「クロスボーン・ガンダムX2改」の版間の差分

 
(8人の利用者による、間の9版が非表示)
1行目: 1行目:
 
{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Cross Bone Gundam X2 Custom]]
 
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
 
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士クロスボーン・ガンダム}}
| 初登場SRW = [[第2次スーパーロボット大戦α]]
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|長谷川裕一}}
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
| SRWでの分類 = [[機体]]
 
| SRWでの分類 = [[機体]]
 
}}
 
}}
21行目: 21行目:
 
}}
 
}}
 
'''クロスボーン・ガンダムX2改'''は『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[登場メカ]]。
 
'''クロスボーン・ガンダムX2改'''は『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』の[[登場メカ]]。
 +
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[木星帝国]]の運用する地球製試作型[[モビルスーツ]]の改造機。
 
[[木星帝国]]の運用する地球製試作型[[モビルスーツ]]の改造機。
  
ザビーネが寝返ったことで木星帝国側に渡った[[クロスボーン・ガンダムX2]]の[[コアファイター]]が捕らえられていた[[トビア・アロナクス]]に奪還されて脱出した際に、放棄した本体部分を[[木星帝国]]が回収、欠損した[[コアファイター]]の部分を新造して運用できるようにした機体である。
+
ザビーネが寝返ったことで木星側に渡った[[クロスボーン・ガンダムX2]]は、捕らえられていた[[トビア・アロナクス]]に奪還されて脱出に利用された。その際に囮として放棄された本体部分を木星が回収し、欠損した[[コアファイター]]の部分を新造して運用できるようにしたのが本機である。
  
X字型スラスターが原型機よりも大型化されているが、推進力はほとんど変わっておらず、[[コアブロックシステム]]も技術不足で再現できていない。ABCマントも木星帝国に回収されたが、改造後は付けていない辺り、再現ができなかったようだ。重量も以前より増加しているため、'''改悪した改造機'''と言うべき機体となってしまっている(そもそも破損した箇所の補修が目的なので、改造という呼び方が合わないとも言える)。とはいえ、これに乗っていたときの[[ザビーネ・シャル]]の暴れっぷりから、作中の描写としては弱くなった印象は全くない。むしろ、X2の頃は苦戦する場面が多かったので、強くなったようにすら見える。
+
X字型スラスターが原型機よりも大型化されているが、推進力はほとんど変わっておらず、[[コアブロックシステム]]も技術不足で再現できていない。ABCマントも木星帝国に回収されたが、改造後は付けていない辺り、再現ができなかったようだ。重量も以前より増加しているため、'''改悪した改造機'''と言うべき機体となってしまっている(そもそも破損した箇所の補修が目的なので、改造という呼び方が合わないとも言える)。とはいえ、これに乗っていたときの[[ザビーネ・シャル]]の暴れっぷりから、作中の描写としては弱くなった印象は全くない。むしろ、X2の頃は苦戦する場面が多かったので、強くなったようにすら見える。そもそも技術力の劣る木星軍が中枢部を失った見慣れぬ機体を短期間で以前と同程度な性能まで復元できているあたり、木星帝国の潜在的な技術力の高さを表しているともいえる。
  
余談だが、『Gジェネシリーズ』では改造前より僅かに性能が高く、コアブロックシステムとABCマントがないなど、差別化が図られていることが多い。
+
改造前の機体に引き続いてザビーネが搭乗。ガンダムが木星帝国の手に落ちていることを知らない連邦軍に不意打ちを仕掛けて戦局を混乱させ、海賊軍壊滅の引き金となった。そのまま[[キンケドゥ・ナウ]]の[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]と交戦。[[量産型ガンダムF91|量産型F91]]隊および[[死の旋風隊]]との戦闘で消耗していたとはいえ、キンケドゥを圧倒し、勝利する。最終決戦時、奇跡的に復活したキンケドゥと再戦して敗北。本機も破壊されている。
 
