- 1994年12月号 ~ 1997年3月号に連載(「月刊少年エース」誌)。全27話、コミックス全6巻。
- 初参戦スパロボ:第2次スーパーロボット大戦α(2003年)
概要
『機動戦士ガンダムF91』の直接の続編に当たる作品。長谷川裕一氏の漫画作品であり、映像化はスパロボやGジェネ等のゲームのみ。
非アニメ化ガンダムとしては『ガンダム・センチネル』に続く2作目の参戦であり、非アニメ化作品としては3作目の参戦(『新』で原作漫画版『ゲッターロボ號』設定の竜馬と隼人が登場している)。非アニメ化作品としては、本格的にスパロボでストーリーが再現された最初の参戦作品でもある。ガンダムゲーム、Gジェネシリーズに参戦した際に採用された声優、BGM、ビジュアルがスパロボでも採用されている(本作自体Gジェネシリーズで知名度が上がったという側面もある)。
続編として『スカルハート』『鋼鉄の7人』も存在しており、これは『機動戦士Vガンダム』へのミッシングリンクと、長谷川氏の別作品『機動戦士Vガンダム外伝』、『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』への関連も兼ねたものとなっている。更なる続編として2011年12月には『ゴースト』、2016年4月にはVガンダムより後の宇宙世紀を描く最新作『Dust』が発表となった。
基本的に、テレビ版・劇場版の宇宙世紀ガンダム作品以外には、富野監督の名前があっても参加はしていないことが多い。しかしこの作品については富野監督が原作として参加している(ただし無印のみで『スカルハート』『鋼鉄の7人』『ゴースト』『Dust』についてはあくまでも長谷川氏のオリジナルである)。
登場人物
スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。
宇宙海賊クロスボーン・バンガード
- トビア・アロナクス
- 主人公。地球からの留学生。木星帝国の野望を偶然知ってしまい、クロスボーン・バンガードに参加する。
- ベルナデット・ブリエット / テテニス・ドゥガチ
- ヒロイン。最初にトビアが乗っていた艦に隠れて乗っていたところを彼に助けられ、そのままマザー・バンガードに乗ることに。その正体は木星帝国の総帥クラックス・ドゥガチの実の娘。
- キンケドゥ・ナウ / シーブック・アノー
- 『F91』の主人公。宇宙海賊クロスボーン・バンガードのエースパイロットの一人でクロスボーン・ガンダムX1を操る。偽名を名乗り、再建された新生クロスボーン・バンガードに参加する。
- ベラ・ロナ / セシリー・フェアチャイルド
- 『F91』のヒロイン。新たなクロスボーン・バンガードを率い、木星帝国と戦う、マザー・バンガードの女性艦長。
- ウモン・サモン
- 一年戦争から戦っているベテランパイロット。キンケドゥ不在時はX1に乗るほどの腕前を持つが、間が抜けている部分があるのが玉に瑕。
木星帝国
- クラックス・ドゥガチ
- 木星帝国の指導者。声優は『初代ガンダム』のナレーターを務めた永井一郎氏。
- ザビーネ・シャル
- 『F91』に登場したキャラクター。クロスボーン・バンガードのエースパイロットだったが、貴族主義を盲信するあまり、木星帝国に寝返った。
- カラス
- トビアの留学生時代の恩師だったが、その正体は木星帝国の特殊工作員。
- ギリ・ガデューカ・アスピス
- 死の旋風隊のリーダーを務める少年。声優は『0083』のシーマ・ガラハウを演じた真柴摩利氏。
- バーンズ・ガーンズバック
- 死の旋風隊のメンバー。トビアに亡き息子の面影を見出だす。
- ローズマリー・ラズベリー
- 死の旋風隊のメンバー。元傭兵で、金銭的な保証がある方につく。
連邦軍
- ハリソン・マディン
- 上層部の無理解のため、能力の割に報われない苦労人。高級量産機である量産型ガンダムF91を専用カラーに塗り、運用している。
ロナ家
- シェリンドン・ロナ
- ベラの従妹。ニュータイプ至上主義者。
登場メカ
スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
宇宙海賊クロスボーン・バンガード
モビルスーツ
- クロスボーン・ガンダムX1
- マント装備版も登場。
- クロスボーン・ガンダムX1改
- マント装備版も登場。
- クロスボーン・ガンダムX2
- マント装備版も登場。後にザビーネと共に木星帝国所属となる。
- クロスボーン・ガンダムX3
- ゾンド・ゲー
戦艦
地球連邦軍
- 量産型ガンダムF91
- 少数量産化された、F91の量産型。
- 量産型ガンダムF91 (ハリソン専用)
- ハリソン・マディン用にダークブルーのカラーリングを施された量産型ガンダムF91。性能も向上している。
木星帝国
モビルスーツ
- バタラ
- バーンズ専用機も登場。
- エレバド
- ペズ・バタラ
- ディオナ
- クァバーゼ
- アビジョ
- トトゥガ
- エレゴレラ
- ノーティラス
- ディビニダド
- クロスボーン・ガンダムX2改
- トビアが本機のコアファイターで帝国から逃げ出したために、その穴埋めを木星帝国の技術で行なった機体。スラスターは以前より大きくなっているが、木星帝国の技術力の問題で機動力自体はほぼ変わっていない。
戦艦
用語
楽曲
- 「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」 / 「クロスボーン・ガンダム」
- 『第2次α』で採用。元はGジェネレーションシリーズにおけるBGMだが、当時はBGM名称がなかったため、スパロボ側で暫定的に「クロスボーン・ガンダム」と付けた形になっている(後にGジェネ側で付けられた名称が「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」)。
登場作と扱われ方
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 参戦作品ではないが、原作の1シーンが再現され、キャラクター事典にキンケドゥ・ナウの名が伏字で掲載される。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 参戦作品ではないが、シーブックがジュピトリアンを「木星帝国」と評したり、トレーズがシェリンドンの台詞をほぼそのまま使ったりというネタがある。ただし、これは本作の参戦の伏線ではないと攻略本で明言されている。そもそも、本作が広く知られるようになったゲーム『GジェネレーションF』は『α』から数ヵ月後に発売された。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初参戦作品。シーブックが『α』に登場していたために「随分老けた」と言われるスパロボではお約束のシーンがある。どのルートを通っても木星帝国はネオ・ジオンと手を組む事になる。
- ほぼ原作通りの展開に加え、F91の後日談である事を利用して、原作自体が尺不足で消化不良気味であった機動戦士ガンダムF91の後日談を描く試みも行っており、ドレル・ロナにスポットを当てたり、本来F91で死亡するアンナマリー・ブルージュを精神崩壊したザビーネ・シャルと対峙させたり、生存していたビルギット・ピリヨがキンケドゥと再会するなどのIF展開もかなり豊富。そもそも、アイビス編冒頭で描かれる「F91に搭乗してクロスボーン・ガンダムとマザー・バンガードを受領するキンケドゥ」自体が、スパロボオリジナルの「機動戦士クロスボーン・ガンダム前日談」とも言える内容である。第二次αの中核となる作品の一つ。
単独作品
商品情報
本編
スカルハート
鋼鉄の7人