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外見は原型機のドムと殆ど変わらないが、砂漠での戦闘を想定して防塵処理が施されており、水冷式ラジエーターや脚部の熱核ジェットエンジンの強化、背部へのスラスター増設によって、陸上での加速性及び機動力が大幅に向上し、最大推力はドムの倍近くとなっている。またホイップアンテナの追加によって通信能力も強化されており、脚部に燃料タンクが増設されている事で、活動時間も向上している。開発を行ったツィマッド社は、ジオニック社に比べてモビルスーツの開発に独自性を求める傾向が強かったのだが、本機の場合は純粋にドムのモビルスーツとしての長所を伸ばした傑作機として仕上がっている。
  
防塵処理が施された他、通信能力及び推進装置の強化、航続距離の延伸などがなされており、加速性及び作戦行動時間が向上している。
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[[ゲルググ]]が宇宙用[[モビルスーツ]]の最終型なら、本機は地上用モビルスーツの最終型と呼べる機体となっていると言える。
  
[[ゲルググ]]が宇宙用[[モビルスーツ]]の最終型なら本機は地上用モビルスーツの最終型と呼べ、[[一年戦争]]末期の公国軍の優秀な決戦兵器と評価されており、実戦投入が数ヶ月早ければアフリカ全域はジオン勢力下のままだったとも言われている。
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=== 劇中の様相 ===
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ドムシリーズの中でも優秀な決戦兵器として評価されており、実戦投入された[[アフリカ]]では、「砂漠のロンメル」の異名で有名な[[ジオン公国軍|ジオン地上軍]]のエースパイロットである[[デザート・ロンメル]]が搭乗し、多大な戦果を挙げたとされている。しかし、実戦配備されたのが既に[[地球連邦軍]]の優勢となり宇宙戦が主流となった一年戦争末期で、本機よりも宇宙戦用のリック・ドムの生産が重要視された結果、生産数は88機という少ない数に留まり、戦時中において確認された機体の数は非常に少ない。実戦投入が数ヶ月早ければ、アフリカ全域はジオン勢力下のままであったとさえ言われている。
  
戦後も残党軍やゲリラ組織などで運用され、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]及び[[機動戦士ガンダムUC|ラプラス戦役]]などに参戦していた。
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戦後も、[[地球]]に多数の機体が残っており、アフリカに潜伏していたジオンの残党軍やアフリカ民族解放戦線といったゲリラ組織の戦力として運用されており、ロンメルの搭乗機は、現地改修が行われて'''ドワッジ・改'''という名称の機体となっているが、外見がドムとほぼ大差がないためか『ΖΖ』劇中では後述のドワッジ改も含めて単に「ドム」と呼称される<ref>あるいは、正式名称は「ドム」であり、「ドム」のG型であることから「ドワッジ」と呼ばれるようになったという説もある。</ref>。
  
外見がドムとほぼ大差がないためか『ΖΖ』劇中では後述のドワッジ改も含めて単に「ドム」と呼称された。あるいは、正式名称は「ドム」であり、「ドム」のG型であることから「ドワッジ」と呼ばれるようになったという説もある。
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[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時は、ロンメルの搭乗するドワッジ改に率いられる形で[[ザク|ザクII]]を砂漠戦仕様に改修したディザート・ザク等と共に[[ガンダム・チーム]]に攻撃を仕掛けているが、かつての傑作機であったドワッジもまた、例えエースパイロットか熟練のパイロットが搭乗したとしても、流石に最新鋭の機体の揃った部隊を相手には歯が立たない状態となっており、自らが時代から取り残されたという残酷な現実を実感したロンメルは、愕然としていた。
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== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
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;[[第3次スーパーロボット大戦Z]]({{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇}} / {{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇}}
 
:初登場作品。『UC』名義。武装はザク・マシンガンとヒート・サーベル。
 
:初登場作品。『UC』名義。武装はザク・マシンガンとヒート・サーベル。
 
:[[ガルスK]]が遠距離攻撃型の機体だとすると、こちらは中~近距離攻撃型といったところか。
 
:[[ガルスK]]が遠距離攻撃型の機体だとすると、こちらは中~近距離攻撃型といったところか。
 
:どちらにしろあまり強くはなく、気力上げのお供に過ぎない。
 
:どちらにしろあまり強くはなく、気力上げのお供に過ぎない。
  
=== 単独作品 ===
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;[[スーパーロボット大戦V]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦V}}
:ドワッジ改が未登場であるため、[[デザート・ロンメル|ロンメル]]も搭乗する。
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:『UC』版が登場。ドワッジ改が登場しないため、原作で同機に搭乗していた[[デザート・ロンメル|ロンメル]]は本機に搭乗する。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X}}
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:『ΖΖ』版が初登場。武装からザク・マシンガンが削除されたが、ジャイアント・バズが追加されていないためヒート・サーベルのみになってしまっている。
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:[[DLC]]「[[アムロ・レイ]]の夢」では、改修を受けて使われ続けるこの機体から執念を感じ、アムロはMSを「人の意思を形にする存在」として見ていた。
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:『X』と同様に武装はヒート・サーベルのみ。ならず者がAI制御で使用する他、[[DLC]]「十年越しの三人」ではジオン残党兵が[[黒い三連星|ジェットストリームアタック]]を行おうとする。
  
