NT-1アレックス

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RX-78NT-1 ガンダムNT-1(Gundam NT-1)

地球連邦軍がオーガスタ基地で開発した初のニュータイプ専用試作型モビルスーツ。愛称は「アレックス」で、これは型式番号の「RX」をもじったものという説と装甲積層試験(Armor Layered EXamination)の略称という説がある。また、「ガンダムアレックス」と呼ばれる事もある。その外見や特徴の幾つかは、後に第2次ネオ・ジオン戦争時に開発される事になるアムロ・レイ専用機νガンダムを想起させる物となっている。

本機はRX-78-2ガンダムの反応速度の限界を超える能力を身に着けていたアムロの新たな乗機として開発されており、機体の追従性はかなり高めに設定されている。そのため、常人では扱いづらいじゃじゃ馬のような機体となっており、技術者をして「まともに扱えるのは一種の化け物」と言わせている。

コクピットはコア・ブロック・システムをオミットし、代わりに全天周囲モニターとリニアシートを搭載している。これを搭載したのは本機が初である。また、防御力を向上させる追加装甲「チョバムアーマー」が用意されている。

「ニュータイプ専用機」と銘打ってはいるが、連邦軍はニュータイプの存在に懐疑的であり、ジオン軍のように研究が進んでいる訳ではなかったため、サイコミュ兵器は搭載されていない。その代わりに関節部にマグネットコーティング処理を施し、各部にアポジモーターを増設する事で桁違いの反応速度と運動性を持たせることで、ニュータイプの操縦に対応できるようにしている。

北極基地からパーツの状態で宇宙へ上げられ、サイド6リボーコロニー内部の向上で組み立てと最終調整が行われていた。テストパイロットクリスチーナ・マッケンジー中尉。しかしテストパイロットのクリスでは機体の性能を引き出すことはできず、サイクロプス隊所属のミハイル・カミンスキーが乗るケンプファーの襲撃を受けた際には、チョバムアーマーを失いながらもこれを撃退。その後、バーナード・ワイズマンザク改との戦闘では、トラップが仕掛けられた森林に誘き出され相討ちとなり、頭部を切り落とされるなどして本機も損傷。その後しばらくして終戦を迎えたため、修理されアムロ・レイの下に本機が届けられる事はなかった。

その後、ジム・カスタムジム・クゥエルのベースとなっている。また、『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』では、アレックスの改良発展タイプとして「ネティクス(NT-X)」という機体が存在している(SRW未参戦)

ちなみに、アムロの搭乗機となった際には、青色の部分が黒く塗られる予定であった。この姿はSRWでは見られず、PS2『機動戦士ガンダム戦記』のアレックス2Pカラーで拝む事が出来る。

登場作品と操縦者

劇中では最新鋭の機体という設定だが、一年戦争時代のMSということで、スパロボでは能力値が低めに設定されることが多い。チョバムアーマー強化パーツ扱いで専用でもなく装着状態も再現されない。本機の象徴的な武器であるガトリングガンが使えなくなるためであろう。

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初参戦作。パイロットとしてクリスチーナ・マッケンジーが搭乗。
第4次スーパーロボット大戦
ターン数がかさんでダバたちがティターンズに連行されるルートで登場。特徴であるガトリングガンの射程が1なうえ、威力がとても低い。パイロットはクリス。原作同様にシールドも持っていない。シールド技能があるパイロットなら、ガンダムかジムIIIあたりのほうがまだマシかもしれない。終盤戦に入る前に機体にガタが来てしまい、勝手に廃棄されてしまう。
第4次スーパーロボット大戦S
第4次と同様だが、強制廃棄はなくなった。
スーパーロボット大戦F
リアル系は第1話から登場。パイロットはクリス。今作では設定に存在するシールドを装備するようになり、以降のSRWにおいてアレックスはシールドを持っていることが多くなった。ガトリングガンも射程が2に伸び、威力もそれなりに使えるぐらいの強さになり、若干待遇がよくなった。限界反応がさほど高くなく、アムロを乗せると最初から回避と命中が真っ赤に染まる。
スーパーロボット大戦F完結編
F91νガンダムが出てくるようになると、流石に出番は無い。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
シナリオ「アムロ再び」から参戦。パイロットはクリスだがアムロの機体がただのガンダムの場合だと即刻乗せ替えられる事も。…が陸Bなのが痛い(原作では陸でしか戦っていないのに……)。武装もハイパーバズーカとハンマーがあるガンダムに劣っている。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
移動力、運動性、装甲がアップし陸の地形適応もAになった。武器性能も全体的に上方修正されかなり戦えるユニットになった。特にクリティカル補正+50のガトリングガンは序盤のオーラバトラー退治に重宝する。ただし火力の低さは相変わらずで中盤以降は強制出撃時以外、出番はないだろう。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
第1話から参戦。初期パイロットはクリス。序盤はオーラバトラーばかりの為、実弾兵器を持つこの機体をアムロに奪われる事も。パーツスロットが4つあり、この時代貴重な有射程P兵器のガトリングガンの存在もあって、V-UPユニットを装備して大暴れすることもできる。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部第3部
第1部の1話から登場。性能・運用法共にCOMPACTの時とほぼ同じ。第1部では優秀なMSが少ないので重要度はむしろこちらの方が高い。
スーパーロボット大戦IMPACT
リメイク前と同じく第1話から登場。P武器であるビームライフルの最大射程が5に設定されており、おまけに稀少な陸・宇宙応適応両方S。改造段階も高く、V-UPの効果も大きいので第3部に入っても暴れさせられる。

