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[[ラ・ギアス]]主要10か国のひとつ。エオルド大陸の60%を支配下に納め、主要国家のなかでも三大国の一角を占めるなど別格の存在。6つの階級が存在する階級民主主義制を取っており、それぞれの階級ごとに権利・義務が異なる。政体は立憲君主制で、議会に決定権が委ねられている描写から、一応は議会制民主主義が採用されているようである。『[[LOE]]』第一章の時点での国王は287代[[アルザール・グラン・ビルセイア]]。第二章からは[[セニア・グラニア・ビルセイア]]のまたいとこにあたる[[クィンティヌス・グラン・ビルセイア]](288代目)が玉座に就く。 | [[ラ・ギアス]]主要10か国のひとつ。エオルド大陸の60%を支配下に納め、主要国家のなかでも三大国の一角を占めるなど別格の存在。6つの階級が存在する階級民主主義制を取っており、それぞれの階級ごとに権利・義務が異なる。政体は立憲君主制で、議会に決定権が委ねられている描写から、一応は議会制民主主義が採用されているようである。『[[LOE]]』第一章の時点での国王は287代[[アルザール・グラン・ビルセイア]]。第二章からは[[セニア・グラニア・ビルセイア]]のまたいとこにあたる[[クィンティヌス・グラン・ビルセイア]](288代目)が玉座に就く。 | ||
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最盛期(4900年前~4000年程前)にはラ・ギアス全土の8割を支配下に置いていたが、新暦の950年頃に支配下に納めていたナザン大陸で[[シュテドニアス連合国]]の結成を許し、新暦4800年頃には[[バゴニア連邦共和国]]が神聖ラングラン王国から独立するなど、かつて程ではない。 | 最盛期(4900年前~4000年程前)にはラ・ギアス全土の8割を支配下に置いていたが、新暦の950年頃に支配下に納めていたナザン大陸で[[シュテドニアス連合国]]の結成を許し、新暦4800年頃には[[バゴニア連邦共和国]]が神聖ラングラン王国から独立するなど、かつて程ではない。 | ||
− | 歴史ある国家特有の弊害として、自己保身・既得権益確保に拘泥する政治家が多く存在し、聯盟直下の国際的平和維持組織「[[アンティラス隊]] | + | 歴史ある国家特有の弊害として、自己保身・既得権益確保に拘泥する政治家が多く存在し、聯盟直下の国際的平和維持組織「[[アンティラス隊]]」の行動に最も多くの掣肘を加えている。 |
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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;[[スーパーロボット大戦EX]] | ;[[スーパーロボット大戦EX]] | ||
:新暦4958年末頃(旧シリーズでは新暦4959年末頃)の物語。王都壊滅に端を発する「[[春秋戦争]]」が、「地上人召喚事件」によって収束に導かれる過程が描写される。滅亡寸前に追い込まれたラングランは起死回生の一撃に成功して見事に立ち直るも、玉座に着いた第一王子フェイルロードがシュテドニアス連合側に宣戦布告による報復を予告したことで情勢は一転。魔装機神操者とラングラン国王の間に政治的な対立が発生してしまった。フェイルロードが魔装機神に敗北したことで両国は和平交渉に入るが、直前の宣戦布告が災いしたのか聯盟締結(和平)時に有利な条件を得られず、代償としてナザン大陸に保有していた領土すべてを勝者であるラングランが割譲することになってしまった。 | :新暦4958年末頃(旧シリーズでは新暦4959年末頃)の物語。王都壊滅に端を発する「[[春秋戦争]]」が、「地上人召喚事件」によって収束に導かれる過程が描写される。滅亡寸前に追い込まれたラングランは起死回生の一撃に成功して見事に立ち直るも、玉座に着いた第一王子フェイルロードがシュテドニアス連合側に宣戦布告による報復を予告したことで情勢は一転。魔装機神操者とラングラン国王の間に政治的な対立が発生してしまった。フェイルロードが魔装機神に敗北したことで両国は和平交渉に入るが、直前の宣戦布告が災いしたのか聯盟締結(和平)時に有利な条件を得られず、代償としてナザン大陸に保有していた領土すべてを勝者であるラングランが割譲することになってしまった。 | ||
