ヤミノリウスIII世
ヤミノリウスIII世(Yaminorius The 3rd)
- 登場作品:元気爆発ガンバルガー
- 声優:曽我部和恭(原作)、関口英司(『サンライズ英雄譚』代役)
- 種族:人間型魔界獣
- 性別:男
- 年齢:推定25歳
- 身長:225cm
- 体重:21kg
- 体形:気分や日によって変化
- 趣味:料理、散歩
- 特技:モップでの掃除
- 好物:(人間界の)日本酒
- 出身:大魔界
- 所属:大魔界→ガンバーチーム
- 職業:魔導士
地球を大魔界へと変える為に暗黒魔王ゴクアークが送り込んだ自称『大魔界一の魔導士』。彼自身も魔界獣の一種。大魔界のエリート一族出身だが、ゴクアーク曰く「落ちこぼれ」。顔の模様や喋り方のイントネーション、台詞の言い回しなどは歌舞伎役者がモデルとなっており、サントラ収録『そんないつもの青空city』には「今日もでました千両役者 偉大な魔導士ヤミノリウス」という歌詞がある。
ゴクアークに授かった四種の魔界獣辞典で選んだ個体を召喚・強化し、人間界を掌握する手始めとして青空町を恐怖と混乱に陥れようとする。初回では幽霊のような姿で登場したが、2話以降青空小学校の理科準備室にある骨格標本を依代としており、活動時には理科室の備品や暗幕を取り込み実体化する。地球の清浄な空気が苦手な為、大魔界の成分を満たした三角フラスコを頭に被っている。人間の食べ物も苦手な様だが、酒(日本酒)は大好物。(ただし、力哉の実家のラーメン屋では味噌ラーメンを食べる気満々だったので、人間界で最初に食べたカレーが人間の味覚でも不味い代物だった可能性も)。
ゴクアークの次に高い魔力の持ち主で能力自体は非の打ち所が無いが、ドジで間抜けな性格のおかげで威厳も緊張感も無い二枚目半。原作では自身が召喚した魔界獣からもナメられており、「お前の力を見せてみろ」と命令してはいつも最初の被害者にされている。魔界獣を引き連れて堂々と出歩いており、青空町住民からは「いつも町で騒ぎを起こす迷惑おじさん」と認識されている。挙げ句の果てに小学生の霧隠虎太郎や幼稚園児の流崎哲哉・結城秋絵(スパロボ未登場)からは揶揄われて遊ばれてしまっている始末。また、目的があるとはいえ野球場の所有権を巡って対立する防衛隊とガンバーチーム・青空ゲンキーズに野球勝負を提案して最後まで審判として公平なジャッジを下したり、人間界で律儀に大魔界の法律を守るなど妙に律儀な所があり、ホームシックにかかったり、一人ぼっちを寂しがってバカップルに嫉妬心を剥き出しにするなど人間臭い性格。原作EDテーマの『ガンバー体操』によると実は正義のヒーローに憧れているらしいが、良い事は魔界の法律で禁じられている模様。地球が大魔界となった暁には人間達を従えさせる為に、人間に危害は加えても「命を奪う」ような行動はしていない(命を落としかねない状況に陥る事はあったが人間側の犠牲者はゼロ)。
町に潜入する時は「レーナ・ニンゲンニ」の呪文でジャーナリストの青年『闇野響史』に変身するが、一度だけバスガイドの『闇野りう子』に変装した。
復活を果たした魔王ゴクアークとガンバルガーが戦った際には、これまでの恨みを晴らそうとゴクアークに加勢する。しかし誤って二度もゴクアークを攻撃してしまい(しかも攻撃力が高いばかりに結構なダメージを与えている)、ガンバーチームに勝機を与える結果となってしまった。その後、敗北した魔王の魂が電柱に引っかかっているのを発見し、自らの体内に取り込む事でゴクアーク再復活を目論む。ゴクアークを吸収してパワーアップすると、魔法のランプで人間界の物体に魔力を注ぎ込み『超魔界獣』を生み出せるようになった。この姿になると魔法の媒介となるネックレスを使う必要がなくなり、魔導士の白いローブとマント姿からゴクアークの意思が宿る竜の首と尻尾付きのマントを着たパンツルック姿に変身。コンセントモチーフの杖を所持しモップで空を飛んでいたが、以降は道路標識を杖と箒代わりに使うようになった。
