概要
ザンスカール帝国の女王。
帝国の最高指導者であるが、実務などの支配権はフォンセ・カガチが握っており、マリアは象徴でしかない。立場としては「機動戦士ガンダム」のデギン・ソド・ザビ(象徴=公王)とギレン・ザビ(支配=総帥)の関係に似ている。
元々は市井のしがない占い師であったが、やがて特異能力に目覚めたマリアを中心とする教団(マリア教団)が生まれ、それをカガチが権力獲得に利用した経緯がある。以降、カガチの行い(ギロチンなど)は認めなかったが、既にマリアにそれを止める術は持ち得なかった。
終盤、エンジェル・ハイロゥを利用して人類の統合を目指したものの、それがカガチ等歪んだ野心家たちの道具でしかならず、そして自らもその道具でしかないと気付く。ウッソ・エヴィンとニュータイプ同士の交信によりマリアの真意を知り、それに気付き人質としたタシロ・ヴァゴに撃たれる。最期は自身の遺骸をウッソに焼き払ってもらった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- クロノクル最期のセリフ(原作準拠時)で名前のみ登場。本作のクロノクルはDCのメンバーだが、マリアがどういう立場の人間なのかは不明である。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- エンジェル・ハイロゥ攻防戦にて登場。娘シャクティと共に強力な思念波でSDFを窮地に晒すが、主人公のサイコドライバー能力によりその行為を止める。エンディングにてシャクティと共に生存が確認されるが、『α外伝』には登場しなかった。特に何事もなければ、プリベンターに保護されているものと思われる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 原作通りの展開を辿る。最後はタシロに撃たれる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 原作同様の設定で度々その名は語られるのだが、結局登場せず、その生死も不明のまま。
人間関係
- クロノクル・アシャー
- 実弟。純粋に姉マリアを守ろうと必死な青年だったのだが、やがて軍に入ってからは姉の真意に外れた行為を行う。
- シャクティ・カリン
- 実娘。娘シャクティの幼い記憶には、母マリアは「優しいお母さん」というイメージが焼きついていたが、彼女と再会した時には女王としての風格を宿していた。そのため、シャクティは直ぐにはマリアを母と認めなかったが、彼女の優しい気遣いによってやがて自分の母であると認めていく。そして母の死後、エンジェル・ハイロゥを母が願った形へと最大限に活かす。
- フォンセ・カガチ
- 自分を利用した野心家であるが、お互い共通の目的を持っていたため彼と同調する。
- ウッソ・エヴィン
- 互いのニュータイプ能力により、お互いの真意を知る。ちなみに、自らの理想をカガチらに利用された事を詫びつつも「自分にはどうする事も出来なかった」と身勝手に語る彼女に対し、ウッソが「こいつも…女だ!」と吐き棄てた場面は語り草となった。
- タシロ・ヴァゴ
- カガチと同じ野心家であるが、ただマリアを利用するだけの歪んだ悪意を持つ者と断言された。
他作品との人間関係
- パプテマス・シロッコ
- 次世代の引き立て役は女性と思っている男。『α』では彼女に接近する。
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『α』では彼の手引きによりシャクティと共にエンジェル・ハイロゥから脱出した。