デュエルガンダム アサルトシュラウド

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GAT-X102 デュエルガンダム アサルトシュラウド (Duel Gundam Assault Shroud)

ザフトに所属する試作型モビルスーツ地球連合軍から鹵獲したデュエルガンダムに独自開発した追加装備「アサルトシュラウド」を装着した状態。ザフトの主力MSジンの同名の装備を基に、規格を合わせた専用の物を新造している。ちなみに、「シュラウド」とは「死者を包む衣」という意味である。『敗北を喫したデュエルを包む装甲』という経緯を考えると、少々皮肉っぽい命名である。

この装備は火器やスラスターを内蔵した複合装甲によって機体の火力や機動力、防御力を向上させる為の物であるが、本機にはフェイズシフト装甲が採用されているため、主に火力と機動性の強化用として装着されている。しかし、装着後は重量が100tを超え、重力下での戦闘ではそれが足枷になってしまうという欠点がある。ただし、緊急時には装備をパージする事も可能であり、これによって高い機動性を求められる戦闘にも一応対応可能となっている。

劇中ではキラ・ヤマトエールストライクガンダムとの戦闘で損傷したデュエルの修復と同時に装着され、イザーク・ジュールが乗り込んで実戦に投入された。しかし、アフリカでの戦闘ではレセップスの甲板から飛び出した本機がバスター共々、砂に脚を捕られて埋もれていくなど、その重量が仇となる事も少なくなかった。その後、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にてフォビドゥンガンダムと交戦し、フォビドゥンの攻撃をアサルトシュラウドをパージする事で防ぎ、その爆発に気を取られた隙にビームサーベルでこれを撃破するという戦果を挙げた。

後に、連合でもアサルトシュラウドと同じコンセプトの追加装甲「フォルテストラ」が開発されており、ロングダガーやデュエルダガーに装備されている。また、ブルデュエルガンダムにも同じようなコンセプトが採用されている(ただし、ブルデュエルの物は固定式)。

なお、スパロボではアサルトシュラウド装備時もフェイズシフト装甲が装備されている。言うまでもなく、『強化後の方が防御力が下がる』という状態を回避する事、及び他のSEED系ガンダムとの性能差の問題(とんがった武装がなく、後述の一斉射撃も再現されていないため瞬間的な火力に欠ける)が理由である。

現在、参戦したどのシリーズでも劇中再現が不可(大抵、デュエル&イザーク参入がSEEDストーリー終了後なので)。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
最初からASを装備済みだが、名義は「デュエルガンダム」。一応、強奪後すぐに「デュエルに追加装甲を付けた」とイザークが発言している。ASを装備済みではあるものの、PS装甲は健在。終盤まで敵だが、複雑なフラグを満たせば入手出来る。バスターの改造が引き継がれるので、予めバスターの改造引継ぎ元であるストライクガンダム(正確にはフリーダムが引き継ぎ元だが、フリーダムもストライクから引き継ぐ)に充分な改造を施しておけば即戦力となる。ただし、機体の性能のせいで小隊員になっている事が多いと思われるが。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
今回は後からASを装備する。一度撃墜してもASを分離した状態で復活する為、再度倒す必要があるためにやや面倒。さらにAS状態を倒しても資金は貰えない。幸運祝福は絶対にかけないように。終盤、何の脈絡もなくイザークが仲間になった際に入手出来る。
スーパーロボット大戦W
Jと同じような仕様だが、HPが増えたため、倒しにくくなった。イザークを仲間にすれば入手出来るが、今回はフリーダムガンダム改造が引き継がれるので、フリーダムを改造しておくと使えるかもしれない。
スーパーロボット大戦L
条件を満たすとイザーク加入時に入手。アニメーションが描き直されているがアサルトシュラウドの分離ができなくなっている。
デュエルを持ってきた発言の直後にさっそく「旧式引っ張りだしてきて大丈夫か」とツッコまれるが、OSから何からアップデートはされているらしい。実際、SEEDの世界ではMSの性能のうちOSの性能はかなりのウェイトを占めている事になっているので、OSがしっかりアップデートされているなら大丈夫・・・のはずだが、相棒ディアッカのバスターと違って性能は微妙。
機体ボーナスが「格闘武器+」なのにビームサーベル以外全て射撃武器だったり、同じくボーナスが「装甲値+」「HP+」なのに別に装甲もHPも高くなかったり、しかもそれでいて移動力も運動性も雑魚MS並だったりと、単体の戦闘力では特筆すべき点が全然無い。性能の劣る旧式である事が分かっているからと、ストライクのように修理装置がくっついているなんてことも無い。
活かす道があるとすればHP装甲が重要で格闘武器メインのスーパーロボットのサブに付ける事だが、スーパーロボットのサブは燃費改善のために補給装置持ちを付けるのがセオリー。スーパー系のサブとしては、補給装置持ちで格闘武器+に加えて特殊効果無効と地形適応ボーナスまで持ち、脱力加速等を含む補助精神コマンド持ちの複数パイロットで、本体も攻撃力が高いというボスボロットが高すぎる壁として立ちはだかる。