終盤では魔界獣が起こしたとある事故で記憶喪失になってしまい、闇野響史に変身して立花亜衣子に助けを求めた事から彼女に想いを寄せられるようになる。この時は非常に真っ当で礼儀正しい好青年で、自分を人間と思っていたため自分の不思議な能力に戸惑っていた。なお記憶喪失時は八重歯が無くなっており、喋り方も二枚目らしいものになっている。記憶が回復した際に記憶喪失中の出来事は忘れてしまっていたが、亜衣子先生の宝物だった自分と彼女が写る写真を見た事で記憶が蘇り、正体を明かすと共に写真を破り捨て彼女を絶望に陥れた。……はずだったが、ガンバーチームの奮闘を目の当たりにした亜衣子先生に説得を宣言され、以来捨て台詞の途中で改心を迫る彼女から逃げ回る姿が恒例となってしまった。
魔王サイアークと魔王レツアークの存在を知って封印から解放し、結果的に魔王ゴクアークの完全復活も成し遂げたが、直後にゴクアーク敗北の責任を取らされ切り捨てられてしまう。それでも「人間が三大魔王に勝てるはずがない」と突っぱねた態度を取っていたが、亜衣子先生の事は気にかけていたらしく地面に埋まった彼女を魔法で助けていた。三大魔王敗北後は自分を糾弾する青空町住民に潔く制裁を受けようとするが、自分を庇う亜衣子先生の説得を受け入れた住民から許された事で堪らず逃げ出してしまう。しかし、ゴクアークの目的が『地球の大魔界化』でなく『地球の破壊』へと変わった事に反発。さらに自分を想う亜衣子先生の気持ちや勝算がなくても諦めないガンバーチームの勇気に心を打たれ、「自分はいい人ではない」としつつも遂に造反しガンバーチームに協力する。原作では専用ロボに乗る為にガンバルガーから離脱した鷹介と力哉の代わりに、藤兵衛と共にガンバルガーのサブパイロットを勤めた。
ゴクアーク敗北後はガンバーチームの戦いぶりを称え、「もうお前たちの前にこの姿を現すことはないだろう」と言い残して青空町から姿を消すが、EDのエピローグで人間「闇野響史」として亜衣子先生の前に再び姿を見せた。その後、亜衣子先生と結婚した模様。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦NEO
- 初登場作品。原作どおり地上を大魔界にするために奔走するが、ストーリー中盤でイオニアと共にアースティアに飛ばされてしまう。地球に戻った後はイオニアの戦力に対抗するためにジャーク帝国のベルゼブと同盟を結ぶが、ジャーク帝国壊滅後は再び単独で活動するように。原作ではドジを踏んで大いに味方の足を引っ張っていたのだが、今作ではギャグ要素が大幅に省かれアークダーマを自分の手駒にするなど狡猾な策士の一面が強く、「普通に役に立っている」「まともに悪役してる」と驚いたファン多数。本作では超魔界獣を最初から呼び出せるようになっている。エンディングでは正義のジャーナリストとして、今までの戦いを取材し記事に纏めようとしていた。
- 作中出番は多いのだが、声優の曽我部氏が故人である事、またベルゼブらと違い直接的な戦闘要員でないこともあり、終始NPC扱いで代役による音声収録は行われていない。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 亜衣子先生と共にコネクト・フォースに参加するガンバーチームの見送りに登場。原作終了後設定だが、「闇野響史」ではなくヤミノリウスの恰好であった。
人間関係
- 魔王ゴクアーク
- 上司。絶対の忠誠を誓っている。
- ガンバーチーム
- 宿敵。ガンバースーツを着た彼等に犬になる呪いをかけた。
- 霧隠藤兵衛
- ゴクアークの封印を巡って激戦を繰り広げたライバル関係。彼に犬になる呪いをかけた。最終決戦ではガンバルガーのサブパイロットとして共に搭乗。突っ走る藤兵衛を魔法でフォローし、なかなかのコンビネーションを見せる。
- 立花亜衣子
- 記憶を失っていた際に助けられる。記憶が戻った後に彼女の前で正体を現し、手酷く彼女の心を傷つけたはずだった。しかし、ガンバルガーの活躍を目の当たりにして立ち上がった彼女にしつこく追い回される日々を送る事になる。ヤミノリウスIII世の心に最も影響を与えた女性。彼女に「本当は良い人」だと説得され続けても、最後まで自分を「悪い人」と称し続けた。
- 霧隠かすみ
- SRW未登場。誤って彼女を大魔界の魔導士カスミリウスにしてしまった事がある。
他作品との人間関係
名台詞
