リ・ブラスタR
リ・ブラスタRは『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』の主役メカの一つ。
| リ・ブラスタR | |
|---|---|
| 登場作品 | |
| デザイン | 小野聖二 |
| 初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
| SRWでの分類 | 機体 |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | DMバスター(対次元獣用機動兵器) |
| 全長 | 24.2 m |
| 重量 | 85.7 t |
| 動力 | VX(スフィア「揺れる天秤」) |
| 開発者 | トライア・スコート |
| 所属 | アクシオン財団 |
| パイロット | クロウ・ブルースト |
概要 編集
ブラスタの戦闘データを反映して造られたリ・ブラスタを格闘戦用に特化させた機体。「タイプR」「レッド」の名の通り銀地に赤のカラーリングとなっている。
近接格闘戦に特化すべく、各部駆動系と関節部の強化を重点的に行った結果機体が大型化、重量も増大し、前身機の面影を残しつつもマッシブなプロポーションとなっている。しかしVXの出力をほぼ完全に制御することで、前身機を遥かに超える機動性や運動性能の発揮を実現している。
携行火器は排されすべて内蔵式に変更、バンカーもオミットされて両腕部のビームシールド発生器に替えられたことで、一見すると徒手空拳に見えるようになった。また従来は随伴式だったSPIGOTの運用方式を設計段階から見直し、小型化したものを両手足に配することで、VX由来の物体・エネルギー制御を効率的かつ直接的に行うことが出来るようになった。さらに肩には天秤の皿を思わせる大型の分割式SPIGOTを装備、これらを攻撃に用いることで爆発的な破壊力を引き出す他、限定的な空間跳躍すら可能とする。また射撃戦型のブルーキットと組み替えることでそちらにも対応できる汎用性の高さも特徴。
この機体をフルポテンシャルで使用するには、覚醒した「揺れる天秤」の力が必要であるため、その反作用にクロウが飲み込まれないように「CDS(コインドロップシステム)」が組み込まれている。これは、VXの出力が規定値を突破した場合、コックピットに硬貨の落ちる音が鳴るというシステム。筋金入りの守銭奴であるクロウは、「揺れる天秤」の反作用で判断力が消失していてもこの音だけは聞こえるため、それを逆手にとって正気を保つためにトライアが用意したシステム。効果は確かに絶大だったが、あまりにも情けない方法だったためにZEXISメンバーは総出であきれ返っていた。
なお、このシステムは1度の作動に1Gのコストがかかるため、リ・ブラスタ受領から100万回使用したクロウは、またも借金を背負うハメになってしまった。が、この100万回という回数はあまりに非現実的なため、トライアが嘘をついた可能性が高い。
スフィアの力を引き出すことには成功しているものの、未だブラスタ同様「兵器」の括りを出ておらず、ガンレオンやアリエティスのような有機的・生物的特徴を持つには至っていない。これは、SPIGOTという外部装置によって力を引き出しているためという可能性が考えられる。SPIGOT自体にスフィアが搭載されているわけではないため、ガナリー・カーバーのように変質しない理由にもなる。
登場作品と操縦者 編集
Zシリーズ 編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。第31話から登場。格闘を選択する事でこの機体となる。リ・ブラスタBと比べると設定通りの格闘型であり、強武器は短射程。長射程の武装の弾数がやたら少ないのが難点。特に終盤は2L以上のユニットが当たり前のように登場する為命中補正にかかる可能性もある。できる限り射程を伸ばしておきたい。なお、2周目以降はBとの換装が可能。
- 余談であるが、Bにはクラッチ・スナイパーVXで亡き友から受け継いだ決め台詞があるが、Rには特に存在しない。流石に「天を衝く」わけにはいかなかったか。
装備・機能 編集
SPIGOT以外は装備が完全換装されており、発展型というより新造に近い。
- SPIGOT
- 「スピゴット」と読む。リング状の随伴装備。次元力を発生してそれを機体に留める他、空間を湾曲させる役割を担う。小型化された4つの「SPIGOT」を両手両足に搭載し、両肩に元のサイズと同じとなったまま2つに分割されたものがある。
- CDS
- 「コイン・ドロップ・システム」の略。リ・ブラスタの出力を極限まで発揮するためのシステムで、VXの出力が規定値まで達すると同時に金の落ちる音が鳴り、無意識的に金の音を察知できるクロウの心を繋ぎ留めるというシステム。これによりスフィアの反作用である「一つの物事に執着し、判断力を喪失する」という現象を解消できる。事実上クロウにしか効果のない、画期的と呼ぶにはあまりにもバカバカしいシステムとなっている。
