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− | 1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「''' | + | 1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「'''呉爾羅(ごじら)'''」から取られている<ref>東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編[[漫画]]『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。</ref>。海底に潜んでいた太古の怪獣であり、水爆実験の影響により目覚め大戸島へと現れる。その後、東京湾へ現れ二度にわたり日本本土へ上陸。防衛隊の攻撃や5万ボルトの高圧電流をものともせず、[[東京]]の中心部を蹂躙し尽し、焦土へと変える<ref>特に、「[[日本]]の政治の中枢である国会議事堂がゴジラによって破壊されてしまう」場面は有名で、第一作のこのシーンで観客から喝采の声が上がったという逸話もあるほど。以降のゴジラシリーズ作品においても、「著名な景勝地や建築物がゴジラや他の怪獣たちによって破壊される」事が半ばお約束になっている。ただし、よくゴジラに破壊されているイメージのある東京タワーは、意外にも全シリーズを通して一度(ゲスト出演を入れると二度)しかゴジラに直接破壊されたことがない。なお、そのシリーズ唯一の作品である『東京SOS』の[[世界観]](前作の『×メカゴジラ』を含む)では過去にモスラにも破壊されているため、東京タワーの破壊は最低でも二度目である。</ref>。 |
ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 | ゴジラによる被害に心を痛めていた[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士は周囲の人物の[[説得]]により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する<ref>オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 | ||
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***一応公式にはどちらも「ティラノサウルス型」となってはいたのだが、やはりどう見てもゴジラである。あまりにティラノサウルスっぽくないためか、後に「恐竜型」と設定を変更されてモチーフをぼかされている。 | ***一応公式にはどちらも「ティラノサウルス型」となってはいたのだが、やはりどう見てもゴジラである。あまりにティラノサウルスっぽくないためか、後に「恐竜型」と設定を変更されてモチーフをぼかされている。 | ||
**特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第10話には「'''エリ巻き怪獣ジラース'''」という、ゴジラの外観にエリ巻きを足しただけの怪獣が登場しており、鳴き声はゴジラの鳴き声の早回し、スーツアクターもゴジラを演じた中島春雄氏その人である。 | **特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第10話には「'''エリ巻き怪獣ジラース'''」という、ゴジラの外観にエリ巻きを足しただけの怪獣が登場しており、鳴き声はゴジラの鳴き声の早回し、スーツアクターもゴジラを演じた中島春雄氏その人である。 | ||
− | ***なおウルトラマンとの戦いの中では'''そのエリ巻きを引きちぎられてしまい、ほぼゴジラの姿となった''' | + | ***なおウルトラマンとの戦いの中では'''そのエリ巻きを引きちぎられてしまい、ほぼゴジラの姿となった'''。一応エリ巻きの跡が違う色になっているので、ギリギリゴジラそのものではないが。なおこれはゴジラのスーツを東宝に返却するために元々エリ巻きを外す予定だったものを作劇に落とし込み、ゴジラへのリスペクトを込めたものだったという。またウルトラマン・ゴジラ双方に携わった円谷英二氏はゴジラとウルトラマンの対決を熱望しており、ジラースのスーツがゴジラの流用となったのもその想いに応じてのことであった。 |
