ガンダムレギルス | |
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外国語表記 | Gundam Legilis |
登場作品 | |
メカニックデザイン | 石垣純哉 |
分類 | モビルスーツ |
型式番号 | xvm-fzc |
全高 | 19.1 m |
重量 | 71.2 t |
開発 | ヴェイガン |
所属 | ヴェイガン |
主なパイロット | フェザール・イゼルカント ⇒ ゼハート・ガレット |
概要
機動戦士ガンダムAGEのキオ編・三世代編に登場する機体。
機体概要
ザムドラーグに鹵獲されたガンダムAGE-3の解析データと、EXA-DBサブユニット内のデータを用いて製作されたヴェイガン初のガンダムタイプMS。 後述するがAGE-3オービタルのデータを参考にしているためか機動力は抜きん出ており、ガンダムAGE-FXやガンダムAGE-2ダークハウンドのストライダー形態にすら追随することが出来る。
ヴェイガン側のモビルスーツ開発技術はギラーガの時点で限界に達しており、この壁を破るために地球側の擁する「ガンダム」のデータがどうしても必要とされた。そのため、EXA-DBのサブユニットから得られたデータと鹵獲したAGE-3オービタルのデータをもとに高速成形機で機体が製造された。が、ソフトウェアの面はAGEデバイスにロックがかかっていたこともあって難航しており、結局AGE-3と共に鹵獲されたキオとの取引により、彼の生体データを参考にすることで解決している。
全体フォルムはギラーガのものに近いが、機体色は青・紅・白のトリコロールであり、武装面は実体シールドやビームライフルなど、連邦軍の技術が採用されている。 また、頭部メインカメラはヴェイガン伝統のスリットタイプだが、これはマスクであり、パイロットの空間認識能力=Xラウンダー能力が一定の水準を上回ると展開、ツインアイのガンダムフェイスが露出する。 当初から高レベルのXラウンダーの搭乗を前提に開発されており、ギラーガでさえ制御用のマスクを必要としたゼハートが自身の能力を全開にしても問題ないほど親和性が高い。
本編では登場しなかったが、ガンダムAGE-3のデータを元にしているためか本機にも「レギルスコア」というコアファイターのような脱出システムが備わっている。しかし、その外見はガンダムの頭部を持った怪鳥型メカといったような異形の姿であった。
『MOE』ではゼハートの専用カラーである真紅に塗装されたレギルスが登場する。
劇中での様相
アセムによるキオ・アスノ救出作戦の時点では既に完成しており、逃走するダークハウンドを追って来たフェザール・イゼルカントの搭乗機として立ちふさがる。この時はキオに我が子を重ねていたイゼルカントの躊躇もあって取り逃がしてしまい、その後イゼルカントから全てを受け継いだゼハート・ガレットへ引き渡された。
小説版4巻のセカンドムーンでの戦闘ではキオとウェンディが操るAGE-3に返り討ちにあうという展開になったため、イゼルカントはレギルスコアで脱出をしている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。イゼルカントの搭乗するヴェイガンフェイスバージョンは分岐のキオ救出ルートでしか出て来ない。ゼハートの搭乗するガンダムフェイスの方は第38話で初登場。高い運動性とパイロットのXラウンダーによる命中回避、さらにバリアによるダメージ軽減もあって非常に戦いにくい。特殊回避はないので命中率さえ高ければ何とかなる。
- 隠し要素のフラグを満たせばゼハート共々自軍で使用可能になる。HP・EN以外の性能はほぼ据え置きでかなり強いが、レギルスビットに気力制限がついており立ち上がりが遅くなっている。またダークハウンドとの合体攻撃があるが、得意レンジが反対なので足並みを揃えにくいのも厳しい。ゼハートの「強襲」を生かして射程のかみ合うダブルオークアンタと組むか、AGE組ならAGE-FXと組むといいだろう。
装備・機能
武装・必殺武器
- ビームバルカン(腕部)
- 両手に搭載されたヴェイガン製MS特有の固定武装。
- ビームサーベル
- ビームバルカン発射口から発生。それまでのヴェイガンMSのものより基礎威力が増しており、サーベルはシドの装甲をも貫く。
- BXでは敵の時と味方の時で持つ手が異なり、敵の時はシールドを装備した左手で、味方の時はライフルを一度しまってから右手で扱う。
- ビームバルカン(頭部)
- 上記の物とは異なり、頭部内蔵式。
- ビームバスター
- 胸部中央部に搭載されている。
- レギルスキャノン
- 尻尾状の可動式ビーム砲。股下もしくは脇から前方へ向けられる。本来はコアファイターであるレギルスコアの武装。
- レギルスライフル
- 手持ち式のビームライフル。通常のビームライフルを凌駕する威力を持つ。
- レギルスシールド