 
改造前の機体に引き続いてザビーネが搭乗。ガンダムが木星帝国の手に落ちていることを知らない連邦軍に不意打ちを仕掛けて戦局を混乱させ、海賊軍壊滅の引き金となった。そのまま[[キンケドゥ・ナウ]]の[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]と交戦。[[死の旋風隊]]との戦闘で消耗していたとはいえ、キンケドゥを圧倒し、勝利する。最終決戦時、奇跡的に復活したキンケドゥと再戦して敗北。本機も破壊されている。
 
  
 
これ以降に開発された木星製モビルスーツで本機の影響を受けていると思しき機体は数多く、木星のモビルスーツ開発史の発展に大きく貢献している。
 
これ以降に開発された木星製モビルスーツで本機の影響を受けていると思しき機体は数多く、木星のモビルスーツ開発史の発展に大きく貢献している。
36行目: 35行目:
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦α}}
 
:初登場作品。敵として登場。ルートとフラグ次第ではX2本体まるごとトビアに奪還されることもある。その場合、本機はザビーネが所持していたデータを元に、[[木星帝国]]によって新造された事になり、X2を奪還した場合でもザビーネはこれに乗ってくる。
 
:初登場作品。敵として登場。ルートとフラグ次第ではX2本体まるごとトビアに奪還されることもある。その場合、本機はザビーネが所持していたデータを元に、[[木星帝国]]によって新造された事になり、X2を奪還した場合でもザビーネはこれに乗ってくる。
 
:X2とはもはや別機体もしくはX2のデータをコピーして新造されたのではないかと疑いたくなるほど強化されている。マントはつけていないが、[[装甲]]が1300と大幅に上昇し、陸の[[地形適応]]もSに強化。最終決戦時では強化版に搭乗。更に能力が上昇するが、何故か陸の地形適応がAに戻っている。
 
:X2とはもはや別機体もしくはX2のデータをコピーして新造されたのではないかと疑いたくなるほど強化されている。マントはつけていないが、[[装甲]]が1300と大幅に上昇し、陸の[[地形適応]]もSに強化。最終決戦時では強化版に搭乗。更に能力が上昇するが、何故か陸の地形適応がAに戻っている。
 +
:オープニングムービーではX1と戦っている姿が確認できるが、後姿しか見えていない。
  
=== 単独作品 ===
+
=== VXT三部作 ===
;[[スーパーロボット大戦V]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦V}}
 
:初登場は第22話。バスターランチャーが木星帝国仕様となった。『第2次α』から久々の登場だが、残念ながら最後まで敵のまま入手はできない。
 
:初登場は第22話。バスターランチャーが木星帝国仕様となった。『第2次α』から久々の登場だが、残念ながら最後まで敵のまま入手はできない。
 
:ビーム・ザンバーの戦闘アニメは原作で、ザビーネがキンケドゥのX1改を地球に叩き落としたシーンの再現となっている。
 
:ビーム・ザンバーの戦闘アニメは原作で、ザビーネがキンケドゥのX1改を地球に叩き落としたシーンの再現となっている。
73行目: 73行目:
 
:X2の時に使用していた同名の武器とはデザインが異なり、別の武器であることは明らかだが、劇中では特に言及されていない。SRW以外のゲームではデザインが元のままという場合が多いが、「木星帝国製バスターランチャー」と明言されていることもある。作者の長谷川裕一によれば、『[[機動戦士Vガンダム]]』に登場した[[ザンネック]]が使用していた「ザンネックキャノン」を基にデザインして、木星帝国と[[ザンスカール帝国]]の技術的つながりの系譜を意識したとのこと。
 