+ | ***その後スーツが55年ぶりに新造され、『ウルトラマンZ』のスピンオフ短編『セブンガーファイト』に登場。エリ巻きが弱点と最初から判明していたが、劇中人物は'''エリ巻きへの攻撃を容認しなかった'''ほか、いざエリ巻きが外されると「'''どこかで見た事がある'''」とネタにされていた。 | ||
**映画配給が同じ『[[クレヨンしんちゃん]]』においては『爆発!温泉わくわく大決戦』と『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』ではゴジラの音楽(両作品)、ゴジラの鳴き声(『爆発!温泉わくわく大決戦』のみ)や『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』においてはゴジラの名前の由来となったゴリラとクジラを逆につないだ「クリラ」が出る等、多くのパロディが行われた。 | **映画配給が同じ『[[クレヨンしんちゃん]]』においては『爆発!温泉わくわく大決戦』と『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』ではゴジラの音楽(両作品)、ゴジラの鳴き声(『爆発!温泉わくわく大決戦』のみ)や『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』においてはゴジラの名前の由来となったゴリラとクジラを逆につないだ「クリラ」が出る等、多くのパロディが行われた。 | ||
***『爆発!温泉わくわく大決戦』では、「テロリストが用意した巨大ロボットに自衛隊が挑み、なすすべも無く敗北して撤退する」というゴジラを始祖とした怪獣映画でおなじみの展開があるが、この時テロリストが使用するのは'''ゴジラのBGMと咆吼'''という極めて素っ頓狂なモノ。しかし現行火器を全く受け付けず、「戦車程度ではゴジラに勝てない」という共通認識を利用した秀逸な心理作戦(?)の前に自衛隊はなすすべも無く敗走した。 | ***『爆発!温泉わくわく大決戦』では、「テロリストが用意した巨大ロボットに自衛隊が挑み、なすすべも無く敗北して撤退する」というゴジラを始祖とした怪獣映画でおなじみの展開があるが、この時テロリストが使用するのは'''ゴジラのBGMと咆吼'''という極めて素っ頓狂なモノ。しかし現行火器を全く受け付けず、「戦車程度ではゴジラに勝てない」という共通認識を利用した秀逸な心理作戦(?)の前に自衛隊はなすすべも無く敗走した。 |
2024年11月18日 (月) 22:14時点における最新版
ゴジラは『ゴジラ対エヴァンゲリオン』に登場する生物。
ゴジラ | |
---|---|
外国語表記 | Godzilla[1] |
登場作品 |
|
デザイン | 西川伸司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 怪獣王[2] |
種族 | 怪獣 |
身長 |
55 m5,500 cm <br />(身長) 122.5 m(全長) 78 m(尻尾の長さ) |
体重 | 25000 t25,000,000 kg <br /> |
当頁では、『X-Ω』に登場するミレニアム版ゴジラおよび補足を兼ねて、原作特撮の「初代ゴジラ」についても記述する。
概要編集
言わずと知れた無敵の大怪獣王。黒い皮膚に覆われ突き出た背びれと二足歩行の恐竜のような外観が特徴。歩行速度は時速40km(作品によって異なる)。必殺技は、放射能を多量に含んだ青い火炎を口から吐き出す「放射熱線」[3]で、あらゆる存在を一撃で粉砕し、破壊し、消滅せしめ、蹂躙し尽くす。
