アルブレード

2024年5月28日 (火) 08:23時点における (トーク | 投稿記録)による版 (→‎機体概要 )

アルブレードは「バンプレストオリジナル」の登場メカ

アルブレード
外国語表記 Arblade
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン 寺田貴信(コンセプトデザイン)
金丸仁(リデザイン)
初登場作品 スーパーヒーロー作戦
初登場SRW スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 パーソナルトルーパー
生産形態 量産試作機
型式番号 PTX-014
全高 18.2 m
重量 45.8 t
動力 プラズマ・ジェネレーター
OS TC-OS
開発者 カーク・ハミル
ロバート・H・オオミヤ
開発 マオ・インダストリー
主なパイロット リュウセイ・ダテ
アラド・バランガ
ライディース・F・ブランシュタイン
テンプレートを表示

概要

L5戦役』後にR-1の量産試作機として開発したパーソナルトルーパー

インスペクター事件』の時期にて3機が製造され、3号機が「SRXチーム」のリュウセイ・ダテ少尉によってテスト運用も兼ねて実戦投入される事になる。

正式採用されれば、「RPF-014 エルシュナイデ」として量産される予定だった。

機体概要 

『L5戦役』にて、「SRXチーム」所属機としてエアロゲイターを相手に戦力の要となる形で多大な戦果を挙げたSRXであるが、それを構成するR-1単体でも高いポテンシャルが発揮されていた。これによって得られた運用データから、製造を行ったマオ・インダストリーでは「R-1の量産化」が検討される事になり、大量生産に適したコストダウン化の為に、R-1をベースに量産機としての再設計が行われた。その結果、R-1から正式量産機に至るまでの過度期にあたる量産試作機として開発されたのが本機である。

外見はベース機であるR-1を踏襲した物となっているが、念動力の適性からパイロットを限定化してしまうT-LINKシステムウラヌス・システム)を始めとする一部機能を廃し、また今後の量産機において飛行機能を加味するテスラ・ドライブが普及する事も視野に入れた結果、変形機構も削除されている。また、汎用性を高める為に機体性能自体もR-1からデチューンされており、機動力はT-LINKシステムの補助があるR-1には劣る反面、R-1やそのベース機の一つとなったヒュッケバインシリーズに通じた運動性は健在で、総じて高いレベルを保持したままとなっている。武装に関してもR-1と共通する物を装備しており、実体弾を放つハンドガンタイプの「G・リボルヴァー」は一丁のみだが、新たにその強化型と言える「G・レールガン」も装備している。

3機が製造され、その内の3号機となる「タイプT」が連邦軍極東支部のSRXチームの元に送られ、ベース機となったR-1のパイロットであるリュウセイ・ダテ少尉によって模擬戦闘等のテストが行われた。このタイプTは近接戦用にチューンされており、トンファーの長く延びた打撃部分に実体剣を取り付けた「ブレード・トンファー」という専用武器を2本装備している。なお、1号機や2号機はマオ・インダストリー本社に保管されていたが、インスペクターの襲撃を受けた際、本社から脱出するリン・マオ達が持ちだしている事が確認されている。3号機が「タイプT」である事から、他の2機はゲシュペンストMk-IMk-II)と同様に「タイプR」や「タイプS」として開発されている可能性もあるが、現時点では詳細不明。

なお、連邦軍によって量産型ヒュッケバインMk-IIに続く量産機として正式採用された場合は、「RPT-014 エルシュナイデ」という名称でビームキャノンとテスラ・ドライブが搭載される予定であった。『インスペクター事件』の段階では設計段階で、フレームすら組み上げられていない状況だが、DCの残党となるノイエDCシャドウミラーによってパラレルワールドから持ち込まれた「RPT-014 エルアインス」というエルシュナイデに酷似した機体を運用していた結果、こちら側の関係者を混乱させた。この事が影響したのに加え、『ハロウィン・プラン』によって量産型ゲシュペンストMk-IIを再設計した量産型ゲシュペンストMk-II改を開発し、更には高級量産機として連邦軍で正式採用までされた結果、エルシュナイデの開発計画は中止という形で終わりを迎えた。しかし、本機の優れたポテンシャル自体は高く評価されていた為に、単純に計画を終わらせてしまう事は惜しまれていた様で、鋼龍戦隊の元で運用され続けていた3号機は後に量産計画の予定通りにビームキャノンとテスラ・ドライブを追加装備し、更には「PTX-015 ビルトビルガー」にも装備されていたジャケット・アーマーも追加した上で強化改造した「PTX-014-03C アルブレード・カスタム」として生まれ変わり、引き続き運用され続ける事になった。

アルブレード・Type-T

リュウセイ・ダテが主に使用していた、アルブレードの3号機(PTX-014-03)。格闘戦向けに調整されており、専用武器として「ブレード・トンファー」を装備。後にビームキャノン、テスラ・ドライブ、ジャケット・アーマー等を追加装備した上で強化改造されたアルブレード・カスタムへと生まれ変わる。