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;[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]] | ;[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]] | ||
:第一章は新暦4956年から4957年(または4958年)末までの物語。主人公のホームグラウンドとして物語の舞台となるほか、多くの人気あるキャラクターがこの国の出身であるためプレイヤー側からの好感度も高い。8年前に未来見達の脳裏に降臨したヴィジョン……自国の存亡を予言する予知(巨大な魔神がラングランを滅ぼす)への対応で動揺する国内の民意のほか、頻発する政治的テロと動乱を誘発するスパイの暗躍などにも悩まされている。隣国シュテドニアスからは「魔装機計画」に反発する抗議の市民デモで国際的な揺さぶりをかけられており、憂慮の種には困らない情勢におかれてしまっていることが克明に描写された。この章の終盤に王都を襲った謎のテロ事件(魔力弾事件)で多くの力ある政治家と国王を失い、予言の内容が指し示すまま滅亡寸前にまで追い込まれた。<br />第二章は新暦4959年の物語。約11年前にくだった「魔神の予言」にかわる新たなビジョン…「ラ・ギアスにとって脅威となる存在、それに立ち向かう魔装機神サイバスターの姿」を未来見が観測したところから、新章の幕が開ける。この章でラングランは、更なる覇権拡大を求めるシュテドニアス連合とそれに便乗したバゴニア連邦共和国が領内に侵攻を開始する「[[三國戦争]]」の真っ只中に叩き込まれる。 | :第一章は新暦4956年から4957年(または4958年)末までの物語。主人公のホームグラウンドとして物語の舞台となるほか、多くの人気あるキャラクターがこの国の出身であるためプレイヤー側からの好感度も高い。8年前に未来見達の脳裏に降臨したヴィジョン……自国の存亡を予言する予知(巨大な魔神がラングランを滅ぼす)への対応で動揺する国内の民意のほか、頻発する政治的テロと動乱を誘発するスパイの暗躍などにも悩まされている。隣国シュテドニアスからは「魔装機計画」に反発する抗議の市民デモで国際的な揺さぶりをかけられており、憂慮の種には困らない情勢におかれてしまっていることが克明に描写された。この章の終盤に王都を襲った謎のテロ事件(魔力弾事件)で多くの力ある政治家と国王を失い、予言の内容が指し示すまま滅亡寸前にまで追い込まれた。<br />第二章は新暦4959年の物語。約11年前にくだった「魔神の予言」にかわる新たなビジョン…「ラ・ギアスにとって脅威となる存在、それに立ち向かう魔装機神サイバスターの姿」を未来見が観測したところから、新章の幕が開ける。この章でラングランは、更なる覇権拡大を求めるシュテドニアス連合とそれに便乗したバゴニア連邦共和国が領内に侵攻を開始する「[[三國戦争]]」の真っ只中に叩き込まれる。 | ||
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;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]] | ;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD]] | ||
:「[[三國戦争]]」終結後、ラングラン領内はようやっと紛争の主要舞台から外れるようになったため、国民は久しぶりに訪れた束の間の平和を謳歌している。新設された「アンティラスショップ」で「[[アンティラス隊]]」の応援に興じる者から、シュテドニアスの内戦(南北戦争)の趨勢を観察して同隊の存在と方針を過激と恐れて批判する者まで様々。 | :「[[三國戦争]]」終結後、ラングラン領内はようやっと紛争の主要舞台から外れるようになったため、国民は久しぶりに訪れた束の間の平和を謳歌している。新設された「アンティラスショップ」で「[[アンティラス隊]]」の応援に興じる者から、シュテドニアスの内戦(南北戦争)の趨勢を観察して同隊の存在と方針を過激と恐れて批判する者まで様々。 | ||
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;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]] | ;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE]] | ||
:南方戦争終結後も平穏が保たれていたが再びテロの脅威や反アンティラス隊の戦闘に巻き込まれることとなった。 | :南方戦争終結後も平穏が保たれていたが再びテロの脅威や反アンティラス隊の戦闘に巻き込まれることとなった。 | ||