作品によって設定は異なるが、人間の核実験による突然変異で誕生した怪獣で、体内に原子炉を持つとされ、核物質をエサとしている。この原子炉こそゴジラの最強の証でもあり、弱点でもある。この原子炉をカドミウム等何らかの方法で制御されると活動不可能になる。更にこれが暴走するとゴジラ自身にも体温調節が不可能になり、地球全てを焼き尽くすほどの熱量で核爆発を起こすか、メルトダウンで地球を貫通するほどの大穴を開けて死亡する。また、特殊な細胞(これも作品によって異なるが、G細胞と呼ばれる事が多い)により、多少の傷を受けても数時間で再生する。原作中では良くも悪くもその生態、強さに魅せられるキャラクターも多く、生態を理解、研究しようとする者もいれば、倒そうと躍起になって、挙句最後は壊れてしまう者までいる。
シリーズにおいて多くの個体が登場し、1954年公開の初代、『ミレニアム』『メガギラス』のゴジラ(通称:ミレゴジ)等がある。各設定や外観にもかなりの相違点があるが、ほとんどの作品において基本は「西暦1954年にゴジラが目覚めて日本が襲撃された」という設定が根幹に置かれている。
ゴジラ2000 ミレニアム編集
1954年に出現した初代ゴジラとは別個体となるゴジラで緑色の体色と紫がかった色の鋭く尖った背びれが特徴。日本にたびたび上陸し、劇中では北海道根室や茨城県東海村、東京都新宿を襲撃している。
体細胞に強力な再生能力を持つ物質「オルガナイザーG1」を含んでおり、宇宙人ミレニアンはこれを体内に取り込むものの制御できず、怪獣オルガへと変貌してしまう結果となった。
なお、当作品および『メガギラス』におけるゴジラは身長が55mと初代および二代目に近くなっているが、これは「ゴジラ」の愛称で知られる野球選手・松井秀喜氏の読売巨人軍所属時代の背番号「55」から取られたものである。その松井秀喜氏は「ゴジラ×メカゴジラ」で本人そのままという役でゲスト出演した。
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦編集
風貌は前作『ミレニアム』とほぼ同じだが、1954年に出現した初代ゴジラと同一個体とされている[4]。
その後、ゴジラは1966年と1996年にも出現。日本の首都が東京から大阪へと移り、電力も原子力発電を永久放棄し代替としてプラズマエネルギーの開発を行うようになる等、影響を強く与えている。
2001年に小笠原海溝で活動を再開し、自衛隊の新兵器実験により出現した怪獣メガギラスとお台場で激戦を繰り広げる。
初代ゴジラ編集
1954年に人類の前に現れた最初のゴジラ。名前は太平洋上に浮かぶ孤島「大戸島」に伝わる伝説の怪物「呉爾羅(ごじら)」から取られている[5]。海底に潜んでいた太古の怪獣であり、水爆実験の影響により目覚め大戸島へと現れる。その後、東京湾へ現れ二度にわたり日本本土へ上陸。防衛隊の攻撃や5万ボルトの高圧電流をものともせず、東京の中心部を蹂躙し尽し、焦土へと変える[6]。
ゴジラによる被害に心を痛めていた科学者・芹沢大助博士は周囲の人物の説得により、自身が開発した水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」の使用を決意。海底に潜伏している時に芹沢博士にオキシジェン・デストロイヤーを使用され、身体を溶かされ死亡する[7]。
最後に古生物学者である山根恭平博士の「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類がまた世界のどこかへ現れて来るかもしれない…」という言葉で映画は締めくくられる。そしてその言葉通り、様々な世界(後のシリーズ作品)において新たなゴジラが現れる事となった(ただし、このゴジラが最初の一匹だったかそうでないかは作品によって違う)。
なお、この頃は白黒映画という事もあってか青い放射火炎ではなく、あくまでも高温の息という設定であり「白熱光」と呼ばれていた。
登場作品と役柄編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2016年8月のイベント「G迎撃作戦」期間限定参戦。コラボ企画『ゴジラ対エヴァンゲリオン』名義での登場となる。スパロボの歴史上ロボットではなく生物・怪獣を相手取る事は決して珍しい事ではないが、まさかの初めてとなる特撮作品からの参戦という事で話題となった。
