サラ・ザビアロフ

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サラ・ザビアロフ(Sarah Zabiarov)

ニュータイプの素質を持つ少女。戦災孤児だが、パプテマス・シロッコに拾われティターンズにその才を認められて入隊し、MSパイロットとなる。

パプテマス・シロッコから高く評価され、サラもシロッコを「パプテマス様」と呼ぶほど彼に心酔するようになる。しかし、ニュータイプとしても兵士としても未熟で、シロッコのために役立とうとする情熱が空回りしてしまうケースが多い。

あまり知られていないが、意外にも強運の持ち主で、TV版の劇中では3度もアーガマに捕えられながらも、その度にサラにとっては都合のいいアクシデントが起こるため、全て脱出に成功している。

後に投稿を装ってアーガマに潜入し、そこでカミーユ・ビダンカツ・コバヤシとの出会い、特にカツとは自分と年が近い彼に親近感を覚える。しかし、彼とシロッコへの想いの狭間で乙女心を揺らす事になる。苦悩しながらもシロッコに最後まで付き従い、カツの攻撃からシロッコを庇って戦死する。

ΖΖの最終回でララァ、フォウ、プル、カツと共にジュドーに力を貸す。

31話では私服姿(外出着)で登場しているが、15歳という年齢とその良くも悪くも地味めな風体からはとても想像出来ないような服装をしていた為、「第4次」のキャラ図鑑ではチェーンと並んで「ファッションのセンスが悪い」と指摘されていた。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
DC所属。レコアとともに、シロッコに付き添って現れる。
第2次スーパーロボット大戦G
シロッコと共にパラス・アテネに乗って現れる。
第3次スーパーロボット大戦
DC所属。シナリオ「ブロッケンの影」で、シロッコが撤退する前に彼女を倒すと、シロッコは撤退せず、ロンド・ベルに闘いを挑んでくる。最終話でシロッコの愛機ジ・Oに乗っている。
第4次スーパーロボット大戦
DC所属。ガブスレイに乗る。リアル系ルートだとカツの説得で乗機共々仲間になるが、今回は空適応が低いので飛行可能なガブスレイとは相性があまり良くない。ダンクーガの沙羅に「あたしと同じ名前だね」と言われたり、さっさと敵を落とせと檄を飛ばすケルナグールに「自分でやればいいのに…」と突っ込みを入れたりしている。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には第4次と同じだが、マップ「ターニング・ポイント」においてカミーユとの会話が追加された。
スーパーロボット大戦F完結編
登場しないが、没データに入っている。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ジュピトリアンの一員。カツで説得出来るのだが、残念ながら仲間にすることは出来ない。死亡イベントがないので、生きていると考えられるが続編に登場することはなかった。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
劇場版を反映して、水谷優子氏から島村香織氏へ変わった。敵として登場するが、ルートとフラグ次第でレコアと共に仲間になる。ようやくTV版と劇場版の愛機であるボリノーク・サマーンが本作に初登場した。仲間にせずにシロッコを撃墜するとレコアと共に何処かへと姿を消す。死亡しない分扱いはマシだろう。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ボーナスシナリオ「新世代とニュータイプ」でのカツの戦闘前台詞で戦死したとも取れる描写で出ている。

人間関係

機動戦士Ζガンダム

ティターンズ

パプテマス・シロッコ
上司。パプティマス様と呼んで慕っている。
レコア・ロンド
恋敵。Zでは色々と気にかけてもらっていた。最終回では、彼女と共にカミーユに力を貸した。
ジェリド・メサ
初陣は彼の部下として出撃した。小娘を部下に押し付けられたジェリドは不満そうだった。
ヤザン・ゲーブル
野獣のような男として警戒する。
ジドレ曹長
スパロボ未登場。同じシロッコが艦長を務めるドゴス・ギアに配属されたニュータイプ候補生。真の同志とも呼べる存在。
フォウ・ムラサメロザミア・バダムライラ・ミラ・ライラ
最終回で、彼女達と共にカミーユに力を貸す。

