ファイナルダイナミックスペシャル

ファイナルダイナミックスペシャル(Final Dynamic Special)

ダイナミック企画作品同士で競演したマジンガーゲッターによる合体攻撃。技名はダイナミック企画公認である。技名が長いため、大抵のスパロボシリーズでは武器名としては「Fダイナミックスペシャル」や「ファイナルダイナミックSP」と略される。

シリーズにより参戦している作品に違いがあるため、これに参加する機体にも違いが出てくる。また、攻撃内容にも差異がある。基本的にパイロットは、兜甲児流竜馬など各作品の主役級キャラを、自分の作品の対応する主役機に乗せないと使用不可能。ただし、ダイナミック作品である鋼鉄ジーグ獣神ライガーは同じゲームに参戦していても合体攻撃に参加したことがない。

破壊力はどのシリーズでも絶大だが、登場後しばらくは参加機体の多さや使用条件の厳しさから、実用性に乏しい魅せ技としての印象が強かった。だがシリーズが進むごとに使用環境が整っていき、現行作品では十分実戦に投入可能。

ちなみにマジンガーZの全長は18m(真マジンガー版では24mだが、現時点では合体攻撃自体が無い)、真ゲッター1の全長は55m(設定無しの場合も。ドラゴンでも50mある)である。そんな全長差で問題ないかと思われる(特にZのFDSはEN切れになったゲッタードラゴンをグレートが抱えている)が、旧作ではグレートマジンガーとゲッターGが同じ大きさで描かれているため問題ないだろう。