- 「ゾイワコノイワコ、マカイヤゾイワコ、暗く湿った魔界の森より今こそ出でよ我が前に……ハズラムサライヤ~!」
- 昆虫魔界獣辞典から魔界獣を召喚する呪文。ちなみに水生魔界獣辞典は「暗く冷たい魔界の海」、動物魔界獣辞典は「暗く果てない魔界の地」となる。
- 「魔界獣よ、今こそ闇の力を解き放て! ハズラムサライヤ~!」
- 魔界獣の闇の力を呼び覚まして強化・巨大化させる呪文。
- 「ゾイワコノイワコ、マカイヤゾイワコ、悪の心を呼び覚まし魔界の姿を作り出せ! ハズラムサライヤ~!」
- パワーアップした23話以降使用。魔法のランプを召喚し、ランプの中の光線を対象の物に浴びせかけて魔界獣を作り出す呪文。
- 「リーザ・カービック!」
- 藤兵衛を犬に変身させた時の呪文。ガンバーチームにかけた時はガンバースーツに邪魔されるが、「誰かに正体がバレると犬になる」呪いに置き換わった。
- 「私か…? 私こそは邪悪なりしヤミノ……はっ…くっ!」
「あ、いや……じゃなり……あの……やみの……」 - 3話。初めて人間の姿に変身して虎太郎たちの前に現れ、名前を聞かれてうっかり素性をバラしそうになった際の台詞。
- この言葉を曲解した千夏によって、『ジャーナリストの闇野さん』という肩書きが作られてしまった。
- 「さすがゴクアーク様! 私もお手伝いしちゃおーっと! サライヤ~!」
「ハハハハハハ!ガンバーチーム!今までの恨みを思い知るがいい!出力アップだぁ~!」
ゴクアーク「ぐあああああ!やめんかヤミノリウスゥゥゥ!」
「ゴ、ゴクアーク様!…いや…これは、その…」 - 22話のゴクアークとガンバルガーの決戦中、ゴクアークを援護しようと電撃で攻撃。ガンバーチームの悲鳴に調子に乗って出力アップした結果、ゴクアークまで感電してしまう。
- 「ゴクアーク様、今度こそ失敗はいたしません! ハズラムサライヤ~!」
「あらぁっ!?」
ゴクアーク「ふおおおおお!ヤミノリウス!余計な真似をするな!」 - 上記の直後、失敗を取り戻そうと再び援護攻撃する。その攻撃とは巨大なレンズに集めた太陽光線でコクピットの虎太郎だけをじりじり攻撃するという実に耳っちいやり方であった。
- だが、暑がる虎太郎が頭上をガンバーソードで庇った際に光線が反射し、威力を倍増した形でゴクアークを直撃。再びゴクアークの足を引っ張ってしまう。
- 「あ~あ、私が余計な事をしたばっかりにゴクアーク様がやられてしまった。まずかったなどーも…」
- 結局ゴクアーク敗北の原因を作ってしまい、しょんぼりとうなだれるヤミノリウス。
- ちなみに藤兵衛の口癖「まいったなどーも」のパロディである。
- 「おっ、なんだあれは! おぉ!この気配はゴクアーク様! そうか、ゴクアーク様の魂がまだ残っていたのか! 分かりましたゴクアーク様!このヤミノリウス三世、命をかけてゴクアーク様の魂を自分の体に取り込んで見せます! ハズラムサライヤ~!うおおおおおぉぉ~っ!」
- 「フッフッフ……成功だ。見ておれガンバーチーム! 必ず貴様達を倒し、この世を魔界に変え、ゴクアーク様を甦らせてみせる!……大魔界の魔王の力を手に入れたこのヤミノリウス三世がなぁ!ハッハッハッハッハ!」
- 先述の直後、電線に引っかかったゴクアークの魂を発見し、命がけで自らの体に取り込み見事成功。打倒ガンバーチームとゴクアーク復活を誓う。
- 一見シリアスな場面だが、背後では夕焼けにカラスが鳴いておりどこかコミカルとなっている。ファンからはギャグ要素が抜けて完全な悪役になってしまうかと危惧されたが結局杞憂に終わり、むしろ間抜け度はアップしていた。
- 「甘いな甘いな!お前たち人間は、大魔界のしもべにするために生かしておるのだ」
- 23話。花火で作った超魔界獣ドカーンで爆発させたものの綿毛の様な物で下ろされ助かった千夏と亜衣子先生たちに言った台詞。一貫して生き物の命は奪わないスタンスである。
- 「美しい……まるで天使のようだ…」
- 38話。記憶を失い闇野響史の姿で途方に暮れていた時、通りがかった亜衣子先生の家に招かれ、部屋に飾られた写真に教え子たちと写る彼女の笑顔に見惚れてしまう。
- 「これほど気を遣ってくれている亜衣子さんに、何かお礼をしたいものだ…。この枯れ草が美しい花ならば」
