ナディア

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ナディア
外国語表記 Nadia La Alwall
登場作品 ふしぎの海のナディア
声優 鷹森淑乃
デザイン 貞本義行
種族 地球人(古代アトランディス人)
性別
生年月日 西暦1875年5月31日
星座 双子座
年齢 14歳
身長 155 cm
体重 43 kg
スリーサイズ B79・W58・H83
髪色
髪型 ショートボブ
血液型 A型
所属 民間人(サーカス団員)→ノーチラス号乗組員
特技 玉乗り
一輪車
水泳
嫌いな食べ物 肉類
魚類
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概要

ふしぎの海のナディア』の主人公

褐色肌と白のチューブブラとオレンジのチョッキと腰布、赤茶色のサッシュ、金のイヤリング、ブレスレット、チョーカー、首飾りである青い宝石「ブルーウォーター」と南国風で露出の激しい恰好が特徴[1]

サーカス団の花形スターであり運動神経にも優れている。自分の出自を知らずサーカス団に拾われ育ったため、自分の生まれ故郷を見つける事を夢としている。

感情の起伏が激しい上、非常に気が強くワガママで意地っ張りな性格。また、他人への猜疑心も強い。極度の菜食主義者であり肉類と魚類を一切受け付けず狩猟をも嫌い、動物が殺される場面を見るだけで泣き叫ぶ程[2]

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X
初登場作品。NPCだが中断メッセージで声付きで登場し、担当声優の鷹森淑乃氏はスパロボ初参加。
登場時の時系列が原作の島編からという事もあってか、登場直後から戦いに疲れている様子を見せるなど、ナーバスな状態となっている。
ボーナスシナリオでは原作で見せた肉の味がするスナックを好むといった場面も再現されている。

人間関係

ジャン・ロック・ラルティーグ
ひょんな事から出会い、やがて相思相愛の仲に。
キング
相棒である白ライオン。
マリー・エン・カールスバーグ
ネオ・アトランティスにより身寄りを失くした彼女を保護する。
グランディス・グランバァサンソンハンソン
当初は彼女達にブルーウォーターを狙われていたが、和解し行動を共にする。
ネモ
漂流していた所を彼に救助され、以降はノーチラス号の乗組員となる。
サーカスの団長
ナディアを拾って育てていた人物。回想によればナディアのためを思って厳しくも優しく育てていたが、第1回ではグランディス達に贋金を詰まれ、身柄を引き渡してしまう。その後、サンソンに掴まれて嫌がっているナディアを見ずにうな垂れており、本心でどう思っていたのかは不明。
ハマハマ
アフリカのとある村で出会った青年。彼に一目惚れする。

他作品との人間関係

渡部クラマ
X』では、初対面時に動物の言葉が解るようになったと勘違いした。
後にザン・コックから監視するよう言い渡されるが、皮肉にもこれが原因で心を開かれるようになる。
ノレド・ナグラライヤ・マンディ
『X』では生活班仲間。
アンジュ
『X』では、ジャン曰く似ているとの事。事実、気が強く感情の起伏が激しい性格や親から託された物を持つなど共通点が多い。
出会った当初こそ険悪な雰囲気になったこともあったが、徐々にお互い歩み寄っていき、やがて親友となる。
セシリー・フェアチャイルド
『X』では彼女の母と同じ名前という事で気にかけられ、序盤でアンジュとの口論を諭される。
クロシロ
『X』では、2匹の言葉を聴いて動物の言葉がわかると勘違いする。

名台詞

「ジャンのばか!」
作中で多用された台詞。主に自分の好意に鈍感なジャンを叱り飛ばす時に使われた他、無茶を咎める時にも使われた。
「…あなたたちが殺したのね?」
「まだ子供じゃないの!かわいそうだと思わないの?こんなことをして!!」
「嫌い…嫌い…みんな大っ嫌い!!」
第12回より。狩りで小鹿を仕留めたサンソンたちを問い詰めては糾弾したときの台詞。尤も、この時サンソンたちはナディアが何故怒っているのか分からなかった。
「あたし、夢の中で見たの。人間はみんな、独りでは生きていけないのね。今まであたし、そんなこと一度も考えたことがなかったわ」
「世の中なんて独りでも生きていけるって昔からずっと信じてたし、今まで生きてくるのに誰の力も借りたりしなかったって信じてたの」
「でも誰もいないこの島で生活してきて始めて分かったの。"一人はみんなの為に、みんなは一人のために"って言う言葉の意味が、あたしは今までみんなに支えられて生きてきたのよ。自分の知らないところで、いつも誰かがあたしのことを考えていたし、誰かがいつもあたしのことを思っていることを」
「いつか、きっとアフリカに連れてってくれるのね」
「もう何も言わないで、ジャン…………眼鏡外して」
「ずっと…一緒にいてね」
第25回より。漂着した島にて、空腹に耐え兼ね腐った缶詰を独り食べて寝込んでしまったナディア。夢の中でサーカスにいた頃の団長の言葉と、薬草を取りに行って、洞窟の毒キノコを食べて倒れて帰ってきたジャンを見ながらの呟き。これまで自分のことを心配し続けたジャンに感謝して唇を重ねる。自分の気持ちに素直になれた場面であり、ナディアのワガママが加速した島編に於ける髄一のラブシーン。
しかし、当のジャンはキノコによる後遺症で、ダジャレを言い続けて、まともに記憶がないことと、キングが見ていたことが騒動の原因に…。