+ | ;[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END]] | ||
+ | :『静死の棺』を発端とする混乱の中心地点となり、首都崩壊の憂き目にあってしまう。今回は王国建国に関する数々の謎が明かされる。 | ||
== 人物 == | == 人物 == | ||
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| ラモンド市 || ルザック州にある都市。春秋戦争でここから南30キロの地点にマサキがラ・ギアスに戻ってくる。 | | ラモンド市 || ルザック州にある都市。春秋戦争でここから南30キロの地点にマサキがラ・ギアスに戻ってくる。 | ||
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| リイド市 || キナ州にある都市。ラセツルートでラセツとの最後の戦いが行われた。 | | リイド市 || キナ州にある都市。ラセツルートでラセツとの最後の戦いが行われた。 | ||
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| グラニア || [[セニア・グラニア・ビルセイア]] | | グラニア || [[セニア・グラニア・ビルセイア]] | ||
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− | | rowspan="2" | 戦士 || ザン || ランドール・ザン・ゼノサキス([[マサキ・アンドー|マサキ]]の聖号) || rowspan="2" | | + | | rowspan="2" | 戦士 || ザン || ランドール・ザン・ゼノサキス([[マサキ・アンドー|マサキ]]の聖号) || rowspan="2" | 警察権、防衛権等を担当する階級であり、軍人のほか警察官や消防士など「市民を守るために命を懸ける職業」が含まれる。<br />一定以下だが国政に参加する権利を有す。また死と隣り合わせの職業のため、2人以上の配偶者を持つ権利が認められている。 |
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| ザニア || [[メフィル・ザニア・ボーラング]] | | ザニア || [[メフィル・ザニア・ボーラング]] | ||
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| ゼオラ || [[イブン・ゼオラ・クラスール]] | | ゼオラ || [[イブン・ゼオラ・クラスール]] | ||
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− | | rowspan="2" | 貴族 || ゾラン || [[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]](自称「闇の貴族」) || rowspan="2" | ラングランにおいては監察官としての役割を持った階級。<br />司法権を管掌しており、裁判を開く権利を有する。また2人以上の配偶者を持つ権利が認められている。 | + | | rowspan="2" | [[貴族]] || ゾラン || [[ルオゾール・ゾラン・ロイエル]](自称「闇の貴族」) || rowspan="2" | ラングランにおいては監察官としての役割を持った階級。<br />司法権を管掌しており、裁判を開く権利を有する。また2人以上の配偶者を持つ権利が認められている。 |
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| ゾラム || ナタリア・ゾラム・ラクシュミー | | ゾラム || ナタリア・ゾラム・ラクシュミー | ||
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− | | rowspan="2" | 平民 || クオ || | + | | rowspan="2" | 平民 || クオ || [[トレイス・クオ・ハイネット]](偽名) || rowspan="2" | 特定の義務・権利を有しない、いわゆる一般市民。ただし、マスコミ等の情報権はこの階級が掌握している。<br />一人(それも偽名)しか登場しないため詳細は不明だが、トレイスは普段ミドルネームを省略しているため、平民階級の場合は日常的には省略されている可能性もある。 |