- 「この不思議な力の事を亜衣子さんに話すべきだろうか…。もしかすると亜衣子さんは、怖がって私の傍から去って行くかもしれない。今この人がいなくなったら、私は大いに困ってしまう」
- 38話。自分を親身に心配してくれる亜衣子先生のために何かしたいと思うと、本当に枯れ草が花に変わってしまった。ヤミノリウスの姿から人間の姿に変身した時を思い返し、自分の不思議な力について悩む。
- 「そうか!私は正義のジャーナリストだったのか!」
- 「きみ、ガンバーチームを応援するぞ! フレー!フレー!ガンバーチーム!大魔界の化け物なんか、正義のパワーで打ち砕け~!」
- 38話。闇野響史の姿で面識がある千夏に「正義のジャーナリストの闇野さん」と言われて勘違いし、千夏と共にガンバーチームに声援を送った時の台詞。この時千夏に亜衣子先生とのツーショット写真を撮影される。ちなみに周りの物を石化させたりガンバルガー、ゲキリュウガー、リボルガーの偽物を作ったりして魔界獣には珍しく一人で頑張っていた石魔界獣イシガンダー(SRW)は困惑していた。
- 「さっきの不思議な力を使えば亜衣子さんを助けられるかもしれない。でもそんなことをすれば、亜衣子さんは僕を恐れて…。いや、嫌われてもいい!今はこの人を助けなければ! …これ以上近づくな~!」
「驚いたでしょう、亜衣子さん。私には…こんな恐ろしい力があるんです!」
「私が、良い人…? 亜衣子さん……やはりあなたは天使だ」 - 38話。イシガンダーが千夏を石にしてしまい、亜衣子先生を守ろうと怖がられるのを承知で魔法で攻撃する。ところが、「不思議な力を持っていてもあなたは良い人だから怖くない」と亜衣子先生に優しく諭されて微笑むのだった。ちなみに攻撃する時だけ、八重歯が元通り生えていた。
- 「記憶はなくなる、ガンバーチームには負ける…。まったく今日はツイてなかったなぁ…。しかし、記憶を失くしていた間、何だかとてもあったかい所にいた気がするな…。あああ~! わからないぃぃ~…」
- 同じく38話。戦闘中またもや起こった事故によって呆気なく記憶は取り戻せはしたが、結局いつものように敗走。その胸中にもやもやするモノを残して…。その下では魔法で咲かせた花が優しく揺れていた。
- 「フフフ……そうか、愛しているのか。アーハハハハ!こいつは傑作だ! この男に会わせてやろうか? お前が愛したこの男に今すぐここで会わせてやろうか。見るがいい……じゃ~ん」
- 41話で掃除機魔界獣スイトッター(SRW未登場)が亜衣子先生から奪った闇野響史とのツーショット写真を見て忘れていた記憶を思い出し、不気味な笑いと共に亜衣子先生に残酷な真実を明かそうとする。
- 「あじゃば~」
- 同上。亜衣子先生の目の前で闇野響史に変身した際の台詞。
- 「あじゃぱー」とは驚きと困惑を同時に表す感嘆詞だが、『聖闘士星矢』で蟹座のデスマスクが龍星座の紫龍に倒された際の断末魔としても知られている。余談だがヤミノリウスの声を担当した曽我部氏は同作で双子座のサガ・カノンを演じていた。
- 「人間などに想いを寄せられるとは私も堕ちたものだ。こんなものこうしてくれるわ! フフフフ……」
- 前述の直後、亜衣子先生の宝物だった写真を破り捨てた時の台詞。表情もいつになく極悪な感じになっており、まさに悪役らしい行動ではあるが……。
- 「ん? お、おいちょっと! 嫌だなあ……そんなに泣いちゃったりして! …おーい、泣くなってば!……うわーっ!うるさいもう知らーん!!……ふーんだ」
- 前述の行動の結果、あまりのショックに泣きじゃくる亜衣子先生を前にして。目の前で泣かれて思わず慌てふためく辺りが、冷徹な悪役に徹しきれていない証拠であると共に、親しみやすさも伺える。だが、この行為がガンバーチームの逆鱗に触れることになる。
- 「だから私は悪い人だって言っておるだろうが!」
- 自分を良い人だと拡声器で絶叫する亜衣子先生に言い返した時の台詞。
- 「大魔王。魔導師ヤミノリウスでございます。何なりとお申し付けくださいませ」
ゴクアーク「下がれ!」
「はい!では下がらせていただきまーすっ! …ん?あの、下がれとはどういうことで?」
