オズマ・ドラーゴ

2018年1月5日 (金) 18:50時点におけるみっつ (トーク | 投稿記録)による版 (26話より)
オズマ・ドラーゴ
外国語表記 Ozma Drago
登場作品

J9シリーズ

声優 大林隆介
種族 地球人(トルサ星出身)
性別
所属 無所属→新惑星連合
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概要

惑星海の「ヴァイオレット惑星海」に位置するトルサ星出身の革命家。人前で鼻毛を抜く癖がある。

トルサ出身者は、銀河烈風隊の中核メンバーの出身地であるアステロイドベルトの標準語に比べかなり訛りが強いらしく、彼も口調は独特。ただし、標準語も話そうと思えば話せる模様。

劇中の混迷した太陽系各星の状況を憂い、組織的に限界の見えるバクーフに代わる新しい社会を作り、外宇宙との対等な関係を築くことを目的に、盟友のナーカ・シンタルと共に行動している。

枠に囚われない広い視野を持っており、バクーフ側の銀河烈風隊を敵視するどころか、彼らの本拠地にやってきて「烈風隊も自分と手を組んで、新しい時代を作っていこう」との持論を述べるなど、彼らからもその存在は一目を置かれている。

自らの理想を実現するため、トルサ星の宇宙艦隊創設に尽力する他、ケイ・マローン率いるロングー星やイーゴ・モッコス率いるゴワハンド星と新惑星連合を結成する。しかし反バクーフ運動の強化をもくろむゴーショの女帝、エリカ・テーナ(SRW未登場)などの強硬派には、銀河烈風隊に好意的な彼はむしろ障害と認識されていたらしく、エリカ・テーナの依頼を受けたジル・クロード(SRW未登場)が雇った殺し屋にナーカ・シンタルと共に暗殺されてしまう。オズマの死は銀河烈風に大きな痛手を残し、最終的に亡骸は彼らの手によって宇宙葬となった。

その生涯、トルサと言う星の名前、劇中でその訛りが土佐弁(ちなみに声優の大林氏は高知県出身ではなく福岡県出身である)で表現されていることからも明瞭だが、モデルは坂本龍馬である。名前も龍⇒ドラゴ(ン)と言うもじり。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
エドン国と新惑星連合の和解を目指していたが、それを目障りに思ったカーメン・カーメンが送り込んだキングコブラによって、原作同様ナーカ・シンタルと共に暗殺される。

人間関係

ディーゴ・近藤
シュテッケン同様、オズマの人柄には感じるものがあった。皮肉なことにオズマの死はトルサ星艦隊の首脳部を刺激し、彼の死の遠因にもなる。
シュテッケン・ラドクリフ
立場的には敵と言うことになるのだが、危険を顧みずに持論を披露しに来た上、視野の広さを見せたオズマには一目置いていた。その生き方は交わらなかったものの、オズマの死はいろいろな意味で大きな痛手だったようだ。
ケイ・マローンイーゴ・モッコス
共に新惑星連合を結成する。オズマはケイらを説得して烈風隊もこの連合に組み入れようと考えていた。
ナーカ・シンタル
盟友。最終的に彼と共に…。

SRW未登場の人物

シンザーク・ハイム
ケイと同じロングー星の活動家である彼とも密にやり取りしていて、オフス星でも彼が治療に赴いていたところで顔を合わせていた模様。
ガルバロ
外宇宙人の商人(出身は不明だがエンゲーレスやランス星人が商売敵らしい)。新惑星連合を支援し、勝利した際の新政府相手に儲けようとオズマと面会していた。
エリカ・テーナ
ゴーショの女帝。先述した理由以外にも外宇宙との交流重視を掲げるオズマが邪魔だったようで、部下のバトル・ワトキンス(SRW未登場)を通じて、殺し屋を雇ってオズマを暗殺するようジル・クロードに命じた。
結果的にオズマ暗殺に成功した事でケイ・マローン達の感情に刺激を与え、反バクーフ運動の強化及び銀河烈風隊に対する憎しみを増大化させることに成功する。
ジル・クロード
エリカ・テーナの命を受けた彼の雇った殺し屋によって…。

他作品との人間関係

カーメン・カーメン
GCXO)』にて、エドン国と新惑星連合の対立が沈静化することを許さない彼が送り込んだキングコブラによって…。
エドワード・ミト
『GC(XO)』にて、エドン国の王子と新惑星連合の幹部という立場を越えて意気投合するも…。