 
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== 関連機体 ==
 
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:ドムシリーズの元祖となる機体。重厚な見た目に似合わず、軽快な[[ホバー]]走行が可能なのが特長。これは他のドムシリーズの機体にも受け継がれている。
 
:ドムシリーズの元祖となる機体。重厚な見た目に似合わず、軽快な[[ホバー]]走行が可能なのが特長。これは他のドムシリーズの機体にも受け継がれている。
;ドワッジ改
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;[[GUNDAM:ドワッジ改|ドワッジ改]](SRW未登場)
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。型式番号はMS-09H。ドワッジの改良型で、運動性が向上している。また、[[地球連邦軍]]の基地から奪ったビームカノンを装備しており、火力も強化されている。[[デザート・ロンメル]]が搭乗した。SRW未登場。
+
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。ドワッジの改良型で、運動性が向上している。
;ペズン・ドワッジ
+
;[[GUNDAM:ペズン・ドワッジ|ペズン・ドワッジ]](SRW未登場)
:[[MSV]]系企画『MS-X』に登場。ペズン計画によって開発されたドム(あるいは[[リック・ドム]])の改良機。型式番号はMS-10。モノアイスリットの部分が十字型から逆丁字型になっているのが特徴。
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:[[MSV]]系企画『MS-X』に登場。ペズン計画によって開発されたドム(あるいは[[リック・ドム]])の改良機。
:本来「ドワッジ」とはこちらの機体の名前だったが、後にアニメ『ガンダムZZ』に同名の機体が登場したため、区別の為にこの名で呼ばれることが多い。
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:本来「ドワッジ」とはこちらの機体の名前だったが、後にアニメ『ΖΖ』に同名の機体が登場したため、区別の為にこの名で呼ばれることが多い。
:元々はリック・ドムの別名として「トミノメモ」に載っていた名前を流用したものである。
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:SRW未登場。
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== 脚注 ==
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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== 資料リンク ==
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*[[GUNDAM:ドワッジ]]
  
 
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}

2024年9月22日 (日) 17:20時点における最新版

ドワッジは『ガンダムシリーズ』の登場メカ

ドワッジ
外国語表記 Dowadge[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 陸戦用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 MS-09G
頭頂高 18.2 m
本体重量 43.5 t
全備重量 81.7 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,440 kW
スラスター推力 104,300 kg
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 8,800 m
所属 ジオン残党軍
主なパイロット ジオン軍残党兵
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概要編集

一年戦争時においてドムシリーズの最終量産型として開発されたモビルスーツ。

宇宙戦に特化する形で開発されたリック・ドムとは対照的に、本機は陸上の砂漠戦に特化する形で開発されており、カラーリングも砂漠での迷彩も兼ねてなのか、パープルでは無くサンドイエローで塗装されている。

外見は原型機のドムと殆ど変わらないが、砂漠での戦闘を想定して防塵処理が施されており、水冷式ラジエーターや脚部の熱核ジェットエンジンの強化、背部へのスラスター増設によって、陸上での加速性及び機動力が大幅に向上し、最大推力はドムの倍近くとなっている。またホイップアンテナの追加によって通信能力も強化されており、脚部に燃料タンクが増設されている事で、活動時間も向上している。開発を行ったツィマッド社は、ジオニック社に比べてモビルスーツの開発に独自性を求める傾向が強かったのだが、本機の場合は純粋にドムのモビルスーツとしての長所を伸ばした傑作機として仕上がっている。

ゲルググが宇宙用モビルスーツの最終型なら、本機は地上用モビルスーツの最終型と呼べる機体となっていると言える。

劇中の様相 編集

ドムシリーズの中でも優秀な決戦兵器として評価されており、実戦投入されたアフリカでは、「砂漠のロンメル」の異名で有名なジオン地上軍のエースパイロットであるデザート・ロンメルが搭乗し、多大な戦果を挙げたとされている。しかし、実戦配備されたのが既に地球連邦軍の優勢となり宇宙戦が主流となった一年戦争末期で、本機よりも宇宙戦用のリック・ドムの生産が重要視された結果、生産数は88機という少ない数に留まり、戦時中において確認された機体の数は非常に少ない。実戦投入が数ヶ月早ければ、アフリカ全域はジオン勢力下のままであったとさえ言われている。