ゴクアーク「忘れたとは言わせんぞ。お前の邪魔さえなければわしが復活した時に人間界を大魔界に変える事が出来た」
「しかし、あれは良かれと思ってやったことで」
レツアーク「下がれと言うのだ、出来損ない魔導師が!」
ゴクアーク「もはやお前に用は無い!」
サイアーク「消えろ!」
「そ、そんな…。苦労してお三方を復活させたのはこの私ですよ。なぜそんなことを言われるのですか」
ゴクアーク「うるさい!」
「うわーっ!」 - 46話。三大魔王を復活させた功績も認められず、ゴクアーク敗北の責任を取らされて見限られてしまう。納得できず反論するがゴクアークに吹き飛ばされ、コアラに変身させられてしまった。
- 「これでは愚かな人間共と同じではないか!まさか…ゴクアーク様は私までエネルギーになさるおつもりなのか?」
- 46話。人間と同様に自分もエネルギーにしようという魔王の意図に気づいた時の台詞。
- 「ふーんだ。ただの気まぐれだよーだ」
- 46話。魔王の起こした風に吹き飛ばされ、地面に頭から突っ込み苦しがる亜衣子先生を魔法で救った時に言った台詞。
- 「なぜあいつはあんなにも頑張れるのだ?」
- 「愛しているから…だと?」
- 46話。諦めずに三大魔王と戦おうとするイエローガンバーを見て疑問を口にし、亜衣子先生に「彼がこの街を愛しているから」と答えられる。
- 「負けた……三大魔王が負けてしまった…」
「大魔王にも見捨てられ、地上を魔界に変える夢も消え去った。もはやこれまで! 好きにするがいい!」
「この期に及んで、まだ私を信じているのか…」
「違う!大魔王に命令されたからではない!私は私の意思でやったのだ! 大魔王など関係ないわ! 私は大魔界の魔導士・ヤミノリウスだぁ~っ!」 - 46話。三大魔王が敗れた後、青空町民から糾弾され潔く罰を受けようとするのだが、亜衣子先生に「この人は大魔王の命令に従っただけ」と説得された青空町民に許されてしまう。ゴクアークの忠実な臣下だったヤミノリウスには受け入れられず、否定しながら逃げ去っていく。
- 「お前たちはそんな姿にされてもなおゴクアーク様に逆らおうと言うのか?」
「行くがいいガンバーチーム。行ってゴクアーク様にやられてしまえ」 - 最終回。地球を破壊しようとするゴクアークから、犬の姿でも青空町を守るために戦おうとするガンバーチームの頑張りに感じ入り、彼らと藤兵衛を人間の姿に戻して去って行く。
- 「本当にこれが私の望んでいた結末なのか?」
「違う…断じて違う!私が望んでいたのは破壊ではない!この世界を消し去る事などではない!」
「いいえ、やめません!我らが望んでいたのは地球の破壊ではなく大魔界に変える事だったはず。地球を消し去ってしまっては、それは叶いません!ゴクアーク様こそ、このような事はおやめ下さい!」
「私は、いい人などではない! だが…この地球を壊させはしない!」 - 最終回、ゴクアークが地球をバラバラに破壊。裂け目から転落する亜衣子先生を救ったのはヤミノリウスだった。地球を容赦なく破壊するゴクアークの行為に愕然としたヤミノリウスはゴクアークと袂を分かち、地球を自分の魔力で繋ぎ止めようとするのだが、激高したゴクアークから攻撃を受けてしまう…。魔法を良い事に使っているためか、魔力の色がそれまでの黒から白に変わっている。
- 「まだまだ……」
亜衣子先生「もう、もう充分です。ありがとう……ありがとう、闇野さん」
「亜衣子さん……」 - 直後、立ち上がろうとした所を亜衣子先生に引き止められ、手を握られる。ヤミノリウスが38話以来初めて亜衣子先生の名前を呼んだ時であると同時に、亜衣子先生の想いが報われた瞬間でもあった。
- 「ええい!世話の焼ける奴らめ」
- ゴクアークにガンバーチームが犬にされてしまったのを魔法で見て、ガンバルガーのコクピットに乗り込もうとする時の台詞。
- 「まったく、飛べもせん癖に無茶をするな!」
- ゴクアークの動きを止めるのには成功したものの落下しかけた藤兵衛を救った時の台詞。
- 「すべては終わった…。大魔界の魔導士ヤミノリウスは、今日を最後に姿を消す。もうお前たちの前にこの姿を現すことはないだろう」