- R・SR・SSRアタッカー。性能は無償報酬ユニットという事もありHPが飛び抜けて以外は控えめで、運動性はかなり低めとなっている。基本は、下記のスキルを活かす形で火力を伸ばす事になる。ちなみに、純粋な生物(怪獣)なのに改造に対応している。
- アタッカーの中では移動速度が「超低速」と鈍足で、パーツスロットが無く強化パーツを一切装備できないためフォローも難しい(他ユニットのアビリティや戦艦スキルによるバフ頼り)。お約束の宇宙適応だが、さすがに活動はできるとはいえ「B」である。
- なお、当企画に登場するゴジラは1984年から1995年にかけて展開された平成VSシリーズのゴジラ(俗に言う四代目)が主だが、本作品では『ミレニアム』『メガギラス』に登場するゴジラ(ミレゴジ)となっている」[8]。咆哮(ゴジラの甲高い鳴き声がサウンドエフェクトとして再現されている)を発する際の会話テキスト部ではアニメ調のキャラクターイラストで描かれており、非特撮作品と共演する上での違和感は少なくなっている。
- イベントシナリオでは機龍やEVAだけでなく、マジンガーZや機械獣軍団をも相手取り、怪獣王としての圧倒的な力を見せつけている。また、冬月の発言から、本イベントの世界でも「45年前に初代ゴジラが日本を襲撃し、芹沢博士のオキシジェン・デストロイヤーによって葬られた」事が判明している。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
- 格闘
- 生身の怪獣なので、必然的に肉弾戦を行う事が多い。主にパンチや噛みつき、踏みつけや尻尾を使う。
- 『X-Ω』では、「尻尾」が通常武器として採用。
- 放射熱線
- ゴジラの最大の特徴と言える攻撃方法。口から摂氏10万度を超える熱線を放射する。放射の際に背びれが発光する事で有名。絶大な威力を誇る一方で命中精度も高く、飛行する敵を撃ち落とすなど、対空防御で使用されることもしばしば。
- 作品ごとの設定の変化、あるいは作中での使用状況により、いくつもの熱線のバリエーションがある。例として熱線として放射せずに体内で炸裂させる、通称「体内放射」が近接戦時の切り札として用いられている。通常攻撃の手段として多用することもあれば、消耗が激しいためにここぞという時の必殺攻撃として温存していることもある。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。ちなみに、『X-Ω』に登場するデザインのゴジラ(ミレゴジ)は原作では赤い熱線を吐いているが、本作では青い熱線となっている。他作品での赤い熱線は青い熱線よりも更に強力な切り札となっている場合もある。
アビリティ編集
アビリティ名 効果 本土上陸 敵エリア内でクリティカル率アップ 怯まぬ意志 状態異常中に攻撃力、クリティカル率大アップ 絶対なる強敵 7回ダメージを受けるごとに攻撃力アップ 怪獣王 HP1/2以下で、攻撃力、クリティカル率大アップ
移動タイプ編集
- 陸・海・宇宙
- 歴代を通じて泳ぎは達者で、長時間の潜水も可能。
- ちなみに二代目ゴジラのみ空を飛んだこともあるが、その姿は「尻尾を体の前で抱えて、口から放射熱線を吐いた勢いで後ろ向きに飛ぶ」というシュールなものであった。
サイズ編集
- L
- 身長55m(ミレゴジ設定)なので、このサイズ。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
人間関係編集
- 芹沢大助
- 『ゴジラ』(1954)に登場する科学者。
- 最初のゴジラを酸素の研究中に偶発的に開発してしまった水中酸素破壊剤「オキシジェン・デストロイヤー」によって抹殺した。
- 「周囲の酸素を破壊しつくす」特性由来の生物に対する高い殺傷力から、芹沢はオキシジェン・デストロイヤーが兵器転用される可能性を危惧していたため、デストロイヤー使用の際には事前に研究資料を焼却し、自身もゴジラの道連れとなる形で命を絶つ事で、悪魔の発明を闇に葬り去った。
- 山根恭平
- 『ゴジラ』(1954)に登場した生物学者で、ゴジラの名付け親。
