「隠し要素」の版間の差分

(内容の追加、整理)
 
(6人の利用者による、間の6版が非表示)
1行目: 1行目:
[[スパロボ]]ではゲーム内である条件を満たすことで、通常プレイでは入手できない[[強化パーツ]]、パイロット、機体が入手できたり、隠しシナリオに進めたりする。スパロボ以外でも様々なゲームに取り入れられており、その要素は様々に変わる。
+
'''隠し要素'''とは、主に「特定の行動や選択などの条件を満たすことで、通常のプレイでは見られない展開が発生する要素」のことを指す。
  
スパロボの魅力の一つである「原作では悲劇の最期を迎えたキャラを仲間にできる」「設定のみの存在である幻の機体が登場する」などのif展開について、隠し要素として盛り込まれることが多いことから、隠し要素に対してのファンの注目度は総じて高い。
+
== 概要 ==
 +
多くのゲーム作品に取り入れられている要素で、「通常では倒すことの難しい強敵を倒す」「ストーリーの本筋から外れたイベントを達成する」などによってボーナスが得られるものや、「キャラクターの見た目を変化させる」「特定の条件下でイベントが発生する」などのファンサービス的なもの、ゲーム内容とは全く関係の無いスタッフのお遊び的なものなど、採用される要素は作品によってさまざまである。
  
また、主に据え置き機で実装されている[[オプション]]の「[[ロボット大図鑑]]」「[[キャラクター事典]]」の収録率を完全にするためにも、隠し要素の入手は避けて通れないことが多い。
+
SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦]]』から採用されているシリーズ恒例の要素であり、成立させることで特定の機体やパイロットの加入、[[強化パーツ]]の入手、隠しシナリオへの突入などといった恩恵が得られることが多い。また、「原作では悲劇の最期を迎えてしまったキャラクターを助ける」「設定のみの存在の機体が登場する」など、原作では叶わなかったものが隠し要素として盛り込まれることも多いため、ファンからの注目度は総じて高い。
 +
 
 +
成立条件は基本的に作中では判明しないが、作品によっては[[中断メッセージ]]で教えてもらえる場合もある。
 +
 
 +
なお、「[[ロボット大図鑑]]」「[[キャラクター事典]]」を埋めるためには、隠し要素の成立が必要となっていることも多い。
  
 
== 作品別隠し要素リスト ==
 
== 作品別隠し要素リスト ==
45行目: 50行目:
 
*[[隠し要素/UX]]
 
*[[隠し要素/UX]]
 
*[[隠し要素/BX]]
 
*[[隠し要素/BX]]
 +
 +
=== VXT三部作 ===
 +
*[[隠し要素/V]]
 +
*[[隠し要素/X]]
 +
*[[隠し要素/T]]
  
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
54行目: 64行目:
 
*[[隠し要素/NEO]]
 
*[[隠し要素/NEO]]
 
*[[隠し要素/OE]]
 
*[[隠し要素/OE]]
*[[隠し要素/V]]
+
*[[隠し要素/30]]
*[[隠し要素/X]]
 
*[[隠し要素/T]]
 
  
 
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
 
=== [[魔装機神シリーズ]] ===
74行目: 82行目:
  
 
== 主な隠し要素入手条件 ==
 
== 主な隠し要素入手条件 ==
複数の条件が必要になるものや、他の隠し要素と択一になるものも多いので注意。[[東方不敗マスター・アジア|東方不敗]]や[[グレートゼオライマー]]といった強力なもの、[[ファフナー]]生存のような原作ファン待望のものほどその傾向が強くなる。
+
隠し要素が成立する条件は隠し要素ごとに異なっており、複数の条件を順番に全て満たしていかなければ成立しないものも珍しくない。傾向としては、性能的に強力なもの、原作ファンが待望するようなものは成立条件が難しく設定されていることが多い。
 +
 