「さらばだ、ガンバーチーム。本当に見事な戦いぶりだったぞ!」 - 魔王ゴクアークを倒した後。引き留める亜衣子先生の声を振り払うように、ガンバーチームを称賛する言葉を残して何処かへと飛び去っていく。
迷台詞
- 「364番!宝くじなら前後賞だが、こいつも違う……」
- 10話。魔界獣イカタコ・ブラザーズの消えない墨で青空町民に番号を書かせガンバーチームの正体を見破る作戦中、イエローガンバーの『365番』を探して町中を駆けずり回っている時の台詞。妙に詳しいが、大魔界に宝くじはあるのだろうか。
- ちなみに、ヤミノリウスに戸惑っていた曽我部氏はこの回で吹っ切れたとも言われている。
- 「ハハハハハハハハハハ! イェーイ! かったるい作戦なんかいちいち考えてられっか! 電気ウナギ魔界獣よ! 構わないからそこいらの連中を片っ端からビリビリ野郎にしてしまえ~」
「イェーイ! のってるかい!イェーイ! 燃えるぜ! 魔界獣、いっちょ闇の力でパァーッといってみようか! パァーッとね」
「魔界獣よ! 今こそ闇の力を解き放てぇ!イェーイ」 - 11話。電気ウナギ魔界獣ウナギトロン(SRW未登場)にビリビリ人間にされてしまい、ハイテンションになってしまった時の台詞。しかし、台詞の割にはイントネーションは普段と全然変わっていない。
- 「いっぺんしばいたろーか!」
- 18話。魔界獣を召喚したらゴクアークに襲われた…と思ったら実はタヌキ魔界獣タヌキング(SRW未登場)が化けていたと分かり、怒るヤミノリウス。
- 「こぉら!廊下は静かに歩きなさい!」
- 18話。人体模型姿でタヌキ魔界獣タヌキングを探そうと青空小学校を歩いていた時、肝試しで通りがかった虎太郎たちに逃げられての台詞。亜衣子先生と出会う前の発言だが、案外似た者同士なのかもしれない。
- 「あー、あー本日は晴天なり。えー、ご町内の皆様にお知らせがあるのだ。 私、ヤミノリウス三世は今日から良い魔法使いになったのだ!……でございます」
「今まで私がやってきたことは間違っていた! この美しい空は誰のもの、それは皆のもの。この広い大地は誰のもの、それも皆のもの! 私、偉大なるヤミノリウスにとうとう善なる心が芽生えたのです!」 - 27話。選挙演説のごとく道を巡回し、拡声器で青空町民に改心を宣言してイエローガンバーの悪事を告発するヤミノリウス。もちろん全部嘘であり、魔界獣キカザッターにイエローガンバーの偽物をさせた事による自作自演である。
- 無実を訴えるイエローガンバーだが、その悪事とは女子のスカートめくり、ブランコの割り込み、車への落書きという霧隠虎太郎がやりそうなものばかりだったため、仲間からも信用されないのだった。
- 「負けるもんか、元気爆発だっ!」
- 30話。超魔界獣レンズドンの巨大化光線で地球よりも大きくなってしまったゲキリュウガーにレンズドンごと土星までぶっ飛ばされ、へこたれるレンズドンを応援した際の台詞。どちらかといえばガンバーチームが言うべき台詞である。
- 「た、食べたい! 魔界牛のステーキ! 魔界名物『針の山』!! そして……魔界鍋……!」
- 26話。とあるレストランに忍び込んだ時の台詞。人間界の料理(少なくともカレー)は口に合わないようで、故郷の味が恋しくなって魔界獣を生み出した。
- なお、ステーキは紫色の毒々しい色で、針の山はその名の通り饅頭の上に鋭利な針がどっさりと乗っかり、魔界鍋に至っては質の悪い闇鍋のようである。
- 「全く。何が魔界料理人だ…!」
- 先述で生み出した料理人魔界獣ビック・ナベーダ(SRW未登場)に魔界鍋を作らせたのだが、蛙と蝙蝠を間違えた結果不味くなったらしい。正直、おぞましい色なので人間の目からしたら対して変わりはなさそうだが……種としての味覚の違いかもしれない。
- ちなみにまだ未完成なのに「ケチケチするな」と勝手に食べたり、小皿に取らないで直接レンゲですくったりと、お行儀は悪い。
- 「こう寒くてはやっておれんな~、今日はもう家帰って寝ようかなぁ~」
- 36話。地球を大魔界にする使命も、秋の冷たい風の前には些細な事のようだ。なお、終盤で公園で新聞紙を布団代わりにして寝るというホームレスのような姿を晒していたが、家は何処にあるのだろうか?