- 多くの人々がゴジラを倒す事に躍起になる中で、「水爆に耐えられる、ゴジラの生態を調べるべきだ」と主張して学者の本分を貫こうとする。
- 芹沢の犠牲によってゴジラは倒されたが、「あのゴジラが最後の一匹とは思えない」と人類が核を使い続ければ新たなゴジラが現れることを予見した。
- 家城茜
- 『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する特生自衛隊員。彼女が操作するメカゴジラと戦いを繰り広げた。
ゴジラ対エヴァンゲリオン編集
- 碇シンジ、綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー
- 『ゴジラ対エヴァンゲリオン』と『X-Ω』イベント「G迎撃作戦」において共演、対決するが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて公開された映像アトラクション『ゴジラ対エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D』ではキングギドラを相手に共闘している。
- 碇ゲンドウ
- 雑誌『月刊ホビージャパン』の2016年10月号に掲載された『ゴジラ対エヴァンゲリオン』のジオラマストーリーでは、ゴジラの持つG細胞を亡きユイの復活のために利用しようと企てていた。
- 加持リョウジ
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて公開された映像アトラクション『ゴジラ対エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D』では以前よりゴジラの事を調べており、アトラクションのラストにて、ゴジラについて、「破壊神とも守護神ともとれる存在」という主旨の見解をミサトに述べている。
他作品との人間関係編集
- 兜甲児
- 『X-Ω』イベント「G迎撃作戦」ではゴジラ迎撃作戦の参加メンバーの一員として参戦し、ゴジラに挑む。
- Dr.ヘル、あしゅら男爵
- 『X-Ω』イベント「G迎撃作戦」では過去にバードス島に上陸し機械獣軍団を壊滅寸前に追い込んでいる為彼等との間にも浅からぬ因縁があり、ゴジラを捕獲して機械獣「ゴジラN10」に改造せんと目論むが、ゴジラに手を出したばかりに想像を絶する悪夢を見るハメに…。
- 余談だが、ゴジラシリーズ原作においてはゴジラを自分達の野望や欲望のために操ったり支配しようと企んだ侵略者・悪人達はほぼ全員死亡しており、命までは失わずに済んだだけでも、彼らは運が良かったと言えるかもしれない。
対決・名場面編集
当頁では、『X-Ω』に登場するミレニアム版ゴジラに関するものについて記述する。
- 対オルガ戦(ゴジラ2000 ミレニアム)
- 地球征服を企む宇宙人ミレニアンは、再生能力を持つゴジラの体内の物質「オルガナイザーG1」を吸収して実体化を果たす。しかし、オルガナイザーG1はゴジラ以外に制御しきれる代物ではなく、ミレニアンは「オルガ」という怪獣と化してしまう。
- オルガはゴジラから攻撃を加えられても怯まず、ゴジラのオルガナイザーG1を更に吸収して外見を変化させていき、大きな口を開けてゴジラを呑みこまんとするも、ゴジラの放射熱線を体内で吐かれてしまい、オルガは爆散した。
- こうして、オルガ(ミレニアン)を倒し、人類側の兵器も一切通用しないゴジラは、大暴れを続けて東京を次々と火の海にしていく…。
- 対メガギラス戦(ゴジラ×メガギラス G消滅作戦)
- Gグラスパーが東京都品川区・お台場に出現したゴジラをブラックホール砲「ディメンション・タイド」で葬り去る「G消滅作戦」を実行せんとした時、渋谷区を破壊した巨大トンボ型怪獣「メガギラス」が飛来する。
- ゴジラは、飛行するメガギラスが放つ超高周波や尻尾の針に苦しめられてダウンしてしまう。しかし、再び起き上がったゴジラはメガギラスの攻撃を見切り、背びれで片腕を切断、ジャンピング・ボディプレスを仕掛ける等して反転攻勢の構えを見せる。そして、ゴジラはメガギラスの尻尾の針を噛み砕き、トドメに熱線を二度も放ってメガギラスを撃破した。
