V作戦

2021年9月5日 (日) 17:56時点における九鬼備助 (トーク | 投稿記録)による版

V作戦(Operation V)とは、『機動戦士ガンダム』劇中における地球連邦軍の、ジオン公国軍への反攻を目的としたモビルスーツ開発計画である。

概要と経緯

ジオン公国軍の最新兵器「モビルスーツ」の脅威を戦場で目撃したレビル将軍を中心とするメンバーが保守派の高官達の反対を押し倒して推進。ジオン公国軍から鹵獲したザクを徹底的に研究し、並行計画である「RX計画」と統合する事で短期間で開発、量産に成功した[1]。RX-75「ガンタンク」、RX-77-2「ガンキャノン」、RX-78-2「ガンダム」という3種の最新鋭モビルスーツおよび母艦となるペガサス級強襲揚陸艦ホワイトベースが設計、開発された。

ところが、サイド7スペースコロニーにて完成したモビルスーツを艦載しようとした所をシャア・アズナブル率いる部隊に強襲され、3種のMS各1機を残して破壊されてしまい[2]、運が悪い事に3種の最新鋭モビルスーツのパイロットとなるべき正規軍人の多くが負傷してしまった。

そんな中、V作戦に参加した技術仕官テム・レイ(SRW未登場)の息子アムロ・レイ(当時は民間人)が、避難中に偶然ガンダムに搭乗・起動させた事から、長きに渡る宇宙世紀の戦いの歴史の歯車は一気に回り始める事となった。

合体攻撃

スーパーロボット大戦GC』および『XO』においては、合体攻撃の名前としても使われている。

V作戦
ガンダムガンキャノンガンタンクによる合体攻撃。
V作戦2
G-3ガンダムガンキャノンガンタンクによる合体攻撃。

余談

  • 細井雄二氏の漫画『RX-78誕生秘話』において、連邦軍にはMSを乗りこなせるパイロットが不足している事を理由に、捕虜としたジオン兵士をテストパイロットにするというストーリーが描かれている。
  • 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では、「地球連邦軍が一年戦争開戦以前からジオン公国軍のモビルスーツ開発計画を諜報により把握していた」事が描かれており、「地球連邦軍の高官であるゴップ(SRW未登場)がテム・レイに対してMS開発を依頼しているシーン」が追加されている。
    • 一方、上記の作品においてレビル将軍はMS開発には関わっていない。
  • 漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-』ではカイ・シデンらが論議の末「V作戦とはジム量産の目途が着いたことで、それを悟らせない為に不要になったガンダムを囮にした作戦」で、「失われるはずのガンダムが活躍し続けたことで、上層部はこれが予定通りだと辻褄合わせの為に補給部隊を送った」のではないかと結論付ける場面がある。
  • 機動戦士ガンダム00』に登場したリボーンズガンダム(正確にはリボーンズガンダム オリジン)のコンセプトは「ひとりV作戦」である。

脚注

  1. ジオン公国軍モビルスーツの開発に何年も費やした事を考えれば、驚異的なスピードともいえる。
  2. ただし、「組み上げ完了していた機体は」であり、実際には3種類のモビルスーツの予備パーツは母艦ホワイトベース」へある程度積み込んでもなお、大量に余っていた。なお、母艦に搭載できない分は、敵軍の鹵獲を防ぐ為にガンダムのハイパーナパームでガンダム数機分のパーツが処理された。

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