ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォは「バンプレストオリジナル」の登場人物。
ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ | |
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外国語表記 | Laodicea Judecca Gozzo |
登場作品 | |
声優 | 速水奨 |
デザイン | 河野さち子 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | バルマー星人(ハイブリッド・ヒューマン) |
性別 | 男 |
年齢 | 20歳代の肉体 |
所属組織 |
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所属部隊 | 第7艦隊 |
役職 |
司令 ヘルモーズ艦長 |
概要
ゼ・バルマリィ帝国帝国辺境銀河方面監察軍所属の第7艦隊司令官で、艦隊旗艦ヘルモーズの艦長を務める。
優れた智謀と機動兵器の操縦技術を持つ天才肌の軍人であり、高いカリスマ性も備えている。また、バルマーの繁栄のためであれば命を投げ出す覚悟もある。
シヴァーの命を受けた彼は、副官ユーゼス・ゴッツォと共に、銀河辺境地域である地球において「念動力者(サイコドライバー)」や、兵器として優れた存在を発掘すべく派遣された。その過程で、彼に恭順の意を示した地球人達を配下とし、地球の優れた戦力をバルマーの手中とすべく裏で暗躍する。
しかし、地球人類の抵抗によってその目論見を打ち崩され、異空間において地球圏最強艦隊であるSDFとの直接対決を迎える。ラオデキヤは敵対勢力の強さに合わせて進化を遂げるバルマーの異星侵攻の切り札・ズフィルードを駆り、SDFと相対するものの、総力を結集したスーパーロボット軍団の前に敗れ去り、自身の敗北を認められないままズフィルードと運命を共にした。
オリジナルのジュデッカ・ゴッツォ
ラオデキヤの正体は、ゴッツォ家によって人工的に生み出された人造人間「ハイブリッド・ヒューマン」の中でも、艦隊指揮官となるべく優れた能力を有する「ジュデッカ・ゴッツォ」タイプのうちの1体、第7艦隊を任される7番目のジュデッカ・ゴッツォで、その調整は基本的にシヴァー・ゴッツォにより行われている。
ところが、第7艦隊の艦隊司令であるラオデキヤは、ユーゼスによれば10年前のゼントラーディ旗艦艦隊との戦闘で死亡(なお、不利だった戦況はズフィルードの起動によってあっさり覆すことができた。データ収集と進化には莫大な期間を要するため、それまでの不利にかこつけてユーゼスが戦死するよう仕組んで謀殺したと思われる)。『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』のユーゼスの言によれば、意図的にオリジナルを始末したという。
SDF艦隊が相手にしていたのはユーゼスがコピーしたクローンであり、ユーゼスによって彼の都合のよい行動を取るように攻撃性などの点に再調整を施された、いわばデッドコピーとでも呼ぶべき存在であった。またユーゼスは予備体のラキオデキヤも数体用意している。
『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』の追加ルートでは、ラオデキヤがズフィルードを進化させる前にユーゼスが「今回も機能を上手く発揮できなかったようだな」とラオデキヤが潜在能力を充分に引き出せてないと見切りをつけてヘルモーズごと抹殺、予備体もすべて処分したが、ヘルモーズの残骸の中からズフィルードが再生を始め1人も残っていないはずのラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォが現れる。