単独作品

スーパーロボット大戦GC
序盤も終わりに近づく頃にG-3ガンダムと共に加入。初期パイロットはクリス。MS単体では最強クラスの攻撃力の必殺技「アレックス・アサルト」を持つため終盤でもそこそこ使える。射程は短いので強化パーツや射撃エース持ちを優先的に乗せたりでカバーしたい。
スーパーロボット大戦XO
クリスでバーニィ搭乗のザクII改との合体攻撃が可能になった。

装備・機能

武装・必殺武器

60mmバルカン砲
頭部に2門装備。
90mmガトリングガン
両腕部に内蔵されている実弾兵器。劇中では、これでケンプファーを蜂の巣にした(ただし、装甲が薄いという設定はある)。もっともケンプファーより装甲が厚いはずのザクでさえ60mmバルカンで蜂の巣なので当然と言えば当然の結果である。通常はカバーで隠れている。フルアーマー形態時は使用不可。
ビームサーベル
背部に2本マウントされている。XOでは最後に突き入れる形となっている。
ビームライフル
出力と収束率を向上させた改良型。劇中未使用。
ハイパーバズーカ
本機の携行武装の一つ。スコープが付いている。劇中未使用。
アレックス・アサルト
ビームライフルを連射した後敵に突っ込みつつガトリングを撃ち、止めにビームサーベルを喰らわせる。XOではサーベルが単体版同様最後に突き入れる形。

合体攻撃

War in the pocket
ザク改との合体攻撃。XOでのみ使用可能。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
シールド
チョバムアーマーの構造を流用した防御兵装。耐ビームコーティング処理が施され、「ALEX」のマーキングが書かれている。劇中未使用。

移動タイプ

サイズ

M

機体BGM

「赤い彗星」
αα for Dreamcastにて採用。
「いつか空に届いて」

対決

ケンプファー
ジムや量産型ガンキャノンを次々と撃墜したケンプファーと対決。フルアーマー形態で戦う。チェーンマインの直撃を受けるものの、アーマーとVアンテナを破壊されただけで、返り討ちにしてしまった。
ザク改
相打ち(アレックスは頭を失い、ザク改はコクピットを貫かれた)。ザクとしては金星であろう。

関連機体

ガンダム
ジム・カスタム
ジム・クゥエル
ガンダムNT-1フルアーマー
ガンダムNT-1にチョバムアーマーを装着した状態。型式番号はRX-78NT-1FA。アーマーが破壊される事で衝撃を吸収し、本体へのダメージを無効化するようになっている。装備する事で重量が大幅に増加してしまうが、各部にバーニアが追加する事で機動性の低下を補っている。また、任意にアーマーのパージが可能となっている。初陣の際はこの状態で出撃しており、ケンプファーのチェーンマインをくらっても本体へのダメージは頭部のアンテナが折れただけであった。スパロボ未登場。
フルアーマー・アレックス
「機動戦士ガンダムKATANA」に登場したアレックスFSWS案の一つで、本来幻のはずだった機体。この機体はフルアーマー・ガンダム同様に全身のアーマーにミサイルが搭載され、背部にロケット砲、右手に二連装ビームキャノンが装備されている。パイロットの強化兵士(強化『人間』ではない)であるコテヅはこの機体を使いこなしているため、縦横無尽の活躍を見せている。SRW未登場。
ガンダムNT-X
通称「ネティクス」。「SDガンダムGジェネレーションシリーズ」に登場。アレックスの発展型で、よりニュータイプ専用機としての研究が盛り込まれており、有線式ではあるが、大型のビット兵器を搭載している。
νガンダム
アムロ・レイ専用機として開発された、本格的なサイコミュ搭載型のガンダムタイプ。形状やニュータイプ対応の機体であるという特徴からも、本機はアレックスのデータが大きく反映されていると思われる。

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