- 「クッ!人間どもめ、昼間からいちゃいちゃいちゃいちゃ…。けどいいなぁ…。私もそろそろお嫁さん欲しいなぁ…。人間世界に一人ぼっちで、本当は寂しいんだよなぁ…」
- 「くぅ~、くやしい、くやしい~!! こうなったら憂さ晴らしに魔界獣を生み出してくれるぅ!!」
「おのれ人間ども!幸せそうにしおって~……許さん!カメラ魔界獣、パワーアップだ!」
- 上記の直後。デートでいちゃつくトシカツとナオミ(SRW未登場)を見て独り身を嘆くヤミノリウスだが、「この幸せを誰かに分けてあげたい」という発言を耳にして逆上。カメラ魔界獣デカメラー(SRW未登場)に命じてこのカップルを10人ずつに増殖させるが、やはり只者じゃない青空町民。混乱するどころか「愛が10倍になった」と熱く抱き合う10組のカップルが出来上がってしまい、逆ギレしてデカメラーを強化させる。
- なおこの時に限らず、地球の大魔界化のためではなく些細な私欲の為に超魔界獣を生み出す職権乱用行為が度々見られる。
- 「おお~飛んだ!魔界新記録!」
- 36話。カメラ魔界獣デカメラーがガンバルガーを遠くまで放り投げた時の台詞。
- 「私がいっぱい…うれし~!もうこれで寂しくない!やったーっ!…お、おい!ちょっと!おい!おい!…また一人ぼっちになってしまった。…がっくし」
- 36話。デカメラー敗北後、最後の最後で自分を増やされて大喜びしたのもつかの間。すぐに消えてしまい、がっかりして退場。
- 「うそ、きれい。自分に恋をしてしまいそう…」
- 32話。遠足バスに潜入してイエローガンバーの正体を探そうとバスガイド・闇野りう子に変身した際、鏡に映る自分の美貌に驚いてうっかり惚れそうになってしまった。
- 「偉大なるヤミノリウス三世の皿回し、もといバス回しとござ~~い。ああいい気分いい気分!」
- 32話。正体を現して風船魔界獣バルルーン(SRW未登場)でバスを風船に変え、皿回しのように遊ぶヤミノリウス。
- 「さぁてお立ち合い、これより始まる一幕は、大魔法使いヤミノリウス三世が生み出したる超魔界獣、その名も麗しきシバイラーと、身の程知らずにもこれに歯向かうガンバルガーとの世紀の一戦! 御用とお急ぎで無い方はご覧あれ!見ねば一生の損見れば孫子の代までの語り草だ!さあお立ち合いお立ち合い」
- 34話。歌舞伎魔界獣シバイラー(SRW未登場)とガンバルガーの戦いの直前、何故か一人で盛り上がって講談師の格好をしたヤミノリウスは、まるで芝居の客寄せのようにシバイラーとガンバルガーの戦いを宣伝する。
- 直後に虎太郎は「なぁにしてんだアイツ」と突っ込んだ。
- 「こんなファッションいやだぁ~!」
- 38話。石魔界獣イシガンダー(SRW未登場)の起こした事故で記憶喪失になり、感性が人間界に引っ張られたのかガラスに映った自分の格好を嫌がるヤミノリウス。するとその叫びに体が反応したのか、無意識に闇野響史の姿に変身する。
- 「ほ~これは中々…。」
- 40話。正月に闇野響史の姿で出歩いた際、日本酒を飲まされた時の感想。この後一升瓶を一気飲みし、しかも「よーしもう一本!」と完全に好物になったらしい。
- 「う~んいい気持ちだ、今日はもう帰って寝てしまうかな!」
- 40話。振る舞い酒をもらって泥酔して上機嫌になり、何もせずに帰ろうとした。結果的にはこのあと超魔界獣を生み出して一働きするものの、下手をすれば本当に何もせず帰っていた可能性が高い。
