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− | レドーム状の巨大な頭部と、スカート状のパーツに覆われたボディが特徴的。頭部には正面のメインフェイス以外に、4つの顔のようなパーツがある。武装は七支刀。 | + | | タイトル = スペック |
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+ | '''ジュダ'''は『[[鉄のラインバレル (原作漫画版)]]』の[[登場メカ]]。 | ||
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+ | レドーム状の巨大な頭部と、スカート状のパーツに覆われたボディが特徴的。頭部には正面のメインフェイス以外に、4つの顔のようなパーツがある。武装は七支刀。 | ||
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+ | 情報収集、処理能力に長け、望むべき結果を意図的に引き起こすことができる能力を持っており、そのために必要な事象を教えてくれる。類型で言えば、[[ゼロシステム]]が挙がるが、こちらはより広い世界を緩やか且つ自然に誘導する事が出来る。 | ||
その機能や用途はもちろん、ジュダ自体の存在を知る者も少なく、平時ではJUDA本社のメインコンピュータとして機能しているが、その性能もかなり高く、通常業務から特務室の任務をこのマキナの性能で補っているほか、司令室やオペレーターなども設置する必要もなかったり、世界中のネットワークと繋がっているなど、汎用性もある。 | その機能や用途はもちろん、ジュダ自体の存在を知る者も少なく、平時ではJUDA本社のメインコンピュータとして機能しているが、その性能もかなり高く、通常業務から特務室の任務をこのマキナの性能で補っているほか、司令室やオペレーターなども設置する必要もなかったり、世界中のネットワークと繋がっているなど、汎用性もある。 | ||
− | 1960年代にハグレマキナとして[[加藤機関]]に回収されるが、実際は同胞の計画に反対して自分から人類に接触してきた「[[ヒトマキナ]]」であり、ジュダと言う名も「'''ヒトマキナの裏切者''' | + | 1960年代にハグレマキナとして[[加藤機関]]に回収されるが、実際は同胞の計画に反対して自分から人類に接触してきた「[[ヒトマキナ]]」であり、ジュダと言う名も「'''ヒトマキナの裏切者'''」という意味を込めて自ら名乗ったもの。 |
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+ | その正体はヒトマキナが破滅を回避出来る未来の模索と、再生した人類にインストールするデータを製作を行う為に作ったシミュレーターマキナ。だが宇宙から帰還した加藤と言うイレギュラーを計算に含めて未来を再シミュレートした結果、最悪の未来を見た事で自身の死を認識しヒトマキナとして覚醒してしまう。変質したジュダは新たな結論として加藤を悪に見立て、ヒトマキナ達が正義の味方として降臨する計画を立案し、ヒトになっていなかったマキナ達を地球に投下。計画の仕上げとして折を見て自身も地球へ向かうが、そこでヒトマキナ達を欺きながら独自の計画の為に石神と共に暗躍を始める(「計画」については詳しくは[[ヒトマキナ]]参照)。 | ||
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+ | そして最後の直接的な介入としてヒトマキナとのファーストコンタクトにおいてヒトマキナの転送フィールドを破壊するため自身の転送フィールドを纏った状態で[[特攻]]し、消滅した。 | ||
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ヒトマキナであるためファクターの意志を無視して活動する事ができるはずだが、JUDAのメインコンピュータとしての役割を放棄して戦場に立った後も、最期まで石神に自身のコントロールを委ねていた。むしろ、ただのマキナなら原則に違反するために看過しなかったであろう「自爆特攻」を実行できたのも、ジュダがヒトマキナだったからと言える。 | ヒトマキナであるためファクターの意志を無視して活動する事ができるはずだが、JUDAのメインコンピュータとしての役割を放棄して戦場に立った後も、最期まで石神に自身のコントロールを委ねていた。むしろ、ただのマキナなら原則に違反するために看過しなかったであろう「自爆特攻」を実行できたのも、ジュダがヒトマキナだったからと言える。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
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− | : | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦UX}} |
− | :[[加藤久嵩|久嵩]]の[[ツクヨミ]] | + | :初登場作品。「ユダ」でスポット参戦し、原作通り転送フィールドに特攻し石神共々消滅する。[[隠し要素/UX|隠し要素]]の条件を満たせば、特攻するところを[[シン・アスカ|シン]]達に止められ、転送フィールドを自軍部隊の全エネルギーで破壊したことでその必要はなくなり、自軍に参戦する。 |