- なお、メガギラスを倒したゴジラは渋谷区に侵入して暴れ続けるが、Gグラスパーの面々の尽力によってディメンション・タイドの発動に成功。遂にゴジラはこの世から消滅した…かに思われた。後日、渋谷区内のとある小学校において咆哮するゴジラの姿が目撃されている。
関連怪獣編集
多くの怪獣が登場しているが、ここではイベントに登場する怪獣を解説する。
余談編集
- 『ゴジラ』(1954年11月3日公開)という特撮映画作品が生まれた経緯の一つとして、1954年3月1日にビキニ環礁で米軍が行った水爆実験に、日本のマグロ漁船第五福竜丸がそれに巻き込まれて乗組員達が被爆した事件から着想を得ており、ゴジラシリーズには「核兵器へのアンチテーゼ」というテーマが内包されている。その為、核兵器で倒そうという話は最悪未遂までで終わっていた。アニメ三部作の冒頭でようやく大規模熱核攻撃が行われ失敗したという話が出ている。
- ゴジラの初代スーツアクターである中島春雄氏は、巨大怪獣であるゴジラを演じる際の役作りをする為に、動物園に通って様々な動物の動きを観察した。
- 中島氏は、「動物園で象等の巨大生物の動きを観察した結果、彼等が足の裏を見せない摺り足で歩行している事に気付きました。それは、ゴジラを演じる際の参考になりましたね」と述懐している。ちなみに、初代ゴジラの着ぐるみは重さが100kg以上もあったので、摺り足は体力の消耗を抑える効果もあった。
- 1954年に誕生したゴジラシリーズは、度々休止を挟みつつ半世紀以上に渡って展開された長寿シリーズであり、特撮作品のみならず多方面において多大な影響を与えている。『機動警察パトレイバー アーリーデイズ』等、パロディが行われた作品も非常に多い。
- 「ゾイドシリーズ」ではヘリック共和国のゴジュラス&ゼネバス帝国のデスザウラー、と両陣営の切り札が揃ってゴジラモチーフという強烈な絵面を見せている(前者に至っては名前からしてギリギリである)。
- 一応公式にはどちらも「ティラノサウルス型」となってはいたのだが、やはりどう見てもゴジラである。あまりにティラノサウルスっぽくないためか、後に「恐竜型」と設定を変更されてモチーフをぼかされている。
- 特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第10話には「エリ巻き怪獣ジラース」という、ゴジラの外観にエリ巻きを足しただけの怪獣が登場しており、鳴き声はゴジラの鳴き声の早回し、スーツアクターもゴジラを演じた中島春雄氏その人である。
- なおウルトラマンとの戦いの中ではそのエリ巻きを引きちぎられてしまい、ほぼゴジラの姿となった。一応エリ巻きの跡が違う色になっているので、ギリギリゴジラそのものではないが。なおこれはゴジラのスーツを東宝に返却するために元々エリ巻きを外す予定だったものを作劇に落とし込み、ゴジラへのリスペクトを込めたものだったという。またウルトラマン・ゴジラ双方に携わった円谷英二氏はゴジラとウルトラマンの対決を熱望しており、ジラースのスーツがゴジラの流用となったのもその想いに応じてのことであった。
- その後スーツが55年ぶりに新造され、『ウルトラマンZ』のスピンオフ短編『セブンガーファイト』に登場。エリ巻きが弱点と最初から判明していたが、劇中人物はエリ巻きへの攻撃を容認しなかったほか、いざエリ巻きが外されると「どこかで見た事がある」とネタにされていた。
- 映画配給が同じ『クレヨンしんちゃん』においては『爆発!温泉わくわく大決戦』と『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』ではゴジラの音楽(両作品)、ゴジラの鳴き声(『爆発!温泉わくわく大決戦』のみ)や『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』においてはゴジラの名前の由来となったゴリラとクジラを逆につないだ「クリラ」が出る等、多くのパロディが行われた。