 +
また、条件の関係で両立できない隠し要素も多く存在するため、同じ周で全ての隠し要素を成立させるのは不可能となっている場合が多い。
 +
 
 +
[[周回プレイ|周回要素]]がある作品では、2週目以降は条件の緩和や変更などが行われる場合がある。
  
 
;特定パイロットで特定の敵を[[説得]]する
 
;特定パイロットで特定の敵を[[説得]]する
:原作で絡みのあった敵には、取り合えず説得を試そう。なお、他の特定の敵を前もって撃墜しておかないと説得に失敗する場合もある。また、AでBを説得、BでCを説得…という具合に連鎖する場合も多く、その場合は最初の一人を説得できていないと後のメンバーも必然的に説得不可になるので注意。
+
:説得が可能な場合にのみコマンドが現れる。基本的には原作で絡みのあった者同士で発生する場合が多いが、シナリオ上の関係を持つ'''他作品のキャラクター'''での説得が必要となっている場合もある。
:なお、主に『[[スーパーロボット大戦L|L]]』以降の携帯機シリーズにおいて、シナリオ上の関係を持つ'''他作品のキャラ'''での説得が必要なケースがある。
+
:なお、他の特定の敵を前もって撃墜しておかないと説得に失敗する場合や、攻撃をしてしまうと説得不可能になるといった場合もある。また、複数人での説得が必要になる場合は、説得の順番が決まっていることもある。
 +
;特定パイロットと特定の敵が戦闘する
 +
:単純に戦闘をするだけが条件だが、「戦闘後に両者が生存している」など別の条件が付け加えられている場合も多い。また、説得と同様に、原作で絡みのあった者同士だけでなく、シナリオ上の関係を持つ'''他作品のキャラクター'''での戦闘が必要となっている場合もある。
 +
:また、同じパイロットで複数回の戦闘が必要な場合や、複数のパイロットで戦闘する必要がある場合もある。
 +
;特定の敵を撃墜する
 +
:撤退してしまうなど、撃墜しないでもシナリオクリアが可能な敵が対象の場合もあるが、「別の特定の敵を撃墜した後(撃墜する前)に撃墜する」「特定の味方パイロットで撃墜する」など、他の条件を満たしている必要がある場合も多い。
 +
:『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2|OG2]]([[スーパーロボット大戦OGs|OGs]])』のやりこみ派ボーナスのように、規格外の強敵を撃墜した際に得られるボーナスも隠し要素として扱われることもある。
 +
;特定の敵を撃墜しない(攻撃しない)
 +
:上記2つとは対照的な条件で、「特定の敵の撤退条件を満たして撤退させる」「特定の敵以外の敵を全滅させる」といったものや、「別の条件(規定ターンの経過、別の特定の敵を撃墜する、など)が成立するまで攻撃しない」などの場合がある。うっかり撃墜(攻撃)してしまい成立失敗となりやすいため、注意が必要な条件。
 
