金本平次は『リーンの翼』の登場人物。
金本平次 | |
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読み | かなもと へいじ |
登場作品 | リーンの翼 |
声優 | 田邉真悟 |
デザイン | 工藤昌史 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日系韓国人三世) |
性別 | 男 |
年齢 | 19歳 |
所属 | 民間人→ホウジョウ軍 |
概要
山口大学の工学部に通うエイサップ・鈴木のルームメイトであり、悪友。在日韓国人3世であり、そのため当人の台詞から、エイサップ達三人は過去に差別を受けていた事がわかる。
友人の矢藩朗利と共にアメリカ軍基地に爆破テロを敢行した事を切っ掛けにバイストン・ウェルに転移し、その地で出遭ったシンジロウ・サコミズに協力し、オーラバトラー・シンデンに搭乗する。
地上に戻った際、朗利と同様オーラバトラーの力に溺れ、東京にテロを行う。核弾頭を持った朗利を守る為にエイサップの前に立つが呆気なく倒される。
OVA版及び漫画版では生存し、救助隊に丁寧に朗利の救助を頼み込んでいたが、小説版ではカスミ・スガイと戦闘して死亡する末路をたどる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。担当声優の田邉氏は本作でシリーズ初出演。本作では神奈川県横須賀市在住。
- 行動は基本的に朗利と同じだが、決着シナリオで朗利がエイサップに撃墜されるのに対し金本は放置されたままシナリオが進むため、以降の去就が描写されていない。原作を考えると、朗利の救助を頼み込んでいるのだろうか。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 今作でも原作通りに朗利と共に行動し、ホウジョウ軍と手を組んだクロスボーン・バンガードと共に世界に復讐を果たそうとする。
- しかし、エイサップとゼクスからの説得によってその考えに揺らぎが生じ、ELSをN2爆雷で爆破しようとする朗利の暴挙を阻止した。その後、バンカーとイノベイドがソレスタルビーイング号を占拠した際に朗利と共にエイサップに加勢する。
パイロットステータス
能力
回避を中心に高い能力を誇るが、防御が低めなので、必中をかけた攻撃を食らうと意外と脆い。
特殊スキル
人間関係
他作品との人間関係
- マーベル・フローズン
- 『UX』で敵対する聖戦士先輩の一人。彼女に愚行を非難されるも、彼女がアメリカ人というコトもあってか金本は自分の行為を棚に上げて猛反発し、差別意識を露にする。
- イザベル・クロンカイト、加門朔哉
- 『UX』では序盤に在日ユニオン軍基地へのテロを敢行した後、彼らの取材を受ける(というより、彼らを利用してテロを報道させようと事前にテロを予告して呼びつけていた)。
- ソレスタルビーイング
- 『UX』では彼らが登場する(?)映画を視聴済み。
- ゼクス・マーキス
- 『CC』では東京を焼け野原にしている金本達の姿に、かつて仮面を付けていた頃の自分と、虐殺を働いた二人を想起し、金本達に説得を試みている。
名台詞
- 「武力には武力なんだよ、だからさぁ」
- 第1話「招かれざるもの」より。エイサップに頼み込んで、武器の横流しを行っている人間を見つけようとしていた事がわかる。物語冒頭のロケットランチャーは、多分それだろう(不発だったが)。
- 漫画では鈴木敏子の台詞から、エイサップのIDを無断盗用して基地から直接武器を盗み出し、テロを行ったという経緯になっていたと思われる。そのためOVA版と違い不発せずちゃんと爆発している。『UX』でも同様。
- 同作の中断メッセージでは、見つけたいものが隠し要素になっている。
- ちなみにそのうちの一つが確かにすげぇものだったが、相方がいろんな意味でロクな目に遭わない(しかし、一騎を初めとする友人達やその親はかなり救いとなったのだが)。
- 「東京に集まっている地方の人間は、東京を食い物にしてるからいいんですよ!」
- 第5話「東京湾」より。東京の街並みに無差別爆撃で虐殺を行った際の自己弁護。
- 「朗利! オーラパワーってさ、これ馬力あるよ!」
- その直後、ダブルディスパッチで東京タワーを倒壊させた際に愉快そうに笑いながら。戦いとは無関係の一般人の命を奪いながらの言動である。自分本位の迷惑な一般人が、他人を容易に殺せる武力を持った結果がこれなのだろうか…。
- 「エイサップだって差別されてたんだろう!?」
- 第6話「桜花嵐」より。朗利の核攻撃を妨害しようとするエイサップに対して言い放った、ある意味で金本らの心情を如実に表している台詞。物語冒頭の爆破テロもそうだが、真意を突き詰めれば、金本らは過去の差別を弁護に使い、好き放題他人を害するのが目的だったのかもしれない。余談の項目にもあるように、バイストン・ウェルに行く経験をしながら土壇場で差別意識を剥き出しにした時点で、呆気なく倒されるのも必然だったのだろうか。
