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[[ブルース]]を改造し彼を救ったり、初代『ロックマン』でトーマス・ライト博士の開発した「[[ライトナンバーズ]]」を手駒として利用した際に得られたデータから作り上げた『2』以降、ワイリーが自作したロボット達がカテゴライズされている。 | [[ブルース]]を改造し彼を救ったり、初代『ロックマン』でトーマス・ライト博士の開発した「[[ライトナンバーズ]]」を手駒として利用した際に得られたデータから作り上げた『2』以降、ワイリーが自作したロボット達がカテゴライズされている。 | ||
− | 純粋にワイリーが製作したのは『2』『5』『7』『8』の8大ボス達。『3』のナンバーズは、改心を装ったワイリーがライト博士と共同制作した名目。また、『4』のDr.コサックが製作したロボット、『6』の世界強豪ロボット、『11』の定期健診に来たロボットは元はワイリー開発のロボットではないが、ワイリーによって改造が施されている<ref>『11』のロボット達は明確な改造として、ワイリーによってダブルギアシステムが組み込まれており、通常と異なる機能を発揮することができる。</ref>。しかし『10』のロボット達は、ワイリーの作ったロボットエンザに感染しただけで'''特に改造もされていない被害者なのにワイリーナンバーズに加えられてしまっている'''。 | + | 純粋にワイリーが製作したのは『2』『5』『7』『8』の8大ボス達。『3』のナンバーズは、改心を装ったワイリーがライト博士と共同制作した名目。また、『4』のDr.コサックが製作したロボット、『6』の世界強豪ロボット、『11』の定期健診に来たロボットは元はワイリー開発のロボットではないが、ワイリーによって改造が施されている<ref>『11』のロボット達は明確な改造として、ワイリーによってダブルギアシステムが組み込まれており、通常と異なる機能を発揮することができる。</ref>。しかし『10』のロボット達は、ワイリーの作ったロボットエンザに感染しただけで'''特に改造もされていない被害者なのにワイリーナンバーズに加えられてしまっている'''。<ref>有賀ヒトシ氏の『ロックマンメガミックス』及び『ギガミックス』では、ワイリーナンバーズ、およびその通しナンバーは'''国際ロボット連合のデータベース登録ナンバー'''と定義されており、ワイリーの世界征服計画に加担したロボットはワイリー製以外でもワイリーナンバーズとしてカテゴライズされている、という設定となっている。</ref> |
また、ライト博士単独製作である初代『ロックマン』と『ロックマン9』のボス達は純粋に[[ロックマン]]らと同系統のライトナンバーズとして扱われている。そのため、ワイリーの世界征服計画に組み込まれたロボットからこれらライトナンバーズを除外したもの、というカテゴリが正しいと思われる。型式番号は「DWN.009」から順にナンバリングされており、ワイリーナンバーズの欠番には全てライトナンバーズが入る<ref>初代のリメイクである『ロックマンロックマン』に2機のライトナンバーズ(タイムマンとオイルマン)が追加登場しているが、型式番号は不明。</ref>。 | また、ライト博士単独製作である初代『ロックマン』と『ロックマン9』のボス達は純粋に[[ロックマン]]らと同系統のライトナンバーズとして扱われている。そのため、ワイリーの世界征服計画に組み込まれたロボットからこれらライトナンバーズを除外したもの、というカテゴリが正しいと思われる。型式番号は「DWN.009」から順にナンバリングされており、ワイリーナンバーズの欠番には全てライトナンバーズが入る<ref>初代のリメイクである『ロックマンロックマン』に2機のライトナンバーズ(タイムマンとオイルマン)が追加登場しているが、型式番号は不明。</ref>。 | ||
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その経緯によってロックマンとの互換性があるのか、倒されたワイリーナンバーズの能力は武器可変システムによってロックマンに利用されることとなる。 | その経緯によってロックマンとの互換性があるのか、倒されたワイリーナンバーズの能力は武器可変システムによってロックマンに利用されることとなる。 | ||
− | + | ロックマンに倒された後、ライト博士によって戦闘能力を排除された上で修復され、作業用ロボットとして社会復帰しているのが基本的な設定となる<ref>この点に関しては'''イレギュラー認定されたレプリロイドやメカニロイドは完全破壊される'''『ロックマンX』シリーズ以降のボス達とは対照の扱いとなっている。</ref><ref>この点を色濃く描いたのが、本編後の未来を描いた河田雄志×行徒の漫画作品『ロックマンさん』であり、社会復帰に悪戦苦闘するナンバーズ、ロボット達の暴動に味方して再びロックマン達と敵対するナンバーズ等、それぞれの行く先が(コメディ交じりに)描かれている。</ref><ref>なお『ロックマンメガミックス』および『ギガミックス』では、ロックマンに倒された後も完全破壊はされておらず、修復された後ワイリーの秘密研究所の護衛任務に就いているが、中には研究所に留まらず単独行動しているナンバーズや、資金稼ぎのためにアルバイトに精を出すナンバーズもいる。『4』と『6』のナンバーズはその経緯から事件後は名誉を回復して元の開発者の下で社会復帰を果たしているが、『4』のスカルマンのみ純粋な戦闘用のため封印されたままとなり、それがとある事件のきっかけとなっている。</ref>。 | |