+ | :[[加藤久嵩|久嵩]]の[[ツクヨミ]]をマキナにして防御寄りの性能にしたようなユニットで、機体ボーナスも綺麗にツクヨミの対になっている。そのためツクヨミとの相性は抜群に良い。経験値増加のボーナスがあるため、参戦した場合は終盤戦に向けて育成したいパイロットがいれば優先的に組ませてやろう。 | ||
:本作では示す未来が「前の宇宙における『人類が絶滅した可能性』」の記録ということになっており、石神の死が覆されたのはこれが原因の一つ。恐らく、ジュダと石神が生き残る時間軸はフラグを満たして初めて発生するものであると思われる。プレイヤーの介入で数多く紡がれてきた世界が変わる一端である。 | :本作では示す未来が「前の宇宙における『人類が絶滅した可能性』」の記録ということになっており、石神の死が覆されたのはこれが原因の一つ。恐らく、ジュダと石神が生き残る時間軸はフラグを満たして初めて発生するものであると思われる。プレイヤーの介入で数多く紡がれてきた世界が変わる一端である。 | ||
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:「カイルスの青い夏」において人類を救うために必要な事象は変わってしまっているため、ジュダの機能が使えなくなってしまったコトが石神と加藤の会話で語られている。 | :「カイルスの青い夏」において人類を救うために必要な事象は変わってしまっているため、ジュダの機能が使えなくなってしまったコトが石神と加藤の会話で語られている。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
− | === 武装・[[必殺武器]] === | + | === 武装・[[必殺武器]] === |
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;七支刀 | ;七支刀 | ||
:背の丈ほどの大きさを持つ刀。 | :背の丈ほどの大きさを持つ刀。 | ||
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;石神祭り | ;石神祭り | ||
− | :必殺技。七支刀を重々しく構え、飛びかかって斬りつける。通常はそのまま二撃目を繰り出すが、トドメ演出では上空へ蹴り飛ばし、[[月]]をバックに両断して〆る。ちなみに「石神祭り」は佐賀のお祭りで「しゃくじんまつり」と読む。 | + | :必殺技。七支刀を重々しく構え、飛びかかって斬りつける。通常はそのまま二撃目を繰り出すが、トドメ演出では上空へ蹴り飛ばし、[[月]]をバックに両断して〆る。ちなみに「石神祭り」は佐賀のお祭りで「しゃくじんまつり」と読む。[[ボスボロット|必殺技に自分の名前をつけてる]]わけではない。 |
=== [[特殊能力]] === | === [[特殊能力]] === | ||
+ | [[UX]]ではファクターの効果で、ダメージを受けた時、ステータス画面の「活性率」に応じた割合で即座にHPが回復する。 | ||
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;剣装備 | ;剣装備 | ||
:七支刀によって[[切り払い]]を発動。 | :七支刀によって[[切り払い]]を発動。 | ||
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=== [[サイズ]] === | === [[サイズ]] === | ||
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=== 機体ボーナス === | === 機体ボーナス === | ||
− | ;初期段階:経験値+10% 照準値+5 | + | ;[[スーパーロボット大戦UX|UX]] |
+ | :*'''初期段階:経験値+10% 照準値+5''' | ||
+ | :*'''第二段階:経験値+15% 照準値+10 特殊回避15%''' | ||
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:[[ツクヨミ]]の対となるボーナス構成。 | :[[ツクヨミ]]の対となるボーナス構成。 | ||
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;「PROUD」 | ;「PROUD」 | ||
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− | == | + | ==名場面== |