登場作品と操縦者

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
OGシリーズ初登場。アルブレード・Tが登場。汎用パーソナルトルーパー。当初のデフォルトパイロットはリュウセイ・ダテだが、途中でアラド・バランガとなり、最終的にはデフォルトの乗り手がいなくなる。固有武装のブレード・トンファーは気力105を要するが、燃費と攻撃力のバランスが良い連続攻撃武器で、中盤戦までは十分前線を任せられる。しかし後半になると、火力不足の印象は否めなくなってくる。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
『OG2』と同じ。汎用パーソナルトルーパーなので、PT乗りなら誰でも乗ることができる。システム的に連続攻撃が撤廃されたが、その代わりブレード・トンファーにはバリア貫通属性が追加され、更に気力制限がなくなった。ラトゥーニ・スゥボータを乗せたときの掛け声は必見。
スーパーロボット大戦OG外伝
ハガネの格納庫に置いてある。密かにトドメ演出が追加されたブレード・トンファーは使い勝手は良いが、ユニット性能は低くこの機体より高性能なユニットがあるため使われないだろう。
しかし、14話でバルトール相手に稼ぐ時には話は別。ミロンガのエンドブレイカーがEN消費になり、こちらはそれに劣るものの2.5のミロンガと同じく無消費、気力制限なしのブレード・トンファーがあるので、射程をどうにか補ってやれば限界まで稼げる。その後は倉庫に埋もれる事にはなるが、その見返りは十分ある。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
序盤でリュウセイが搭乗してラトゥーニのビルトファルケンと模擬戦を行う。ファルケン強奪後はR-1が既にハガネに詰み込まれていたため、カチーナやアラドが乗る事なくそのままフェードアウトしてしまった。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX
R-1が調整中なのでファルケン強奪後も引き続きリュウセイが搭乗していたが、脱走したアラドが偶然居合わせたラトゥーニとともに搭乗するがリマコン処置を施されたゼオラと交戦、更に現れたオウカラピエサージュにより胴体を残して破壊された。

コンパチヒーローシリーズ

スーパーヒーロー作戦
初出作品。『超人機メタルダー』の桐原コンツェルンが開発したTDF(地球防衛軍)の量産型PTとして登場、R-1をモデルとしている。外見は側部のアンテナと変形機構を排除したR-1そのものであり、T-LINKシステムも搭載されていない。固有武装はプラズマソードとG・レールガン。本編ではライディース・F・ブランシュタインが搭乗し、ジャミラとパンドンを迎撃した。

装備・機能

換装武器を装備可能でWゲージも非常に多いため、装着する武器によって戦い方は大きく変化する。強化パーツスロットも4つあり、カスタマイズの幅は広い。

武装・必殺武器

固定武器

バルカン砲
本機唯一の内蔵火器。使用率は極めて低い。
ブレード・トンファー
トンファーの長く延びた打撃部分に実体剣を取り付けた武器。それ故に、攻撃方法は『柄の部分による打突』か『ブレードによる斬撃』に限定される。トンファーは本来、『遠心力を乗せた打撃』を活かす事を主とした武器なので、トンファーと同等の重量を持つ刀身で『斬る事』と『質量を叩き込む事』を同時に行なっているものと思われる。柄の部分は普通に握れるので、ショートソード2刀流のような使用方法も可能。手持ち武装ではあるが換装武器ではなく、数少ない本機の固有武装。OG2では連続攻撃武器。OGSではバリア貫通が追加され、OG外伝ではトドメ演出も追加された。余談ではあるが、ラトゥーニの迷台詞「二枚刃殴り棒」はつとに有名。

換装武器

G・リボルヴァー
R-1の拳銃。拳銃の割にはビームライフルより射程が長かったり、実弾なので意外とダメージが通りやすかったりする。換装武器
G・レールガン
折りたたみ式のレールガン。ロングレンジ向けで、主に反撃用。換装武器。

移動タイプ

サイズ

M

カスタムボーナス

Wゲージ+30
機体の全項目をフル改造すると選択可能な固有ボーナス。

対決・名場面

イルム搭乗のグルンガストと模擬戦を行った。

関連機体

アルブレード・カスタム
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』で登場したカスタマイズ機。デフォルトパイロットはリュウセイ・ダテ
R-1
アルブレードのベースとなった機体。R-1はSRXへの合体を前提とした構造の機体だったが、単機での性能の高さも評価されており、それがアルブレード(エルシュナイデ)の開発へと繋がった。
エルシュナイデ
アルブレードの運用データを元に開発中の、量産型アルブレード。
エルアインス
平行世界で、既に連邦軍の制式量産機となっている機体。こちら側のエルシュナイデに相当する。

余談

  • コンセプトデザインはシリーズのプロデューサー・寺田貴信氏が担当。ただ実際にデザイン画を描いたわけではなく、R-1のSD3Dモデルの三面図に手を加えた程度で、リデザインは金丸仁氏による[1]

脚注 

  1. 電撃スパロボ! Vol.5』78頁。