;特定の選択肢を選ぶ
 
;特定の選択肢を選ぶ
:選択肢は基本的には重要な場面でしか出現せず、何となく結果が分かる場合が多い。また、択一でどちらかを入手する、という選択肢もある。
+
:基本的には重要な場面でしか出現せず、結果も何となく分かる場合が多い。単純に択一でどちらかを入手する、という選択肢もある。
;特定のルート、主人公を選択
+
:他に条件が重ならない場合は隠し要素として扱われないこともある。
:隠し要素はルート選択を左右する重要な要素の一つであり、フラグが割れた後は隠し要素の条件優先でルートを決定するプレイヤーも多い。ほぼ全ての作品ではこの条件によって隠し要素を択一せざるを得ないため、同じ周で全ての隠し要素を獲得するのは不可能である。
+
;特定のルートを通る
:また主人公によってシナリオが変化する作品では、特定の主人公でしか獲得できなかったり、特定の主人公だけ無条件で獲得できたりする隠し要素が存在する。
+
:特定のルートを通ることそのものが条件の場合もあるが、「特定の敵と出会うためにルートが特定される」などの意味合いで間接的に必要条件となっている場合が多く、この条件が入っている場合は他の条件と択一になってしまうことも多い。また、通過ルートの選択は選択肢で決定されることが多いため、ルート通過のみが条件の場合は上記「特定の選択肢を選ぶ」と同じ意味となる場合が多い。
;特定の敵を撃墜する
+
:他に条件が重ならない場合は隠し要素として扱われないこともある。
:隠し要素に絡む大抵の場合は他の条件を満たした上で撃墜する必要があり、撃墜する味方パイロットが指定されていることもある。指定されていない場合は撃墜しなくてもクリアできる敵をあえて撃墜しなければならない場合が多い。またOG2(OGs)におけるやりこみ派ボーナスのように、通常プレイではまず倒そうとは考えない規格外の強敵を倒すと得られるボーナスも、隠し要素と認識される場合がある。
+
;特定の[[NPC]]や第三勢力を生存させる
;特定の敵を撃墜しないでシナリオクリア
+
:一定ターン、あるいはシナリオ終了時まで生存させることが条件。彼らは果敢に攻めることも多いため、守り抜くのは難しい場合が多い。
:上記とは対照的な条件で、「特定の敵の撤退フラグを満たして撤退させる」「特定の敵以外の敵を全滅させる」といったもの。撤退orシナリオクリアまで対象の敵から攻撃を受け続けることになるので、それに耐えられるユニットを囮にするように。ほとんどの場合うっかり撃墜するとフラグを折ってしまう。
+
;特定のシナリオで、特定パイロットが出撃する
:また、近作では特定の敵を'''攻撃しない'''でシナリオクリアという条件も出てきた。
+
:出撃させるだけで成立する簡単な条件。
;特定パイロットと特定の敵が戦闘する
+
;特定のシナリオで、特定パイロットが敵を規定数以上撃墜する
:ここ最近多い条件。「特定のパイロットでトドメを刺す」「該当の敵を撤退させずに倒す」更に上記の「説得」などと組み合わせられていることが多い。原作で関連の深いキャラ同士を戦闘させることを心がけるプレイヤーは多いのだが、中には1つのシナリオで2回以上戦闘させる必要があるなど単純でない条件もあるため、手探りでお目にかかれることは少ない。
+
:登場シナリオである程度活躍させる必要がある条件。大抵の場合はスポット参戦の機体や無改造の機体で多数の敵と戦うことになる。
:なお、『L』で他作品のキャラによる説得が組み込まれた影響か、それ以降の作品ではシナリオ上で関係を持つ'''他作品のキャラ'''での戦闘が必要な場合もある。
+
;特定のシナリオで、特定の味方ユニットが撃墜される
;特定のシナリオにおいて、該当パイロットで敵を規定数以上撃墜する
+
:該当例は非常に少ない。大抵は修理費もきっちり取られる。
:これも最近になって多く見られるようになった条件。大抵の場合、スポット参戦の機体や無改造の機体で多数の敵を撃墜しなければならない。
 
;特定パイロットのステータスを、ある面までに規定値以上にする
 
:最も一般的なのは「特定のシナリオクリアまでに撃墜数を規定数以上にする」という条件。たまたま自軍の主力が条件のパイロットであった場合は偶然に入手できてしまう場合もあるが、条件判定の猶予が短かったりノルマが厳しかったりすることもあり、その場合は意識して撃墜数を稼がなければならない。
 
:他には撃墜数条件の亜流で「○○と××の撃墜数を合計~以上」「○○の撃墜数の下一桁が△△」といったもの、撃墜数以外ではレベル条件、地形適応を養成しておくこと、などがある。
 
;特定ユニットのステータスを、ある面までに規定値以上にする
 
:あまり多くはないが、ユニットを一定以上[[改造]]しておくと条件が成立するものがある。ほか、旧作において「特定の武器を一定段階以上改造すると武器が追加される」という隠し武装が多く存在した。
 