実はオリジナルと思って謀殺した一人目のラオデキヤもまたオリジナルのデッドコピーに過ぎず、7体のジュデッカ・ゴッツォタイプにはそれぞれに、霊帝自らが作り出したオリジナル7体が存在した。7つある各艦隊の旗艦ヘルモーズの中枢にあるズフィルードにはそれぞれの艦隊司令を務めるジュデッカ・ゴッツォタイプのオリジナルが組み込まれている。オリジナルはズフィルードのコアの一部となって艦隊の状況を監視しており、反逆行為が行なわれた場合に覚醒して反逆者を粛清、艦隊の任務を引き継ぐようになっている。
目覚めたオリジナルのラオデキヤは、コピーのラオデキヤには引き出されていなかった真の能力を遺憾なく発揮し、未完成のクロスゲート・パラダイム・システムで因子を集めて立ち向かおうとしたユーゼスの黒ジュデッカをジーベン・ゲバウト一撃であっさり粛清、SDFを苦しめた。
登場作品と役柄
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 担当声優の速水奨氏は当作品でスパロボ初参加。この時は単に「ジュデッカ・ゴッツォ」の名で登場しており、「バルマー帝国」の「第八艦隊司令」であるため、厳密には今日のラオデキヤとは別個体である可能性もある。シナリオ上では高圧的かつ尊大な、如何にも「悪の帝王」然とした口調で会話するが、戦闘時には丁寧語を交えて攻撃してくる。これはキャラクター事典によると「戦闘中は精神が不安定になる為マシンで強化され、口調も変化する」とのこと。最後は自分の敗北を認められないまま、ヘルモーズの主砲の前に出てしまい、何故かヘルモーズに撃たれて消滅した。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボットスピリッツ
- こちらでも名前は「ジュデッカ・ゴッツォ」。帝国と敵対するレビ・トーラーに身分を偽って接触して時間を移動できるジュデッカを与え、過去のスーパーロボット達のデータを収集させた。
コンパチヒーローシリーズ
- スーパーヒーロー作戦
- αに先駆けて登場。終盤で主人公が思い出した「ユーゼスの記憶」の中で、ユーゼスにズフィルードの機能と時間を移動できる機能があるジュデッカの機体フレームを渡し、平行世界の自分を確立させる場面が見られた。このラオデキヤの正体は不明だが、「スピリッツ」の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」ではないかという話がある。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- プロフィールは上記参照。ヘルモーズ、ズフィルードに搭乗。登場するのは第7艦隊を指揮していた1名の他、撃破後にユーゼスが連れてくる予備体4人(ノーマルルートの場合は2人)。また10年前に死んだ一人目が居た。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
版権作品との人間関係
- シャピロ・キーツ
- ラオデキヤに下った地球人の一人。ユーゼスの実験室を覗いたことで、ラオデキヤの秘密を知る。
- パプテマス・シロッコ
- ラオデキヤに下った地球人の一人。帝国監察軍がユーゼスの手駒ということには気づいていた。
- フォンセ・カガチ
- ラオデキヤに下った地球人の一人。地球人勢力「ジュピトリアン」の代表。
- ファラ・グリフォン
- 『新』では彼女を保護して部下にしていた。
- ガルーダ
- 『α』での指揮下にある部下の一人。終盤ではキャンベル星の自治権を餌にオレアナを人質にして帝国軍の先鋒を命じた。実は共に他者の都合で作られていた存在という点で共通している。
- プリンス・ハイネル
- 『α』での指揮下にある部下の一人。終盤ではボアザン星の自治権を餌にカザリーンを人質にしてガルーダと共に帝国軍の先鋒を命じた。
名台詞
スーパーロボットスピリッツ
- 「よくやった、レビ。これで我らの宿敵・スーパーロボットの全データがそろった」
