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391 バイト除去 、 2019年12月16日 (月) 22:02
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[[気力]]が一定値以上になることで発動条件が満たされ、確率で全ての攻撃を回避する。発生確率は50%で固定の場合が多いが、『[[スーパーロボット大戦J]]』以降の任天堂携帯機シリーズでは自分と敵の[[技量]]差に依存するなど、発生確率が異なる場合もある。
 
[[気力]]が一定値以上になることで発動条件が満たされ、確率で全ての攻撃を回避する。発生確率は50%で固定の場合が多いが、『[[スーパーロボット大戦J]]』以降の任天堂携帯機シリーズでは自分と敵の[[技量]]差に依存するなど、発生確率が異なる場合もある。
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通常の[[回避]]とは別に判定が行われるため、例え表示上の敵の[[命中]]率が100%でも発動する(作品によっては内部的な命中率が200%を超えていた場合、分身が発動しないようになっていることもある)。逆に十分に運動性や回避が高く通常通り回避できる場合ほとんど意味がないが、[[連続ターゲット補正]]が累積した状況では発動を期待できる。また同系統の完全回避能力(同じ分身系の他「[[切り払い]]」「[[撃ち落とし]]」なども含む)が複数ある場合は、それぞれ別個に成否判定が行われるため、実質的な完全回避率はより高まる。さらに精神コマンド「[[ひらめき]]」使用中に発動した場合、「ひらめき」を消費せず保持したままになるタイトルもある。必要気力の条件は重いが、高確率でEN消費もなく発動する、かなり強力な能力である。
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通常の[[回避]]とは別に判定が行われるため、例え表示上の敵の[[命中]]率が100%でも発動する(作品によっては内部的な命中率が200%を超えていた場合、分身が発動しないようになっていることもある)。逆に十分に運動性や回避が高く通常通り回避できる場合ほとんど意味がないが、[[連続ターゲット補正]]が累積した状況では発動を期待できる。また同系統の完全回避能力([[切り払い]][[撃ち落とし]]も含む)が複数ある場合は、それぞれ別個に成否判定が行われるため、実質的な完全回避率はより高まる。さらに精神コマンドの[[ひらめき]]を使用中に発動した場合、ひらめきを消費せず保持したままになるタイトルもある。必要気力の条件は重いものの高確率でEN消費もなく発動する、かなり強力な能力である。
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敵が所持している際も同様であり、発動するとどんなに命中率が高くてもこちらの攻撃を回避されてしまうため、その場合は非常に厄介な能力であるといえる。特にボスクラスの敵がこの能力を所持していると思うようにダメージを与えられず、無駄な消耗を強いられる可能性もあるため、[[精神コマンド]]の「[[必中]]」や「[[直撃]]」を使うか、「[[脱力]]」で敵の[[気力]]を能力が発動出来ない数値まで下げてから戦うのが望ましい。
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敵が所持している際も同様であり、発動するとどんなに命中率が高くてもこちらの攻撃を回避されてしまうため、その場合は非常に厄介な能力であるといえる。特にボスクラスの敵がこの能力を所持していると思うようにダメージを与えられず、無駄な消耗を強いられる可能性もあるため、[[精神コマンド]][[必中]][[直撃]]を使うか、[[脱力]]で敵の[[気力]]を能力が発動しない数値まで下げてから戦うのが望ましい。
    
スパロボでは分身と同系統の能力が多数存在するため、それらの総称として扱われることもある。『[[スーパーロボット大戦W|W]]』からは「分身」という名称を使わず各作品ごとの固有の名称で表現されるようになり、『[[スーパーロボット大戦L|L]]』以降の任天堂携帯機シリーズでは「'''特殊回避'''」と総称されている。
 
スパロボでは分身と同系統の能力が多数存在するため、それらの総称として扱われることもある。『[[スーパーロボット大戦W|W]]』からは「分身」という名称を使わず各作品ごとの固有の名称で表現されるようになり、『[[スーパーロボット大戦L|L]]』以降の任天堂携帯機シリーズでは「'''特殊回避'''」と総称されている。
    
