森次玲二(Reiji Moritugu)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:中村悠一、斎賀みつき(少年時代)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 生年月日:1994年12月5日
- 年齢:25歳
- 身長:185cm
- 体重:65kg
- 血液型:O型
- 趣味:水泳
- 所属:JUDA→加藤機関→JUDA
- 主な搭乗機:ヴァーダント
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
ヴァーダントのファクター。JUDA特務室室長。常にJUDAの制服である黒スーツを着ている。
冷静沈着な性格で時折相手に厳しい物言いをする事もある。が、隠し芸大会の練習として自室で巻き藁相手に延々とツッコミの練習をしたり、やはり自室で独り西瓜割りを行っていたりと奇行も目立つ。また、長崎から東京へ帰る浩一に両腕一杯の紙袋を渡す際にいかにも恐ろしげな雰囲気で現れるなど、笑えないユーモアの持ち主である。
かつては弱視であり、しかも右目は失明していたが、ファクターになった際に視力は回復している。普段かけている眼鏡は伊達であり、戦闘の際には外している。また生まれつき痛覚が無い。そのため肉体を極限まで酷使する事が出来るが、それにより無茶をしてしまう事もしばしばある。
桐山のクーデターに前後して石神を射殺、JUDAを離反する。その後は加藤機関において活動し、久嵩の命令を受けて秘密裏に動いていた。その全ては、ラインバレルを「マキナ殺し」として一時的にでも覚醒させることであり、また「テルミノ・クレメンティア」に絶対不可欠な要素である戦艦「フラッグ」を起動させるため、石神からの指示と加藤の意向によって行われたものであった。
真相が明るみに出てからは加藤機関ごとJUDAに合流、以前のまま全体の指揮官となった。作戦終了後は服役していたが、ラインバレル・エコーの出現に前後してヴァーダントで出撃している。
原作漫画版では加藤機関が完全に敵のため離反はせず、キリヤマ重工に入り込んで桐山を止めるために一旦JUDAを離脱している。その際会長の修造と進めていた計画によって重工を買収、代表取締役に就任。しかし、実際には海外に渡った桐山が改心して戻って来る日までその居場所を守るためであり、当人はそのまま特務室室長に戻っている。
ヴァーダントのファクターとなった経緯は、百合子の死の直後なのだが原作漫画版とアニメ版で前後の事情が微妙に違う。共通の事情として、樹海において落下した際、直下に転送されて来たヴァーダントの太刀に串刺しになって死亡したことがきっかけ。
彼の名前の元ネタは、特撮ドラマ『ウルトラセブン』の主人公モロボシ・ダン役を演じた森次晃嗣氏という説がある。実際、彼が通っていた中学の名前は諸星(モロボシ)中学であったりする他、セブンとの関連性を示唆するネタがいくつかある。詳しくは後述。
前日談に当たる25話「天才美少女科学者レイチェルちゃん」にも少しだけ登場。とっくに閉まった空港で「Welcom! Miss.Rachel」と書いたプレートを持って待ちぼうけを食らっていた。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作。部隊長としての活躍もあるため割と目立つ。原作再現のため、中盤から離脱。後半で戻ってくるので安心しよう。地上ルート31話では条件を満たさない限り無限に復活するため、経験値稼ぎのためにフルボッコされる事になる。ちなみにわかりにくいが、浩一に次いで顔グラフィックが6つもある(IM・戦闘・ファクターアイが敵・味方で1つずつ)。彼に限らないが、加藤機関の面々は地上ルート31話で仲間になった時に、そのシナリオで敵だった時よりレベルが下がっている。敵及び参戦してくるキャラのレベルは味方の平均レベル+補正で決定するのだが、この補正が味方より敵の方が高いのが理由。
- スーパーロボット大戦UX
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘・技量に優れる。反面防御は低目で、ヴァーダントの射程を考えるとボス戦向きか。ただし、ラインバレル&浩一という対抗馬がいるが。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OP主題歌。
人間関係
