ラーダ・バイラバン
ラーダ・バイラバン(Radha Beirabun)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:佐久間レイ
- 種族:地球人(インド系)
- 性別:女
- 年齢:29歳
- 所属:マオ・インダストリー社、地球連邦軍・特殊戦技教導隊(出向)
- 役職:研究者、セラピスト
- 趣味:ヨガ
- 主な搭乗機:シュッツバルト
- キャラクターデザイン:河野さち子
マオ・インダストリー(マオ社)に所属する社員。マオ社ではマン・マシン・インターフェイスの研究に従事しているが、作中では機動兵器のテストレポートやパイロットのメンタルケアなどを担当。機動兵器の操縦もできるが、本職の軍人に比べれば劣る。
物腰が柔らかく、ハガネ及びヒリュウ改のクルーからも信頼されている。趣味及びケアの方法は「ヨガ」で、ブルックリン・ラックフィールドとヒュッケバインMk-IIに同乗する際に活かされたり、コメディータッチの会話シーンで活躍したり……と、一風変わった所で目立っている。ちなみに、一度彼女のヨガを受けると、長時間のレクチャーを受ける事になる為、誰もが戦々恐々としている。
予知能力を持っている為か、かつては連邦軍の実験施設において被験体として扱われていたが、後に研究員のクエルボ・セロによって不遇な立場から助け出され、クエルボと共に特脳研に移籍して研究に従事することになる。一時期は恋人同士だったようだが、クエルボは更に良い条件で研究を進める為にEOTI機関へ移ってしまい、関係もそこで切れてしまう。
戦闘台詞では常に特殊なアサナ(坐法)を取って操縦しているかのようだが、カットインを見る限りは普通の姿勢である。普通の体勢に近いアサナを取っているのか、アサナと同様の瞑想状態に入っているだけなのかは不明。
『ラーダ』という名前の由来は、ブードゥー教における『慈悲深く、人々に恩恵をもたらす精霊達』の総称、もしくはインド神話に登場するクリシュナの恋人(のひとり)ラーダー(Radha)からだと思われる。
登場作品と役柄
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- ヒリュウ改に乗り、パイロットとしても参戦。サポート精神に富む。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 過去の話がクローズアップされる。旧知のクエルボ・セロも登場。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- リメイク作品なので概要は変わらず。しかし、パイロット能力に大幅に変更となり、ツイン精神コマンド「期待」を取得。また、感応や予知など戦闘面での貢献度が上がった。
- スーパーロボット大戦 OG外伝
- クエルボの遺言もあり、特殊戦技教導隊の隊員となったブーステッド・チルドレンの面倒を見る為に自らも教導隊へ出向。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- 概ね立場は代わらないが、戦闘には未参加。なお、声優の佐久間レイ氏はこの作品で一人3役を兼任している(それらのキャラクターも彼女自身に関わっているので下記参照)。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ Record of ATX
- アニメとは逆に戦闘にも参加。最初はゲーム通りシュッツバルトに乗っているが、終盤ではなんとヴァルシオン改に乗る。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 登場はするもののやはり戦闘未参加。クエルボとの因縁も語られない。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
SPの量は全キャラの中でも最高クラスで、貴重な精神コマンドを持っているので、サポートに向いている。反面、能力自体はあまり伸びず、戦闘には不向き。無理矢理にでもアタッカーで使おうとするならば、各種スキルを利用して気力を早く上げる事。見返りの程はさて置き、予知を発動させ、エースボーナスも獲得すれば無類の回避能力を誇る。
精神コマンド
:集中 ひらめき 祝福 感応 激励 再動:戦闘には不向きだが、サポート系に特化している為に使いやすい精神コマンドを持つ。また、身を守るものも覚える為、いざという時の保険も万全。
ツイン精神コマンド
特殊技能
エースボーナス
- 回避率+10%、SP+20
- 予知と併せて能力以上の高い回避能力を持つ。また、SPの最大値も増えるので、敵が弱い序盤のうちにエースにすると良い。回避率の上昇はともかく、SPの底上げは意外と大きい。OGS以降はダブルアタックが採用されている為、撃墜数が稼ぎやすくなっている。
パイロットBGM
- 「破念のアサナ」
- OGSより実装された専用BGM。シタールとバグパイプを用いた摩訶不思議なイメージで、インド系の人種でヨガに造詣の深い彼女によく合っている。