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| クオラ || | | クオラ || | ||
|} | |} | ||
− | + | このうち王族を除く5つの階級は15歳になった時点で自分の意思で決定する(そのためまだその年齢に達していない[[プレシア・ゼノサキス]]にはミドルネームがない)ことになっており、選択後に別の階級に転じることも可能。しかし実際には、[[メフィル・ザニア・ボーラング]](親は神官階級)等、特段の理由がある場合を除き、ほぼすべてが親と同じ階級を選び、変更されるケースもほとんど存在しない。 | |
法律上、各階級間で貴賤の差別は一切存在しないことになっている。ただし、王族に対しては事実上1ランク上の対応が取られている。また、法の適用範囲も階級ごとによって異なる場合があり、階級ごとにさらに細分化された階級が存在する。 | 法律上、各階級間で貴賤の差別は一切存在しないことになっている。ただし、王族に対しては事実上1ランク上の対応が取られている。また、法の適用範囲も階級ごとによって異なる場合があり、階級ごとにさらに細分化された階級が存在する。 | ||
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:練金学協会の母体となったラングラン王家が経営する学士院。設立者は学聖と呼ばれたバイス・エンバイス。 | :練金学協会の母体となったラングラン王家が経営する学士院。設立者は学聖と呼ばれたバイス・エンバイス。 | ||
;近衛騎士団 | ;近衛騎士団 | ||
− | :文武に優れた男女が選ばれる王室直下の精鋭部隊。主な任務は王都警備や王室警護などSP(セキュリティポリス)に限定されている。実態は名誉職に近いものがあったようだが、若者たちの人気は高く志望者も毎年多いらしい。[[アンティラス隊]] | + | :文武に優れた男女が選ばれる王室直下の精鋭部隊。主な任務は王都警備や王室警護などSP(セキュリティポリス)に限定されている。実態は名誉職に近いものがあったようだが、若者たちの人気は高く志望者も毎年多いらしい。[[アンティラス隊]]に参加した若者にもこの部隊の出身者がいるほか、隊員の家族が近衛騎士団の団員として所属している。しかし、シュテドニアスの内戦を契機に軍備増強を目指すラングラン政府の意向で正規軍の中核を担うようになってから部隊の性質が変化。ラングランの各州で過激な方針によるテロ組織の討伐に乗り出している。実態はクーデターを目論む副団長[[ムンガル・ザン・ブレストロー|ムンガル]]によってほぼ私物化されていた。 |
− | < | + | :COEにおいて近衛騎士団の本隊はムンガルと共に行動し、自軍と敵対する事になる。ムンガルと行動を共にしていない他の団員は避難させた国民達の護衛に回っている。 |
− | < | + | :意外にも初出は『[[第4次]]』。この時はなんとマサキが総選挙にて当人が不在の間に立候補もしていないのに近衛騎士団長に選ばれていたが、テュッティ達によって「魔装機神操者は役職に就けない」として辞退されている<ref>マサキの知らない間に話が終わっていたが、本人もやるつもりはなかったので特に問題は起きていない。</ref>。 |
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+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
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2023年10月17日 (火) 17:39時点における最新版
神聖ラングラン王国(Religoius Langran Kingdom)とは、魔装機神シリーズに登場する国家。
概要編集
ラ・ギアス主要10か国のひとつ。エオルド大陸の60%を支配下に納め、主要国家のなかでも三大国の一角を占めるなど別格の存在。6つの階級が存在する階級民主主義制を取っており、それぞれの階級ごとに権利・義務が異なる。政体は立憲君主制で、議会に決定権が委ねられている描写から、一応は議会制民主主義が採用されているようである。『LOE』第一章の時点での国王は287代アルザール・グラン・ビルセイア。第二章からはセニア・グラニア・ビルセイアのまたいとこにあたるクィンティヌス・グラン・ビルセイア(288代目)が玉座に就く。
