主に命中率と回避率に影響を与える。作品によって、精神コマンド版と特殊技能版に分かれている。
ただし、『スーパーロボット大戦COMPACT3』では両方存在する。
見切り(精神コマンド)
必中とひらめきが同時にかかる精神コマンド。後に特殊技能に「見切り」が加わったため、同様の効果を持つコマンド名が直感に変更された。
『無限のフロンティアEXCEED』では再び精神コマンドとして採用されている。
採用作品
一般的なスパロボでは、消費SPは20~30前後。
- スーパーロボット大戦COMPACT
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- スーパーロボット大戦IMPACT
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- GBA版『1』のみ。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 味方ではアレディ・ナアシュのみ修得するが、消費SPが70と高い上、同作では必中も閃きも一度きりの効果なので気軽には使えない。
主なパイロット
採用作品のみ。
- 剣鉄也
- キョウスケ・ナンブ
- ヴィレッタ・バディム
- ゼンガー・ゾンボルト
- フォルカ・アルバーク
- 『COMPACT3』で所持。
- アレディ・ナアシュ
- 「見切り」の効果は、それぞれを単独で使えず他の防御系コマンドがないアレディにとって重要。しかし前述の通り消費SPが高く、彼自身のSPも低いのが悩みの種。味方全員に閃きがかかるハーケン・ブロウニングのキャンフィールドや、KOS-MOSの感応でSPを節約することも考えたい。
同じ効果を含む要素
精神コマンド
- 奇跡
- 『COMPACT3』や『EXCEED』でかかるが、元々奇跡には必中とひらめきの効果が含まれていたので、その点では他の採用作品と実質的な変化はない。
- 奇襲
- 『EXCEED』でかかるが、こちらも必中とひらめきの効果が含まれている。
特殊技能
その他
- マウス・イーター
- 『EXCEED』のカッツェ・コトルノスの支援効果。セットしたキャラに10%の確率で発生。
見切り(特殊技能 / 特殊スキル)
気力が一定値以上まで上がると、最終命中率・最終回避率にプラス補正がかかる(『K』では『最終』という表記がなくなった)。作品によってはクリティカル率にもプラス補正がある。
『第2次α』や『OE』では最終命中率・最終回避率としてではなく、パイロットの命中・回避に直接加算される。
また『OE』ではlv9まで、『V』『X』『T』ではLv3まで技能レベルが存在している。『T』ではクリティカル補正が削除された代わりに、命中率30%以下の攻撃に被弾時に最終被ダメージが0.5倍となる効果が加わった。
『第2次α』『K』『OE』以外では最終補正のため、攻撃命中率を最低10%にすることができる。しかし単体では効果が薄く『ジャミング機能』『念動力』『天才』など他の命中・回避アップ技能や能力と併用することで真価を発揮する。
地味だが優秀な技能。各特殊技能、特殊能力と組み合わせる事により高い補正値を得る事ができ、作品によっては最終命中率・最終回避率が上昇する技能を敵が所持している場合があるので、その補正値を打ち消す事が出来る。これにより敵の最終命中率を気にせず、パイロットの素の能力値で回避する事が可能になるため、装甲が薄いリアル系ユニットでは特に重要。安心して攻撃可能に。
採用作品
登場作品の多くでは、パイロット養成等によって取得が可能になっている。消費PPは割高で、技能枠も食うため養成が効果的なパイロットは限られる。また、パイロット養成可能なシリーズであっても『MX』のみ、ケーン・ワカバがイベントで取得する専用技能となっている。
『K』以降の任天堂携帯機シリーズではスキルパーツ(アイテム)で習得する方式になっている。
シリーズ | 必要気力 | 命中 | 回避 | CT率 | 消費リソース |
