レナード・テスタロッサ | |
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外国語表記 | Leonard Testarossa |
登場作品 | |
声優 | 浪川大輔 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 1981年12月24日 |
年齢 | 16歳 |
所属 | アマルガム |
役職 | 幹部クラス、コードネーム「ミスタ・Ag(シルバー)」 |
概要
アマルガムの幹部。
双子の妹のテレサ・テスタロッサ以上の知力を有するウィスパード。線の細い体格に反して白兵戦能力も高く、レイスをあしらい相良宗介とある程度渡りあえるほどの腕前を持っている。
一見すると物事を斜に構える二ヒルでクールな雰囲気を纏った人間だが、その実本性は粗暴で人としての器も小さく、歪んだコンプレックスの塊。更にかなめに額を銃撃された事を機に性格と言動も粗暴なものへと変貌する事となる[1]。
メリダ島での最終決戦では、ARX-8 レーバテインを撃破するも宗介とアルの機転によって遂に敗北、互いの本心を吐露し合い漸く宗介と少し互いの心を理解しあうが和解を良しとせず、かなめを爆殺しようとするも、その場に現れたアンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニンに射殺される末路を遂げた。
全てが終わった後、核爆発で消滅したため遺体は回収されなかったが、両親と同じ墓地に葬られており、後述の強盗の件を知ったテッサによって母親の墓との間に父親の墓を挟まれている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 『TSR』までの原作再現であるため、NPC。
- 終盤にて、混沌とした多元世界を嫌悪するような言動をとるなど、原作小説を彷彿させる面を見せる場面がある。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 原作小説版の参戦により本格的に彼の活躍と暗躍が描かれ、今回ようやくパイロットとして参戦。ベリアルに搭乗。また参加作品で初のボイス付きとなる。原作同様、途中から性格が粗暴となり浪川氏の演技もドスの利いたものとなる。また、顔グラフィックやカットインにも変化が出るが、尊大かつ小癪な言動は相変わらず。
- ストーリー面では自力で時空振動弾を開発する等フル・フロンタルと共に版権作品の地球人悪役の強敵として立ち回るが、最終的な目的がただの逃げに過ぎないためか、決戦シナリオにおいては立場上協力者であるベックにも自身の目的を嫌悪され、Z-BLUEの面々からも自身の目的や人間性を完全否定された上、戦闘前会話で完全論破されて何も言い返すことが出来ず絶句する様を晒す等、並外れて優秀なパイロットステータスとは裏腹に原作以上に小物臭さとその性根の情けなさが強調されている感があり、どことなく『第2次Z再世篇』におけるリボンズを彷彿させる扱いである。
- ……とは言えど、彼の遺した研究データが新バスターマシン3号の完成につながり、宇宙怪獣の殲滅に成功したのもまた事実ではある。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 初登場作品。全編にわたって各所で暗躍しており、多くの組織と接触しながら、時折ノイ・ヴェルターを助けてくれるなど、ミステリアスな魅力を持った敵役の一人という印象を残す。インファレンスと妙に気が合っていた姿が印象的。
- 終盤で「太陽系の『知の記録者』」である可能性が示唆されていた。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 早々とアマルガムを掌握し組織の支配者として行動。初登場は宇宙世紀世界ルート第28話で、以後は西暦世界の巨悪であるエンブリヲやエグゼブらと結託し、本作のメインの悪役の一角として立ち回る。戦闘面では相変わらずベリアルの特殊能力が厄介すぎる強敵。本作では原作や天獄篇と比較すると性根の情けなさはさほど感じられず、宗介とも原作以上に宿敵同士に近い関係となっている。そして、終盤の決戦では自らの負けを潔く認め、思いがけない行動に…
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- 第3次Z天獄篇
- 全ての能力が恐ろしく高く、回避と命中に至っては『第3次Z』の平均を大幅に振り切っている。技量も高いためクリティカルされやすいのも問題。