ラ・ギアスに都市文明が発生した5万年前からラングランの歴史は始まっているが、神聖ラングラン王国としての歴史はラングラン新暦からも分かるように5000年足らず(約5000年前の時代と思われるラングラン戦記でのラングラン共和国の年号は紀元45111年)。また、その長い国史の中には過去に存在した「ラーブァナ帝国」の支配に屈した中断期も挟まれている模様。
最盛期(4900年前~4000年程前)にはラ・ギアス全土の8割を支配下に置いていたが、新暦の950年頃に支配下に納めていたナザン大陸でシュテドニアス連合国の結成を許し、新暦4800年頃にはバゴニア連邦共和国が神聖ラングラン王国から独立するなど、かつて程ではない。
歴史ある国家特有の弊害として、自己保身・既得権益確保に拘泥する政治家が多く存在し、聯盟直下の国際的平和維持組織「アンティラス隊」の行動に最も多くの掣肘を加えている。
登場作品編集
旧シリーズ編集
- スーパーロボット大戦EX
- 新暦4958年末頃(旧シリーズでは新暦4959年末頃)の物語。王都壊滅に端を発する「春秋戦争」が、「地上人召喚事件」によって収束に導かれる過程が描写される。滅亡寸前に追い込まれたラングランは起死回生の一撃に成功して見事に立ち直るも、玉座に着いた第一王子フェイルロードがシュテドニアス連合側に宣戦布告による報復を予告したことで情勢は一転。魔装機神操者とラングラン国王の間に政治的な対立が発生してしまった。フェイルロードが魔装機神に敗北したことで両国は和平交渉に入るが、直前の宣戦布告が災いしたのか聯盟締結(和平)時に有利な条件を得られず、代償としてナザン大陸に保有していた領土すべてを勝者であるラングランが割譲することになってしまった。
魔装機神シリーズ編集
- スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第一章は新暦4956年から4957年(または4958年)末までの物語。主人公のホームグラウンドとして物語の舞台となるほか、多くの人気あるキャラクターがこの国の出身であるためプレイヤー側からの好感度も高い。8年前に未来見達の脳裏に降臨したヴィジョン……自国の存亡を予言する予知(巨大な魔神がラングランを滅ぼす)への対応で動揺する国内の民意のほか、頻発する政治的テロと動乱を誘発するスパイの暗躍などにも悩まされている。隣国シュテドニアスからは「魔装機計画」に反発する抗議の市民デモで国際的な揺さぶりをかけられており、憂慮の種には困らない情勢におかれてしまっていることが克明に描写された。この章の終盤に王都を襲った謎のテロ事件(魔力弾事件)で多くの力ある政治家と国王を失い、予言の内容が指し示すまま滅亡寸前にまで追い込まれた。
第二章は新暦4959年の物語。約11年前にくだった「魔神の予言」にかわる新たなビジョン…「ラ・ギアスにとって脅威となる存在、それに立ち向かう魔装機神サイバスターの姿」を未来見が観測したところから、新章の幕が開ける。この章でラングランは、更なる覇権拡大を求めるシュテドニアス連合とそれに便乗したバゴニア連邦共和国が領内に侵攻を開始する「三國戦争」の真っ只中に叩き込まれる。 - スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「三國戦争」終結後、ラングラン領内はようやっと紛争の主要舞台から外れるようになったため、国民は久しぶりに訪れた束の間の平和を謳歌している。新設された「アンティラスショップ」で「アンティラス隊」の応援に興じる者から、シュテドニアスの内戦(南北戦争)の趨勢を観察して同隊の存在と方針を過激と恐れて批判する者まで様々。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 南方戦争終結後も平穏が保たれていたが再びテロの脅威や反アンティラス隊の戦闘に巻き込まれることとなった。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- 『静死の棺』を発端とする混乱の中心地点となり、首都崩壊の憂き目にあってしまう。今回は王国建国に関する数々の謎が明かされる。
人物編集
「魔装機神シリーズの登場人物」の神聖ラングラン王国を参照。
兵器編集
予言された魔神に対抗するために魔装機開発を進めた、その結果、他国に強迫観念を植え付け他国も魔装機開発を積極的に進めていった。
「魔装機神シリーズの登場メカ」の神聖ラングラン王国を参照。
地理編集
州編集
全部で32州ある。
州名 | 解説 |
---|---|
アルカビ州 | |
イラ州 | イラ湾がある。 |
カラタミーフィ州 | カークスが左遷され、EX時に挙兵した場所。 風光明媚で知られる。後にシュテドニアス領に。 |