エゥーゴ

カミーユ・ビダン
「ハーフムーン・ラブ」で、ソフトクリームをおごってもらう。近藤和久版のコミックでは互いに共鳴しあう。
カツ・コバヤシ
思いを寄せられる。
エマ・シーン
最終回で、彼女と共にカミーユに力を貸す。

機動戦士ガンダムΖΖ

ジュドー・アーシタ
ハマーンとの最終決戦で、彼を助ける。
ララァ・スン
最終回で、彼女と共にジュドーに力を貸す。

他作品との人間関係

シャクティ・カリン
αでは彼女をマリアの元へ連れ出す。

名台詞

「お言葉ですが中尉、私は十分訓練を受けています」
第22話における最初の台詞。愛しのパプテマス様の命令によって、ジェリドの指揮下に入った時に、ジェリドから「お前達のようなガキのお守りをさせられるとはな」と愚痴をこぼした彼に対しての反論。いくら訓練を積んでも、実弾が飛び交う実戦で戦うのはワケが違うという事を分かってないあたりが、まだ未熟さを思わせる。
なお、台詞はないがサラは21話で既に初登場を果たしている。その際はシロッコの背後に立ち、一言も喋らない不思議な下士官として登場。単なる甲板クルーの一人かと思われたが、上官にあたる少尉のマウアー・ファラオに対しても敬礼すらしないなど、独特の行動で存在感をアピールしたが、敬礼すらしない下士官の登場に、マウアーからは怪訝な表情をされた。
「私達は人殺しは致しません」
ジェリド「じゃあ、何でモビルスーツのパイロットだ?」
「戦争は、人をより良く生かす為の必要悪ですから。その為に戦うだけです。戦闘局面でも殺さないで済む敵なら殺しません」
上記のやり取りの後、ジェリドから「君達は、シロッコが選んだニュータイプ候補生だ。しかし、この手だよ。まだ汚れを知らないこんな手で、人殺しができるのか?」と左手を掴まれるも、彼の手を振り払いながら上の台詞で返す。ただでさえシロッコの子飼いのお守りという面倒くさくてどうでも良いような任務を押し付けられてイラつくジェリドから、中段の台詞で厳しい表情しながら問いただされるが下の台詞で胸を張る。あまりにも矛盾した論理で、戦場をナメきった言葉を並べるのだからたまらない。サラも例外ではなく、カミーユカツと同じように若いニュータイプが陥りやすい、重度の自己満足症候群である事がわかる。後に出会う事になるアーガマで孤立したカツに惹かれたのも、似た者同士の親しみ故なのかもしれない。ところがこの後とうとう、あまりにも世間知らずな理屈に苛立ちが頂点に達したジェリドから胸倉を掴まれながら「そんなことでは、敵に殺されるぞ!」と一喝されてしまう。
「カツ…逃げて……早く……ここは……ああああああ!!!」
46話で、シロッコに嫉妬と憎悪を燃やすカツのGディフェンサーの攻撃から、ハマーンキュベレイと対峙し背中ががら空きのシロッコのジ・Oを庇った時の最期の台詞。機体が大破し爆発寸前のコクピットの中で、シロッコがカツを本気で殺すと感じ、死ぬ間際でカツの身を案じていた。やはり、本心ではカツに好意を抱いていたのである。
「カツ、逃げて!ここはカツの様な来てはいけない所なの!逃げな……」
劇場版での最期の台詞。
(カツは私に優しくしてくれた・・・だから逃げて・・・早く・・・)

関連機体

マラサイ
作中で最初に登場した機体。ジェリドの部下だった時は、主に搭乗していた。
ハイザック
ジャマイカンによるコロニー落とし作戦をアーガマにリークして以降に搭乗。なお、サラは人一倍ハイザックに愛着があるようで、劇中でも「一番扱いやすい機体」と評している。
メッサーラ
パラス・アテネ
小説版のみ
ボリノーク・サマーン
最後の機体。


話題まとめ

テレビ版でサラ役を演じた水谷優子は、元々劇団青年座に所属していた舞台女優だったが、本作が声優としてのデビュー作となった。なお、実質的なデビューはサラ以前に出演した、本作の15話であるヒッコリー基地の飛行場アナウンサーの役である。

資料リンク

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