ファティマ

2014年10月7日 (火) 22:00時点における111.216.76.190 (トーク)による版

ファティマ(Fatima)

重戦機エルガイム』において一部のヘビーメタルの額のクリスタル部分に搭載されている人型の有機コンピューター。
元はヘビーメタルのコントロールを行うための人造人間として作り出されたという設定。
現在のペンタゴナワールドでは製造技術が失われており、ファティマの有無がオリジナルヘビーメタルとA級ヘビーメタルを分かつ絶対的な差の一つとなっているとされていた。

最終的にこの設定は諸々の事情により没設定になってしまったため、スパロボ等で強化パーツとして登場するのは本来間違いと言うことになる。そのため特に近年のスパロボでエルガイムが参戦した場合でも強化パーツとして登場しなくなった。代わりに今ではお馴染みの強力なパーツハロが代用として追加されている。

なお、劇中にてエルガイムMk-IIオージが何度か不思議な現象を起こす(パイロットの意識に干渉して敵の攻撃を回避する)のはこの設定の名残。その他にもエルガイムMk2の額などにそれらしきシルエットが劇中で描かれた事があったが、あくまで没設定なので作画上のお遊びの一環という扱いになる。

搭載されているとして想定されていたヘビーメタルは過去の戦争でテンプルナイツが使用していた各ブラッドテンプルポセイダルが搭乗していたオージェの完全なオリジナル機、ヤーマンの主力機ガイラム等のいずれもオリジナルHMである。

その後、エルガイムの世界観を引き継ぐ形で制作された永野護の漫画『ファイブスター物語』では明確な形で登場。ここでは人造人間のような存在として描かれている。

登場作品

第4次スーパーロボット大戦
移動力+2、運動性+20、限界反応+30。反応系パーツとしては唯一、ガンダムシリーズ以外が由来のアイテムであり、同系統では最高級品。
ゲームでは最高でも3つまでしか入手できず、1つは序盤のルート限定、2つ目もルート限定(宇宙ルートのみ)、最後の1つは最終面の1つ前の入手という、貴重品でもある。
スーパーロボット大戦F
移動力+2、運動性+20、限界反応+30
「大将軍ガルーダの悲劇」でオレアナを倒す、リアル系ルートの最終話「再会のサンクキングダム」でハマーンキュベレイを倒すと入手可能。両方とも自軍で倒さないとその内に退場するので注意。
スーパーロボット大戦F完結編
移動力+2、運動性+20、限界反応+30
「ギアナ高地の修行」で東方不敗マスターガンダムを倒すと入手可能。デビルガンダムを先に倒すと撤退するのでやはり逃す可能性がある。
スーパーロボット大戦COMPACT
移動力+2、運動性+20、限界反応+30
シナリオ「ノー・リプライ」と「コロス」で入手する。

搭載されたヘビーメタル

ブラッドテンプル
テンプルナイツの機体には全て搭載されている。過去の戦争で殆どの機体がヤーマン王朝のガイラムとの戦いで失われてしまったが、ポセイダルが残った数機を保管している。
オージェ(オリジナル)
過去の戦争でポセイダルが自ら搭乗し、戦い抜いた愛機。ネイが乗っていたオージェではなく後のオージのパーツの一部にもなった本来の意味でのオリジナル・オージェである。部下のミアンフラットと共にヤーマン王朝に対して見事勝利。
ガイラム
ヤーマンの主力機。テンプルナイツのブラッドテンプルに対抗すべく生産された本機にも搭載。ヤーマンの滅亡後はポセイダルが残った数機を入手。内1機はフル・フラットの手に。さらにもう1機はご存知主人公機のエルガイムに改修される。ちなみにエルガイムには量産を容易くするためにデチューンされているという設定のためか、ファティマが除去されていると想定されていた。
(余談だが、1984年12月5日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-1」のカバーを外した表紙には、装甲が外されたエルガイムの頭部が永野護により描かれており、その額部分には「Clotho」がいる。)
エルガイムMk-II
キャオがMk-IIの頭部として流用したブラッドテンプル3号機の頭部に搭載されている。このファティマは言わば休眠(機能停止)状態で本来ならば機能しない筈だが、劇中で何度かMk-IIの操縦に干渉してダバをサポートしている。
オージ
ポセイダルが戦争後、独自に作り上げたヘビーメタル。様々なヘビーメタルのパーツを流用して製作されており、頭部にはかつて自身が搭乗していたオージェのものを使用している。

メモ

元々は「マスコット的なキャラクターが欲しい」という要請に応じる形で「主人公と共にロボットに乗り込み、かつ恋愛対象にならないキャラクター」という形でデザインされた存在で、『ファイブスター物語』とは異なり機械的なアンドロイドという設定であった(なお、放映前の初期稿ではファティマには「顔」が存在しない)。

しかし、この設定に監督の富野由悠季が強く難色を示したため当設定は没になり、マスコットには前作『聖戦士ダンバイン』からチャム・ファウリリス・ファウがスピンオフ的に継続して出演している。