- 『爆発!温泉わくわく大決戦』では、「テロリストが用意した巨大ロボットに自衛隊が挑み、なすすべも無く敗北して撤退する」というゴジラを始祖とした怪獣映画でおなじみの展開があるが、この時テロリストが使用するのはゴジラのBGMと咆吼という極めて素っ頓狂なモノ。しかし現行火器を全く受け付けず、「戦車程度ではゴジラに勝てない」という共通認識を利用した秀逸な心理作戦(?)の前に自衛隊はなすすべも無く敗走した。
- 「ゾイドシリーズ」ではヘリック共和国のゴジュラス&ゼネバス帝国のデスザウラー、と両陣営の切り札が揃ってゴジラモチーフという強烈な絵面を見せている(前者に至っては名前からしてギリギリである)。
- ゴジラや怪獣たちが都市部で暴れることで著名な建築物が破壊されるシーンは怪獣映画の見どころの一つであり、第一作で銀座周辺のビル街が破壊された際には、あまりの迫力故に銀座の映画館での上映終了後、ビルが本当に破壊されていないかどうか確かめる観客がいたという逸話がある。
- なおこのビル破壊は当のテナントに無許可で行われた上、松坂屋の社長は「縁起が悪い」と激怒、和光本社に至っては以後2年間、東宝の一切のロケ使用を許可しなかった。以降は事前にロケ地となる建物の所有企業に「破壊許可」を得てから撮影されるようになった。
- しかしシリーズが進み、日本各地の著名な建築物や景勝地がゴジラや怪獣たちに破壊されるにつれ、そこが本当に破壊されたのかロケ地に確認に行くついでに観光するファンが現れだし、所謂「聖地巡礼」の嚆矢となった。すなわち「ゴジラに壊されると良い宣伝になる」という風潮が高まり、ついには「ウチの建物を壊しに来てくれ」と東宝に逆オファーが来るようになった。
- 頭部はティラノサウルス、背鰭はステゴサウルス、身体は草食恐竜イグアノドンと、以上の三種類の恐竜をモチーフとしている。
- 名前はゴリラとクジラを混合した造語「ゴジラ」だが、英語名での綴りから海外では「GODZILLA(ガッズィーラ)」と発音されてしまう事も多い。この事は米国で製作された『GODZILLA』(1998年、通称:エメゴジ)でもネタにしている。『シン・ゴジラ』の作中でも綴りからガッズィーラと呼ばれたが呼びにくいとしてゴジラと呼称されるようになった。なお、『GODZILLA ゴジラ』(2014年、通称:ギャレゴジ)に出演した日本人俳優の渡辺謙は、ガッズィーラと発音して欲しいとギャレス・エドワーズ監督から依頼されたが断固拒絶し、あくまでもゴジラと発音している。
- ゴジラの鳴き声は、コントラバスの弦を使用して出した音を加工・編集して作っている。
- ちなみに、モノクロ作品である第1作目『ゴジラ』(1954)および第2作目『ゴジラの逆襲』におけるゴジラの鳴き声は、重低音であった。そして、カラー作品である第3作目『キングコング対ゴジラ』以降の作品におけるゴジラの鳴き声は、現行の甲高いものになっている。
- 『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』では初代に近い重低音へと変更された。
- ゴジラは「スーパーロボット大戦シリーズ」の源流となったコンパチヒーローシリーズ(『バトルサッカー フィールドの覇者』『バトルベースボール』)への参戦経験が有り、同じく日本を代表する特撮作品『ウルトラマン』『仮面ライダー』とも共演している。
- 岩波書店が発行している日本語国語辞典『広辞苑』(第6版)には、「ゴジラ」が見出し語として載っている。
- 元プロ野球選手・松井秀喜氏のあだ名にもなっており、『ゴジラ×メカゴジラ』では松井氏本人が登場し、共演を果たしている。
- ミレゴジ以降の体長55mというのは松井秀喜氏の背番号から来ている。
- これぐらいの体長では平成以降の高層ビル群と比べて「巨大怪獣による脅威」を表現しづらいとして、平成VSシリーズでは80m→100mと巨大化した背景があるが、ミレニアムシリーズでは映像、描写技術の発達によってその辺の問題を解決できるため、この体長となった。
- 『ギャレゴジ』の公開に合わせてBSプレミアムで放映された特番では、「あなたにとって、ゴジラは何ですか?」という質問に対し東宝スタッフの多くが「ゴジラは神である」と答えている。『ゴジラ』(1954)の監督を務めた本多猪四郎氏も、1984年版(通称:84ゴジラ)を制作する際に残したメモにゴジラを「神が遣わした聖獣」と記しており、東宝ではゴジラが神格化されている事が伺える。
