エルザ

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エルザは『機神咆吼デモンベイン』の登場人物。

エルザ
外国語表記 Elsa
登場作品 機神咆吼デモンベイン
声優 佐藤美佳子(全年齢対象作品)
神村ひな(『斬魔大聖』)
デザイン Niθ(原作)
橋本秀樹桜井正明(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦UX
SRWでの分類 サブパイロット
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プロフィール
分類 アンドロイド
性別
製作者 ドクター・ウェスト
外見年齢 少女
所属 ブラックロッジ → 覇道財閥の協力者
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概要

ドクター・ウェストが制作した自我を持つアンドロイドの少女。

戦闘のエキスパートで、さらに勘で攻撃をかわす事もあるなど外見だけでなく中身もかなり人間に近い。

しかし製作者が製作者なためか、自己主張が激しくロボット三原則を全く守らないなど性格にかなり問題がある。また、語尾に「~ロボ」と付ける。人間との外見的な差異としては、額に色の違う部分があり、メンテナンスハッチであるらしい。また、耳が尖っている、いわゆる「エルフ耳」。

主要な武器は拳銃内蔵トンファーと、棺桶に収納されどこからともなく現れる術式魔砲「我、埋葬にあたわず(Dig Me No Grave / ディグ・ミー・ノー・グレイブ)」。加えて、代わりになるアイテム(魔導書の断片等)があれば魔術理論を用いたロボットを動かすための魔導書の代替品となれる機能を持つ。 また、彼女自身ロボットであるだけに身体能力・白兵戦技能もかなり高く、マギウス・スタイルに変身している九郎にも苦戦を強いたり、原作ではクラウディウスティトゥスともそれなりに渡り合えている。

この手の「自我を持つ機械」のキャラクターは昨今珍しくはないが、エルザの場合最初に起動した時点で自我・性格・嗜好その他を含めた「人間の精神構造」が完璧に出来上がっており(スルーされがちだが「恋をする」や「やきもち」を焼くほどの完璧な心を備えている)、ウェストの超天才ぶりを示す一端となっている。しかし、当人達のぶっ飛んだキャラクター性ゆえに、非常に冷静にならないと気づかない。

漫画版では、夢幻心母にて発生したアンチクロス裏切りイベントの現場に居合わせ、首から下のボディを喪うが、ウェストが裏切りに気づくきっかけとなる。その後量産型破壊ロボに頭部を接続されウェストと脱出。覇道財閥に身を寄せた後は、ブースターやミサイル等を備えた新しいボディで復活した。

作中では言及されないが、原作者である鋼屋ジン氏曰く外見はウェストの妹がモデルとの事。別ライターが書いた小説版では大学時代の同僚であった女性研究者がモデルとされている。

登場作品

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。アニメ版設定。担当声優の佐藤氏も本作でSRW初参加となる。
第1部ではアメリカルートのみの登場で第2部中盤から参入。アル離脱中はデモンベイン、復帰してからは破壊ロボのサブパイロットとなる。原作では程なくして復活したアルと交代したが、今作ではかなり長い期間デモンベインのサブパイロットを務めることに(通称『エルザベイン』)。アルのように魔導書技能を持っていないため、デモンベインの燃費悪化による継戦能力の低下は避けられないが、反面エルザの精神コマンドが秀逸なためMPの補給問題をクリア出来れば十分に戦っていける。これまたスルーされがちだが、彼女は明確な強い意思を持つ人造兵器なので何げに『UX』のテーマである命の始まりに到達している可能性がある

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。シナリオNPC。

パイロットステータス

精神コマンド

UX
加速ひらめき鉄壁突撃
「突撃」を筆頭に破壊ロボと非常に相性のいいラインナップで、ウェストの精神コマンドの穴を埋めるようなものが揃う。何気にアルにはない「鉄壁」がデモンベインとも好相性だが、「突撃」はデモンベインに乗っている間は完全にPU用となる。
アルにも九郎にもない「愛」を彼女だけ持っているのは何の因果か。

人間関係

ドクター・ウェスト
創造主だが、彼の言う事を全く聞かない。ウェストからは一方的な愛を向けられている。
大十字九郎
敵対した際に彼に惚れ、以後「ダーリン」と呼ぶ。
覇道瑠璃
アニメ版及び『UX』では登場しないメタトロンの代わりに救出する。
アル・アジフ
恋のライバル(?)。彼女が一度死亡した後は代理としてデモンベインに同乗していた。