− | + | 一方で『スーパーアドベンチャーロックマン』ではコアパーツが存在、ワイリーが所持し続けていたという設定で、コアが破壊されなければ再生可能なためワイリーにより復活。その設定に則り、コアが破壊されたと明言されたシャドーマンだけはそれ以降一切登場しない。しかし、『スーパーアドベンチャー』が特別上述の設定を無視しているというわけではなく、アーケードゲーム2作や[[セガサターン]]版『ロックマン8』における[[ウッドマン]]のゲスト出演時など、社会復帰の設定を無視した描写も存在しないわけではない。 | |
==SRWに登場したワイリーナンバーズ== | ==SRWに登場したワイリーナンバーズ== |
2024年6月10日 (月) 21:06時点における最新版
ワイリーナンバーズとは、『ロックマン』に登場する戦闘ロボット。
概要編集
Dr.ワイリーことアルバート・W・ワイリーの世界征服計画に利用された人型のロボット。型式番号は「Dr.ワイリーナンバーズ」の略称で「DWN.」から始まっており、全機男性型、かつ本編登場機体は名前が「○○マン」で統一されている[1][2]。
ブルースを改造し彼を救ったり、初代『ロックマン』でトーマス・ライト博士の開発した「ライトナンバーズ」を手駒として利用した際に得られたデータから作り上げた『2』以降、ワイリーが自作したロボット達がカテゴライズされている。
純粋にワイリーが製作したのは『2』『5』『7』『8』の8大ボス達。『3』のナンバーズは、改心を装ったワイリーがライト博士と共同制作した名目。また、『4』のDr.コサックが製作したロボット、『6』の世界強豪ロボット、『11』の定期健診に来たロボットは元はワイリー開発のロボットではないが、ワイリーによって改造が施されている[3]。しかし『10』のロボット達は、ワイリーの作ったロボットエンザに感染しただけで特に改造もされていない被害者なのにワイリーナンバーズに加えられてしまっている。[4]
また、ライト博士単独製作である初代『ロックマン』と『ロックマン9』のボス達は純粋にロックマンらと同系統のライトナンバーズとして扱われている。そのため、ワイリーの世界征服計画に組み込まれたロボットからこれらライトナンバーズを除外したもの、というカテゴリが正しいと思われる。型式番号は「DWN.009」から順にナンバリングされており、ワイリーナンバーズの欠番には全てライトナンバーズが入る[5]。
その経緯によってロックマンとの互換性があるのか、倒されたワイリーナンバーズの能力は武器可変システムによってロックマンに利用されることとなる。
ロックマンに倒された後、ライト博士によって戦闘能力を排除された上で修復され、作業用ロボットとして社会復帰しているのが基本的な設定となる[6][7][8]。
一方で『スーパーアドベンチャーロックマン』ではコアパーツが存在、ワイリーが所持し続けていたという設定で、コアが破壊されなければ再生可能なためワイリーにより復活。その設定に則り、コアが破壊されたと明言されたシャドーマンだけはそれ以降一切登場しない。しかし、『スーパーアドベンチャー』が特別上述の設定を無視しているというわけではなく、アーケードゲーム2作やセガサターン版『ロックマン8』におけるウッドマンのゲスト出演時など、社会復帰の設定を無視した描写も存在しないわけではない。
SRWに登場したワイリーナンバーズ編集
- DWN.009 メタルマン
- ワイリーが初めて開発した純粋な戦闘ロボット。特殊武器は丸ノコギリ型の投擲武器「メタルブレード」。
- DWN.010 エアーマン
- 風を操る戦闘ロボットで、頭部が胴体と一体化している。特殊武器は小型竜巻「エアーシューター」。
- DWN.011 バブルマン
- 『ロックマン』世界における初の人型水中戦用ロボットだが、歩行不可能という欠点を持つ。特殊武器は硫酸を含んだ泡「バブルリード」。
- DWN.012 クイックマン
- 際立って機動性の高いスピード狂のロボット。特殊武器は小型ブーメランの「クイックブーメラン」。
- DWN.013 クラッシュマン
- 「歩く弾薬庫」の異名を持つ重装甲ロボット。特殊武器はドリルで吸着する時限爆弾「クラッシュボム」。
- DWN.014 フラッシュマン
- 時間制御能力を実現した傑作ロボット。特殊武器は時間停止能力「タイムストッパー」。『2』のワイリーナンバーズには巻き込まれるのを防ぐためにタイムストッパーへの防御機構が備わっているが、防御機構が不完全な例外もある。
- DWN.015 ヒートマン
- ジッポライターに酷似した外見が特徴のロボット。特殊武器は「アトミックファイヤー」で、本人が使用する場合は炎を纏って突進する。
- DWN.016 ウッドマン
- 天然の檜をくり抜いて作られたロボット。特殊武器は木の葉型電磁ビット「リーフシールド」。