名台詞

「わしゃあ外宇宙の船を見に行くんじゃ。太陽系の遥か彼方から艦隊を組んでやってきた、奴らの船や操縦法は太陽系の船とは比較にならんほど、すごいと聞いちょるきに」
ビリー「ふぅん…船が好きなんですね?」
「ああ、大好きじゃけん。わしの夢は艦隊を連ねて、太陽系の遥か先の銀河を渡り歩く事じゃ」
初登場した第15話にて、シュテッケン、ビリーと互いに素性を知らぬ上でオフス星への特別便で同席した際に。外宇宙の技術をものにして自由に羽ばたく夢を語り胸を躍らせるが、眠くて気の立っているシュテッケンには苛立たれてしまうのだった。
「頑固もんじゃのう」
第16話、外宇宙のエンゲーレス艦隊に襲撃されるゴワハンドのイーゴに私設部隊で加勢したいと願い出たところ、これはゴワハンドの問題と断られたのを受けて。オズマのお国言葉的には「いごっそう」と言うべきか?
「おまんらから買い受けたクリスタル砲ぜよ。イーゴのゴワハンドを潰させるわけにはいかんきに!」
その後イーゴ率いるゴワハンドの守備隊がエンゲーレス艦隊に押し切られそうになったところで突如エンゲーレスの艦載機が母艦を攻撃しだしたと思いきや、それを買い付けておいて加勢したオズマ達であった。断られはしたものの、商人らしく恩を売りに行ったのかもしれない。
「あれは敵ぜよ」
イーゴ「敵?」
「いずれ会うときは敵と味方に別れてるだろう。やつらはバクーフの狂犬、銀河烈風だ」
同上。外宇宙艦隊との交戦を終えた後、イーゴと手を交わし戦場に現れたバクシンガーの事を尋ねられて。敵になると知りながらも、それを飄々と言ってのけた。
「おぬしの薬、っちゅうても酒と女じゃきに?加減せないかんぜよ」
第21話、オフス星以来の再会で身体のことを聞くや、「薬がよく効いている」と答えたシンザーク・ハイムをジョークめかして窘めた一言。相当に親しくしていたことが窺える。
「馬鹿者! 反バクーフのクーデター計画で一刻を争うというのに、そのような暇があると思うのか、貴様!」
同上、投獄されたケイを救出するためナーカ、シンザークと共に軍司令部の人間に成りすまし、ケイに会わせるのに許可の書類を求めてきた収容所の所長に強引に迫った一幕。この場面ではいつものお国言葉は封印しており、地味な顔立ちも含めて視聴者もよく見ていなければオズマだと気づかないかもしれない。
「ケイ・マローン。今度はおぬしがシンザークに代わってしっかりせないかん時が来たぜよ」
同上話より。銀河烈風隊に追われるシンザークを救出するために駆けつけるが、一歩遅くシンザークは目の前で討たれてしまった。オズマは傍にいたケイに向けてシンザークの意志を継げと説くのだった。
「まあまあ、二人ともそう滅入った顔はするな。今日はめでたい結婚式なんじゃ」
ケイ「結婚式!?…オズマさん、冗談も程ほどにしてくれ!私は帰らせてもらう」
「おーおー、おんしも若いのう、ケイ・マローン。もうちょっと冗談も腰を据えて楽しむ余裕がなけりゃ、死んだシンザークに顔向けができんぜよ?」
第23話にて。新惑星連合結成の会合に遅れてやってきたところ、先立ってケイがイーゴのゴワハンド艦隊に攻撃されたこともあり互いに渋い表情の中、連合の結成を結婚式に喩えておどけてみせる。その冗談にケイはいきり立ってしまうが、オズマは返す言葉で亡きシンザークに報いるためにもと、その余裕のない態度を嗜めた。
「いーや、なんも来よらせん。地震警報局も発表はせん。噂じゃ。デマをばらまくんじゃ、人の心は科学に勝るきに!」
同上。新惑星連合にゴーショ家を味方につけるべく「地震で民衆が避難するから、その隙にゴーショシティに攻め込んで占拠する」と提案した作戦に、その言葉を疑ったケイに対して。実際、確たる証拠もなく人がデマを信じてしまうというのはSRWのシナリオ中でもあるわけであり、的を射た一言といえよう。この後そのデマにリアリティを持たせるべく人工的な余震を起こす細工をケイに頼み入れもしており、切れ者であるところを見せる。
「じゃあわしらのやっとることは代理戦争じゃ。おぬし達同士では喧嘩せんのかや?」
ガルバロ「ギャラクシー法という法律がある。商取引以外の無闇な戦闘はまずしない」
第26話にて、オフス星で面会したガルバロに新政府相手に儲けようと期待して支援をくれると言われて。外宇宙勢力が大っぴらな戦争行為に太陽系を巻き込んでこない理由の一端が見られる。
ガルバロ「教えてくれオズマ。お前達の太陽系はゴーショ派かバクーフか、どちらが勝つのだ?」
「それがわかっとれば苦労はせん。…戦いを早めに終わらすにゃあ、バクーフを倒すには銀河烈風を抜くことじゃ」
ガルバロ「銀河烈風?」
「そうじゃ!わしと銀河烈風が手を握ればいいんじゃ。太陽系の流れは決まる!わしと奴らと、三千八百の銀河へ乗り出す時ぜよ!」
その直後期待感を込めて太陽系の趨勢を尋ねるガルバロに対し、オズマは敢えて銀河烈風と手を組む事を打ち明けた。この時の興奮気味の様子から、彼がどれだけ本気かがよく判る。
「何、ナーカと新惑星連合がバクーフと対戦態勢に入っただと!? 急いでくれ…その前に俺はあいつらに会いたいんじゃ!ドンパチやったらなんもかんもブチ壊しじゃあ!」
しかしこのガルバロの面会後、バクーフがロングー討伐の前段階に入り、対する新惑星連合側も戦力を結集して一触即発な状態であることを知らされる。オズマは烈風隊との交渉すらできなくなってはと矢もたても堪らず、艦を急行させてゆく。
「ドン・コンドール…あかんぜよ…」
ジル・クロードの雇った殺し屋によって致命傷を負わされたオズマが、駆けつけた銀河烈風隊に対し口走った最期の言葉。モデルの龍馬と同じような言葉を遺して逝った。