=== 分身系能力の弱点 ===
 
=== 分身系能力の弱点 ===
基本的に全て[[精神コマンド]]の「[[必中]]([[感応]])」「[[直撃]]」で無効化される他、一部の作品では上記の通り、[[命中]]率が200%以上を超えると発動しなくなる。また、[[技量]]差に準じた確率で発動する場合は[[パイロット養成]]等で技量を上回らせることでも発動を抑える事が出来る。
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基本的に全て[[精神コマンド]][[必中]]([[感応]])や[[直撃]]で無効化される他、一部の作品では上記の通り、[[命中]]率が200%以上を超えると発動しなくなる。また、[[技量]]差に準じた確率で発動する場合は[[パイロット養成]]等で技量を上回らせることでも発動を抑える事が出来る。
    
なお、『[[スーパーロボット大戦MX]]』のみ、分身系能力を無効化する[[武器属性]]「拡散」がある。
 
なお、『[[スーパーロボット大戦MX]]』のみ、分身系能力を無効化する[[武器属性]]「拡散」がある。
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意外な弱点として、回避判定なので回避で気力が稼げないキャラとの相性が悪いという面も多少ながらある。
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意外な弱点として、回避判定なので回避で気力が稼げないパイロットとは相性が悪い。
    
== 分身・特殊回避系の特殊能力 ==
 
== 分身・特殊回避系の特殊能力 ==
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== パイロットの[[特殊技能]](特殊スキル)等による分身 ==
 
== パイロットの[[特殊技能]](特殊スキル)等による分身 ==
 
;[[リフテクニック]]
 
;[[リフテクニック]]
:[[交響詩篇エウレカセブン|エウレカセブン]]系のパイロットや一部艦長が持つ。[[気力]]は無関係で、技能Lvが高くなるほど発生率が高くなる。命中・回避にも補正が入るので高Lv時の回避率はとんでもない事になる。持ってさえすれば戦艦ですら分身可能。サブパイロットが持っていても意味はない。
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:[[交響詩篇エウレカセブン|エウレカセブン]]系のパイロットや一部艦長が持つ。[[気力]]条件はなく、技能Lvに応じて発生率が上昇する。命中・回避にも補正が入るため高Lv時は凄まじい回避率が得られ、また戦艦でも分身が可能となる。サブパイロットが所持していても効果はない。
 
;[[ギアス|ギアスの呪い]]、[[異能生存体]]
 
;[[ギアス|ギアスの呪い]]、[[異能生存体]]
:『OE』では確率で発動する完全回避の効果を含んでいる。これも[[気力]]は無関係で、技能Lvが高くなるほど発生率が高くなる。HPが条件になっている後者はともかく、前者は常時発動する上に命中率を高いほど発動しやすく更に無効化する手段が無いという、敵対時には非常に厄介な事に。
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:『OE』では確率で発動する完全回避の効果を含んでいる。これも[[気力]]は無関係で、技能Lvに応じて発生率が上昇する。HPが条件になっている後者はともかく、前者は常時発動する上に命中率が高いほど発動しやすく、更に無効化する手段が無いため敵対時には非常に厄介な事に。
 
;[[エレメント能力|光学透過]]
 
;[[エレメント能力|光学透過]]
 
:[[ユノハ・スルール]]専用技能で、気力130以上で[[アクエリオンスパーダ|搭乗機]]の特殊能力に分身が追加される。エースボーナスによりタッグ僚機にも同様の効果を与えることが可能。
 
:[[ユノハ・スルール]]専用技能で、気力130以上で[[アクエリオンスパーダ|搭乗機]]の特殊能力に分身が追加される。エースボーナスによりタッグ僚機にも同様の効果を与えることが可能。
 
;分身(特殊技能)
 
;分身(特殊技能)
:『魔装機神』における特殊技能。同作は機体の特殊能力が存在しないので、分身するにはパイロットが分身技能を持っている必要がある。技能Lvが高くなるほど発生率が上がる。
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:『魔装機神』における特殊技能。同作は機体の特殊能力が存在しないため、発動にはパイロットが分身技能を所持している必要がある。技能Lvに応じて発生率が上昇する。
 
;幻影
 
;幻影
 
:『魔装機神II』における特殊技能。前作の分身にあたるが、こちらは射撃攻撃にのみ発動する。なお、今回特殊技能がスロット制になったので全ての味方ユニットが射撃のみとは言え分身できる事になる。発動率は技能Lvによって上昇。『III』でも引き続き登場する。『COE』では『切り返し』と統合される形で『封殺』という分身と同じ効果のスキルになった。
 