- 森次百合子
- 最愛の姉であったが、自身の行動が原因で死に追いやってしまう。なお、先述の名前ネタを補強する存在でもある(セブンのヒロインを演じたひし美ゆり子氏の当時の芸名は、「菱見百合子」である)。SRWでは名前のみの登場。
- 桐山英治
- 昔からの親友だが、姉を死に追いやった張本人でもある。彼の名字もまた名前ネタを補強している(セブンに登場するウルトラ警備隊の隊長の名前は、「キリヤマ」である)。
- 石神邦生
- 上司。時々彼に振り回される事も。
- 早瀬浩一
- 彼に対する説教役。昔の自分と重ねている節もある。
- 山下サトル
- 彼にとっての憧れの存在。
- 遠藤シズナ、遠藤イズナ、九条美海
- 特務室の仲間。
- 中島宗美
- 原作漫画版では特務室の仲間。実年齢が森次よりも上のため、「さん」付けで呼んでいる。
- ジャック・スミス
- ライバル視されている。
他作品との人間関係
- 南雲一鷹
- パイロットとして素人という事で厳しく訓練を受けさせるが、一目置いている面もある。
- AL-3 アリス
- 一鷹とは反対に当初はそのまま乗せても支障があると判断された。
- 猿渡ゴオ
- Lでは「技の森次、力の猿渡」と共に並び称された。
- 張五飛
- Lでは加藤機関に離反した後の同僚。
- 館華くらら
- Lでは後述にもあるが、例によってイタズラを企てた石神社長について「(社長を)撃ってもいい?」と問う彼女に対して、即答で許可してしまう。
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン、サリィ・ポォ
- LではEDにて加藤機関の面々と一緒に、彼らからプリベンターにスカウトされる。
- 草薙剣児、ボス
- 森次の熱湯風呂の被害者の皆様。
- 碇シンジ
- 敵として対峙した時は流されるまま仕方なく戦っていることを言われるが自分の力で戦っていることを迷わず言う。
名台詞
- 「力の使い方がわかってないな」
- 初登場時、浩一に対して。
- 「ならば、お前は感じることができるのか? 体の痛みを感じない私が、唯一感じることのできる痛みを」
「人の痛みがわかっても、そこから救ってやれねば意味などない」 - 浩一と対峙して。この台詞の意味は、最終決戦時に明らかとなる。
- 「とんだ茶番だったな」
- 「ベクトル」にて、浩一の家族の呼びかけを見て。ちなみにこの呼びかけは桐山プロデュースのものなのだが……確かにこれは森次でなくても「茶番」と言いたくなる代物であった。
- 「誰も、正義の味方を『演じる』ことなど望んでいない。だから、もう終わりにしよう……俺自身の、存在を」
- 21話「狂気の翼」での回想にて。落下した先で謎の鉄の塊に串刺しになり、意識は闇に消える。だが……。
- 「来い、早瀬。本物の『暴力』を教えてやろう…」
- 青木ヶ原で浩一と対峙した際に。
- 「早瀬……他人の痛みが分かっても、そこから救ってやれなければ意味は無い。そう、意味なんて無いんだ!」
「久嵩と石神社長が守ろうとしたこの世界を守ってくれ。……彼らがそうであったように」
「私も……お前が正義の味方である事を望む!」 - 全マキナの機能とそのファクター全員の生命活動の停止と引き換えにマキナのエネルギーをラインバレルに送り込む「プロジェクトJUDAファイナルフェイズ」を発動させた際に。「正義の味方」にすべてを託し、ヴァーダントが仲間たちの力を束ね、届ける。
- 「早瀬が正義の味方であることを本当に望む人々がいた……そして世界は守られた……」
「皆にそう在れと望まれ……人は初めて正義の味方になれるんだな……」 - 生還を果たした際、ラインバレルを見ての呟き。見つめる先には、かつて目指し、そしてなれなかった「本当の正義の味方」がいた。
- 「全員立て!私の知る特務室には、この程度で倒れる人間はいなかったはずだ!」
- ラインバレル・エコーに苦戦し、窮地に陥る山下を助けた際の激励。直後、バインダーと太刀によりラインバレル・エコーを蹴散らす。
- 「あれには、早瀬が乗っていない」
- 26話「鉄の影」における巨大ラインバレル・エコー戦にて、援護を申し出たサトルに対して。ラインバレルがいくら強力であろうと、浩一がいなければ無意味であると言い切る。
原作漫画版
- 「悪いが―私と戦って貰うぞ・・・早瀬」
- 漫画版原作での台詞。思いっきり悪そうな顔で浩一を挑発する・・・が、早瀬も違和感を感じた様に実は↓
- 「最初に言ったハズだ―私と戦って貰うぞ、とな」