 
;特定のマスに入る
 
;特定のマスに入る
:[[精神コマンド]]「[[探索]]」というヒントのある『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』の埋蔵強化パーツや、地形で見分けのつく『[[スーパーロボット大戦α外伝|α外伝]]』の[[マウンテンサイクル]]はともかく、このタイプはノーヒントで探すには非常に難度が高い。特に『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』におけるセイラ及びシャア専用ザクの発見難度は現在も語り草となっており、公式発表の前に手探りで発見したプレイヤーには開発者が驚嘆の声をあげていた。
+
:特定の1マスに限定される場合と、ある程度範囲が指定されている場合がある。また、その地点に到達するパイロットが限定される場合もある。このタイプはノーヒントで探すには難度が非常に高い。
;特定シナリオで、特定の味方ユニットが撃墜される
+
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])』などに採用されている「アイテム等の埋蔵マス」は、隠し要素として扱われないことが多い。
:該当例は非常に少ない。大抵修理費もきっちり取られる。
 
;特定シナリオまでの総[[ターン]]数が規定値以下
 
:総ターン数も隠しシナリオへの突入条件や、特定パイロット、機体の入手フラグになっていることが稀にある。各マップを短いターンで攻略する工夫が重要になってくる。必要以上に慎重なプレイをしていたり、[[全滅プレイ]]や修理・補給によるレベル上げなどにかまけたりしていると、まず間に合わない。
 
;ある面までに[[熟練度]]が規定値以上(難易度指定)
 
:『[[スーパーロボット大戦α|α]]』にて熟練度システムが採用されて以来、一躍ポピュラーになった隠し要素条件。大抵の場合は熟練度○○以上、或いはHARDで手に入るというパターンだが、逆にNORMALやEASYでないと手に入らない機体もある。また、隠し要素とは認識されないことが多いが、EASYの場合は救済措置として[[強化パーツ]]や資金、[[換装武器]]等が追加で入手できる場合が多い。熟練度を「取らさせられる」受動的なプレイを強いられることにストレスを感じるプレイヤーへの配慮から、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』においては熟練度([[SRポイント]])と隠し要素の切り離しが宣言された。
 
 
;隠し[[コンテナ]]を発見する
 
;隠し[[コンテナ]]を発見する
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』や『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』ではマップ中である条件を満たす(多くは地形「壁」の破壊)と、隠されたコンテナが出現する場合がある。IMPACTではレア機体が入っていることが多く、一般的には隠し要素と見なされている。
+
:マップ中である条件を満たす(地形「壁」の破壊、特定ユニットを出撃させる、など)と出現する場合がある。
;データ引継を行う
+
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』ではレアな機体が入っていることも多いため、一般的には隠し要素として扱われている。
:[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』における[[ISS]][[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]シリーズにおける作品間のデータ引継が代表例。いずれも一部シナリオが変化するほか、隠しシナリオに進むための条件となっている。また、引継とは少々異なるが、『[[スーパーロボット大戦W|W]]』や『[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティア]]』など一部のDS作品では、[[Wスロットシステム]]を活かした隠しアイテム入手などの例もある。
+
;特定のシナリオまでの総[[ターン]]数が規定値以下
;[[NPC]]の味方を生き残らせる
+
:特に何かする必要もなく、特定シナリオまで普通にプレイするだけの条件。極端に厳しいということはあまりないが、[[全滅プレイ]]などの稼ぎをやっていると間に合わないことも多い。
:特定のシナリオに登場するNPCの味方をクリアまで、あるいは一定ターンまで生き残らせる条件。NPCは放っておけば撃墜されてしまうことが多く、最後まで守り抜くのは難しい。
+
;特定シナリオまでに[[熟練度]]が規定値以上(難易度指定)
 +
:主に「[[αシリーズ]]」で設定されることの多い条件。「熟練度(難易度)が一定以上ならA、以下ならBを入手」といったように、隠し要素成立時の獲得内容の分岐判定に利用されることもある。
 +
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』で熟練度(SRポイント)と隠し要素の切り離しが宣言された。
 
