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715 バイト追加 、 2013年1月21日 (月) 23:08
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逆に、この部分に長けた玩具会社がバンプレストである。バンプレストは「アミューズメント市場にキャラクタービジネスを行う」ために立ち上げられた企業で、様々な版権キャラクターをSD化してアミューズメントセンターでのみ手に入る特別な景品として御したことが、バンプレストの基本経営戦略のうちの一つを支えた。これらの経緯から、様々な版権を得たバンプレストが独自にゲーム開発したのが、版権SDキャラクターによる「[[コンパチヒーローシリーズ]]」と呼ばれる作品群である。<br />やがてそこから初代『[[スーパーロボット大戦]]』が誕生し、後に『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』として派生・独立していくこととなる。
 
逆に、この部分に長けた玩具会社がバンプレストである。バンプレストは「アミューズメント市場にキャラクタービジネスを行う」ために立ち上げられた企業で、様々な版権キャラクターをSD化してアミューズメントセンターでのみ手に入る特別な景品として御したことが、バンプレストの基本経営戦略のうちの一つを支えた。これらの経緯から、様々な版権を得たバンプレストが独自にゲーム開発したのが、版権SDキャラクターによる「[[コンパチヒーローシリーズ]]」と呼ばれる作品群である。<br />やがてそこから初代『[[スーパーロボット大戦]]』が誕生し、後に『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』として派生・独立していくこととなる。
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== [[スーパーロボット大戦シリーズ]]におけるSD ==
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== スーパーロボット大戦シリーズにおけるSD ==
[[スパロボ]]([[SRW]])の前進にあたる「[[コンパチヒーローシリーズ]]」は、版権SDキャラクターが「独自のキャラクター性」をもって独自の世界観で過ごしている、という従来のSDキャラクターの手法が踏襲されていた。
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[[スーパーロボット大戦シリーズ]]の前進にあたる「[[コンパチヒーローシリーズ]]」は、版権SDキャラクターが「独自のキャラクター性」をもって独自の世界観で過ごしている、という従来のSDキャラクターの手法が踏襲されていた。
    
初代の『[[スーパーロボット大戦]]』もその手法にあったのだが、『[[第2次スーパーロボット大戦]]』からはコンパチヒーローシリーズとは異なる独自の路線を歩み始めた。登場するロボットやキャラクターは原作アニメとほぼ同じ設定を持つものとして扱われ、画面上で表示されるユニットのグラフィックのみ、SD化されたものが使われた。この流れは現在でも続いており、スパロボの一つの特徴となっている。
 
初代の『[[スーパーロボット大戦]]』もその手法にあったのだが、『[[第2次スーパーロボット大戦]]』からはコンパチヒーローシリーズとは異なる独自の路線を歩み始めた。登場するロボットやキャラクターは原作アニメとほぼ同じ設定を持つものとして扱われ、画面上で表示されるユニットのグラフィックのみ、SD化されたものが使われた。この流れは現在でも続いており、スパロボの一つの特徴となっている。
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原作アニメ設定を踏襲しているスパロボシリーズが、あえてSDキャラクターを使っている理由としては様々なものがあるが、ファンの間では以下の点が良く指摘される。
 
原作アニメ設定を踏襲しているスパロボシリーズが、あえてSDキャラクターを使っている理由としては様々なものがあるが、ファンの間では以下の点が良く指摘される。
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;デザインの統一感
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:多種多様なアニメのロボットが共演するスパロボだが、当然、アニメによってロボットのデザインは大きく異なる。アニメの絵柄というのは放映された時代の流行も大きく影響しているので、やはり1970年代のセル塗りされたロボットと、2010年代の3D-CGで動くロボットでは、どうしてもそのままの絵柄で共演するとすさまじい違和感が出てきてしまう。
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:しかし、SD化という共通したフィルターを通したリデザインを施せば、絵柄の雰囲気をある程度統一させ、この違和感を大きく減らすことができる。
 
;サイズ差の違和感の軽減
 
;サイズ差の違和感の軽減
 
:アニメ作品によってロボットの設定上の大きさは異なる。[[ダンバイン]]は7メートルだが、[[ダイターン3]]は120メートルである。そして、多くのロボットアニメ作品は主人公ロボが敵と戦っているとき、TV画面上に敵味方の両機が見切れずに映るように、敵メカや味方の他の機体が主人公ロボと似た大きさにしている。主人公より極端に巨大な敵や小さい敵と戦うのは、それだけで特別なシチュエーションとして扱われるのが普通である。
 
:アニメ作品によってロボットの設定上の大きさは異なる。[[ダンバイン]]は7メートルだが、[[ダイターン3]]は120メートルである。そして、多くのロボットアニメ作品は主人公ロボが敵と戦っているとき、TV画面上に敵味方の両機が見切れずに映るように、敵メカや味方の他の機体が主人公ロボと似た大きさにしている。主人公より極端に巨大な敵や小さい敵と戦うのは、それだけで特別なシチュエーションとして扱われるのが普通である。
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