- 余談だが、スフィアの力を使う武装を使用した場合、戦闘デモできっちり小銭の音がする(かなり聞き取りづらいが)。
武装・必殺武器 編集
- EAモーター・カノン
- 両肩に搭載された中距離用実弾射撃武器。原型機の携行火器であったEAGLEが排された代わりに、牽制用火器として装備されたと思われる。
- VXブレイザー
- 胸部に搭載されたVXから、次元力をエネルギービームとして発射する。前身機のブラスタで射撃型のSPIGOT-VXで使用していた機構とほぼ同様のもの。戦闘アニメーションではSPIGOT-VXMで使用するほか、単独でも扇状攻撃範囲のMAP兵器として使用可能。
- リープ・マグナックル
- 手首から先の拳を弾頭として分離発射する攻撃機構で、いわゆるロケットパンチ。
- 戦闘アニメでは左腕のSPIGOTにより空間を湾曲させ、そこにめがけて右の拳を発射、標的直近から開いたワームホールを介して離れた標的を攻撃する。序盤の気力上げ用の武装だが、弾が4発しかない。
- 攻撃原理はグランゾンのワームスマッシャーと全く同じ。
- ハイプレッシャー・シューター
- 両腕のSPIGOTを起動して次元力を圧縮、両掌から次元エネルギー弾を放つ遠距離用武器。リ・ブラスタRの武装では最も長射程で反撃に使いやすいのだが、こちらも弾数はたったの4。
- VXキャリバー
- 両腕のSPIGOTを起動し、そこから発生した次元力をエネルギーソードにして両手に展開し、敵を斬り裂く格闘戦用武装。
- ペイオネット・スパイカー
- エネルギーを槍状に固着して攻撃する格闘戦用武装。前身機ではEAGLEの一機能だったもので、本機では足底部に装備。ゲーム内では単独で武装欄に登録されておらず、下記SPIGOT-VXMで使用する。
必殺技 編集
- SPIGOT-VXM
- 初期必殺技である、怒涛の連続攻撃マニューバ。両手両足に搭載された4つのSPIGOTを起動、足から展開したスパイカーで敵を攻撃し、両腕のVXキャリバーによる近接格闘攻撃で敵を追い込んだ後、両肩のSPIGOTを一つにして前方に展開。胸部から最大出力のVXブレイザーを放つ。
- アンブレイカブル・フルクラム
- 45話のイベントで追加される最強武器。両肩のSPIGOTを連結してスフィアのエネルギーを充填し、リ・ブラスタの本体そのものを弾丸とするレールガンとし、敵機に正面突撃、渾身の一撃で敵機を粉砕する。
演出とクロウの声優がうえだゆうじ氏であることもあってか一部のユーザーから本機のアンブレイカブル・フルクラムはゲキガンフレアと呼ばれることも。
またクロウの借金だらけの身の上と「エネルギーを纏った体当たり」という攻撃方法を合わせてシャッキンスパークという呼び名もあったり。
特殊能力 編集
移動タイプ 編集
サイズ 編集
- M
- グラフィックのごつさで大きく見えがちだが、実際はMSサイズなのでこの区分。
カスタムボーナス 編集
- 移動力+1、特殊能力『EN回復(小)』を得る
- 第2次Z再世篇
機体BGM 編集
- 「THE UNBREAKABLE」
- クロウの後期BGM。折れない意思と訳す。
- 『第3次Z』のオリジナルサウンドトラックのライナーノーツにて、2011年に発生した東日本大震災からの復興の願いも込めて作られた曲であることが語られている。
対決・名場面 編集
- ジ・アンブレイカブル
- 『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』第31話より。ブラスタの生まれ変わった姿、リ・ブラスタに乗り込んだクロウはZEXISに、もし「揺れる天秤」に飲み込まれたら自分を殺せと嘆願した。敵はアークセイバー最強、ジェラウド。そして何より、リ・ブラスタはVXをフル稼働させなければ動かすことが出来ない。意を決してVXを起動したが、トライアがあらかじめ組み込んだ「CDS」によって、クロウの意思はスフィアに支配されることなく自意識を保つことに成功した。その力は見事にジェラウドを撃破するものの、あまりにも情けない対処法にZEXISの面々はあきれ返るのであった…。
- アンブレイカブル・フルクラム
- 『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』第45話より。ZONEを守護する人造次元獣を撃破したZEXISであったが、程なくしてZONEの稼働が始まった。それを止めるためにクロウは妨害を試みるアイムを余所にZONEに向かう。だが、そこに現れたカルロスは、「ZONEブレイカー」を摘んだ輸送機でZONEに特攻。結果としてZONEは機能停止したものの、カルロスは落命。そして、それはクロウの怒りと哀しみによって「揺れる天秤」の真なる覚醒を招き、強大な力を得たリ・ブラスタはアリエティスを瞬殺したのであった。
関連機体 編集
商品情報 編集