;内部ポイントが一定値以上
 
;内部ポイントが一定値以上
:専用の内部ポイントをフラグトリガーとする方式で、主にZシリーズで採用。特定の行動を取ることでポイントが貯まり、規定値以上だとフラグが立つ。ただし、プレイ内容によってはポイントが減少してしまうこともある。
+
:「[[Zシリーズ]]」から採用されることが増えた条件。特定の行動で条件の成立に必要な専用ポイントを獲得していく方式。ポイント獲得条件を全て成立させなくても達成することが多いが、行動内容によってはポイントが減少してしまう場合もある。
 +
;特定ユニットのステータスを、特定のシナリオまでに規定値以上にする
 +
:機体や武器の[[改造]]を一定以上行うというもの。
 +
:一部の作品で採用されている「[[武器ランクアップシステム]]」もこれに該当すると言える。
 +
;特定パイロットのステータスを、特定のシナリオまでに規定値以上にする
 +
:最も一般的なのは「特定のシナリオ終了時点で撃墜数が規定数以上」など、パイロットの撃墜数が対象となっている条件。主力として普通に戦闘させていれば簡単に達成してしまう設定の場合も多いが、意識的に撃墜数を稼がないと難しい場合もある。また、「複数のパイロットの合計撃墜数」が対象となっている場合や、「撃墜数が特殊な条件を満たしている<ref>「特定パイロットの撃墜数の下一桁が特定の数値」など。</ref>」といった場合もある。
 +
:撃墜数以外では、「レベルが規定数以上」「地形適応が規定以上」などがある。
 +
;特定の主人公を選択する(特定の設定にする)
 +
:主人公を選択、設定できる作品では、選択(設定)した主人公によって隠し要素の成立条件が変更される(成立不可能になる)ことがあるため、主人公の選択、設定が重要な意味を持つこともある。
 +
:一部の作品で採用されている[[誕生日|特殊誕生日]]も隠し要素に近いと言える。
 
;ゲームクリア回数が規定回数以上
 
;ゲームクリア回数が規定回数以上
:1周目ではどうやっても条件を満たせず、2周目以降に隠し要素が解禁される。1周目では特定条件を満たす必要があったのが、2周目以降は無条件になることも。隠し要素によっては何周もしないといけないものもあり、かなりの根気が必要。
+
:1周目のプレイではどうやっても成立しない条件。なかには何周もプレイすることが条件になっているものもあるため、かなりの根気が必要になることも。
 +
;データ共有、引継を行う
 +
:『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』の「[[ISS]]」や『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』3部作のデータ引継ぎが代表例。シナリオ内容に変化が出ることもある。
 +
:また、引継ぎとは少々異なるが、一部の[[ニンテンドーDS|DS]]作品には「[[Wスロットシステム]]」を活用した隠しアイテム入手などの例もある。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*「ある条件」を隠し要素として取り上げるかどうかは、作品によりまちまち。攻略本などでは、機体・加入キャラクターに関連したものは、条件の複雑さに拘らず隠し要素として取り上げられることが多いようである。単に入手時期が早まるだけである場合や、二者択一でどちらか必ず手に入るような場合でも隠し要素としてカウントされることが多い。
+
*ゲーム本編とは無関係の隠しメッセージ等は「イースターエッグ(Easter egg)」と呼ばれることもある<ref>イースターエッグとは、キリスト教の復活祭で使用される装飾された卵のこと。これを用いて行われる宝探しのような遊び「エッグハント(Egg Hunt)」があることから、呼ばれる由来となっている。</ref>。
*一方、「マップ中に落ちている強化パーツ」「熟練度により変化するクリアボーナス」「バザーでごく一部でしか出品されない機体」などは扱いが一定せず、「特殊な会話イベントが発生(会話イベントだけで結局仲間にならない場合)」などは特殊イベントとして片付けられ、隠し要素とは見なされない場合が多い。
+
*現在のSRWではまず無いが、ゲーム作品によっては[[裏技]]、[[バグ (ゲーム)|バグ技]]、隠し要素を全てひっくるめて「裏技」として扱う場合もある<ref>「旧シリーズ」が発売された90年代辺りまではそれが一般的であった。</ref>。
*『Z』発売前に催された真夜中の宴の際、寺田Pより「今回は隠し機体を[[ディジェ|1機]]だけ入れる」という旨の発言があったが、実際には説得やバザーイベント等の隠し要素は多数存在していた。このため、製作サイドの考えるところでは、隠し機体&キャラとは「通常のプレイでは見ることすらできない存在」という認識と捉えてよいであろう。
+
*「ある条件」を隠し要素として取り上げるかどうかは、作品や攻略本によって異なる。
 +
**機体やパイロットの加入に関連したものは、単純な二者択一のものや早期入手のようなものであっても隠し要素として扱われることが多い傾向にある。
 +
**[[資金]]や[[強化パーツ]]の入手、会話や特殊行動の発生は、隠し要素ではなく特殊イベントとして扱われることが多い傾向にある。
 +
*『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』の[[セイラ・マス|セイラ]]および[[シャア専用ザク]]の隠し要素条件の難度は現在も語り草となっており<ref>どちらも特定シナリオの指定マス(ノーヒント)に特定パイロットが待機するという条件。セイラにはターン数制限もある。</ref>、公式発表の前に手探りで発見したプレイヤーには開発者が驚嘆の声をあげていた。
 +
 