---|---|---|---|---|---|
COMPACT3 | 130 | +10% | +10% | - | 110PP |
OG2・OGs・OG外伝 | 90PP | ||||
第2次α | +10 | +10 | 150PP | ||
MX | 110 | +15% | +15% | 養成不可 | |
第3次α・第2次Z | 130 | +10% | +10% | +10% | 150PP |
Z | 700PP | ||||
第3次Z | 250PP | ||||
K・L・UX・BX | 同名スキルパーツ(アイテム)1つ | ||||
OE | なし | +6+技能lv×2 (+8~24) |
+6+技能lv×2 (+8~24) |
- | 養成システム不採用 |
V・X | 130 | +技能lv×5% (+5%→+10%→+15%) |
+技能lv×5% (+5%→+10%→+15%) |
+技能lv×5% (+5%→+10%→+15%) |
同名スキルプログラム(生産に要100TacP)、1つごとに+lv1 |
T | 130 | +技能lv×5%(EXのみ×10%) (+5%→+10%→+15%→+25%) |
+技能lv×5%(EXのみ×10%) (+5%→+10%→+15%→+25%) |
- | 同名スキルプログラム(生産に要100TacP)、1つごとに+lv1 |
主な所持パイロット
勘が鋭かったり、何らかの武術や格闘技に精通したキャラが多く所持。『OE』ではニュータイプのような先天技能のない作品のリアル系一線級パイロットが多く覚えている。
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『OE』にて所持。1st設定な為か微妙な初期能力だが、レベル上昇につれて取得と技能Lv上昇すればニュータイプ能力と相乗効果を成し、RX-78ガンダムの大人しい性能でもだいぶ回避できるようになる。
- カミーユ・ビダン
- 『COMPACT3』にて所持。
- デュオ・マックスウェル
- ハリー・オード
- ジャミル・ニート
- アレルヤ・ハプティズム
- 携帯機シリーズで採用。さらに同系効果の専用スキル・超兵も有しているため、気力が上がれば一気に命中・回避が上がる。
- 『V』でもL2まで自力習得しているが、超兵スキルは存在せずその代わりのようにも見られる。
- 龍装劉備ガンダム / 翔烈帝龍装劉備ガンダム
- キオ・アスノ
- 剣士ゼータ
- アレルヤと同様、同系効果の専用スキル・騎士も有している。
リアル系
- ダバ・マイロード
- 『OE』で所持。上述した「ニュータイプのような先天技能のない作品のリアル系一線級パイロット」の代表例(一応今回は「ヤーマンの末裔」を持つが、命中・回避補正の効果ではない)。
- 熱気バサラ
- ケーン・ワカバ(MX)
- 初めは技能欄が伏せられており、イベントで習得。先天技能扱いで上書きは不可能。
- なお『MX』ではこれの習得に指し当たってジョルジュ・ド・サンドに手ほどきを受けるイベントがあるが、上述の通り同作の本技能はケーン専用であり、ジョルジュは習得しない。
- 藤堂鏡志朗
- 早乙女アルト
- 携帯機シリーズでは標準装備。
- アーバイン
- 『OE』での「ニュータイプのような先天技能のない作品のリアル系一線級パイロット」の代表例その2。
- なお彼は精密攻撃も併せて取得するが、『OE』ではほかにもこれ等を併せ持つパイロットがそれなりにおり、この2つがリアル系列の定番といった印象がある。
スーパー系
- 神隼人(OVA版含む)
- 『Z』以降所持。下記の2人と違い、スーパー系でも回避に優れるゲッター2系のパイロットなので無駄にならない。
- 天空侍斗牙
- 乗機がスーパー系なので相性はいまひとつ。上書きしても良いだろう。
- シリウス・ド・アリシア