各シリーズのファイナルダイナミックスペシャル

単独作品

スーパーロボット大戦64
初登場。参加機体はマジンガーZグレートマジンガーグレンダイザー真・ゲッター1。ブレストファイヤー・ブレストバーン・反重力ストームの合体攻撃「マジンガートルネード」に、さらにゲッタービームを加えて一斉放射する。
スーパーロボット大戦MX
物語後半にイベントで追加される。参加機体はマジンガーZグレートマジンガーグレンダイザーゲッタードラゴングレンダイザーとゲッターGが同時に参加するのはこれが初。BGMが『決戦!大海獣』の主題歌「いざゆけ!ロボット軍団」になる。パイロット達の4分割カットインが入るが、兜甲児のみパイロットスーツがマジンガーZ版か、グレンダイザー版かで変化する。内容は反重力ストームで敵を持ち上げ、ブレストファイヤー…ブレストバーンで追撃、とどめにシャインスパークをぶつける連係攻撃となっている。なお本作ではシャッフル同盟が参戦しているため、統率で「シャッフル同盟拳」と同時使用する事によって、スパロボ史上最多人数の9体のロボットによる合体攻撃が可能となる(なお、統率はデューク・フリードが最初から覚えている)。攻略本では「ファイナルダイナミックシャッフル同盟拳スペシャル」と命名されたこの攻撃は、アニメーション時間1分30秒を費やす、まさに最終攻撃である。余談だが、どのキャラで止めを刺してもフィニッシュの「ファイナルダイナミックスペシャル!」を叫ぶのは流竜馬である。
スーパーロボット大戦MX PORTABLE
スーパーロボット大戦GC
参加機体はマジンカイザー(OVA版)・真・ゲッター1真対ネオ版)。OVA版同士での組み合わせはこれが初となる。ファイヤーブラスターとゲッタービームを同時に叩き込む。なお、グレートマジンガーはOVA版では主役機でないためか参加できず、アンソロジーコミックにて「グレート用なしかよ!!」とネタにされたことがあった。
スーパーロボット大戦XO
参加機体はマジンカイザー(OVA版)・グレートマジンガー(OVA版)・真・ゲッター1真対ネオ版)。今回からOVA版グレートも参加できるようになった。ゲッタービーム→グレートブースター→カイザーブレードの連続攻撃。なお、GC同様のカイザーと真ゲッターの合体攻撃も「ダイナミックスペシャル」に名前が変更されての採用となる。
スーパーロボット大戦NEO
参加機体は新ゲッター1マジンガーZグレートマジンガー新ゲッターロボの初参加。ダブルバーニングファイヤー→ゲッタートマホーク→アイアンカッター→マジンガーブレード→ゲッタービームの連続攻撃となっている。緑色に発光しているゲッターロボの動きが見所。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α for Dreamcast
参加機体はマジンカイザーグレートマジンガー真・ゲッター1。ファイヤーブラスター、ブレストバーン、ゲッタービームを一つにまとめ強力なエネルギー波を作る。3機の該当武器をフル改造すると全武器の中で最高の7900に達する。なお、カイザーとグレートのパイロットは固定ではなく誰でも可。奇跡の使えるまでレベルを上げたボスをマジンカイザーに乗せると超絶的なダメージを叩きだせる。
第2次スーパーロボット大戦α
参加機体はマジンガーZグレートマジンガーゲッタードラゴン。ブレストファイヤー・サンダーブレーク・ゲッタービームの一斉射撃技。ゲッターロボGが初めて参加した。マジンカイザー真ゲッターロボ入手と同タイミングで使えるようになるのが欠点。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
第2次αと同じ。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
参加機体はマジンガーZグレートマジンガーグレンダイザーゲッタードラゴン。今回は隠し要素となっており、原作再現ルートでは物語終盤に習得シナリオで条件を満たさないと使用不可能。地上か空中かで前半の攻撃内容が変化する。MX同様、使用時はBGMが「いざゆけ!ロボット軍団」になる。マジンパワーやダイザーフルパワーで威力の底上げができないゲッタードラゴンのみ、バランスをとるためか射程が1長くなっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦APORTABLE
参加機体はマジンガーZ(ブレストファイヤー)・グレートマジンガー(ブレストバーン)・グレンダイザー(反重力ストーム)・真・ゲッター1(ゲッタービーム)。64と同じだが、本作では、パイロット全員のレベルが30以上にならないと使用不可能。
APではMXの戦闘アニメを流用しているが、最後のゲッターの攻撃がゲッタービームとなっている。
スーパーロボット大戦R
参加機体はマジンガーZグレートマジンガー真・ゲッター1真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ版)。
スーパーロボット大戦D
参加機体はマジンガーZグレートマジンガーグレンダイザー真・ゲッター1(『世界最後の日』版)。64とAと同じだが、真・ゲッター1のパイロットは、ゴウ流竜馬のどちらを乗せても良い。
スーパーロボット大戦W
第二部前半から追加される。参加機体はマジンカイザーKS(OVA版)・グレートマジンガー(OVA版)・真・ゲッター1。DC版αと同様ファイヤーブラスター、ブレストバーン、ゲッタービームを使い、これらを三方向から浴びせる。マジンカイザーKSと真・ゲッター1のみだと「ダイナミック・ダブルインパクト」になる。本作では条件を満たすとマジンガーZ(OVA版)が最後まで使用可能になるが、ファイナルダイナミックスペシャルには参加できない。

現在、一度も参加したことがない対象候補機体

マジンガーZ(OVA版、真マジンガー版)
量産型グレートマジンガー
ブラック・グレート
ゲッター1
ブラックゲッター
ネオゲッター1
真ドラゴン
鋼鉄ジーグ(磁偉倶)
鋼鉄ジーグ (新)
鋼鉄ジーグは元々マジンガーやゲッターと競演したことがないためか、参加していない。ただし『ゲッターロボ』の作者である故・石川賢先生による漫画作品『スーパーロボット列伝』では共演している。
獣神ライガーファイヤーライガー獣神サンダーライガー

関連する用語

ボロットダイナミックスペシャル
第2次α第3次αZKなど、一部作品でボスボロットに実装されている必殺技。明らかにファイナルダイナミックスペシャルを意識した技名だが、合体攻撃ではなく単独技。さすがに威力・武器性能とも本家には敵わないが、単機武器としては十分威力は高め。攻撃内容は作品によって異なる。Kでは露骨にFDSPを意識したカットインまである。作品によってはボス搭乗時限定技。