グルンガストシリーズ(Grungust Series)
本項では、『第4次スーパーロボット大戦』を初出とする、特機・グルンガストに端を発する、『グルンガスト』の名を冠する機動兵器の総称として取り扱う。また、グルンガスト参式が『マシンセル』によって自己進化した『スレードゲルミル』や、グルンガストシリーズに縁の有る機体についても簡潔に説明する。詳しい概要はリンク先参照のこと。
解説
スーパーロボット大戦シリーズのオリジナルを代表するスーパーロボット。いずれのシリーズでも、腕部を分離させての直接攻撃(所謂ロケットパンチ)、胸部から放つ大出力のエネルギー放出攻撃、刀剣を用いての必殺技を有しているのが特徴。
プラズマ・リアクターやTGCジョイント(関節部の負荷を重力制御技術で軽減)……と、巨躯での戦闘を可能とする最新EOT技術が詰め込まれている。また、形状記憶合金であるVG合金が使われており、剣戟戦闘のバリエーションの多様化や構造上の制約をある程度無視した変形に一役買っている。
グルンガストシリーズ一覧
グルンガスト零式
- グルンガストシリーズの試作機。読み方は『れいしき』。後続の機体とは異なり、変形機能や分離・合体機能を有していない純粋な人型ロボット。機体の約1,63倍の大きさの実体剣「零式斬艦刀」を武器とする。
- ゼンガー・ゾンボルトの搭乗機として登場した。後にゼンガーの師であるリシュウ・トウゴウが搭乗している。
グルンガスト
- いわゆる『壱式』。戦闘機形態・『ウィングガスト』、重戦車形態・『ガストランダー』への可変機構を有する。大剣「計都羅喉剣」を装備する。
- 頭部のバリエーションは『星型、獅子型、龍型、虎型、鷹型』の5種類が存在する。単に『グルンガスト』と言った場合、星型の頭部を採用し、青いカラーリングを施したものを指す。
- 1号機
- 星型の頭部を採用した青いカラーリングのグルンガスト。第4次に登場したグルンガストに当たる。OGシリーズではイルムガルト・カザハラがデフォルトのパイロット。
- 2号機
- 獅子型の頭部を採用した赤いカラーリングのグルンガスト。作品によっては、3号機がこのデザインで登場する事も。T-LINKシステムを搭載しているのが特徴。
- 3号機
- デザイン上は1号機と同じ。上述の通り、作品によっては2号機と同一のデザインで登場する事もある。OGシリーズでは行方不明になっており、αシリーズでは開発そのものがされていない。
グルンガスト改
- グルンガストの改造機。スーパーロボット大戦αと第2次スーパーロボット大戦OGで設定及びそれに伴い外見が大幅に異なる。
- 前者・後者共に壱式を強化改造した機体という点は共通しているが、α版では『弐式のプロトタイプであると同時に、参式のベースになった機体』という設定がある。
グルンガスト弐式
- グルンガストの量産試作機。飛行形態・『Gホーク』への可変機構を有する。刃の厚みが原子一つ分しかない「計都瞬獄剣」を装備。総合的な戦闘力は壱式に劣るが、T-LINKシステムを内蔵している。
- 1号機
- αシリーズではスーパー系主人公かリアル系パートナー、OGシリーズではクスハ・ミズハの搭乗機。
- 2号機
- OGシリーズのみ登場。カラーリングは壱式2号機同様の赤で、基本性能は1号機と変わらないが、新たなアタックモーションパターン「計都瞬獄剣・本命殺」が登録されている。
- 3号機
- 詳細不明。
量産型グルンガスト弐式
グルンガスト参式
- 戦闘機・『Gラプター』と重戦車・『Gバイソン』の2機への分離機能を持つ2人乗りの機体。状況によっては1人乗りへと改修される。
グルンガストシリーズの関連機
スレードゲルミル
超機人
鋼機人(ヒューマシン)
- グルンガストシリーズのノウハウと、第2次αにて負傷した龍王機にグルンガスト系のパーツを組み合わせて龍人機に改造したときのノウハウを元に設計・開発された。
- なお、頭部の形状が、グルンガストの頭部バリエーションとして採用される予定だった『龍型』と『虎型』に一致しているが、関連は不明である。
ダイゼンガー
- 参式斬艦刀を受け継いだ機体。また、内蔵武器のコンセプトが零式の武装の影響を受けている。
余談
- グルンガストの名前の由来は「『グルン』と回って『ガスッと』変形」からと言われているが、別冊「ゲーメスト ワールド vol.7」(1996年6月15日号)のインタビュー(60頁)において阪田雅彦氏が「語呂合わせ」で名づけた事を明かしている(『グルンガストは、完全にゴロですね。まったく意味はありません。力強さを出すために濁音を含ませ、「ン」を入れたくらい…です。』)。
- この場合、誰が最初に「グルンガストの名前の由来は『グルン』と回って『ガスッと』変形から」と広めはじめたのか……という処のほうが大事だろう。
- グルンガストシリーズ全体を見ると、可変機構を有していない機体も多い。