:『魔装機神II』における特殊技能。前作の分身にあたるが、こちらは射撃攻撃にのみ発動する。なお、今回特殊技能がスロット制になったので全ての味方ユニットが射撃のみとは言え分身できる事になる。発動率は技能Lvによって上昇。『III』でも引き続き登場する。『COE』では『切り返し』と統合される形で『封殺』という分身と同じ効果のスキルになった。
 
;[[イノベイター]]、[[スーパーパイロット]]
 
;[[イノベイター]]、[[スーパーパイロット]]
:『UX』・『BX』におけるこれらの技能は所持パイロットの乗機が持っている特殊回避能力(量子ジャンプ、ハイパーブースト)の発動率にボーナスを得る効果を持つ(これにより、本来の最大発動率以上の確率を出しうる)。特殊回避(分身)能力を与えるわけではないが便宜的にここに記載。
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:『UX』『BX』におけるこれらの技能は所持パイロットの乗機が所有する特殊回避能力(量子ジャンプ、ハイパーブースト)の発動率にボーナスを得る効果を持つ(これにより、本来の最大発動率以上の確率を出しうる)。特殊回避(分身)能力を与えるわけではないが便宜的にここに記載。
 
;[[早乙女アルト]]のエースボーナス
 
;[[早乙女アルト]]のエースボーナス
 
:『[[再世篇]]』以降のZシリーズではエースボーナスで分身能力を得られる。特殊技能ではないが便宜的にこちらへ記載。
 
:『[[再世篇]]』以降のZシリーズではエースボーナスで分身能力を得られる。特殊技能ではないが便宜的にこちらへ記載。
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== 登場作品におけるトピック ==
 
== 登場作品におけるトピック ==
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦F]][[F完結編]][[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]
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;[[スーパーロボット大戦F]]/[[F完結編]]/[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]
 
:反撃で[[防御]]・[[回避]]を選択した場合、分身が発動しなくなっている。
 
:反撃で[[防御]]・[[回避]]を選択した場合、分身が発動しなくなっている。
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=== [[携帯機シリーズ]] ===
 
=== [[携帯機シリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
:本作はスパロボの中でも、分身系能力を持つ機体が敵味方問わず極めて多いのにも関わらず精神コマンドに「[[感応]]」がない。「[[必中]]」「[[愛]]」「[[直撃]]」のいずれかを持たないパイロットは、『J』の仕様上技量を養成しないと、分身で頻繁に回避される。
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:本作はスパロボの中でも、分身系能力を持つ機体が敵味方問わず極めて多いのにも関わらず[[感応]]は不採用。[[必中]][[愛]][[直撃]]のいずれかを持たないパイロットは、『J』の仕様上技量を養成しないと、分身で頻繁に回避される。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
:[[OGシリーズ]]以外の任天堂携帯機では、「[[感応]]」は本作でようやく初登場。『J』と比べ、敵の分身系能力の嫌らしさは緩和された。また前述した通り「分身」という名前の特殊能力がなくなり、各種分身としてさまざまな能力が存在する形式が初めて取られた。
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:エーアイ製任天堂携帯機タイトルでは本作にてようやく[[感応]]を初採用。『J』と比べ、敵の分身系能力の嫌らしさは緩和された。また前述した通り「分身」という名前の特殊能力がなくなり、各種分身としてさまざまな能力が存在する形式が初めて取られた。
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K]]
 
:発生確率により「○○回避能力」という名称で各分身系能力が細分化。以降の任天堂携帯機作品では標準仕様となっている。
 
:発生確率により「○○回避能力」という名称で各分身系能力が細分化。以降の任天堂携帯機作品では標準仕様となっている。
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=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS]][[スーパーロボット大戦 OG外伝]]
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;[[スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS]]/[[スーパーロボット大戦 OG外伝]]
 