- なお、彼らが受けた差別の内容については、小説版で描かれている。
- 「すいません! …朗利の方へ回れますよね?」
- 同上話。全てが終わった後、救助隊員に朗利の救助を頼み込んでいた。
- 相棒思いといえば聞こえは良いが、東京タワーを倒壊させ、さらに未曾有の大惨事を引き起こそうとした張本人の一人のくせに、ぬけぬけと被害者面で頼み込んでいる為、かなりイメージが悪い。
小説版
スパロボシリーズの名(迷)台詞
戦闘台詞
- 「俺の気持ち、あんたならわかるよねぇ!」
「知ってるよ、あんただって差別されてたんだろ!?」 - 対コーディネイターの特殊戦闘台詞。前述の台詞を意識しているが、少なくともコーディネイター差別に無関係なシンに対しては的外れだと思われる。まあ、スパロボでは「差別を受けた経験を持つキャラクター」は結構いるので、彼らに対して使うのかもしれない。
- もっとも、金本達の行動を考えると、この発言をしても彼らに拒絶されるのは明らかであろう。
- 「別系統のオーラバトラーなら、捕まえりゃカルチャーショックになるかもな!」
- 『ダンバイン』系オーラバトラーへの特殊戦闘台詞。『リーンの翼』と『ダンバイン』のオーラバトラーは本来、オーラ力で動くという基本を除けば全く別の系統の兵器なのだが、『UX』においてはその「別系統のオーラバトラー」を造った男がホウジョウ軍にいるワケで…(ついでに言うと、世界観の関係上『ダンバイン』の技術を元にライデンやシンデンを作った可能性が高い)。
UX
- 「やぁエイサップ、ニュース見た!? 俺たちが映ってたろ!?」
- 第11話「招かれざるもの」より。ロウリと共に横須賀在日ユニオン軍基地にバズーカをブッ放す予告テロを行い、憲兵に追われる中でエイサップと鉢合わせて。犯した所業の割に言動があまりにも能天気すぎる。
- エイサップは別の番組を見ている時、他ならぬ金本らの予告テロのせいで重要参考人として館華くららに追われている最中であり、当然エイサップは激怒するが、直後それどころではなくなり有耶無耶に。
- OVAでも漫画版でも、騒動の中でエイサップが金本らと合流するコトは叶わなかったが、本作では合流している。
- 「アメリカの聖戦士だって!? こんなところまで来て、お前らは正義面するのかよ!」
- 第27話バイストン・ウェルルート「地上人のオーラ力」に於けるマーベルとの戦闘前会話。
- 金本達と敵対する聖戦士は、よりにもよってアメリカ人。愚行を咎めるマーベルに対して皮肉気に抗議するが、自身のやろうとしている事が「間違っている」コトに全く気付いていない。
- 「この女が反乱軍の…! でも、俺のオーラ力ならたとえ相手が聖戦士だってさぁ…!」
- 同上。翔子との戦闘前会話。やはりホウジョウ軍の脅威として知られているが、あろうことか直前のイベント戦闘で朗利がその女聖戦士に倒されたにも関わらず、自身なら勝てると思い込んでいる始末である。
- 「そ、ちょっとした世直しのね」
- 第40話「桜花嵐」より。拘束されたアレックスに対して「ハザードの協力者」として紹介する。
- ……が、金本達のやろうとすることを考えると、これによって東京に広島・長崎の原爆投下に匹敵するレベルの被害と愚行を行うコトを全く考えておらず、自分達がハザードの野望の道具にされているコトも知る由はなかった。
CC
- 「平和ボケをしたこの世界を変えるのは武力しかいない!」
朗利「俺達の力でなぁぁぁぁぁーっ!!」 - クロスボーン・バンガードとショットを引き入れたホウジョウ軍をバックに、世界に復讐を果たそうとする。
- …この世界は侵略者との戦いや人類間の戦争が起きている上に、謎の勢力によって全ての平行世界が一つに統合される等、平和ボケとは無縁なのだが(知らなかった可能性はあるが)。
- 「もういいんだよ…朗利。やめていいんだ…」
- イベント「宇宙に咲く花」終了時の会話より、N2兵器を使ってELSを滅ぼそうとする朗利を制して。ゼクスとの対話を通して思うところがあったようで、その結果、後味の悪い結末となったOVA版や小説版とも異なる結末を迎えた。そして…。
- 「あの花が咲いた時、俺達は信じた…」
「信じれちゃったのさ! この世界ならって…!」 - 「宿命のクロス・ファイト!」にて朗利共々改心&加勢というまさかの展開を迎えた。
搭乗機体
余談
- 金本の「在日韓国人3世」という設定については、漫画版『リーンの翼』1巻における冨野氏のインタビューで「裏設定としてそういうものを用意しておけば、バイストン・ウェルに行った時にそういう差別意識のナンセンスさはわかります」という言葉を残している。実際バイストン・ウェルにまで行ったにも関わらず、最終決戦にまで差別意識を持ち出し大惨事を引き起こすところだった金本の行動は、まさしくこのインタビュー通りのナンセンスなものだったといえる。