戦後も、地球に多数の機体が残っており、アフリカに潜伏していたジオンの残党軍やアフリカ民族解放戦線といったゲリラ組織の戦力として運用されており、ロンメルの搭乗機は、現地改修が行われてドワッジ・改という名称の機体となっているが、外見がドムとほぼ大差がないためか『ΖΖ』劇中では後述のドワッジ改も含めて単に「ドム」と呼称される[2]

第1次ネオ・ジオン抗争時は、ロンメルの搭乗するドワッジ改に率いられる形でザクIIを砂漠戦仕様に改修したディザート・ザク等と共にガンダム・チームに攻撃を仕掛けているが、かつての傑作機であったドワッジもまた、例えエースパイロットか熟練のパイロットが搭乗したとしても、流石に最新鋭の機体の揃った部隊を相手には歯が立たない状態となっており、自らが時代から取り残されたという残酷な現実を実感したロンメルは、愕然としていた。

第2次ネオ・ジオン抗争の終結した数年後となるラプラス戦役では、ニューギニアに潜伏していたジオン軍残党の元で保管された機体が登場。袖付きの首魁であるフル・フロンタルの決起の呼び掛けに応じる形で、トリントン基地の襲撃作戦に参加している。本来の武装であるジャイアント・バズは使用せず、射撃戦ではザクの120㎜マシンガンを、格闘戦においてはスティック型のヒートサーベルと、両刃に強化されたヒートホークを使用して、連邦軍の所属機であったガンキャノン・ディテクターを撃破している。

登場作品と操縦者編集

Zシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 / 天獄篇
初登場作品。『UC』名義。武装はザク・マシンガンとヒート・サーベル。
ガルスKが遠距離攻撃型の機体だとすると、こちらは中~近距離攻撃型といったところか。
どちらにしろあまり強くはなく、気力上げのお供に過ぎない。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
『UC』版が登場。ドワッジ改が登場しないため、原作で同機に搭乗していたロンメルは本機に搭乗する。
スーパーロボット大戦X
『ΖΖ』版が初登場。武装からザク・マシンガンが削除されたが、ジャイアント・バズが追加されていないためヒート・サーベルのみになってしまっている。
DLCアムロ・レイの夢」では、改修を受けて使われ続けるこの機体から執念を感じ、アムロはMSを「人の意思を形にする存在」として見ていた。
スーパーロボット大戦T
『X』と同様に武装はヒート・サーベルのみ。ならず者がAI制御で使用する他、DLC「十年越しの三人」ではジオン残党兵がジェットストリームアタックを行おうとする。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

基本装備編集

頭部バルカン砲
頭に4門装備されている。
拡散ビーム砲
胸部右側に1門内蔵されている武装。出力が低く、目くらまし程度の効果しかない。
ヒートサーベル
背部に1本マウントしている近接戦用の武装。熱を帯びた刀身で対象を溶断する。
ヒートトマホーク
ヒートサーベルと同じく、背部に1本マウントしている近接戦用の武装。
ジャイアント・バズ
熱による歪みを抑えるためのサーマルスリーブが追加されている。

オプション装備編集

120mmザク・マシンガン
UC』第4話に登場した機体が装備。
ハンド・グレネード
『UC』第4話にて装備。

特殊能力編集

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ編集

サイズ編集

M

カスタムボーナス編集

照準値+10。移動力+1。
T』で採用。

関連機体編集

ドム
ドムシリーズの元祖となる機体。重厚な見た目に似合わず、軽快なホバー走行が可能なのが特長。これは他のドムシリーズの機体にも受け継がれている。
ドワッジ改(SRW未登場)
機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。ドワッジの改良型で、運動性が向上している。
ペズン・ドワッジ(SRW未登場)
MSV系企画『MS-X』に登場。ペズン計画によって開発されたドム(あるいはリック・ドム)の改良機。
本来「ドワッジ」とはこちらの機体の名前だったが、後にアニメ『ΖΖ』に同名の機体が登場したため、区別の為にこの名で呼ばれることが多い。

脚注編集

  1. MS/MECHANIC、機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]、2022年2月6閲覧。
  2. あるいは、正式名称は「ドム」であり、「ドム」のG型であることから「ドワッジ」と呼ばれるようになったという説もある。

商品情報編集

Amazon.co.jp 商品リンク: B00030EUZI

資料リンク編集