「特殊戦闘台詞」の版間の差分
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『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』の戦闘シーンにおいて用いられる演出表現のひとつ。端的に言えば「'''原作には無い台詞'''」を発しながら行なう戦闘描写の事を指す。 | 『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』の戦闘シーンにおいて用いられる演出表現のひとつ。端的に言えば「'''原作には無い台詞'''」を発しながら行なう戦闘描写の事を指す。 | ||
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原作において武器名を叫ぶ事が少ない[[ガンダムシリーズ]]の[[MS]]パイロットや、[[ファイナルダイナミックスペシャル]]のようなゲームオリジナルの必殺技を叫ぶダイナミックプロ各作品の[[主人公]]達などが、代表的な一例である。また、[[援護攻撃]]や[[援護防御]]といった特殊な状況下で発生するキャラクター同士の掛け合いも、これに該当する。美麗なグラフィックと共に戦闘アニメを楽しむ重要な要素であり、特に[[声優]]諸氏による音声収録作品では、新規収録があるかをチェックする手段であり、より「特別さ」を実感出来る演出法となっている。 | 原作において武器名を叫ぶ事が少ない[[ガンダムシリーズ]]の[[MS]]パイロットや、[[ファイナルダイナミックスペシャル]]のようなゲームオリジナルの必殺技を叫ぶダイナミックプロ各作品の[[主人公]]達などが、代表的な一例である。また、[[援護攻撃]]や[[援護防御]]といった特殊な状況下で発生するキャラクター同士の掛け合いも、これに該当する。美麗なグラフィックと共に戦闘アニメを楽しむ重要な要素であり、特に[[声優]]諸氏による音声収録作品では、新規収録があるかをチェックする手段であり、より「特別さ」を実感出来る演出法となっている。 | ||
特殊戦闘台詞には大別して、以下のパターンが存在する。 | 特殊戦闘台詞には大別して、以下のパターンが存在する。 | ||
− | === 原作には無かった武器名・技名のシャウト === | + | ===原作には無かった武器名・技名のシャウト=== |
− | 最も多く見られるケースで、ガンダムシリーズ以外の[[リアルロボット]]系作品でも頻繁に採用されている。また、乗り換えによる別機体での戦闘時に発する台詞や、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ミスマル・ユリカ]]のように'''そもそも原作でロボットを操縦した事が無い''' | + | 最も多く見られるケースで、ガンダムシリーズ以外の[[リアルロボット]]系作品でも頻繁に採用されている。また、乗り換えによる別機体での戦闘時に発する台詞や、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ミスマル・ユリカ]]のように'''そもそも原作でロボットを操縦した事が無い'''キャラが発する雄叫びなども、このカテゴリに属する。[[旧シリーズ]]時代に施された意図的な設定変更が戦闘台詞にも反映され、後々まで踏襲されている『[[ゲッターロボ]]』の[[ジャック・キング]]や、『[[スーパーロボット大戦V|V]]』にて[[オリジナル設定]]を大幅に付与され参戦を果たした[[剣鉄也 (真マジンガー)]]のように、「'''全てが特殊戦闘台詞'''」と言っても過言では無いほど破格の扱いを受けるケースも見受けられる。 |
− | === 同一シリーズや同じ原作者・製作会社繋がり === | + | ===同一シリーズや同じ原作者・製作会社繋がり=== |
上述の武器名同様に多く見られる法則で、ガンダムシリーズや[[マクロスシリーズ]]といった同一タイトルを冠するシリーズものや、[[マジンガーシリーズ]]&[[ゲッターロボシリーズ]]のように原作者が同じ作品など、関連性が濃厚な者同士で発生する演出。 | 上述の武器名同様に多く見られる法則で、ガンダムシリーズや[[マクロスシリーズ]]といった同一タイトルを冠するシリーズものや、[[マジンガーシリーズ]]&[[ゲッターロボシリーズ]]のように原作者が同じ作品など、関連性が濃厚な者同士で発生する演出。 | ||
− | + | ===声優ネタ=== | |