:X2の時に使用していた同名の武器とはデザインが異なり、別の武器であることは明らかだが、劇中では特に言及されていない。SRW以外のゲームではデザインが元のままという場合が多いが、「木星帝国製バスターランチャー」と明言されていることもある。作者の長谷川裕一によれば、『[[機動戦士Vガンダム]]』に登場した[[ザンネック]]が使用していた「ザンネックキャノン」を基にデザインして、木星帝国と[[ザンスカール帝国]]の技術的つながりの系譜を意識したとのこと。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では「バスターランチャー」名義で、デザインもX2のものがそのまま流用されている。全体攻撃で、弾数が6発に増えている。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』では「バスターランチャー」名義で、デザインもX2のものがそのまま流用されている。全体攻撃で、弾数が6発に増えている。
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では劇中通りのデザインとなっている。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では劇中通りのデザインとなり、EN消費型の武器になっている。
 
;ブランド・マーカー
 
;ブランド・マーカー
 
:先端にビームを収束させた武器。[[ビームシールド]]としても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開できる。
 
:先端にビームを収束させた武器。[[ビームシールド]]としても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開できる。
102行目: 102行目:
 
;[[アマクサ]]
 
;[[アマクサ]]
 
:X2のデータを元に開発された。
 
:X2のデータを元に開発された。
 +
 +
== 余談 ==
 +
ゲーム『Gジェネレーションシリーズ』では改造前より僅かに性能が高いがコアブロックシステムとABCマントがないなど、原作再現及び差別化が図られていることが多い。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2024年10月23日 (水) 19:42時点における最新版

クロスボーン・ガンダムX2改は『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の登場メカ

クロスボーン・ガンダムX2改
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 長谷川裕一
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦α
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 外惑星対応型モビルスーツ
生産形態 改修機
型式番号 XM-X2ex
頭頂高 15.9 m
動力 核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
原型機 クロスボーン・ガンダムX2
改修 木星帝国
所属 木星帝国
パイロット ザビーネ・シャル
テンプレートを表示

概要編集

木星帝国の運用する地球製試作型モビルスーツの改造機。

ザビーネが寝返ったことで木星側に渡ったクロスボーン・ガンダムX2は、捕らえられていたトビア・アロナクスに奪還されて脱出に利用された。その際に囮として放棄された本体部分を木星が回収し、欠損したコアファイターの部分を新造して運用できるようにしたのが本機である。

X字型スラスターが原型機よりも大型化されているが、推進力はほとんど変わっておらず、コアブロックシステムも技術不足で再現できていない。ABCマントも木星帝国に回収されたが、改造後は付けていない辺り、再現ができなかったようだ。重量も以前より増加しているため、改悪した改造機と言うべき機体となってしまっている(そもそも破損した箇所の補修が目的なので、改造という呼び方が合わないとも言える)。とはいえ、これに乗っていたときのザビーネ・シャルの暴れっぷりから、作中の描写としては弱くなった印象は全くない。むしろ、X2の頃は苦戦する場面が多かったので、強くなったようにすら見える。そもそも技術力の劣る木星軍が中枢部を失った見慣れぬ機体を短期間で以前と同程度な性能まで復元できているあたり、木星帝国の潜在的な技術力の高さを表しているともいえる。

改造前の機体に引き続いてザビーネが搭乗。ガンダムが木星帝国の手に落ちていることを知らない連邦軍に不意打ちを仕掛けて戦局を混乱させ、海賊軍壊滅の引き金となった。そのままキンケドゥ・ナウX1と交戦。量産型F91隊および死の旋風隊との戦闘で消耗していたとはいえ、キンケドゥを圧倒し、勝利する。最終決戦時、奇跡的に復活したキンケドゥと再戦して敗北。本機も破壊されている。

