バイオゾイド
バイオゾイド(Bio ZOIDS)
『機獣創世記ゾイドジェネシス』にてディガルド武国軍が運用する特殊な恐竜型ゾイド。
通常のゾイドが「金属の外皮を持つ獣」という外見なのに対し、バイオゾイドは「金属の骨格に生物的な肉をつけたゾンビ」のような不気味な外見をしている。 バイオゾイドの身を包む肉のような装甲はソラノヒトの技術を由来とする特殊な流体金属装甲「ヘルアーマー」(劇中ではバイオ装甲とも呼称)であり、従来のゾイドに装備された火器ではまったくダメージを与えられない。このゾイドの力によってディガルド武国は周辺諸国を次々と制圧し、キダ藩も一度は戦わずに屈することになる。
対策方法としてはリーオ(メタルZi) と呼ばれる金属で出来た武器で立ち向かうか、口内などのヘルアーマーに被われていない部分を狙って攻撃する必要がある。また、量産タイプのヘルアーマーであれば強い熱や大きな質量で押しつぶす攻撃も有効である。
小説作品『ゾイドジェネレイションズ』では、バイオゾイドに埋め込まれているゾイドコアは他のゾイドのゾイドコアとは起源が異なる別種の金属生命であることがほのめかされている。玩具設定でも「バイオゾイドコア」と記載され、通常のゾイドコアとは別種であることが強調されている。人間への適合率も通常のゾイドと比べて極めて低く、生身で乗りこなせる人間は非常に少ない。その為、多数のバイオゾイドを運用する為に凄惨極まりない方法を用いている。
バイオゾイドは通常のゾイドが本来持っている治癒能力がほとんど失われており、強力な攻撃を受けるとたちまち命を失って燃え尽きてしまう。また、寿命も通常のゾイドより短い。高い戦闘能力を得るのと引き換えに生命力を犠牲にしているとも言え、生物としてみると非常に歪んだ存在である。
また、直接な関係もないが、悪役にして敵組織に造られた恐竜型の生物兵器である等メカザウルスに酷似している。
スパロボに登場したバイオゾイド
余談
小説『ゾイドジェネレイションズ』(SRW未登場)にもバイオゾイドは登場するが、こちらはディガルド武国によって開発された戦闘兵器ではなくRPGやファンタジー物における魔物のような存在となっている。マザーバイオと呼ばれるバイオゾイドにより無尽蔵に生み出され人間や他のゾイドを襲う描写は魔物といった表現が相応しいともいえる。ゾイドジェネシスとは違い個々のバイオゾイドが意思を持っているためパイロットはいない。リーオ(メタルZi)で作られた武器でなくては倒せないという設定はゾイドジェネシスと同様。『ゾイドジェネレイションズ』にはスピノサウルス型ゾイドのバイオスピノやティラノサウルス型の巨大ゾイドであるマザーバイオ等のオリジナルのバイオゾイドも登場する。また、ゲーム作品では恐竜ではなくライオンの姿を持つバイオゾイドのバイオライガーが登場する。