- 小癪な性格の再現か、あるいはゲーム的な都合なのか、後述の通り底力を持っていないのが救いだが、もしも所持していたらとんでもなく面倒なことになっていただろう。
- 交戦の機会は3度だが、2度目以降は性格が超強気になる。ただ能力のほうは射撃+3、格闘+2とほとんど変わらない上回避・防御に至ってはむしろ下がっている。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次Z天獄篇
- 天才、2回行動、サイズ差補正無視L3、カウンターL8、精神耐性、ガード、闘争心、気力+ボーナス
- 強力な技能がずらり。決戦時のベリアルのHPは実質182000あるため長期戦になるが、底力がないためいくら殴ってもガードの分以上には硬くも速くもならない。「闘争心」と「気力+ボーナス」は攻撃的な性格になった(本性を現した)と言う事か、中盤から追加される。一部のプレイヤーからは「精神耐性」を習得していることを疑問視されることもあるが、これはゲームバランスの都合だろう。
エースボーナス
人間関係
- マリア・テスタロッサ
- 亡き母親。留守の多い夫のカールを裏切って他の男と不倫関係にあったが、レナードに感付かれてしまう。そのため、自宅に強盗[2]が押し入った際に口封じのためにレナードを強盗に売り渡そうとしたが、結局夫と共に殺害され帰らぬ人となった。母親のこれらの行動はレナードに深刻な不信とトラウマを植え付け、その人間性を大きく歪めさせる決定的な要因となった。
- 千鳥かなめ
- 好意を持っていたこともあり拉致した後も丁重に接していたが、彼女に誤って頭部を撃たれてからは性格が変貌し、かなめへの扱いも粗暴なものになった。
- テレサ・テスタロッサ
- 双子の妹。子供の頃は双子なのに兄の方が保護者的な関係だったらしい。昔は兄妹仲は良かったが、紆余曲折の出来事を経て敵対関係となってしまっており、現在では彼女を「出来の悪い妹」と呼んでいる。
- 相良宗介
- 最大の強敵といえる存在でもあるが、互いに特に宿敵やライバルといった意識はなく、基本的にはただの邪魔物もしくは障害物と見なし合う程度の関係である。
- サビーナ・レフニオ、リー・ファウラー、ヴィルヘルム・カスパー
- 側近達。うちサビーナからは好意を持たれているが、劇中では気付くことは無かった。
- 夏玉蘭
- かなめ暗殺の際に組織の意向に反して、救いの手を伸べるが、拒否してレナードに罰を与えられる。
- ガウルン
- 『第3次Z時獄篇』では香港での一件をとりなしていた。
- アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン
- 本来なら敵対する立場だが、レナードの思想に共感し彼の元につく。最終的に自暴自棄になったレナードを銃殺する。
- ソフィア
- 完成したTARTAROSを使って、共に世界の修正を企む。
他作品との人間関係
リアル系
- 草壁春樹
- 『W』では第2部において協力関係を結ぶ。
- 北辰
- 『W』では一時的な協力者。
- キリコ・キュービィー
- 天獄篇での最終決戦では、彼が宗介に渡したアーマーマグナムのおかげで敗北した。
- エンブリヲ
- 『V』では協力関係にあるが、さすがに彼の悪趣味には辟易しており、内心では彼への嫌悪も募らせている。親の男女関係に翻弄されたレナードからしてみれば、自然なことだろう。
- アンジュ
- 『V』ではエンブリヲと結託したことで彼女と対峙する機会も多く、彼女からはエンブリヲと同類と見なされ嫌悪されている。
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『V』ではジュドーにエンブリヲの同類扱いされ静かに怒気を発していた自身の心中を彼に見抜かれている。
- ムルタ・アズラエル
- 『W』では彼に第1部から様々な協力をしている。しかし、物事を飄々とゲームのように楽しむレナードに対して懐疑を示す事も。
- 彼もまた、レナード同様に「過去に実の母親から受けた仕打ち」を切っ掛けに徐々に歪んでいった人間であり、そういった意味では、彼もレナードとある種の同類といえるかもしれない。
- 地球連合軍
- 『W』では彼らにフェルミオンミサイルの技術を横流しし、ザフトのボアズ基地壊滅の遠因となった。
- デキム・バートン
- 『W』では彼にも協力。しかし、レナードがヴェルターに興味を持ったがために、彼の決起情報をヴェルターに横流ししてしまう。
- キラ・ヤマト
- 『W』では彼にアラスカにサイクロプスが仕掛けられていることをリークする。
- フル・フロンタル
- 『第3次Z』と『V』では、彼率いるネオ・ジオンと手を組んでいる。