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+ | :19巻より。石神の策略で開く[[マキナ|ヒトマキナ]]達の転送フィールド――すなわち、『真のオーバーライド』。そこから現れた一体のヒトマキナはJUDA特務室の面々が撃破するものの、第二軍がフィールドから出現しようとする。その光景を見た石神は、ジュダのコックピットで呟いた。「成程ねェ。やっぱりソレが 俺に人類を救えない理由ってヤツか」。そして飛翔するジュダ。[[加藤久嵩|久嵩]]の制止を無視し、ジュダは自信のフィールドを最大出力で展開。そのままヒトマキナの転送フィールドとパラドックスを引き起こし――ジュダと石神は虚空に消えた。人類を真の意味で救おうとした男、石神邦生は最期に笑顔で言い残す。「'''愛おしき人類達よ――さようなら'''」……。 | ||
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+ | == スパロボシリーズでの対決・名場面 == | ||
;彼らの切実な願い | ;彼らの切実な願い | ||
− | : | + | :UX45話「ユダ」より。ヒトマキナの先遣隊を退けたのも束の間、再び転送フィールドが上空に開く。このままでは消耗戦に引きずり込まれて全滅しかねないと判断したジュダは、石神に状況を打開する方法を伝える。それは、転送フィールドによる特攻。後を[[アルティメット・クロス|UX]]に託してフィールドのチャージに入った石神だが、[[シン・アスカ|通信越しの絶叫]]がそれを制止する。飛び込んで来たのは[[モビルスーツ]]……[[ストライクフリーダムガンダム|自由]]、[[インフィニットジャスティスガンダム|正義]]、そして[[デスティニーガンダム|運命]]の名を冠する三機のガンダム達だった。<br/>機体の、武器のエネルギーを全開にして転送フィールドを相殺しようとする三機だが、圧倒的に足りない。しかし、そこにいたのは彼らだけではない、UXの仲間達がいた。[[ラインバレル|可能性の化身]]が、[[デモンベイン|魔を断つ剣]]が、[[飛影|伝説の忍者]]が、[[マジンカイザーSKL|魔神皇帝]]が、[[ダンクーガノヴァ|神を超えた獣]]が、そして[[オデュッセア|二人の]][[ヴィジャーヤ|「主人公」]]が、持てる力を出し尽くしてフィールドを閉じようと奮戦する。それでも現れた増援を、舞い散る桜の中を翔ぶ[[シンジロウ・サコミズ|二人の]][[エイサップ・鈴木|聖戦士]]が、[[呂布トールギス|天の刃]]の号令の下に[[翔烈帝龍装劉備ガンダム|集いし]][[紅蓮装曹操ガンダム|波璃を]][[猛虎装孫権ガンダム|纏う四神]]が、そして[[加藤久嵩|久嵩]]駆る[[ツクヨミ]]との連携を取ったジュダが撃破。抵抗力のなくなった隙をついて[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]が指令を発し、全ての力が一点に結集。閃光が収まった時、そこに転送フィールドは開かれず、ジュダもまた、街並みにその巨体を聳えさせていた。<br/>コクピットの中で石神は、覆された未来を目の当たりにした感想を一言、呟く。「'''さすがのお前も、ここまでは予測出来なかったよなァ?'''」 |
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2023年11月29日 (水) 12:11時点における最新版
ジュダは『鉄のラインバレル (原作漫画版)』の登場メカ。
ジュダ | |
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外国語表記 | JUDA |
登場作品 | 鉄のラインバレル (原作漫画版) |
デザイン | 清水栄一 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | ヒトマキナ |
エネルギー | 電力 |
装甲材質 | ニューロカーボン・ナノセラミック |
MMI | 電脳 |
意匠 | 糸輪に覗き桔梗 |
所属 | ヒトマキナ → 加藤機関 → JUDA |
乗員人数 | 1名 |
ファクター | 石神邦生 |
概要編集
レドーム状の巨大な頭部と、スカート状のパーツに覆われたボディが特徴的。頭部には正面のメインフェイス以外に、4つの顔のようなパーツがある。武装は七支刀。
情報収集、処理能力に長け、望むべき結果を意図的に引き起こすことができる能力を持っており、そのために必要な事象を教えてくれる。類型で言えば、ゼロシステムが挙がるが、こちらはより広い世界を緩やか且つ自然に誘導する事が出来る。
その機能や用途はもちろん、ジュダ自体の存在を知る者も少なく、平時ではJUDA本社のメインコンピュータとして機能しているが、その性能もかなり高く、通常業務から特務室の任務をこのマキナの性能で補っているほか、司令室やオペレーターなども設置する必要もなかったり、世界中のネットワークと繋がっているなど、汎用性もある。
1960年代にハグレマキナとして加藤機関に回収されるが、実際は同胞の計画に反対して自分から人類に接触してきた「ヒトマキナ」であり、ジュダと言う名も「ヒトマキナの裏切者」という意味を込めて自ら名乗ったもの。
その正体はヒトマキナが破滅を回避出来る未来の模索と、再生した人類にインストールするデータを製作を行う為に作ったシミュレーターマキナ。だが宇宙から帰還した加藤と言うイレギュラーを計算に含めて未来を再シミュレートした結果、最悪の未来を見た事で自身の死を認識しヒトマキナとして覚醒してしまう。変質したジュダは新たな結論として加藤を悪に見立て、ヒトマキナ達が正義の味方として降臨する計画を立案し、ヒトになっていなかったマキナ達を地球に投下。計画の仕上げとして折を見て自身も地球へ向かうが、そこでヒトマキナ達を欺きながら独自の計画の為に石神と共に暗躍を始める(「計画」については詳しくはヒトマキナ参照)。