:[[小隊|ツインユニット]]制が採用されたこれらの作品では、機体特性を『回避』で一致させて組むと、ユニットの双方に分身能力が追加される。
 
:[[小隊|ツインユニット]]制が採用されたこれらの作品では、機体特性を『回避』で一致させて組むと、ユニットの双方に分身能力が追加される。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦MX]][[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]
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;[[スーパーロボット大戦MX]][[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|同PORTABLE]]
 
:分身を無効化する[[武器属性]]・「拡散」が登場。現在の所、採用は本作限り。
 
:分身を無効化する[[武器属性]]・「拡散」が登場。現在の所、採用は本作限り。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
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:「[[必中]]」が完全命中効果でなくなった事もあり、敵側の分身系能力が非常に厄介な存在となっている。
 
:「[[必中]]」が完全命中効果でなくなった事もあり、敵側の分身系能力が非常に厄介な存在となっている。
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:一部ユニットのアビリティとして採用。戦闘システム上に気力が存在しないため、HP残量などが発動条件に課せられている。分身無効のアビリティも存在する。
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:一部ユニットのアビリティとして採用。戦闘システム上に気力が存在しないため、HP残量などが発動条件となっている。分身無効のアビリティも存在する。
:スパクロでは分身と特殊回避は別扱いであり、特殊回避は分身よりも優先して発動する。当然、分身無効のアビリティでは無効化されない。ただし、分身や特殊回避を無視して必ず攻撃を命中させる「必中状態」という凶悪なアビリティもある。
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:今作においては分身と特殊回避は別枠扱いとなり、特殊回避は分身よりも優先して発動する。このため、分身無効のアビリティでは無効化されない。一方で、分身や特殊回避を無視して必ず攻撃が命中させる「必中状態」を得られるアビリティも存在する。
:シューターなどによる射撃攻撃は「背後へ弾が貫通する(すり抜ける)」仕様なので、別のユニットが背後にいないと自陣最後尾で全マスを占めて動けない[[戦艦]]に必ず当たってしまうという難点も抱えており、戦艦被弾でS評価を逃す場合は選考外にならざるを得ない。
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:シューターなどによる射撃攻撃に対しては「背後へ弾が貫通する(すり抜ける)」仕様であるため、[[戦艦]]の被弾などを招くなどの危険性も抱える。
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:「特殊回避」表記で一部の必殺技パーツのメイン[[アビリティ]]として採用。(必殺技が使えなくなるが)装備すれば誰でも発動できるので、演出は通常の回避と同じ。また、気力の制限が無い。
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:「特殊回避」表記で一部の必殺技パーツのメイン[[アビリティ]]として採用。装備すれば誰でも発動できるため、演出は通常の回避と同じ。また、気力制限も無い。
    
== 主な所持機体 ==
 
== 主な所持機体 ==
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版権作品では、[[ガンダムF91]]の「質量のある残像」が有名。
 
版権作品では、[[ガンダムF91]]の「質量のある残像」が有名。
 
;[[ガンダムF91]]
 
;[[ガンダムF91]]
:分身するガンダムの元祖。序盤に「[[気合]]」を使えば、後々「[[集中]]」を使う必要も無くなるぐらいに優秀。後にMEPE攻撃なる分身殺法(一部作では分身ビームバズーカ)が使用可能になった。なお、スパロボでは本機の[[量産型ガンダムF91|量産型]]も本家同様に分身が出来る作品がある。
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:分身するガンダムの元祖。序盤に[[気合]]を使えば、後々[[集中]]を使う必要も無くなるぐらいに優秀。後にMEPE攻撃なる分身殺法(一部作では分身ビームバズーカ)が使用可能になった。なお、スパロボでは本機の[[量産型ガンダムF91|量産型]]も本家同様に分身が出来る作品がある。
 
;[[V2ガンダム]]([[V2アサルトガンダム|アサルト]]、[[V2バスターガンダム|バスター]]、[[V2アサルトバスターガンダム|アサルトバスター]]含む)
 
;[[V2ガンダム]]([[V2アサルトガンダム|アサルト]]、[[V2バスターガンダム|バスター]]、[[V2アサルトバスターガンダム|アサルトバスター]]含む)
 
:アニメではそのスピードを「残像を残して消えた」と表現している。ボンボン漫画版では本当に分身になっている。
 
:アニメではそのスピードを「残像を残して消えた」と表現している。ボンボン漫画版では本当に分身になっている。