- マーサ・ビスト・カーバイン
- 『V』ではアマルガムの同格の幹部であったが、レナードがアマルガムを掌握したのを機に組織を離反。彼女からは「若造」と吐き捨てられており、強い敵愾心を抱かれている。
スーパー系
- デッド・エンド
- 『W』では彼を拾い、フォーマットを施した。
- Dr.ヘル
- 『W』では直接絡む場面は無いが、共にインファレンスに協力したものと思われる。
- ジェイソン・ベック
- 『第3次Z天獄篇』で彼の元についているものの、ベック本人にとってレナードの行う時空修復は記憶と自由を奪われる事と同じだと嫌悪されていた。
- ニコラス・バセロン
- 『第3次Z天獄篇』ではレナードの「悪魔の囁き(後述)」に自分の将来への不安が大きくなり、第42話でノノに暴行をふるうきっかけを作り出す。
- ハーデス神、ズール皇帝、宇宙魔王、トワノ・ミカゲ
- 『第3次Z天獄篇』では自らのエゴの為に時空修復を行おうとするレナードを「人間の身でありながら神の力を使おうとする愚かな存在」と嘲笑する。
- ヘテロダイン
- 『第3次Z天獄篇』では、人工的に次元震を操ることによりフレイムワークを出現させた。
- シモン
- 『第3次Z天獄篇』では自分に都合よく世界を作り変えた先でもし不都合が起こった時にどうするかを問われるも、そんな事ははなから考えていなかったのか、反論することも出来ず絶句してしまう。
- エグゼブ
- 『V』では彼とも結託し、時空融合によって三つの地球を危機に陥れる。
バンプレストオリジナル
- アリア・アドヴァンス
- 『W』では彼女にザ・データベースの基地へと連れて行かれる。
- インファレンス
- 『W』では一時的に彼に協力することに。波長が合うのか、妙に気が合っていた。
- アドヴェント
- 『第3次Z天獄篇』では神の力をふるおうとするレナードに対して興味を持っていた。
- ガドライト・メオンサム
- 彼から槍を受け取る。
名台詞
- 「はっきりものを言い過ぎるのもどうかと思うよ。言葉はかりそめの乗り物だから。でも多分、それが君の魅力なんだろうね」
- 初対面時、余りにも自身の詩的な言い回しに、かなめから「ハッキリものをいえないのか」と詰られた際に。
- 「さっきは大口を叩いていたな、サガラ!台無しにする? 邪魔をするだと!やれるものならやってみろ!」
- 最終決戦時に。
- 「…よくわからないんだ。俺は…何もかもイヤになっていた。ずっと前から何もかも下らなく思えてどいつもこいつも馬鹿に思えて…異常だってのはわかってる。だから、まともになりたかった。まともになる方法はこれしかないと思っていた」
- 最終決戦で宗介に破れ、自身が抱えていた心の闇を吐露する。
迷台詞
- 「おや? 千鳥かなめ君。 僕がモテモテなのに嫉妬かな? でも安心してね。 僕が一番好きなのは君」
「何しろ、お互いの粘膜と粘膜をしっぽりと接触した仲なんだからね」 - ドラマCD「ありえない授業」にて。2時間目にて、『美形で天才な先生』という触れ込みで女生徒に人気を集めた際にかなめを見かけて。当然かなめからは「いやらしい言い方しないで!」と大いに顰蹙を買ってしまう。
- 「またまた、ちょっとは嬉しかったくせに」
「もう、素直じゃないなあ…本当はそばにいて欲しいんだろ?」 - あまりにもかなめにしつこく言い寄ってくるレナードに両者とも我慢の限界に達したのか、かなめには「帰れバカ!」と非難され、宗介には「(レナードを)射殺していいか?」とかなめに尋ねる形で言われてしまった(しかもそれに突っ込むどころか許可した)。
- レナードも負けじ(?)と自分に銃を向けて発砲した(ことごとく回避したが)宗介にアラストルをけしかけて仕留めようとしたり(しかし、間違えて小野寺を宗介と誤認して惨殺してしまう)、解けるわけもない難解な問題を出題していた。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「君もいい加減に諦めたら、どうだい?こんな歪んだ世界に命を懸けるなんて馬鹿らしい事だよ」
- 『第3次Z時獄篇』第55話「飛べ、宇宙へ」にて、ネオ・ジオンのアクシズ落としもエタニティ・フラットも些細な事だと言い切った上で、こう言い放つ。ここで言う「歪んだ世界」とは多元世界そのもののことを言っているのか、それとも……。
- 「客観的に見て、九割程度かな」
「相手はこの星最強の部隊だからね。10回やったら、俺でも1回くらいは取られるかもしれない」 - 『第3次Z天獄篇』第41話でかなめ(正確には彼女の身体を乗っ取ったソフィア)に「邪魔者は俺が排除する」と言い、「自信は?」と訊かれて。