そして最後の直接的な介入としてヒトマキナとのファーストコンタクトにおいてヒトマキナの転送フィールドを破壊するため自身の転送フィールドを纏った状態で特攻し、消滅した。
ヒトマキナであるためファクターの意志を無視して活動する事ができるはずだが、JUDAのメインコンピュータとしての役割を放棄して戦場に立った後も、最期まで石神に自身のコントロールを委ねていた。むしろ、ただのマキナなら原則に違反するために看過しなかったであろう「自爆特攻」を実行できたのも、ジュダがヒトマキナだったからと言える。
登場作品と操縦者編集
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。「ユダ」でスポット参戦し、原作通り転送フィールドに特攻し石神共々消滅する。隠し要素の条件を満たせば、特攻するところをシン達に止められ、転送フィールドを自軍部隊の全エネルギーで破壊したことでその必要はなくなり、自軍に参戦する。
- 久嵩のツクヨミをマキナにして防御寄りの性能にしたようなユニットで、機体ボーナスも綺麗にツクヨミの対になっている。そのためツクヨミとの相性は抜群に良い。経験値増加のボーナスがあるため、参戦した場合は終盤戦に向けて育成したいパイロットがいれば優先的に組ませてやろう。
- 本作では示す未来が「前の宇宙における『人類が絶滅した可能性』」の記録ということになっており、石神の死が覆されたのはこれが原因の一つ。恐らく、ジュダと石神が生き残る時間軸はフラグを満たして初めて発生するものであると思われる。プレイヤーの介入で数多く紡がれてきた世界が変わる一端である。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 「カイルスの青い夏」において人類を救うために必要な事象は変わってしまっているため、ジュダの機能が使えなくなってしまったコトが石神と加藤の会話で語られている。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- 七支刀
- 背の丈ほどの大きさを持つ刀。
必殺技編集
- 石神祭り
- 必殺技。七支刀を重々しく構え、飛びかかって斬りつける。通常はそのまま二撃目を繰り出すが、トドメ演出では上空へ蹴り飛ばし、月をバックに両断して〆る。ちなみに「石神祭り」は佐賀のお祭りで「しゃくじんまつり」と読む。必殺技に自分の名前をつけてるわけではない。
特殊能力編集
UXではファクターの効果で、ダメージを受けた時、ステータス画面の「活性率」に応じた割合で即座にHPが回復する。
移動タイプ編集
- 陸
- 空は飛べない。弱点の一つは鈍足なので、サヤやエレボスから「追風」をもらうか、「加速」持ちと組むかして補うべし。
サイズ編集
- M
機体ボーナス編集
機体BGM編集
- 「PROUD」
名場面編集
- 愛おしき人類達よ――さようなら
- 19巻より。石神の策略で開くヒトマキナ達の転送フィールド――すなわち、『真のオーバーライド』。そこから現れた一体のヒトマキナはJUDA特務室の面々が撃破するものの、第二軍がフィールドから出現しようとする。その光景を見た石神は、ジュダのコックピットで呟いた。「成程ねェ。やっぱりソレが 俺に人類を救えない理由ってヤツか」。そして飛翔するジュダ。久嵩の制止を無視し、ジュダは自信のフィールドを最大出力で展開。そのままヒトマキナの転送フィールドとパラドックスを引き起こし――ジュダと石神は虚空に消えた。人類を真の意味で救おうとした男、石神邦生は最期に笑顔で言い残す。「愛おしき人類達よ――さようなら」……。
スパロボシリーズでの対決・名場面編集
- 彼らの切実な願い
- UX45話「ユダ」より。ヒトマキナの先遣隊を退けたのも束の間、再び転送フィールドが上空に開く。このままでは消耗戦に引きずり込まれて全滅しかねないと判断したジュダは、石神に状況を打開する方法を伝える。それは、転送フィールドによる特攻。後をUXに託してフィールドのチャージに入った石神だが、通信越しの絶叫がそれを制止する。飛び込んで来たのはモビルスーツ……自由、正義、そして運命の名を冠する三機のガンダム達だった。
機体の、武器のエネルギーを全開にして転送フィールドを相殺しようとする三機だが、圧倒的に足りない。しかし、そこにいたのは彼らだけではない、UXの仲間達がいた。可能性の化身が、魔を断つ剣が、伝説の忍者が、魔神皇帝が、神を超えた獣が、そして二人の「主人公」が、持てる力を出し尽くしてフィールドを閉じようと奮戦する。それでも現れた増援を、舞い散る桜の中を翔ぶ二人の聖戦士が、天の刃の号令の下に集いし波璃を纏う四神が、そして久嵩駆るツクヨミとの連携を取ったジュダが撃破。抵抗力のなくなった隙をついてアーニーが指令を発し、全ての力が一点に結集。閃光が収まった時、そこに転送フィールドは開かれず、ジュダもまた、街並みにその巨体を聳えさせていた。
コクピットの中で石神は、覆された未来を目の当たりにした感想を一言、呟く。「さすがのお前も、ここまでは予測出来なかったよなァ?」