装備・機能

武装・必殺攻撃

75mm対空自動バルカン砲塔システム・イーゲルシュテルン
頭部に2門装備されている近接防御機関砲。用途はミサイルの迎撃や接近してくる敵機への牽制及び威嚇。その威力の低さゆえ、ゲーム中で使われる事は稀。
175mmグレネードランチャー
後述のビームライフルの銃身下部に装備されている武装。原作ではピースメーカー隊の旗艦・ドゥーリットルの艦橋に撃ち込み、撃沈している。
57mm高エネルギービームライフル
点の破壊に優れる武装で、主に対モビルスーツ戦に使用される。ゲーム中では、移動後に使える有射程武器の中で最も射程の長い武器として重宝する。
ビームサーベル
バックパックの左右マウントホルダーに搭載されており、ストライクの物と同じ。『デュエル』(=決闘)の名を冠する白兵用の本機の思想を体現する最重要装備。2本のうちの1本は予備であり、エネルギー消費の関係上、二刀流は好ましくないが、イザークは接近戦を好み、二刀流で優秀な戦果を挙げている。中でも、シャニ・アンドラスの搭乗するフォビドゥンガンダムを撃破したシーンは有名であり、ゲーム中でもそれが反映されてか、攻撃力が高く設定されている。
220mm径5連装ミサイルポッド
アサルトシュラウド装備後の追加武装。バスターガンダムの武装を参考にしたと思われる。ゲーム中ではあまり使われない。
115mmレールガン・シヴァ
アサルトシュラウド装備後の追加武装。インド神話における破壊神の名を冠する武器。実体弾を電磁加速で撃ち出す武装で、速射性と威力に優れる反面、PS装甲には通用しない。その特性から、PS装甲を持たない複数の敵を相手取る場合を想定した武装と思われる。アサルトシュラウドの追加武装の中で最も強力な武装だが、対ストライクガンダム戦には不向きであり、汎用性や他の部隊との交戦の際の運用を想定していたのかもしれない。打倒ストライクを誓うイザークとしては複雑だろう。
一斉射撃
ビームライフル、ミサイル、レールガンの同時射撃。代表的なバンク映像であり、OPでも使われている。ライフルの代わりにビームサーベルを装備した状態で使用することもある。意外にもスパロボでは実装された事は無い。
対ビームシールド
ビームの粒子を反射・拡散させる特性を持つ特殊塗料を施されたシールド。一般的なモビルスーツのビーム兵器に対してなら充分な防御力を持つ。『W』以外のゲーム中では専ら普通のシールドとして処理されており、シールド防御の際にビーム兵器のダメージだけを特別に軽減するような効果は無い。

特殊能力

剣装備、盾装備、銃装備
切り払いシールド防御撃ち落としを発動。
PS装甲
通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
分離
アサルトシュラウドを分離する。作品によっては不可能。
換装
デュエルガンダムに換装する。作品によっては不可能。

移動タイプ

機体BGM

対決

ストライクガンダム

名場面

フォビドゥンガンダム
第2次ヤキン・ドゥーエ宙域戦において対決。至近距離でのビーム攻撃しか決定打にならないフォビドゥン相手に、追加装甲のアサルトシュラウドを被弾と同時にパージする事で、フォビドゥンのパイロット・シャニを油断させ、その一瞬の隙を突いてビームサーベルでコクピットを貫いて撃破した。本機よりもスペックで勝るフリーダムに搭乗したキラですら苦戦した相手を撃破したという点では、大金星と言える。

関連機体

デュエルガンダム
ブルデュエルガンダム

余談

HDリマスター版第11話の次回予告で登場した際には、通常装甲であるはずのアサルトシュラウドがフェイズシフトダウンしているというミスがあった(第12話で本編に登場した際には修正されている)。 これと関連して福田監督は事前にTwitter上でアサルトシュラウドがフェイズシフトしている色指定表が出てきたこと、ムックでは設定が確認出来なかったことなど事情を明かし、アサルトシュラウドが通常装甲で間違いないかファンに質問している(監督曰く「意外とこういうのはファンの方が詳しいんだぜ」とのこと)。

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