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原作者も製作会社も異なるが、所謂「中の人」繋がりで発生する一種のお遊び的演出。 | 原作者も製作会社も異なるが、所謂「中の人」繋がりで発生する一種のお遊び的演出。 | ||
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また、「'''中の人がファンだから'''」という極めて私的な理由で、[[ヒイロ・ユイ]]の援護に張り切る[[ルリア・カイツ]]という稀有な例も存在する。 | また、「'''中の人がファンだから'''」という極めて私的な理由で、[[ヒイロ・ユイ]]の援護に張り切る[[ルリア・カイツ]]という稀有な例も存在する。 | ||
− | === 原作自体が別作品をリスペクトしている場合 === | + | ===原作自体が別作品をリスペクトしている場合=== |
『[[勇者ライディーン]]』に対する『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』、『[[ゲッターロボ]]』に対する『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』など、オマージュ元の作品に対するリスペクト側のアプローチを掛け合いで再現するケース。 | 『[[勇者ライディーン]]』に対する『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』、『[[ゲッターロボ]]』に対する『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』など、オマージュ元の作品に対するリスペクト側のアプローチを掛け合いで再現するケース。 | ||
− | === ラスボスとの最終決戦 === | + | ===ラスボスとの最終決戦=== |
[[αシリーズ]]の[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[Zシリーズ]]の[[ジ・エーデル・ベルナル]]のように、各版権作品の主人公を個別に挑発するものや、逆に[[バンプレストオリジナル|オリジナル]]の敵キャラを名指しで糾弾する版権キャラの台詞を指す。特に『[[第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇]]』とVXT三部作のラスボスは全てのパイロットに対して個別の専用台詞が用意されている。 | [[αシリーズ]]の[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]や[[Zシリーズ]]の[[ジ・エーデル・ベルナル]]のように、各版権作品の主人公を個別に挑発するものや、逆に[[バンプレストオリジナル|オリジナル]]の敵キャラを名指しで糾弾する版権キャラの台詞を指す。特に『[[第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇]]』とVXT三部作のラスボスは全てのパイロットに対して個別の専用台詞が用意されている。 | ||
『第2次Z』では[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]や[[ズール皇帝]]といった版権作品の首領キャラにも、VXT三部作では中ボスクラスのネームドにも用いられた。 | 『第2次Z』では[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]や[[ズール皇帝]]といった版権作品の首領キャラにも、VXT三部作では中ボスクラスのネームドにも用いられた。 | ||
− | == 関連する用語 == | + | ===一般化=== |
+ | Zシリーズ以降は音声が新規収録されたほとんどのキャラに、機体群ないしパイロット群ごとに専用台詞が用意されている。ほぼ毎回登場する[[モビルスーツ]]や[[人工知能]]に対する台詞、逆に敵キャラから[[ガンダムタイプ]]への台詞が代表例。また直接名前を口にしないスーパー系の敵、高機動系、[[エース|エースパイロット]]などに対する台詞も存在する。 | ||
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+ | 一方でこうした台詞のバリエーションが増えた半面、一体のユニットが複数のカテゴリーに認識されてしまう影響でなかなかお目当ての台詞を聞けないなどプレイヤーを悩ませる場面も。 | ||
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;[[戦闘前会話]] | ;[[戦闘前会話]] | ||