ガルデシア州 | ドレント州の東隣で、同じくラングランの南端。 |
キナ州 | ラングランの西端。 リイド市がある。 |
ギャバリー州 | ギャバリー牛という品種の牛がいる。 |
キルニン州 | |
コウォード州 | |
サイツェット州 | ラングラン中央部に位置する、同国最大の州。 バナン市、ティーバ市、レッグ島、ギナス山がある。 |
ザボール州 | 農業の盛んな州で、特産品は小麦と米。特にここの小麦で作るパスタは絶品。 オーカー市、エミール市、ザイア市がある。 |
サルゴン州 | |
ディムール州 | |
トルマン州 | バゴニアとの国境地帯。ルザック州のすぐ北にある。 マサキがレッグ島に向かう際、通ろうとした。 |
ドレント州 | ラングランの南端。EXシュウの章において、彼が目覚めた場所。 かつては豊かな鉱物資源の産出で知られていた地域。現在は観光及びリサイクル技術で収入を得ている。 シュテドニアスとの国境があり、リカルドとデメクサが警備に当たった。 |
トロイア州 | ロドニーの出身地。古代遺跡の多い地区。この地区のなまりは、マサキには関西弁として認識される。 ヴォルクルスを封印した5大封印の一つがある。地下にはオリハルコニウムの大鉱脈がある。 春秋戦争後、シュテドニアスとの国境ができた。 グリモルド山がある。 |
ナブール州 | 春秋戦争時、シュテドニアスの勢力下にあった。 |
ナブロ州 | EXマサキの章において、ジョグと戦闘、ショウと合流。 |
ノーヴァス州 | ラングラン北端。 ダンク市がある。 |
パオダ州 | バルディア州に向かう途中のシュウ達がバーンと戦った。DPではシュウのアジトがある。 ネフィルーナ山脈がある。 |
バランタイン州 | クサカ市のテリウスの元へ向かう途中、シュウ達がオレグ達と戦った。マサキがナグツァートとテロリストと戦い精神的ダメージを負った。 バット市、セブ神殿、クサカ市がある。 |
バルディア州 | マサキの章におけるフェイルとの決戦地。 ナゴール湾、レティク市、マニファーク市がある。 |
バローム州 | マサキとテュッティがテロの対処をした。 |
ブフ州 | |
フラモス州 | ここの山中でテロリストの緊急会合が開かれた。 コーラルキャニオンがある。 |
ブルクセン州 | テリウスがカークスの下から脱走しここまで逃げてきて、シュウに保護された。 |
マドリーラ州 | バゴニアと国境を接している。ショウたちが召喚されルビット大尉の世話になった。テューディ、ラセツルートでバゴニアが攻めてきた。 |
マラカ州 | リューネの章開始時の舞台。 セミール湾がある。 |
ライオット州 | ソラティス神殿がある。 |
ラジナ州 | |
ラングラン州 | 神聖ラングラン王国の中心地。 王都、ガジェッタ山がある。 |
リストン州 | デートスポットとして人気の「胞子の谷」がある。クエイト市がある。 |
ルザック州 | マサキの章第1話の舞台。バゴニアとの国境地帯で、ラングランの西端。 ラモンド市がある。 |
市編集
市名 | 解説 |
---|---|
エミール市 | ザボール州第一の都市。人口は41万人。マサキがここで開かれる国際会議の警備に向かう際、初めて人を殺してしまう。 |
オーカー市 | ザボール州にある都市。ミマル湿地帯がある。 |
クエイト市 | リストン州にある都市。トロイア州へ攻め込むカークス軍を援護する為にヤンロン達が攻撃を仕掛けた。 |
クサカ市 | バランタイン州にある都市。テリウスが潜伏しており、シュウが接触した。 |
ザイア市 | ザボール州にある都市。クサカ市からカークス軍がテリウスを移動させた。 |
ザインド市 | ヤンロン達がカークスの真意を確かめる為にここで話し合い決別した。 |
ダンク市 | ノーヴァス州にある都市。 |
ティーバ市 | サイツェット州にある都市。ヴォルクルスを封印した5大封印の一つがある。 |
ニゼット市 | アンティラスショップがある。 |
バット市 | バランタイン州にある都市。テリウスの戴冠式が行われる予定だった。 |
バナン市 | 人口250万人。サイツェット州一の大都市。フェイルが王都を取り戻す決戦を前に陣を構えた。 降魔弾を使ったテロが起きた。邪神ルートでバゴニアを追放されたゼツとマサキ達が戦った。 |
マニファーク市 | バルディア州にある都市。この近くでューネ達がシュウ達と出会った。カークスの本陣があった。 |
ラモンド市 | ルザック州にある都市。春秋戦争でここから南30キロの地点にマサキがラ・ギアスに戻ってくる。 |
ラングラン市 | ラングラン州の州都にして神聖ラングラン王国の首都。 |
リイド市 | キナ州にある都市。ラセツルートでラセツとの最後の戦いが行われた。 |