名(迷)台詞

「大十字九郎――お前を倒すロボ」
ゲーム版での初登場時の台詞。九郎曰く「すっげぇ人造人間っぽい!」との事。
「緊急事態発生。現武装での戦闘続行は不可能。一時、戦線を離脱するロボ」
ウェストを放置して逃走した時の台詞。その後、ウェストはビルの下敷きに…。
ウェスト「ふふふふ…今度うぉっ」
エルザ「今度はこちらの番ロボ!」
ウェスト「幻影だと? しかし甘いのであ~る。このぐぉ…」
エルザ「このディグ・ミー・ノー・グレイブはその多目的性にこそ真価を発揮するロボ」
ウェスト「残念だったのであるなぁ大十字九郎。我輩たちは一度見た技をぉ…」
エルザ「見た技はどれも通用しないロボ!」
アニメ版第3話にてデモンペインに搭乗し、九郎たちと交戦した際の寸劇。どれもカットインに割り込みウェストの台詞を奪った上、窮屈な目に合わせていた。『UX』でしっかり再現されている。
「大げさロボ。ただの挨拶ロボ。愛情表現ロボ」
九郎「随分と致命的かつ殺意に満ち溢れた愛情表現だなッ!?」
インスマウスのビーチで九郎と遭遇した際に。しかし、その直前にトンファーで攻撃を仕掛けてきたので、九郎に突っ込まれる。
「欲望を持て余すロボ?」
その直後、九郎に自分の水着姿を見せようと…するまではよかったが、悩殺する姿勢を取った上にこの台詞なので、九郎から「歯に衣着せろ!」と突っ込みをお見舞いされた。
元ネタは「メタルギアソリッド」の主人公・ソリッド・スネークの台詞からと思われる。
この台詞は移植版『機神咆吼』のものであり、PC版『斬魔大聖』ではより直接的かつ下品な台詞であったためか移植に当たって改変された。お察しください。
「エルザはダーリンがオカマさんでも一向に気にしないロボ」
宴会の席にて女装させられそうになる九郎に対する意見。彼女の意見も酷いがアルの意見はもっと酷かった。
「ハラキリ、ウチクビ、カミカゼ、バンザーイロボっ!」
ブラックロッジによる第2次覇道財閥襲撃時のライカルートにおいて。
覇道の地下基地司令室に生身で単身殴り込みをかけ、迎え撃ったウィンフィールドを激闘の末斬り伏せたティトゥスが、瑠璃残った司令室要員を皆殺しにしようとした際に、ドクター・ウェストとともに乱入し、交戦。他のルートではウェストとエルザではなくメタトロンが割って入るため、このルートでだけ見られる貴重な対戦カードの一幕である。
エルザ「ダーリンキタァァ――――ァロボ!」
アル「ダーリン言うな(#゚Д゚)」
続編の『機神飛翔』にて、九郎が登場した際に大いに喜ぶエルザとそれに突っ込むアルというやり取りだが、どことなく2ちゃんねるを思い起こしてしまうのは何故だろうか…。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

UX

ウェスト「見ておどぐぇっ!?」
エルザ「驚くがいいロボ!」
ウェスト「これぞ、しょおうわっ!?」
エルザ「勝利の方程式だロボ!」
戦闘アニメでの会話の数々。上記のような劇中での自己主張の激しさを再現。デモンペインのアトランティス・ストライク、破壊ロボのジェノサイドクロスファイヤー使用時に入る。ちなみにアル離脱中は発生せず、ウェスト単独のカットインに差し替わる。
ウェスト「ふっふっふっ、さすがは…」
エルザ「さすがは大十字九郎ロボ。惚れ直したロボ」
ウェスト「いや、あの、エルザ…?」
エルザ「今日のところは勝ちをゆずるロボ。いずれお前はエルザのものになるロボ!」
「それまで、アディオォォース…ロボ!」
ウェスト「ああ、待つのであるエルザァァァ!」
第14話アメリカルート「I, ROBOT」に於けるデモンペイン撃破後の台詞。ウェストの台詞を尽く奪っている上に、さらっととんでもない発言もしている。
「とにかく凄く強いから、お前なんかに負けないってことロボ!」
第43話ユニオンルート「THE RETURN OF THE SORCERER」でウェストとアウグストゥス戦闘前会話の際に言った台詞。「スーパーデリシャス」だの「ゴージャスなアフターケア」だの「スペシャルデラックス」だの喧しいウェストの自己主張をたった一言でばっさりと纏めてしまった。
「なら、エルザが人間になってダーリンと結ばれる可能性だってあるに違いないロボ!」
第50話「恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜」にて。
なお原作においてヒロインがエルザとなるルートは没になった。
「エルザも、涙が出る装置が欲しくなるロボぉ…」
最終話「命の始まり」にて。時空を越えた意思達によって元の世界へ帰還するときの言葉。『ドラえもん のび太と鉄人兵団』にてヒロイン・リルルが消滅した際に発したミクロスの台詞が元だが、実は原作で負傷したウェストと脱出するシーンで普通に涙ぐんでいたりする。

搭乗・関連機体

破壊ロボ
操縦サポートを担当。
量産型破壊ロボ
ブラックロッジから脱走する際に搭乗。原作ゲーム版ではその後、改造機のゾンバイオ(SRW未登場)に搭乗している。
漫画版ではエルザの頭部が一時的にコックピット内に組み込まれた。
デモンペイン
メインパイロット。
『UX』ではその座をウェストに譲っている。
デモンベイン
アル・アジフ不在時に操縦サポートを担当。
『UX』ではデモンベインの搭乗期間が原作よりもかなり長めになっている。

余談

  • 名前の由来は1935年公開のホラー映画『フランシュタインの花嫁』で花嫁“The Mate”を演じた女優「エルザ・ランチェスター」から。
  • ウェストの元ネタである『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』には語り部である助手(名前は明かされていない)が存在する。…当然だがエルザのようなぶっ飛んだ性格ではない。
    • 小説版『デモンベイン』ではこの助手に当たる人物の名前が「エルザ」となっている。こちらではウェストの理解者で恋人だったが、ウェストが蘇らせた死体の手で死亡。さらにウェストは彼女を蘇らせようとしたものの、理性は蘇らなかった。この出来事が原典とは違いウェストが死体蘇生から手を引いた原因となっている。