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
{{DEFAULTSORT:かくしようそ}}
 
{{DEFAULTSORT:かくしようそ}}
 
[[Category:資料]]
 
[[Category:資料]]
 
[[Category:隠し要素|*かくしようそ]]
 
[[Category:隠し要素|*かくしようそ]]

2022年11月25日 (金) 23:46時点における最新版

隠し要素とは、主に「特定の行動や選択などの条件を満たすことで、通常のプレイでは見られない展開が発生する要素」のことを指す。

概要編集

多くのゲーム作品に取り入れられている要素で、「通常では倒すことの難しい強敵を倒す」「ストーリーの本筋から外れたイベントを達成する」などによってボーナスが得られるものや、「キャラクターの見た目を変化させる」「特定の条件下でイベントが発生する」などのファンサービス的なもの、ゲーム内容とは全く関係の無いスタッフのお遊び的なものなど、採用される要素は作品によってさまざまである。

SRWでは『第2次スーパーロボット大戦』から採用されているシリーズ恒例の要素であり、成立させることで特定の機体やパイロットの加入、強化パーツの入手、隠しシナリオへの突入などといった恩恵が得られることが多い。また、「原作では悲劇の最期を迎えてしまったキャラクターを助ける」「設定のみの存在の機体が登場する」など、原作では叶わなかったものが隠し要素として盛り込まれることも多いため、ファンからの注目度は総じて高い。

成立条件は基本的に作中では判明しないが、作品によっては中断メッセージで教えてもらえる場合もある。

なお、「ロボット大図鑑」「キャラクター事典」を埋めるためには、隠し要素の成立が必要となっていることも多い。

作品別隠し要素リスト編集

旧シリーズ編集

αシリーズ編集

Zシリーズ編集

COMPACTシリーズ編集

Scramble Commanderシリーズ編集

携帯機シリーズ編集

VXT三部作編集

単独作品編集

魔装機神シリーズ編集

OGシリーズ編集

主な隠し要素入手条件編集

隠し要素が成立する条件は隠し要素ごとに異なっており、複数の条件を順番に全て満たしていかなければ成立しないものも珍しくない。傾向としては、性能的に強力なもの、原作ファンが待望するようなものは成立条件が難しく設定されていることが多い。