「お前はいい人形だったよ。これで我が帝国軍の地球侵攻がより容易になる………」 - エンディング。地球防衛のためと信じてデータを集めて死んだレビからデータを受け取って。
スーパーヒーロー作戦
- 「余は……ラオデキヤ=ジュデッカ=ゴッツォ」
「……次元を越え、平行宇宙を越え、お前と因果律で結ばれた者」
「余は別の宇宙でお前に造り出された者……そしてお前はこの宇宙で余に造り出される者……」
「余とお前は平行宇宙を超えた因果の鎖で結ばれている。我々は運命共同体なのだ」
「お前へ啓示を与えに」
「別次元で余という存在を確立させるために…お前のシステムをより完全なものに近づけてやる」
「そうだ。このズフィルード…ジュデッカの機体フレームを…使えば時空を超えることが出来る」
「そしてお前の目的を、野望を達成するがいい」
「その行為は別の宇宙に存在するお前と余の存在を…確立することになる…」 - SH作戦終盤のイングラムの夢の中で、ユーゼスとラオデキヤの対話。ラオデキヤの助力によって、ユーゼスは過去に干渉してする術を得てシステム完成は確実な運命となる。
- このやりとりの直前にCPSを作ったユーゼスが時空間のゲートの検出方法だけが分からず悩んでいるため、その機能を搭載したジュデッカ入手によってユーゼスは検出方法を得られたと思われる。「別次元における自分の存在を確立させる」ためにユーゼスに手を貸したこと、αでのユーゼスの死に際の言葉などを鑑みると、「別次元(分離後のα世界と思われる)においてユーゼスに『二人目』として自分を創造させるためにCPSの機能を渡した」と言う説が有力。これが正しい場合SH作戦のユーゼス≒αのユーゼスという公式が成り立つが、真相は不明。しかし、少なくともこの対話とその後の展開が、「α」世界、あるいはOG世界に何らかの影響を与えている事は確かであろう。
- αのラオデキヤは完全な操り人形であり、DC版のオリジナルならこんなことをする必要はない。ではこのラオデキヤは何者なのか、という謎が残るが、最近の説で有力なのは「スーパーロボットスピリッツ」の黒幕であるというもの。彼がかの世界のレビに与えたジュデッカもまた、時間と空間を超える力を持っているため、そのデータによる基礎フレームを持ってきたと考えれば説明がつく。この作品はαの前日談であり、αのオリジナル展開は「スピリッツ」の続編的な意味合いを持つため、この説にもそれなりの信ぴょう性はある。
- ただ、途中にある、ユーゼスに対する「お前はこの宇宙で余に造り出される者」という表現が謎となる。SH作戦の「虚構の世界」は、もしかすると別世界のラオデキヤが糸を引いていたのだろうか。
スーパーロボット大戦α
- 「余は帝国監察軍第7艦隊司令…ラオデキヤ=ジュデッカ=ゴッツォである。汝らは数々の戦いを経て宇宙の強者たる資格を得た。余の目的はこの戦争を生き延びた汝らを配下として迎えることである。汝らがとるべき道は二つ。余に降り、覇道を共に歩むか…余を倒し、帝国監察軍全てを敵に回すか、だ。さあ…選択するがよい」
- 声付き。ロンド=ベル隊とSDFを「強者」と認め、選択を迫る。
- 「ならば、汝らが我が帝国に代わり、新たな秩序をつくり出すというのか…?」
「汝らはその力を以て、この銀河を統べる意志があるのか?」
「そうだ。それが超絶的な力を持った者の宿命なのだ」
「…強者が弱者を支配する…それは宇宙の不変律であり、真理だ。この世に無統制な力など存在してはならぬ」 - 力あるものが秩序をもたらすことは宇宙の真理であり宇宙の意志であるという論に基づけば、「強者」たる資格を得たものが帝国を敵に回すということは、帝国に勝利した暁には新しい秩序を構築する責務を負わねばならない事になる。
- 「力と秩序を共存させるのは確固たる中枢の意志というものが必要だ。それがない集団はただの無秩序な力に過ぎぬ」
「…汝らが今まで倒してきた相手を見ればわかることであろう…?」
「…だからこそ、汝らは危険な存在なのだ。そして、それを制御するものは我が帝国をおいて他にない」
「…愚かな。それでは、汝らが今までにその存在を否定し、倒してきた相手と何ら変わりがない…」