SRWでの扱い編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品にして期間限定参戦ながら、『ロックマン2』の8大ボスが揃って参戦するという破格の扱いを受けた。
- 8大ボス全機の特徴として、大器型SRユニットとSRサポートユニットの2種類が実装。
- サポートユニットはいずれも、武器可変システムを持つロックマン・ブルース・フォルテの3機にのみ効果を及ぼす。ちなみに、サポートアビリティは殆どが武器可変システム対象の武器名[9]。
- 大器型SRユニットは共通として、入手時点で全てのアビリティが解放済みであり、イベントでは特定のボスに対して大ダメージが与えられる特殊特効持ちとなっている。また、精神コマンドが全機闘志、根性、熱血の3種で統一されている。
関連機体編集
数が膨大なため、SRW登場機体のみ記載する。
ワイリー製作機編集
- フォルテ
- 他と一線を画す完成度から、別枠としてスペシャルワイリーナンバーズ(SWN.)という呼称が用いられている。型式番号は「SWN.001」。
- ゴスペル
- フォルテのサポート機。フォルテ同様スペシャルワイリーナンバーズに属する。型式番号は「SWN.002」。『X-Ω』ではフォルテとの合体後形態のみ登場。
ライトナンバーズ編集
ワイリーナンバーズの経緯から、ライトナンバーズは全機ワイリーナンバーズの欠番に該当する。また、下記の2機は武器可変システムにより、撃破したワイリーナンバーズの能力を行使することが可能。略称は「DRN.」。
余談編集
- 『X-Ω』のプロデューサーであるオオチヒロアキ曰く、当初はエアーマンをサプライズでゲスト参戦させる方針だったようだが、開発チームとの意見交換の末に『2』のワイリーナンバーズ全8体が必要という結論に至り、『ロックマン』制作側のカプコンからバックアップを受けた結果、『2』の全8体参戦という破格の扱いを実現できたとのこと[10]。
- 『ロックマン2』~『ロックマン8』まではプレイヤーがボスをデザインする募集企画が行われていた[11]。
- 有賀ヒトシ氏の漫画版では、ナンバーズに各作品ごと纏まった名称がつけられており、『2』のワイリーナンバーズは「セカンドナンバーズ」という名称で括られている。
- 同様に、Dr.コサック製作のロボット達は同作では「コサックナンバーズ(DCN.)」という独自定義が用いられている。作中では『4』のロボット達が対象だが、漫画版連載時には未登場だった『11』のツンドラマンも出身は同じ。同じくワイリー製ではない『6』のロボット達は「ミスターエックスナンバーズ(MXN.)」にカテゴライズされている。
脚注編集
- ↑ 初の女性型ボスである『9』のスプラッシュウーマンは後述の通りライトナンバーズである。なお「ロックマンXシリーズ」に登場するワイリーの遺作・ゼロは最後のワイリーナンバーズとされているため、ネーミング上唯一例外が存在する形となっている。
- ↑ 池原しげと氏の漫画版でのみ、『6』のケンタウロスマンが男装の女性型として扱われている。
- ↑ 『11』のロボット達は明確な改造として、ワイリーによってダブルギアシステムが組み込まれており、通常と異なる機能を発揮することができる。
- ↑ 有賀ヒトシ氏の『ロックマンメガミックス』及び『ギガミックス』では、ワイリーナンバーズ、およびその通しナンバーは国際ロボット連合のデータベース登録ナンバーと定義されており、ワイリーの世界征服計画に加担したロボットはワイリー製以外でもワイリーナンバーズとしてカテゴライズされている、という設定となっている。
- ↑ 初代のリメイクである『ロックマンロックマン』に2機のライトナンバーズ(タイムマンとオイルマン)が追加登場しているが、型式番号は不明。
- ↑ この点に関してはイレギュラー認定されたレプリロイドやメカニロイドは完全破壊される『ロックマンX』シリーズ以降のボス達とは対照の扱いとなっている。
- ↑ この点を色濃く描いたのが、本編後の未来を描いた河田雄志×行徒の漫画作品『ロックマンさん』であり、社会復帰に悪戦苦闘するナンバーズ、ロボット達の暴動に味方して再びロックマン達と敵対するナンバーズ等、それぞれの行く先が(コメディ交じりに)描かれている。
- ↑ なお『ロックマンメガミックス』および『ギガミックス』では、ロックマンに倒された後も完全破壊はされておらず、修復された後ワイリーの秘密研究所の護衛任務に就いているが、中には研究所に留まらず単独行動しているナンバーズや、資金稼ぎのためにアルバイトに精を出すナンバーズもいる。『4』と『6』のナンバーズはその経緯から事件後は名誉を回復して元の開発者の下で社会復帰を果たしているが、『4』のスカルマンのみ純粋な戦闘用のため封印されたままとなり、それがとある事件のきっかけとなっている。
- ↑ フラッシュマンだけ「フラッシュストッパー」だが、それは『ロックマン4』に登場するブライトマン(SRW未登場)の特殊武器名なので誤植と思われる。
- ↑ https://dengekionline.com/elem/000/001/652/1652658/
- ↑ 最後の募集企画の『ロックマン8』では、フレームが完成済みの機体にデザインを組み込むものが3機、ゼロから考案するものが3機として行われた。