また、条件の関係で両立できない隠し要素も多く存在するため、同じ周で全ての隠し要素を成立させるのは不可能となっている場合が多い。

周回要素がある作品では、2週目以降は条件の緩和や変更などが行われる場合がある。

特定パイロットで特定の敵を説得する
説得が可能な場合にのみコマンドが現れる。基本的には原作で絡みのあった者同士で発生する場合が多いが、シナリオ上の関係を持つ他作品のキャラクターでの説得が必要となっている場合もある。
なお、他の特定の敵を前もって撃墜しておかないと説得に失敗する場合や、攻撃をしてしまうと説得不可能になるといった場合もある。また、複数人での説得が必要になる場合は、説得の順番が決まっていることもある。
特定パイロットと特定の敵が戦闘する
単純に戦闘をするだけが条件だが、「戦闘後に両者が生存している」など別の条件が付け加えられている場合も多い。また、説得と同様に、原作で絡みのあった者同士だけでなく、シナリオ上の関係を持つ他作品のキャラクターでの戦闘が必要となっている場合もある。
また、同じパイロットで複数回の戦闘が必要な場合や、複数のパイロットで戦闘する必要がある場合もある。
特定の敵を撃墜する
撤退してしまうなど、撃墜しないでもシナリオクリアが可能な敵が対象の場合もあるが、「別の特定の敵を撃墜した後(撃墜する前)に撃墜する」「特定の味方パイロットで撃墜する」など、他の条件を満たしている必要がある場合も多い。
OG2(OGs)』のやりこみ派ボーナスのように、規格外の強敵を撃墜した際に得られるボーナスも隠し要素として扱われることもある。
特定の敵を撃墜しない(攻撃しない)
上記2つとは対照的な条件で、「特定の敵の撤退条件を満たして撤退させる」「特定の敵以外の敵を全滅させる」といったものや、「別の条件(規定ターンの経過、別の特定の敵を撃墜する、など)が成立するまで攻撃しない」などの場合がある。うっかり撃墜(攻撃)してしまい成立失敗となりやすいため、注意が必要な条件。
特定の選択肢を選ぶ
基本的には重要な場面でしか出現せず、結果も何となく分かる場合が多い。単純に択一でどちらかを入手する、という選択肢もある。
他に条件が重ならない場合は隠し要素として扱われないこともある。
特定のルートを通る
特定のルートを通ることそのものが条件の場合もあるが、「特定の敵と出会うためにルートが特定される」などの意味合いで間接的に必要条件となっている場合が多く、この条件が入っている場合は他の条件と択一になってしまうことも多い。また、通過ルートの選択は選択肢で決定されることが多いため、ルート通過のみが条件の場合は上記「特定の選択肢を選ぶ」と同じ意味となる場合が多い。
他に条件が重ならない場合は隠し要素として扱われないこともある。
特定のNPCや第三勢力を生存させる
一定ターン、あるいはシナリオ終了時まで生存させることが条件。彼らは果敢に攻めることも多いため、守り抜くのは難しい場合が多い。
特定のシナリオで、特定パイロットが出撃する
出撃させるだけで成立する簡単な条件。
特定のシナリオで、特定パイロットが敵を規定数以上撃墜する
登場シナリオである程度活躍させる必要がある条件。大抵の場合はスポット参戦の機体や無改造の機体で多数の敵と戦うことになる。
特定のシナリオで、特定の味方ユニットが撃墜される
該当例は非常に少ない。大抵は修理費もきっちり取られる。
特定のマスに入る
特定の1マスに限定される場合と、ある程度範囲が指定されている場合がある。また、その地点に到達するパイロットが限定される場合もある。このタイプはノーヒントで探すには難度が非常に高い。
第4次(S)』などに採用されている「アイテム等の埋蔵マス」は、隠し要素として扱われないことが多い。
隠しコンテナを発見する
マップ中である条件を満たす(地形「壁」の破壊、特定ユニットを出撃させる、など)と出現する場合がある。
IMPACT』ではレアな機体が入っていることも多いため、一般的には隠し要素として扱われている。
特定のシナリオまでの総ターン数が規定値以下
特に何かする必要もなく、特定シナリオまで普通にプレイするだけの条件。極端に厳しいということはあまりないが、全滅プレイなどの稼ぎをやっていると間に合わないことも多い。
特定シナリオまでに熟練度が規定値以上(難易度指定)
主に「αシリーズ」で設定されることの多い条件。「熟練度(難易度)が一定以上ならA、以下ならBを入手」といったように、隠し要素成立時の獲得内容の分岐判定に利用されることもある。
Z』で熟練度(SRポイント)と隠し要素の切り離しが宣言された。
内部ポイントが一定値以上
Zシリーズ」から採用されることが増えた条件。特定の行動で条件の成立に必要な専用ポイントを獲得していく方式。ポイント獲得条件を全て成立させなくても達成することが多いが、行動内容によってはポイントが減少してしまう場合もある。
特定ユニットのステータスを、特定のシナリオまでに規定値以上にする
機体や武器の改造を一定以上行うというもの。
一部の作品で採用されている「武器ランクアップシステム」もこれに該当すると言える。
特定パイロットのステータスを、特定のシナリオまでに規定値以上にする
最も一般的なのは「特定のシナリオ終了時点で撃墜数が規定数以上」など、パイロットの撃墜数が対象となっている条件。主力として普通に戦闘させていれば簡単に達成してしまう設定の場合も多いが、意識的に撃墜数を稼がないと難しい場合もある。また、「複数のパイロットの合計撃墜数」が対象となっている場合や、「撃墜数が特殊な条件を満たしている[1]」といった場合もある。
撃墜数以外では、「レベルが規定数以上」「地形適応が規定以上」などがある。
特定の主人公を選択する(特定の設定にする)
主人公を選択、設定できる作品では、選択(設定)した主人公によって隠し要素の成立条件が変更される(成立不可能になる)ことがあるため、主人公の選択、設定が重要な意味を持つこともある。
一部の作品で採用されている特殊誕生日も隠し要素に近いと言える。
ゲームクリア回数が規定回数以上
1周目のプレイではどうやっても成立しない条件。なかには何周もプレイすることが条件になっているものもあるため、かなりの根気が必要になることも。
データ共有、引継を行う
EX』の「ISS」や『COMPACT2』3部作のデータ引継ぎが代表例。シナリオ内容に変化が出ることもある。
また、引継ぎとは少々異なるが、一部のDS作品には「Wスロットシステム」を活用した隠しアイテム入手などの例もある。