- やはり乗機がスーパー系なので効果を実感しづらい。こちらも上書き推奨だが、専用スキルの超能力と回避の数値によってはスーパー系らしからぬ回避能力を発揮するようになる。
- 飛鷹葵
- 『Zシリーズ』と『UX』で所持。
- ベルゼブ
- 『BX』ではガードも併せて持っており、気力が上がると一気に強化される。味方だとイマイチになりがちな見切りも、敵が持っている場合だと厄介という一例。
- 船長
- プロフェッショナルらしく所持しているが、キャリア・ビーグルは地上ならそれなりに避けられなくもないものの改造が行き届いてなければ今一つ。
- 大桃タロウ
- 『OE』で所持。ガンバーチームに憧れているからか、忍術同様に回避が伸びるこちらを持っているのかもしれないが、流石に基本的な回避値で劣るのでそうそう及ばない。
- 雷張ジョー
- 勇者王の方のライバルと違ってヒーロースキルは持たない分、こちらをL3まで自力習得する。とはいえ能力値は回避より防御の方が伸びるタイプなので、回避にあまり期待はしづらいところ。
- 剣部シバラク
- 『X』では最初からL3まで習得しており、さらにエースボーナスを獲得すると最終命中率、回避率、クリティカル率+35%と極の効果を若干上回るほどに強化される。「先生」と言われる剣豪としての実力は伊達では無いという事か。
- ビッグボルフォッグ
- 『BX』から習得。『T』では『X』のシバラクとエースボーナスが同じものになっている。見切りからのクリティカル率補正の削除並びに、素の見切りはL2なので最終命中率、回避率+30%、クリティカル率+20%とクリティカル率が劣るものになるが、ビッグボルフォッグの場合は勇者スキル及びGSライドによる能力(運動性・照準値等)補正も受けられるため、同条件下でも実際はシバラクのそれをほぼ上回る強化となる。
バンプレストオリジナル
- リョウト・ヒカワ(OGシリーズ)
- 念動力を持っているので、それと重複して最終的にはかなりの命中・回避補正がかかる。GBA版では上書き不可能だったが、『OGs』以後は可能。
- セレーナ・レシタール
- 乗機のASソレアレス(ASアレグリアス)にジャミング機能があるので、見切りが発動すると計+20%の最終命中&回避補正が入る。
- ラミア・ラヴレス(OGシリーズ)
- 愛機アンジュルグ(条件付きで手に入るヴァイサーガも)は分身持ちなので、気力が130になった途端スーパー系らしからぬ回避能力を発揮するようになる。
- スレイ・プレスティ
- アニエス・ベルジュ
- 第3部に入ると、自動的に追加される。新人の軍人から一流の傭兵への成長の証とも言える。
- 草薙征士郎
- Lv27からと取得し始めるのが遅い。なお彼も精密攻撃とセットで取得。
- ヴェルターブ・テックスト
- L2まで自力取得。『第4次』及び『F』のリアル系主人公はニュータイプ技能を持っていたので、その辺りを補う側面もあるのかもしれない。
類似する特殊技能など
- 極
- 見切りの効果がより強力になったものと言える技能。基本的に敵専用。
- SEED、イノベイター、イノベイド、超兵、スーパーパイロット、騎士、絶望予知、野生の勘
- 見切りや極と同じく気力条件を満たすと命中・回避率等が上昇する、各作品由来の専用スキル。一部はさらに気力を上げることでより効果が高められ、気力限界突破(もしくは気力覚醒)もあればさらに伸びしろが増える。ただし、これらは最終補正率ではない場合が多い。
- IFS、コーディネイター、YII、ゼロシステム
- これらも気力上昇に伴って命中・回避が上昇する特殊技能(最後のゼロシステムのみ特殊能力)だが、これらは能力値が直接上昇し、命中・回避以外の能力も上昇する。これらも殆どは気力をさらに上げると効果が高まり、同様に気力限界突破でさらに伸びしろができる。
- 武士道、精霊力
- 『NEO』で登場したほとんど同様の効果を得られるスキル(クリティカルに着目すれば騎士道や忍術もこの範疇に入る)。共存するようになった『OE』では見切りの方が気力制限なしに変更されている。