これ以降に開発された木星製モビルスーツで本機の影響を受けていると思しき機体は数多く、木星のモビルスーツ開発史の発展に大きく貢献している。

登場作品と操縦者編集

αシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦α
初登場作品。敵として登場。ルートとフラグ次第ではX2本体まるごとトビアに奪還されることもある。その場合、本機はザビーネが所持していたデータを元に、木星帝国によって新造された事になり、X2を奪還した場合でもザビーネはこれに乗ってくる。
X2とはもはや別機体もしくはX2のデータをコピーして新造されたのではないかと疑いたくなるほど強化されている。マントはつけていないが、装甲が1300と大幅に上昇し、陸の地形適応もSに強化。最終決戦時では強化版に搭乗。更に能力が上昇するが、何故か陸の地形適応がAに戻っている。
オープニングムービーではX1と戦っている姿が確認できるが、後姿しか見えていない。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
初登場は第22話。バスターランチャーが木星帝国仕様となった。『第2次α』から久々の登場だが、残念ながら最後まで敵のまま入手はできない。
ビーム・ザンバーの戦闘アニメは原作で、ザビーネがキンケドゥのX1改を地球に叩き落としたシーンの再現となっている。
本作に登場するクロスボーンガンダム3機の中でなぜか唯一戦闘アニメの製作担当が違うため他の2機より少し頭が小さく若干頭身が異なる。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

バルカン砲
頭部に2門内蔵。
シザー・アンカー
前部スカートが変形することで使用可能になる装備。本体とチェーンで繋がっている。敵機を捕獲したりするときに使うほか、投げた武器をこれで掴んで攻撃するといった使い方もされている。
ヒートダガー
脚部内に収納され、脚部スラスターの余剰熱で瞬時に加熱する。脛から取り出し手に持つことも可能だが、足の裏から刃だけを出した状態で蹴りつけたり、ダガーそのものを足の裏から射出する使い方も多い。
ビームサーベル
両肩に装備された武器。装備状態のまま、ビームバルカンおよびビームガンとして使うこともできる。
ビームバルカン
両肩にマウントされた状態のビームサーベルから発射される。また、ビームガンとして撃ち分けが可能。バルカン砲と一斉射して使われることが多い。SRW未実装。
ビームザンバー
左腰にマウントされる粒子加速式のビームサーベル。敵のビームシールドごと切り裂く威力を持つ。名前の由来は「斬馬刀」から。
バスターガンと結合させる事でザンバスターとなる。
V』では接近して斬りつけるだけなので、X1改・改と違って消費EN4(EセーブL2込み)とかなり少ない。
バスターガン
右腰にマウントされるビームピストル。威力はあまり高くない。
ビームザンバーと結合させる事でザンバスターとなる。
ショットランサー
クロスボーン・バンガードMSで採用されていた武装。ザビーネが木星に下った際に一緒に持ち込まれている(「トビア VS X2」において装備している)のだが、X2改に改修されてからは一度も装備していない。
バスターランチャー
木星帝国製の大型ビーム砲。
X2の時に使用していた同名の武器とはデザインが異なり、別の武器であることは明らかだが、劇中では特に言及されていない。SRW以外のゲームではデザインが元のままという場合が多いが、「木星帝国製バスターランチャー」と明言されていることもある。作者の長谷川裕一によれば、『機動戦士Vガンダム』に登場したザンネックが使用していた「ザンネックキャノン」を基にデザインして、木星帝国とザンスカール帝国の技術的つながりの系譜を意識したとのこと。
第2次α』では「バスターランチャー」名義で、デザインもX2のものがそのまま流用されている。全体攻撃で、弾数が6発に増えている。
V』では劇中通りのデザインとなり、EN消費型の武器になっている。
ブランド・マーカー
先端にビームを収束させた武器。ビームシールドとしても使用可能。ビーム発生基部の取り外しが可能で、外してもしばらくは内蔵バッテリーでビームを展開できる。
ビームシールド

合体武器編集

ザンバスター
ビームザンバーとバスターガンを結合させたビームライフル。通常は腰に分離状態でマウントされる。先込め単発式のグレネードランチャーとしての機能もあり、小型核弾頭を含む各種弾頭の発射も可能。

特殊能力編集

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。

移動タイプ編集

飛行可能。

サイズ編集

M

対決・名場面編集

クロスボーン・ガンダムX1改

関連機体編集

アマクサ
X2のデータを元に開発された。

余談編集

ゲーム『Gジェネレーションシリーズ』では改造前より僅かに性能が高いがコアブロックシステムとABCマントがないなど、原作再現及び差別化が図られていることが多い。

商品情報編集

資料リンク編集