余談編集

  • ゲーム本編とは無関係の隠しメッセージ等は「イースターエッグ(Easter egg)」と呼ばれることもある[2]
  • 現在のSRWではまず無いが、ゲーム作品によっては裏技バグ技、隠し要素を全てひっくるめて「裏技」として扱う場合もある[3]
  • 「ある条件」を隠し要素として取り上げるかどうかは、作品や攻略本によって異なる。
    • 機体やパイロットの加入に関連したものは、単純な二者択一のものや早期入手のようなものであっても隠し要素として扱われることが多い傾向にある。
    • 資金強化パーツの入手、会話や特殊行動の発生は、隠し要素ではなく特殊イベントとして扱われることが多い傾向にある。
  • F完結編』のセイラおよびシャア専用ザクの隠し要素条件の難度は現在も語り草となっており[4]、公式発表の前に手探りで発見したプレイヤーには開発者が驚嘆の声をあげていた。

脚注編集

  1. 「特定パイロットの撃墜数の下一桁が特定の数値」など。
  2. イースターエッグとは、キリスト教の復活祭で使用される装飾された卵のこと。これを用いて行われる宝探しのような遊び「エッグハント(Egg Hunt)」があることから、呼ばれる由来となっている。
  3. 「旧シリーズ」が発売された90年代辺りまではそれが一般的であった。
  4. どちらも特定シナリオの指定マス(ノーヒント)に特定パイロットが待機するという条件。セイラにはターン数制限もある。