- 確かにレナード個人はこれまで自軍に対し「負け」てはいない(潮時になるといつも撤退しているため)が、神や魔王ですら強く警戒するZ-BLUEに対して自信過剰を通り越して滑稽とさえ思える物言いである(前二者が過去にZ-BLUE相手に敗北を喫しているのに対し、負けたことの無いが故の慢心もあるのだろうが)。結果として、本作におけるレナードの小者臭さに拍車をかけている。
- 台詞の元ネタは、小説版最終決戦前に交わされた同様の会話。ただし小説版での「相手」は満身創痍のミスリル残党のみ=単純戦力なら格下と判じうる敵であり、こちらとは若干ニュアンスが異なる。
- 「槍が手元から消えたのは想定外だったけど、もうそれは役目を果たした」
「計画は第二段階に移行する。次はイオタ波の放出で全世界の80%以上に死んでもらう」 - 『第3次Z天獄篇』第41話で、露払いの再生使徒撃破後にZ-BLUEの前に現れ、小癪な態度で途轍もないレベルの大量虐殺計画を仄めかす。
- レナードにしてみれば余裕から来る挑発のつもりだったのだろうが、この余計なネタばらしのせいでZ-BLUEメンバーからは完全敵対どころか軽蔑されるに至り、直後に虎の子のベヘモスの大軍を繰り出すもレーバテインの妖精の羽で一網打尽にされ、結局自らが矢面に立つ総力戦に引きずり出される羽目に。
- 「大切な人達を失い、自らの過去を悔やんでいるもの…」
「将来に絶望し、未来に怯えている者…」
「不安を抱え、今この時から逃げ出したい者…」
「俺につけば、その全てから解放してやることも出来るのに」 - 『第3次Z天獄篇』第41話で、自身の計画にあくまで反抗するZ-BLUEに対して。
- 自分に協賛すれば、「もしかしたら有り得たかも知れない幸せな時間」へと至れるという理屈に対して、ヒビキは「悪魔のささやき」と評した。
- なお、3つのセリフにリアクションを見せているのは、それぞれシン・キラ・シンジ・セツコ、二コラ・アスカ・ヒビキ、クロウ・バナージとなっている。
- 「ありがちなお説教を聞く気はない。俺のやっている事は間違いを正すだけだ」
- 『第3次Z天獄篇』でのタカヤノリコとの戦闘前会話。「人は過去があるから今があって未来に進むことができる」と言うノリコをあしるが、そもそもレナードの目的が悪党にありがちなことである。
- 「俺のやってる事を女々しいと嗤うか?」
- 『第3次Z天獄篇』での流竜馬との戦闘前会話。彼から弱虫呼ばわりされての返答。図星だったのか表情が険しくなっている。
- 「勝手に勝った気になるなよ、サガラ!」
「ベリアルが負けたのは、お前にではない。Z-BLUEにだ!」 - 『第3次Z天獄篇』第41話のベリアル撃破後、宗介の駆るレーバテインに詰め寄られて。宗介への対抗心はわかるが、当の宗介もZ-BLUEの一員である以上負け惜しみに過ぎず、非常に格好悪い。
- これに限らず、本作のレナードは「悪いのは自分ではなく他者(あるいは世界)」といったニュアンスの子供の言い訳じみた情けない台詞が多い。
- 「アーマー…マグナム…」
「馬鹿な…」 - 『第3次Z天獄篇』。宗介が決着をつけるべくベリアルに向けて放ったのは、バハウザーM571アーマーマグナム。
- 異星人の兵員輸送機を撃ち落とし、ASを容易く粉砕してきた文字通り桁の外れた威力を秘める異能生存体の愛銃の一撃。その威力の前に、レナードは驚愕をせざるを得なかった。
- 「俺に指図するな、クズが」
- 『V』第50話通常ルート「終わりなき戦い」or困難ルート「決戦の青き星々」にて。地球艦隊・天駆に自身の不死身のカラクリを暴かれて追い詰められながらも、どこまでも傲慢に上から目線で自分に指図するエンブリヲに対し、内心ずっと募らせていた彼への嫌悪感を表面化させ、遂に面と向かって吐き捨てた。
- 「なるほどな…。キモい男というのは、こういうものか」
「…俺も、この男と同じだったとはな…。自分のやっていた事が嫌になる…」 - 同話でのヒステリカ撃破後。アンジュ達に敗れて尚も見苦しく悪あがきするエンブリヲに対し、自らを自嘲しながら彼の往生際の悪さをこう評した。
搭乗機体・関連機体
- プラン1055 ベリアル
- ラムダ・ドライバ搭載の第三世代型「世界最強の」AS。翼状ユニットを背部に持ち、レナードの操縦技術と彼の能力に依るフル稼働のラムダ・ドライバによって3次元機動を可能とする。「つづくオン・マイ・オウン」より登場する。
- プラン1211 アラストル
- 「第三世代型AS」を基にして、対人用に作られた自立型の無人AS。大柄な人間程度のサイズで、対人白兵戦では強力だが対AS戦では何の役にも立たないためユニットとしては登場しない。