王機だが、四神と区別するため「真・龍王機」と呼称される。なお、姿のモチーフは「青龍」。全ての超機人の長に当たる存在だが、龍玉を過去の戦いで失っており、ポテンシャルが半減している。
- 麟王機
- 麒麟の超機人。鳳凰共々シルエットが小さく描かれたのみ。
- 霊亀皇
- 霊亀の超機人。その実体は島ほどもある超巨大飛行戦艦であり、鉄壁の守備力を誇る。
- 鳳王機 / 凰王機
- 鳳凰の超機人。鳳王機、凰王機は別々の機体なのか、変形形態なのかは、現時点では不明。新装版龍虎王伝奇の冗談4コマネタでは二体のヒヨコ(?)が描かれていた。
四神
単独での戦闘力は他の機体に及ばないものの、それぞれ対応する四神との合体機能を持っており、合体状態でのポテンシャルは高い。操者の念と意思が強く、地球を守るという意志が合致すれば、その力は四霊にも劣らない。
- 雀王機
- 朱雀の超機人。武王機ともども、長らく龍虎王伝奇のみの登場であったが、第2次αで名前が登場、第3次αでは真・龍虎王の一部として登場した。第2次OGでは遂にユニットとして登場。
- 武王機
- 玄武の超機人。雀王機と共に第2次OGに参戦。
- 雀武王 / 武雀王
- 雀王機と武王機が合体した姿。
四凶
単機で「○○王」という名を持つのが特徴。操縦座は一応存在するのだが、念動力や魂力のみならず、操者の肉体をも喰らって稼働するというとんでもない特性があり、強念者であっても危険過ぎて乗ることが出来ない。同型機との合体機構こそ備えていないが、単機かつ搭乗者が無人の状態であっても龍虎王や雀武王に匹敵した強大な戦闘力を発揮する。超機人である以上は外敵から地球を防衛するために作られたはずなのだが、成り立ちとその凶暴性から本義に叶っているとはとても言えず、むしろ百邪に近い存在で、「上位の妖機人」とさえ評されている。
現在、渾沌王と檮机王[1]は倒されている状態。
- 饕餮王
- お面のような頭部を持った、貪欲な超機人。SP吸収やEN吸収といった厄介な特殊効果を持つ武器を持ち、視覚的にも戦力的にも嫌な相手。SP回復がPPで習得できない第2次OGにおいては、ハードルート最終話に出てくるこいつは悪夢と言える。幸い自軍にはパイロットブロック持ちが多いため、彼らで相手をすべし。
- 窮奇王
- 限りなく生物にしか見えない虎の様な姿を持つ。饕餮王と比較すると、攻撃力・装甲ダウンといった攻撃的な特殊効果を持つ。防御寄りの饕餮王に比べて回避寄りであり、最強武器も特殊効果は無いので饕餮王より多少は楽に戦える。ただし、本当に「多少」なだけなので、舐めてかかるとあっという間に多大な被害が出るのも忘れてはならない。
- 渾沌王 / 橈机王
- 四凶の残り2体。機人大戦で破壊されたとされている。
四罪
超機人の位であるが、孫光龍も認める暴虐な性質で百邪に寝返ったらしい。第2次OGの時点ではすべて破壊されている。泰北曰く、四凶とは異なり機人を餌としており、自分以外の存在は敵味方の見境なく食らう性質であるため、1機ずつしか出せないとの事。ゲーム的に言えばバラル勢なのに第3軍扱いで、自軍敵軍関係なく攻撃してくるということである。
中国神話でも似たような「善から悪に寝返った」、もしくは「最初から悪」という逸話がある。
関連人物
関連用語
- 妖機人
- 百邪に与し、その影響によって変質した言わば「悪の超機人」。OGシリーズではバラルが使役しており、今のところ総じて無人で遠隔操作式であり、真・龍王機の一部である龍鱗機も妖機人なので単に弱い、あるいはガンエデンに与さない超機人達を指しているだけの模様。
- 念動力
- 超機人に選ばれる資格の一つ。この力が強い程、超機人の力を高めることが出来る。無ければ乗っているだけで魂を吸われてしまう。
- ラ・ギアス
- α設定では、かつて超機人の開発に一部の人間が関わったらしい。現在では消失した設定である可能性も。
- ナシム・ガンエデン
- 超機人の主。しかし龍王機・虎王機からすれば、この人造神こそが「百邪」であるらしい。なお、ガンエデン率いる組織であるバラルが超機人を造ったという訳ではなく、あくまで世界を守るためにバラルの下に集い、統率されたらしい。
- 百邪
- 超機人の敵たる妖魔・妖怪・悪鬼の類の総称。OGシリーズではアインストやルイーナもこの範疇に含まれる。
- 黄帝獄
- ある種の閉鎖空間らしい。窮奇王と饕餮王は機人大戦の後ここに閉じ込められていたらしいが、内部の環境はかなり過酷であったらしく(そもそも人の命を喰らう超機人を閉じ込める場所なのだから当然だが)、再封印を示唆されると従う。
- 機人大戦
- かつて起こったという超機人同士の戦い。ゲーム中では断片的に語られるのみで詳細は判明していない。
余談
脚注
- ↑ 読みが難しすぎるからか、初登場時に名前を聞かされたクスハがうわごとのようにひらがなでその名前を繰り返した。