「汝らがその力を秩序の維持に使わぬというのであれば、汝らの選択は宇宙の真理に逆らっていることになる」
「そうだ。そして、それはこの宇宙の意志でもある」
「では、何故STMCは我が母星バルマーではなく、地球を狙ったのだ?」
「それは汝らがこの宇宙から排除されなければならない存在だという証であろう。50万年前、己の力の制御を誤って滅びた先代文明・プロトカルチャーのようにな…」
「宇宙の意志に逆らうというのであれば、この最後の戦いによって自らの存在意義を証明するがいい」 - 後のシリーズを考えると、裏死海文書を解読済みのユーゼスとルアフ以外のバルマー人はアカシックレコードの干渉を知らないにしては、あながち的外れとはいえない理論になっている。
- 「弱者には死を…それが宇宙の原理だ」/「今よりズフィルードの神罰が汝らに下る」
- 声付き。ズフィルードは機体の名であり神の名でもある。
- 「ば、馬鹿な…余が…ズフィルードが滅するというのか……宇宙の真理は我が帝国の下にあるのではないのか…?神は我々より地球人を選んだというのか…?何故だ…!!」
- 最期の台詞。
オリジナル(スーパーロボット大戦α for Dreamcast)
- 「余はお前が作り出したラオデキヤの予備体ではない」
「当初からズフィルードクリスタルのコアとして存在していたオリジナルのジュデッカ=ゴッツォ…」
「我が艦隊の全てを把握し、全てを思いのままに操ってきたつもりだろうが…それは浅はかな思いこみに過ぎぬ」
「ラオデキヤは監察軍艦隊司令の任務を果たすために作り出された人造人間であることに間違いはない」
「そうだ。余は霊帝自らの手によって生み出された人造人間…お前が操っていたラオデキヤは名実ともにコピーであったと言える」 - 予備体もすべて処分してラキデキヤが残っているはずがないと困惑するユーゼスに正体を明かす。
- ユーゼスは10年前に消したのがオリジナルと思っていたため、ラオデキヤの創造主である自分はそんなものは作っていないし存在するはずがないと最初は否定したが、この説明だけで7つの艦隊のヘルモーズ全てに霊帝が作ったオリジナルが組み込まれているであろうという所までただちに思い至った。
- 「汝も様々な策を講じて計画を進めていたが、所詮は霊帝の操り人形に過ぎぬのだ…そう、余のようにな」
- 自身をも操り人形と公言するオリジナル。霊帝の忠実な僕である。しかし高い知性を持つハイブリット・ヒューマンであることには間違いなく、ユーゼスを粛清後、既存ルートのラオデキヤと同様にSDFに対して宇宙の秩序に対する考えを問いかけてくる。
- 「…強者が弱者を支配する…それは宇宙の不変律であり、真理だ」
「この世に無統制な力など存在してはならぬ」
「それを放置しておけば、第二、第三のユーゼスを生み出す源となる…」 - ユーゼス・ゴッツォが転生したり魂がバルシェムに憑依したりするかもしれない、というような話ではなく秩序を破壊しようとする反逆者的な意味合い。第3次αでは、第7艦隊の敗北が呼び水になったのか各艦隊の指揮下にあった勢力がいくつも反乱を起こして帝国が劣勢になっている。
新スーパーロボット大戦
- 「よく、ここまで来た。だが、これで終わりだ。みんな死んでもらう」
- 『新』宇宙編第35話「決戦!ヘルモーズ」に於ける戦闘開始時の第一声。本作では、この台詞の後出撃選択になり即座に戦うことになる。不遜な態度であるが「みんな死んでもらう」と言う表現がシュール。
- 「なに!? 私が負けた? そんなバカなことが・・・・これは夢だ。そうだ、私は悪い夢を見ているのだ。ヘルモーズに戻れば、きっと目も覚める早く戻らなくては・・・」
- 同上。撃墜時の台詞。自身の敗北を認められず、ヘルモーズに戻ろうとする。この直後、ヘルモーズから放たれたビーム砲の直撃を受け、特に断末魔もなく死亡してしまう。
- なお、これを見た自軍の反応はリュウセイ、甲児、アムロの3名がただ驚くだけと言う味気ないものであった。