:特定のパイロットが搭乗するユニット同士が、戦闘する前に会話を交わすイベント。原作で因縁のある人物に対してはもちろんのこと、意外な人物相手に会話が発生することがある。 | :特定のパイロットが搭乗するユニット同士が、戦闘する前に会話を交わすイベント。原作で因縁のある人物に対してはもちろんのこと、意外な人物相手に会話が発生することがある。 | ||
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:キャラクターを演じる[[声優]]に由来する小ネタ。戦闘時には、声優が演じた別のキャラクターの台詞を口走ることがある。 | :キャラクターを演じる[[声優]]に由来する小ネタ。戦闘時には、声優が演じた別のキャラクターの台詞を口走ることがある。 | ||
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*[[小辞典]] | *[[小辞典]] | ||
2022年5月14日 (土) 19:51時点における最新版
『スーパーロボット大戦シリーズ』の戦闘シーンにおいて用いられる演出表現のひとつ。端的に言えば「原作には無い台詞」を発しながら行なう戦闘描写の事を指す。
概要編集
原作において武器名を叫ぶ事が少ないガンダムシリーズのMSパイロットや、ファイナルダイナミックスペシャルのようなゲームオリジナルの必殺技を叫ぶダイナミックプロ各作品の主人公達などが、代表的な一例である。また、援護攻撃や援護防御といった特殊な状況下で発生するキャラクター同士の掛け合いも、これに該当する。美麗なグラフィックと共に戦闘アニメを楽しむ重要な要素であり、特に声優諸氏による音声収録作品では、新規収録があるかをチェックする手段であり、より「特別さ」を実感出来る演出法となっている。
特殊戦闘台詞には大別して、以下のパターンが存在する。
原作には無かった武器名・技名のシャウト編集
最も多く見られるケースで、ガンダムシリーズ以外のリアルロボット系作品でも頻繁に採用されている。また、乗り換えによる別機体での戦闘時に発する台詞や、『機動戦艦ナデシコ』のミスマル・ユリカのようにそもそも原作でロボットを操縦した事が無いキャラが発する雄叫びなども、このカテゴリに属する。旧シリーズ時代に施された意図的な設定変更が戦闘台詞にも反映され、後々まで踏襲されている『ゲッターロボ』のジャック・キングや、『V』にてオリジナル設定を大幅に付与され参戦を果たした剣鉄也 (真マジンガー)のように、「全てが特殊戦闘台詞」と言っても過言では無いほど破格の扱いを受けるケースも見受けられる。
同一シリーズや同じ原作者・製作会社繋がり編集
上述の武器名同様に多く見られる法則で、ガンダムシリーズやマクロスシリーズといった同一タイトルを冠するシリーズものや、マジンガーシリーズ&ゲッターロボシリーズのように原作者が同じ作品など、関連性が濃厚な者同士で発生する演出。
声優ネタ編集
原作者も製作会社も異なるが、所謂「中の人」繋がりで発生する一種のお遊び的演出。
アムロ・レイの援護に廻る鋼鉄ジーグや、グラハム・エーカーにあしらわれる早乙女アルトなどが代表例。
また、「中の人がファンだから」という極めて私的な理由で、ヒイロ・ユイの援護に張り切るルリア・カイツという稀有な例も存在する。
原作自体が別作品をリスペクトしている場合編集
『勇者ライディーン』に対する『ラーゼフォン』、『ゲッターロボ』に対する『天元突破グレンラガン』など、オマージュ元の作品に対するリスペクト側のアプローチを掛け合いで再現するケース。
ラスボスとの最終決戦編集
αシリーズのケイサル・エフェスやZシリーズのジ・エーデル・ベルナルのように、各版権作品の主人公を個別に挑発するものや、逆にオリジナルの敵キャラを名指しで糾弾する版権キャラの台詞を指す。特に『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』とVXT三部作のラスボスは全てのパイロットに対して個別の専用台詞が用意されている。
『第2次Z』では早乙女博士やズール皇帝といった版権作品の首領キャラにも、VXT三部作では中ボスクラスのネームドにも用いられた。
一般化編集
Zシリーズ以降は音声が新規収録されたほとんどのキャラに、機体群ないしパイロット群ごとに専用台詞が用意されている。ほぼ毎回登場するモビルスーツや人工知能に対する台詞、逆に敵キャラからガンダムタイプへの台詞が代表例。また直接名前を口にしないスーパー系の敵、高機動系、エースパイロットなどに対する台詞も存在する。
一方でこうした台詞のバリエーションが増えた半面、一体のユニットが複数のカテゴリーに認識されてしまう影響でなかなかお目当ての台詞を聞けないなどプレイヤーを悩ませる場面も。