迷台詞

「いやぁぁぁぁぁ!」
「キャァァァァ、降ろしてぇぇ!」
「キャァァァァ!」
「あっあ~、もう許してー!」
第8回より。ネオ・アトランティスに捕まり、ジャンとグランディス一味に助けられ、グラタンで逃走…しかし、ナディアは拘束具に貼り付けにされたまま外におり、さらにスピード狂のサンソンの運転で坂道を走ったり飛び上がったりしたために、あまりの出来事に耐え切れずに上げた悲鳴。全編通してナディアが泣き叫び、許しを請う数少ない場面。
「いっ、たい、どう、やっ、て、開け、るの、よっ!」
「道具なんて、なくたって!あたしには、サーカスで、鍛えた、根性が、あるのよっ!」
「見てなさーい!あたしは負けないわ!」
第24回より。漂着した島でジャン達と分かれ1人で生活すると言いつつも、ジャン達が拾い集めた缶詰を盗人の様に奪ったナディア。しかし缶切りがないため、足で踏んだり、岩を叩きつけて中身を取り出そうとするも岩が砕けるばかりで途方に暮れる。島で工夫しながら生活するジャン達と、道具に頼ろうとせず意地を通して1人で生活しようとするナディアと対比が描かれている。
画面を見る限り11個も缶を潰してしまい、2行目以降は巨大な岩を持ち上げながらの根性論で、もはや別人のようである。
「もういいわ、ヘタクソ…」
第34回より。ジャンのがナディアのために作った全自動ウクレレ演奏機に乗せた歌を聴くも、あんまりな歌詞と音痴ぶりに次第に表情を歪め、頭の中に電流が走りショートしたような演出が入った後、ウクレレ演奏機のプラグを足で抜き、ジャンに吐き捨てた台詞。

スパロボシリーズの名台詞

「私、やっぱり動物の言葉がわかるのよ!だって、この鳥がしゃべっている事がわかるもの!」
X』第3話「ブルーウォーターの少女」より。鳥の姿をした渡部クラマが人間の言葉を喋っているのを聞いて、動物の言葉がわかると歓喜する。この後、ジャンから「鳥みたいな姿をしているけど、人間の言葉を話すんだよ」と説明され、「そんなのおかしいわよ!」と納得しなかった。
「そうやって、あなたも戦うのね」
「理屈をつけても、あなたも結局は戦いでしか物事を解決できないのね」
X』第5話「海賊部隊のG」より。アル・ワースの人間に協力を求めるため、マナの国へ向かう事に賛成するショウに対しキツい言葉を返す。しかし、ショウはナディアの言葉を肯定し「他にいいやり方を見つけたら、俺にも教えてくれ」と言われ、何も言い返せずさらに機嫌を損ねるのだった。
「ジャン!やっぱり、あたし、動物の言葉がわかるのよ!だって、あの子達の声が聞こえたもの」
『X』スペシャルシナリオ「魔装機神」(早期購入特典なし)より。クロシロを見た時のリアクション。この後、ジャンからは「残念だけど、今回もしゃべる動物みたいだよ」と言われ、クラマからも「懲りねえな、ナディアは…」と呆れられる。

余談

  • 上記の通り、非常にワガママな性格のため、視聴者はおろかスタッフですら嫌う人が多かった。
    • また、ジャンを演じた日高のり子氏からも「自分がジャンの立場だったらお前なんか勝手にしろ!と思うシーンが沢山あった」と感想を述べていた。
    • 作画スタッフのメンバー内で「ナディアだけは描きたくない」という人が続出し、庵野監督自らナディアの作画を担当したという逸話がある。
    • ちなみにナディアのこの性格は庵野秀明監督の当時の女性観が元になっている。そのためか、監督に理解のあるスタッフからは好意的な目で見られていた様子。特に「島編」の暴走していた頃のナディアは、制作当時の庵野監督がモデルであったとされている。
  • ナディアの顔付きは碇シンジに、肉嫌いは綾波レイに、そして行動的で自己中かつワガママで感情的な性格は惣流・アスカ・ラングレーに受け継がれている。

商品情報

脚注

  1. これはサーカスの舞台衣装だが、ナディア本人も気に入っている。
  2. これは幼少期にサーカスの老いた牛が売られている場面を見たトラウマによるもの。また、牛乳や卵は普通に飲食している他、蚊などの害虫も普通に叩いている。のちにジャンにより「ナディアは肉を味ではなく食感で判断している」との推測が立てられ、なんとか肉を食べさせようと工夫を凝らした事もあった。