- 浩一が監禁されていた独房をヴァーダントで破壊しながら登場しての一言。キリヤマ重工に忍び込む為とはいえかなり端折った説明っぷりに思わず浩一も呆れ顔になってしまった。
- 「私がキリヤマ重工六代目代表取締役森次玲二、つまりそういうことだ」
- 漫画版原作での台詞。ド迫力のどや顔でキリヤマ重工を乗っ取ったことを桐山に明かしている。
- 「この滝のように流れ出る汗が見えないのか? 暑いに決まっているだろう!!」
- 原作番外編『南海より愛をこめて』においてビーチにおいても黒スーツを着続ける森次に対して「暑くないんですか?」と質問したイズナに対しての返答。ちなみにアニメ版では任務のため、特務室の面子の中で一人だけハブられている。
- UXでは「THE SHADOW OVER INNTHMOUTH」のインターミッションで発言。
迷台詞
- 「なんでやね……クッ、まだまだだ」
- 自室で隠し芸大会の練習として巻き蓑相手に延々練習していた際の台詞。普段が真面目なだけに、こういう事も真面目に取り組むのだろうが正直不気味である。ちなみに、肝心の本番には相手が不在であった(加えてツッコミに自信がなかった)ため出なかった。
- 「風呂は人がもっとも無防備になる場所だ。それ故に命を狙われやすい」
「ファクターとなった以上、その身は常に戦場にあると心得ろ」 - 風呂場でメガネをかけている理由を聞かれて。理由になってないです、森次さん。ちなみにこの台詞の直後、石神が踏んで滑った石鹸が頭に直撃。素で怒る森次という珍しいシーンとなった。そもそもファクターである森次の視力はメガネを必要としないはずなのだが・・・。
- 「チャーリーが誰か、もう分かったか?」
- 9話より、意気込んで出撃しようとした浩一に対して。浩一が前話の降下作戦において、いわゆる『フォネティックコード』を人名と勘違いして「チャーリーって誰?」と発言したことに対応している。突然こんなことを言われた浩一は脱力し、一番乗りしそこねる。
- 「私はJUDAに遺恨があって裏切ったわけではない。たとえ、采配ミスでしょっちゅう最前線に一人で取り残されたとしてもJUDAに遺恨はない。ああ、まったく、全然ないとも!」
- 21話「狂気の翼」ラストの次回予告にて。実際原因は違ったわけだが、この台詞だけだと説得力がまったくない。なお、この直後お約束として絵美から「…最低です」と言われる。ちなみにロングバージョンの予告だと、メディカルチェックと称して社長の実験台にされたことや、冷蔵庫のフルーツ牛乳を勝手に飲まれたことや、慰安旅行に置いてけぼりにされたことも愚痴っていたりする。
スパロボシリーズの名台詞
- 「この感覚を忘れるな、早瀬。南雲、兜、剣、九条。私との戦いで得る物はあっただろう」
- 第31話より。浩一との一騎討ちイベントの後の場面。高めのレベル+高めの獲得経験値補正を持つ上にイベントを終わらせるまでは無限復活と言う、経験値を稼いでくれと言わんばかりの道場が開かれていた直後にこの台詞なので、メタ発言と言えなくもない。
- くらら「…森次さん、今度は私が社長を撃ってもいいかしら?」
森次「ああ、構わない」 - L終盤、ムーンWILL撃破後の会話にて。マッサージチェアにイタズラを仕込んだ事を気付かれた石神に対してのやり取り。一瞬の迷いもなく即答した。さすがに我慢の限界だったか?
- 「違うんだ、英治……俺は正義の味方にはもう、なれない。終わらせよう……俺達の、過ちを」
- 「正義のために」にでの桐山との戦闘前会話。あくまでも森次を「正義の味方」と見、そのために歪んでいく旧友を見かねて刃を向ける。なおこの台詞は、第31話での山下と会話と同様に普段は「私」である森次の一人称が「俺」になっている珍しいシーンである。何気にアニメ版での回想シーンの台詞にかかっている。
- 「フッ、火消しのウインドが冗談を言うとは……さすがにこの事態は加藤久嵩も想像していなかっただろうな……」
- Lのエンディングにて、プリベンターにスカウトされた際にゼクスが言った「何も仮面を付ける必要はない」という冗談めいた台詞に対して。確かにゼクスが軽い冗談めいた発言をするのは意外である。微笑ましそうな森次の姿も印象的である。ただ、森次の中の人はガンダムで仮面のキャラを演じた事があるので声優ネタと受け取れなくもない(さらに言えば、その作品は第2次Zに参戦するのでその予告とも言えなくもない)。
搭乗機体・関連機体
- ヴァーダント
- 本機のファクター。