レティク市 | バルディア州にある都市。テューディルートでデモンゴーレムやヴォルクルスの分身に襲われた。 |
地名編集
地名 | 解説 |
---|---|
イモータル峡谷 | ルザック州にある渓谷。ケナク河から攻めてきたシュテドニアス軍をここで迎え撃った。 |
イラ湾 | イラ州にある湾。海中に結界維持装置があり、ルオゾールに狙われた。 |
ヴァース高原 | アンティラスショップを視察した際、晨明旅団と戦った。 |
ガジェッタ山 | ラングラン州にある山。春秋戦争の際、マサキ達とフェイルが合流した。マサキはいい思い出がないらしい。 |
カッフィス盆地 | ヴォルクルスの神殿の跡がある。 |
ギナス山 | サイツェット州にある山。マサキ達が王都に向かう際に通り、シュウがモニカを連れて王都を脱出する際に通り、2人が出会った。 霍奕の細胞のアジトがあった。1500年前、銀山で有名だった。 |
グリモルド山 | トロイア州にある山。奥にヴォルクルス神殿がある。 |
ケナク河 | ルザック州にある河川。マサキがルザック州軍基地にいた時、シュテドニアス軍がここから攻めてきた。 |
コーラルキャニオン | フラモス州にある山脈。 |
ゼノサキス南宗家別荘 | ゼノサキス南宗家の別荘。普段エランはここで暮らしている。 |
セブ神殿 | バランタイン州にある神殿。地上人の送還が行われた。 |
セミール湾 | マラカ州にある湾。ヤンロンとリューネが出会った。 |
セリキュール渓谷 | プレシアがシュウを追って戦った。カッフィス盆地の北にある。 |
ソラティス神殿 | ライオット州にある神殿。ラングランではもっとも大きな神殿。精霊や先祖、神々を祀っている。 |
ナクート平原 | フェイルがシュテドニアスに王都を取り戻す為の決戦を挑み勝利した。 |
ナゴール湾 | バルディア州にある湾。マサキ達がフェイルと戦った。イスマイルを奪ったラセツが起死回生をかけマサキ達と戦った。 |
ナブロ州 | EXマサキの章において、ジョグと戦闘、ショウと合流。 |
ネフィルーナ山脈 | パオダ州にある山脈。 |
バレル山 | 調和の結界維持装置がある。 |
ハンゴウ海峡 | トロイア州にある海峡。ヤンロンたちがトロイア州から追い出したシュテドニアスを追撃した。近くの神殿でヴォルクルスの復活の儀式が行われるも失敗した。 |
ピゼン生化科学研究所 | 改獣の開発を行っている。 |
胞子の谷 | リストン州にある谷。巨大なキノコの胞子が群生していて、リューネ・ゾルダークのお気に入りの場所となった。 |
魔の潜む地底湖 | 金のデモンゴーレムが発生するがより強力なデモンゴーレムが守りを固めている。山賊の間でも有名。 |
ミマル湿地帯 | ザボール州のオーカー市にある湿地帯。ここの地下にグラギオス神殿がありロイズがグラギオスの力の一端を引き出した。 |
レッグ島 | ラグラン北部に位置する島。春秋戦争でマサキがラ・ギアスに戻ってきた直後、フェイルロード軍がシュテドニアスと戦っていた。 |
レドナ峡谷 | フェイル軍がカークス軍と共同してシュテドニアスに大攻勢を仕掛けた。 |
階級編集
階級民主主義制を採るラングランの人物には、職業および性別に対応したミドルネームが存在する。分類は下記の通り。
職種 | ミドルネーム(男) | 代表的な人物 | 職責等 |
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ミドルネーム(女) | |||
王族 | グラン | フェイルロード・グラン・ビルセイア | 唯一選択権のない階級であり、基本的に特定の血筋の者のみによって構成されている。極希に高い魔力を持った人間が新たに組み入れられることもあるが、その人物の代では王位継承権が発生しない。 納税の免除と元老院への参加、2人以上の配偶者を持つ権利が認められており、15歳に達した際に行われる成人の儀において魔力テストに合格すれば王位継承権を認められる。 祭儀を執り行い、魔法結界へ魔力を供給する義務が課せられている。またラングラン国民の範として恥ずかしくない行動が求められる。 |
グラニア | セニア・グラニア・ビルセイア | ||
戦士 | ザン | ランドール・ザン・ゼノサキス(マサキの聖号) | 警察権、防衛権等を担当する階級であり、軍人のほか警察官や消防士など「市民を守るために命を懸ける職業」が含まれる。 一定以下だが国政に参加する権利を有す。また死と隣り合わせの職業のため、2人以上の配偶者を持つ権利が認められている。 |
ザニア | メフィル・ザニア・ボーラング | ||