- まぁ、人間界の食べ物はいずれも口に合わないようで、初めて人間界で美味いと思える物を味わえた結果、かもしれない。ただし後に味噌ラーメンを注文する気満々だったり、闇野響史の姿で酒や紅茶飲んでたのでただ単にあのカレーがまずかっただけかもしれないが。
- 「子供のおもちゃか。ロクなものがないなまったく…」
- 41話で人間の一番大切なものを吸い取る掃除機魔界獣スイトッター(SRW未登場)で奪った鷹介・力哉のガンバーブレスとガンバーコマンダーを見た時のメタ発言。まさか宿敵ガンバーチームのアイテムとは夢にも思わず、投げ捨ててしまった。
- 「う~ん。どうも最近ネタ切れだ。何かよい魔界獣のネタはないものか」
- 43話。魔界獣の材料を探して青空町を飛び回っている時の台詞で微妙にメタ発言。番組もそろそろ佳境で、スタッフの本音なのかもしれない。
- 「いつもここでひどい目に遭うからな。ちょっと離れてみるとするか」
- 43話。テレビの天気予報の等圧線から作った天気魔界獣ウェザラー(SRW未登場)に能力を見せるように言うが、ここでようやく学習したのか魔界獣の被害を喰らわないように離れてみる。結局無駄だったが。
- 「魔界獣のネタを探していて寝ちゃうなんて、やっぱり疲れてるのかなぁ…」
- 44話。自分が新聞を布団代わりに公園のベンチで寝ていた事に気付いた時の台詞。
- 「じゃあ、味噌ラーメンを大盛りで」
- 45話。うらない魔界獣ウラナイナイ(SRW未登場)に腹ごしらえがしたいと言われて力哉の実家のラーメン屋に連れて行った時、力哉の父に注文を聞かれて。この後、見事なノリツッコミをする。
- 「ゾイワコヨスマデ、ゾイワコノスマデ、サーラサラサラ、マカイヤゾイゴス!今こそここに…」
亜衣子先生「闇野さん!」
「はいぃぃっ!」 - 45話。魔王復活の呪文を唱える最中亜衣子先生に見つかり、つい背筋を伸ばして直立不動してしまう。
- 「なんにもできないエルドラン、『ごめんなさい』と言え! 許してなんかやらないぞ、思い知るのだぁ~」
- サントラ収録『偉大なる大魔界』より。ごめんなさいと言わせても許さないヤミノリウス。
- 「おいこら遊ぶな魔界獣! 困らすどころか笑われとるぞ! えーいやめんかこのたわけ! 私の声が聞こえぬかぁ~!」
- サントラ収録『そんないつもの青空city』の歌詞より。やっぱり笑われてるんですね…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「貴様、偉大な魔法使いであるこの私によくもこのような仕打ちを・・・!」
「くっ、覚えてるがいい! この借りは必ず返してくれるぞ!」 - 撤退時の捨て台詞。原作とややや印象が異なり、プライドが高くて打たれ弱そうなイメージがある。配下の魔界獣にもナメられていないのを考えると、NEOのヤミノリウスは落ちこぼれではなく正真正銘のエリートなのだろうか。
- 『NEO』第14話「パフリシア城奪還!!うなれ、怒りの魔法剣!」より。アンプと口論した時の台詞。
- 「あー、おほん。そこの方、少しよろしいでしょうか?」
亜衣子先生「…! あ、あなたは…!」
「先の戦いを振り返って少しインタビューをしたいのだが」
「正義のジャーナリストとしてな」
亜衣子先生「闇野さん…」 - 『NEO』のEDより。世界が平和になり、全てが元の生活になったが、悲しみに暮れる亜衣子先生の前に現れた際の台詞。原作ではEDでのみの再会であったが、『NEO』では前述の通りジャーナリストとして生きる道を選んだ。