- 2018年には、「ガンダムシリーズ」とコラボレーションしたイラストが公開されている。これは同年11月にアニメ版ゴジラ三部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』と『機動戦士ガンダムNT』が公開され、両作品とも金色の存在(高次元怪獣ギドラとユニコーンガンダム3号機フェネクス)が重要なカギを握る、ということで実現した企画である。
- 『劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』』では光の粒子によって別の世界より「雪のゴジラ」と呼ばれる個体が登場し、速杉ハヤト、速杉ホクトらと交戦したのち姿を消した。その後は東京駅での最終決戦にてヴァルドルと交戦するシンカリオン運転士たちの前に再び現れ、ヴァルドルを攻撃し結果的にハヤト達の勝利をアシストした後、再び光の粒子と共に何処へと姿を消した。
- なお「雪のゴジラ」のデザインはVSゴジラシリーズ、特に『ゴジラVSビオランテ』をベースにシン・ゴジラの皮膚感を取り入れたという。
- 2023年に公開された『ゴジラ-1.0』は2024年のアカデミー賞視覚効果賞を受賞。日本製特撮作品初のオスカー獲得という快挙を成し遂げた。
- 日本国内では第55回星雲賞(映像演劇・メディア部門)を受賞。ゴジラシリーズでは映画『シン・ゴジラ』(第48回)、TVアニメ『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』(第53回)に続く受賞となった。
脚注編集
- ↑ ゴジラオフィシャルサイト、東宝、2022年4月22日閲覧。
- ↑ 初代ゴジラの呼び名は「水爆大怪獣」。 外国語表記だと「King of the Monsters」である。
- ↑ 作品制作時期によって変化しており、「放射能火炎」「放射火炎」等の呼称だった時期もある。平成VSシリーズ以降はほぼ「放射熱線」とされており、『X-Ω』でもこの表記で採用。
- ↑ そのため、回想となる1954年に出現したゴジラの最初の襲撃シーンは、一部場面が新撮されている。
- ↑ 東宝公認のアンソロジー『THEゴジラCOMIC』に収録された近藤豊(現:近藤ゆたか)氏の短編漫画『元禄大戸島異聞』において、江戸時代を舞台に芹沢大助博士の先祖である浪人が「呉爾羅」と戦うエピソードが描かれたことも。
- ↑ 特に、「日本の政治の中枢である国会議事堂がゴジラによって破壊されてしまう」場面は有名で、第一作のこのシーンで観客から喝采の声が上がったという逸話もあるほど。以降のゴジラシリーズ作品においても、「著名な景勝地や建築物がゴジラや他の怪獣たちによって破壊される」事が半ばお約束になっている。ただし、よくゴジラに破壊されているイメージのある東京タワーは、意外にも全シリーズを通して一度(ゲスト出演を入れると二度)しかゴジラに直接破壊されたことがない。なお、そのシリーズ唯一の作品である『東京SOS』の世界観(前作の『×メカゴジラ』を含む)では過去にモスラにも破壊されているため、東京タワーの破壊は最低でも二度目である。
- ↑ オキシジェン・デストロイヤーが使用された場所は『ゴジラ』(1954)では東京湾なのだが、劇中では明言されていなかったので、機龍二部作では手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。
- ↑ ただし、熱線の色はミレゴジと違い青色であり、さらに各種効果音(熱線を放つ際の「ボンッボボボンッ」とストロボのような効果音等)は機龍二部作のものが使われており、ミレゴジと機龍ゴジのハイブリッド、もしくは背びれをミレニアムカラーに変えた機龍ゴジである可能性もある。
- ↑ ただし、1954年版ではゴジラは骨ごと跡形もなく溶け去っているため、パラレル設定となっている。
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