練金学士 | ラアス | ゼツ・ラアス・ブラギオ | 練金学の探求(自分自身の昇華と練金技術の奥義を極めること)を目的とした階級。 一定以下だが国政に参加する権利を有す。職務上知り得た情報の秘匿義務、およびその技術や物質、法則などに対抗手段がある場合に限り公開義務が存在する。 |
ラスム | ウェンディ・ラスム・イクナート | ||
神官 | ゼオ | クリストフ・ゼオ・ヴォルクルス(シュウの別名のひとつ) | 精霊との対話により、自然界との調和を図ることを目的とした階級。練金学の知識を持つ者も多い。このうち位階がもっとも高い者は大神官と呼称され、ラングランには8人存在している。 行政権を持つ者はこの階級から選出され、行政の主要部分を担当する権利を有する。一方で一定以上の私有財産を持つことができないという制約が課せられている。 |
ゼオラ | イブン・ゼオラ・クラスール | ||
貴族 | ゾラン | ルオゾール・ゾラン・ロイエル(自称「闇の貴族」) | ラングランにおいては監察官としての役割を持った階級。 司法権を管掌しており、裁判を開く権利を有する。また2人以上の配偶者を持つ権利が認められている。 |
ゾラム | ナタリア・ゾラム・ラクシュミー | ||
平民 | クオ | トレイス・クオ・ハイネット(偽名) | 特定の義務・権利を有しない、いわゆる一般市民。ただし、マスコミ等の情報権はこの階級が掌握している。 一人(それも偽名)しか登場しないため詳細は不明だが、トレイスは普段ミドルネームを省略しているため、平民階級の場合は日常的には省略されている可能性もある。 |
クオラ |
このうち王族を除く5つの階級は15歳になった時点で自分の意思で決定する(そのためまだその年齢に達していないプレシア・ゼノサキスにはミドルネームがない)ことになっており、選択後に別の階級に転じることも可能。しかし実際には、メフィル・ザニア・ボーラング(親は神官階級)等、特段の理由がある場合を除き、ほぼすべてが親と同じ階級を選び、変更されるケースもほとんど存在しない。
法律上、各階級間で貴賤の差別は一切存在しないことになっている。ただし、王族に対しては事実上1ランク上の対応が取られている。また、法の適用範囲も階級ごとによって異なる場合があり、階級ごとにさらに細分化された階級が存在する。
設定自体はEXの時点で存在したが、名前に反映するようになったのは魔装機神から。テリウスの実母の設定、マサキの三角関係の結末(詳細はウェンディの記事参照)など、要所で活用されている。
関連用語編集
- ラ・ギアス
- 地底世界、異相空間と表現される異世界。
- 魔装機
- 「魔装機神シリーズの登場メカ#神聖ラングラン王国」を参照。主力機はブローウェルと呼ばれる大地系魔装機。
- ラーブァナ帝国
- かつてラ・ギアス全土を支配下に治めた大帝国(神聖ラングラン王国はラ・ギアスの統一に成功したことは一度もない)。地上(地球のインド亜大陸・南アジア)にまで進出してきたが、何らかの干渉で「暗黒の100年」と呼ばれるカタストロフを招き崩壊したようだ。
- 第2ラーブァナ帝国
- 紀元45111年にラングラン共和国に宣戦布告したラーブァナの継承国家。新暦の時代には存在しないことから、『神聖ラングラン王国』に呑み込まれたのかもしれない。
- 王室アカデミー
- 練金学協会の母体となったラングラン王家が経営する学士院。設立者は学聖と呼ばれたバイス・エンバイス。
- 近衛騎士団
- 文武に優れた男女が選ばれる王室直下の精鋭部隊。主な任務は王都警備や王室警護などSP(セキュリティポリス)に限定されている。実態は名誉職に近いものがあったようだが、若者たちの人気は高く志望者も毎年多いらしい。アンティラス隊に参加した若者にもこの部隊の出身者がいるほか、隊員の家族が近衛騎士団の団員として所属している。しかし、シュテドニアスの内戦を契機に軍備増強を目指すラングラン政府の意向で正規軍の中核を担うようになってから部隊の性質が変化。ラングランの各州で過激な方針によるテロ組織の討伐に乗り出している。実態はクーデターを目論む副団長ムンガルによってほぼ私物化されていた。
- COEにおいて近衛騎士団の本隊はムンガルと共に行動し、自軍と敵対する事になる。ムンガルと行動を共にしていない他の団員は避難させた国民達の護衛に回っている。
- 意外にも初出は『第4次』。この時はなんとマサキが総選挙にて当人が不在の間に立候補もしていないのに近衛騎士団長に選ばれていたが、テュッティ達によって「魔装機神操者は役職に就けない」として辞退されている[1]。
脚注編集
- ↑ マサキの知らない間に話が終わっていたが、本人もやるつもりはなかったので特に問題は起きていない。