黒の英知

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黒の英知(Black Wisdom)

第2次スーパーロボット大戦Z』に登場した用語。

「過去から未来、全ての知を集めたもの」であり、太極の欠片。これに手にした人間は限りない英知を手に入れると言うものである。具体的には以下の通り。

  • 銀河のあらゆる事象が記録されたもの。それは過去のみならず、未来にまで及んでいる。
  • 砕け散った太極の欠片であり、スフィアと同じルーツを持つ。
  • 多元世界全てにあまねく存在し、これに触れることで大いなる力(オリジン・ローの本質と思われる)の一部を操る力を得る。
  • 「Z」の世界観に存在する、「根源の災厄が次元を超え、あらゆる世界を巻き込んだ挙句に全てを滅ぼす」という事実が記録されており、黒の英知に触れた者は例外なくこれを知る。
  • 無印Zの「黒歴史」は、この「黒の英知」に記された事象の顛末のほんの一部。第2次Zの多元世界においては、神話として伝えられる過去の話。
  • どこかのジ・エーデル・ベルナルがこれに触れた事で、全ての世界の「ジ・エーデル」は次元力に関する能力を手に入れた。
  • また、平行世界の「ジ・エーデル」であるエルガンは並行世界の自分との交信能力と常人を超えた寿命を得ている。

考察

継承者たちの中には「奴ら」なる、バアルと共にやって来るという存在に言及している者が何人かいる。 ヴェーダの制御コードに「CHRONO H(クロノ・エイチ)」という文字が設定されているが、こちらが本来の呼称である可能性もある。また、この真実に近い者は「クロノエイチ」とカタカナ表記で呼ぶことが多く、「黒の英知」という漢字表記は当て字である可能性も高い。さらに言うならば、前述の制御コードから類推して「黒の『H』⇒Black history⇒黒歴史」とも関連できる。

また、黒歴史が黒の英知の顛末の一部であるという事項だが、これに関してはある推察が立てられる。

Z終盤の原作ルート「私はD.O.M.E.……」/IFルート「黒歴史の真実」で示された映像には「東映版甲児の知らないマジンガー」「凄まじい機動力を見せるゲッターロボ」「細部の違うボスボロット」「バルディオスやゴッドシグマなどZEUTHの機体」が映されていた。
このうちマジンガーとゲッターに関しては「マジンカイザーと真・ゲッター」という予測が為されていたが、第2次Zを考えると、この2機の正体は「ゴッドスクランダーを装備した『真』のマジンガーZ」と「対インベーダー用真・ゲッター」である、という可能性が浮上してきている(映像に映っていたZEUTHのメンバーに、東映版の甲児やゲッターチームではなく彼らが参入していた、ということである)。

Zの世界は12000年のスパンで回る閉じた時間の環となっているが、本編の前のループの中に、第2次Zの登場作品の世界が含まれている可能性は十分にあり得る。 この手がかりとなるのがアポロニアスである。Zの登場作品の世界の存在である彼は、第2次Zの登場作品の世界の存在であるガイオウやチェンゲの竜馬、ロージェノムやバジュラと共に、インベーダーなどバアルを相手に共闘していたことが示唆されているからである。

つまり、12000年のループを繰り返す中で何度も何度も構成・分離・再構成を繰り返す多元世界を構成する世界は常に一定ではなく、時々に応じて別の世界が入っている可能性もある。この推察で言うならば、前のループには「世界最後の日」「衝撃!Z編」が入っており、本編の世界では「ゲッターロボ」「マジンガーZ」が入った、ということである(無論、それ以前のループで「マクロスF」や「グレンラガン」が入っていた可能性も十分にある)。

関連用語

太極
根源たる概念にしてルーツ。「陰陽」の二つの要素に分かれている。「黒の英知」が大極図で「黒=陰」を表している。
アカシックレコード
太極と同一視されている。「黒の英知」とはアカシックレコードのなかでも「触れてはならない忌まわしい未来や過去」と言えるだろう。
黒歴史
ほぼ同一の存在。

関連人物

黒の英知に触れた人物

Dr.ヘル
ズール皇帝
ムゲ・ゾルバドス
メジ
クエントの最長老。日々を瞑想で過ごしており、その中で触れたらしい。
V.V.
ワイズマン
彼の干渉により、C.C.は記憶を取り戻すと同時に黒の英知に触れることとなった。
エルガン・ローディック
アサキム曰く「真の継承者」であるとのこと。
シャルル・ジ・ブリタニア
ジ・エーデル・ベルナル
黒の英知に触れた事で絶望の未来を目の当たりにしたため享楽主義に走った、という推察がされた。
アサキム・ドーウィン
明言はされていないが、経緯と立場からして確実に何かを知っている。

その他

コーウェンスティンガー
インベーダー勢力はバアルと呼ばれ黒の英知関連を知る者達にも知られている。
リボンズ・アルマーク
ヴェーダの奥底に黒の英知が隠されている事を知り、手に入れようとするがその概要や代償などは全く知らず、世界の支配に有用な力か何かだと勘違いしていた。
アイム・ライアード
彼もまた黒の英知を求めており、終盤のある台詞で前述の存在について言及している。

余談

  • 太極は「陰陽」の二つの要素に分かれている。「黒の英知(クロノエイチ)」が大極図で「黒=陰」を表している。「白=陽」に該当するものは今の所不明だが、語感からするとガイオウいう所の「ソルの記憶」ないしアイムの言う「ソルの心」なのかも知れない。陰陽五行論では「大極が陰陽に別れた」という意味もある。
  • ダークブレインの専用BGMの名は「闇黒の叡智(あんこくのえいち)」と呼ぶ。現在の所、特別繋がりはないものの、存在や目的を踏まえると後付けながら関連性が帯びてくる。