人間関係
広い交友関係を築いている。
- リン・マオ
- マオ・インダストリーの社長。
- ヴィレッタ・バディム
- マオ・インダストリーの同僚で親しい友人。ラーダはイングラムが正体を明かした際にヴィレッタの事を連想しており、彼女がエアロゲイターと関係がある事を薄々察していたようだ。また、ヴィレッタはDWにおいて、ラーダに「必ず戻ってくる」と言い残してホワイトスターへ帰還していた。
- リュウセイ・ダテ
- ハガネの船員として彼のメンタルケアを担当。また、リュウセイの母のユキコとも面識がある。
- ユキコ・ダテ
- 研究員時代に会話を交わす程度だが、ラーダはユキコの事情を知っている。ちなみに声優はラーダと同じ。
- イングラム・プリスケン
- 彼女のヨガに付き合った人物の一人。イングラムには珍しいコミカルなシーンである。
- ギリアム・イェーガー
- ラーダが自分に対する周囲の認識について深く考える原因を与えた人物。詳しくは、『名台詞』の項を参照されたし。
- クスハ・ミズハ
- 看護兵時代のクスハにおける上司。
- ブルックリン・ラックフィールド
- T-LINKシステム搭載型のヒュッケバインMk-II搭乗時に操縦指南を受けると共に、ヨガの指導も受ける羽目となり、エクセレンから「不純」と言われた。
- エクセレン・ブロウニング
- ヒリュウ改乗船時に彼女からヨガの指導を受けた。OGクロニクルでは揃ってクスハの栄養ドリンクを飲んでぶっ倒れる場面も。
- マサキ・アンドー
- 地上に浮上直後にプラーナを消耗して彼女のケアを受ける。OG1キョウスケ編では単独出撃した罰としてカイの説教と彼女のヨガのダブルパンチを受ける。
- シロ,クロ
- マサキのファミリア。シロに「ネコのヨガ」を強制する。なおクロの声優はラーダと同じ。
- カイ・キタムラ
- 出向先の教導隊の上司。忙しい中で家族サービスにも気を使うカイの為に、色々と面倒を見ている。
- ラトゥーニ・スゥボータ
- スクール出身者。ラーダはラトゥーニの心のケアを担当した。
- アラド・バランガ
- ラトゥーニと同様にスクール出身者。ラーダはアラドが地球連邦軍に協力するきっかけになった人物の一人である。
- ゼオラ・シュバイツァー
- ラトゥーニやアラドと同様にスクール出身者。何度も記憶操作を受けていたゼオラに対して、ラーダが専門家の立場から体調管理やアドバイスを行っている。後にアラドやラトゥーニと同じように、保護者代わりともいえる立場となる。
- クエルボ・セロ
- 研究員時代の知己。ラーダを被験体の身から助け出して共同研究者として招き、様々なことを教えた。ラーダにとっては恩人、そして恋人に近い立場でもある。アースクレイドルでの久しぶりの邂逅は結果的に最期の出会いとなり、クエルボは自分の犯した罪を悔いながらオウカを救った後、暴走したマシンセルに侵され死亡する。最期に、自らが名付け親となったブーステッド・チルドレン達の事をラーダに託した。
名台詞
- 「シータリー…」
- ヨガの呼吸法の一つ。体内の熱を冷ます。
- 「バストリカー…」
- ヨガの呼吸法の一つ。腹筋を使った強い呼吸。
- 「ムーラ・バンダ…」
- ヨガの筋肉コントロール方法の一つ。おもに会陰・肛門の括約筋を引き締めプラーナを体内に閉じ込める。
- 「スシュムナーを通じて…」
「目覚めよ、クンダリー二!」 - スシュムナーは肉体・霊体にあると考えられている通路の一つで、調和を象徴する。クンダリーニは尾てい骨付近に眠っているもので、これを修業を経て活性化させ、悟りを開くことを目的とするヨガをクンダリーニ・ヨガと呼ぶ。経験豊富で実力ある人物に師事しなければ肉体に失調をきたす恐れがあるヨガであり、ラーダが実際に悟りを開いているかはともかく、ヨガに深い知識があるのは確かであろう。それが、機動兵器の操縦と何か関係があるのかはまた別だが。
- 「いつかは……その報いを受けなければならないのよ。あの人も……私も」
- 記憶操作から助け出されたゼオラを検診した際のもの。ラーダはクエルボによって被験体の立場から逃れる事が出来たが、今度は自分自身が彼と同じく人を実験に利用する立場となってしまった。程度はどうあれ、クエルボと同様の罪を自らも背負っている事を自覚しているのだろう。
- ラーダ「すみません、ギリアム少佐。折り入ってお話がありまして…」
ギリアム「あいにく、ここのところは体調に問題はないのだが…」
ラーダ「は?」
ギリアム「ヨガの話ではないのか?」
ラーダ「え、ええ…」(…私って、そんなにみんなへ無理矢理ヨガを勧めているように見えるのかしら…?) - OG1でのギリアムとのやりとり。ラーダのヨガを冗談まじりに拷問扱いしたりする者もいることから、一部からは無理矢理勧めているように見えているのかもしれない。
搭乗機体・関連機体
余談
OGシリーズは自由に機体を乗り換えさせられるのが大きな魅力の1つだが、彼女の場合残念ながら特定の武装や機体でのセリフというものがほぼゼロと言っていいほど少ない。そのため機体乗り換えセリフを楽しむ動画等では『ガッカリーニ』などと揶揄されることもある。