- ヴェイガン製MSとしては珍しい手持ちの防御装備。ビットの発生装置を内蔵している。左腕部への固定式であり、ビームバルカン等の使用は問題無く行える。
- 防御装備と言うよりビット発生器としての側面が強いらしく、後続のレギルスRではビット発生器が機体内蔵式になったため廃された。
合体攻撃
- メモリー・オブ・エデン
- BXで実装されたガンダムAGE-2ダークハウンドとの合体攻撃。ライフルとガンで牽制→アンカーで捕獲した敵をビットで追撃→左右からサーベルとランサーで挟み撃ちにして撃破、という流れ。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体ボーナス
- BX
-
- 初期段階:格闘武器+100 CRT補正+10
- 第二段階:格闘武器+150 CRT補正+15 特殊回避+15%
- 第三段階:格闘武器+200 CRT補正+20 特殊回避+25%
- 最終段階:格闘武器+300 CRT補正+30 特殊回避+35% 運動性+5
機体BGM
- 「ガンダムAGE-3 ~ 覚醒」
対決・名場面
- 対ガンダムAGE-3
- 第39話の初陣。キオの逃亡を阻止するため一般兵たちを従えイゼルカント自らが出陣。キャプテン・アッシュの静止を聞かず突撃する2機のGエグゼスジャックエッジを文字通り瞬殺すると、ガンダム2機を相手取ってなおも圧倒的な力を見せる。シグマシスロングライフルでビットを相殺するなどAGE-3も善戦するがレギルスの力は圧倒的で、オービタル、ノーマルの装甲をビットでズタズタに引き裂く。自身の理想を理解しようとしないキオをイゼルカントは感情のままに攻撃するが、亡き息子の面影を見たイゼルカントは止めを刺しきれず、逃亡を許してしまった。
- 対シド
- 第45話。部下レイルからEXA-DBの情報を聞いたゼハートは試運転もかねてレギルスでEXA-DBがあると思わしき宙域に向かい、番人のシドと遭遇。レギルスの圧倒的な機動力でシドの弾幕をかいくぐるも、ステルスシステム「見えざる傘」を駆使したトリッキーな機動にゼハートは苦戦していた。そんな中AGE-2ダークハウンドも参戦、共闘する。ダークハウンドがステルス対策としてアンカーをシドに引っ掛けるとゼハートは一目散に突撃。レギルスの性能を完全に引き出しツインアイを開眼させ、シドの懐にもぐりこむことに成功、ビームサーベルで致命傷を与えた。
- 対ガンダムAGE-FX
- 第46話。ラ・グラミス戦序盤。ゼハートは囮作戦で連邦艦隊に打撃を与えたあと自らも出撃、先鋒として突撃してきたAGE-FXを相手取る。互いにビームバリアを形成、機動力と火力を駆使した激戦はまさに頂上決戦となっていた。フォーンファルシアも参戦、2機による猛攻で次第にAGE-FXを押し始めるが、ザナルド配下のMS隊の妨害を受け、決着はつかずじまいに。
- 対ガンダムAGE-2 ダークハウンド
- 第48話。ラ・グラミス戦終盤、追い詰められていたゼハートはディグマゼノン砲で友軍もろともガンダムとディーヴァを始末しようとするが失敗、失態を取り返すためレギルスで再び前線に出る。AGE-2ダークハウンドと戦闘になるも追い詰められ平静を欠いていたゼハートはアッシュの言葉に動揺したこともあり苦戦。攻撃に使用する各部位を的確に破壊されてしまい撃破されてしまった。
- OVA版ではアッシュの言葉にも何とか開き直ってみせ、善戦をする。その際バックパックの翼を展開し高速戦闘を展開、ダークハウンドを戦艦に叩きつけ殴る蹴る踏みつけるなど感情を爆発させて戦闘を展開したが、TV版同様最後はフラッシュアイの目くらましを喰らい形勢逆転、撃破されてしまった。
- 対クランシェ・エンダ
- OVA版。ディーヴァとガンダムの始末に失敗したゼハートはレギルスで前線に立ち、行く手を阻んできたクランシェ・エンダをこれでもかという勢いでズタズタにする。本作唯一となるOVAオリジナルMS同士の戦いとなっている。
スパロボシリーズの名場面
- MEMORY OF EDEN
- 『BX』第41話「君の中の英雄」より。セカンドムーン宙域での激闘の中、BXの猛攻の前にガンダムレギルスは限界を迎える。しかし、ゼハートは自らの背負った使命のために倒れることは出来ないと、なおも戦おうとする。人であることを捨ててまでエデンに固執するかつての親友に激昂したアセムはレギルスに突撃、激突の末勝利する。
- そこに現れた法術士ニューは、ゼハートから下された任務であるイゼルカントの暗殺を実行しなかったことを報告。驚くゼハートのもとにイゼルカントの声が届く。ようやく重荷から解放され、アセムとも和解出来たゼハートだったが、そこに突如出撃したヴェイガンギアが戦域外から現れたシドを取り込み、ダークハウンドとレギルスを攻撃、二機とニューの姿がその場から消え去る。
- 衝撃から立ち直る暇もなく、今度はヴェイガンギアがセカンドムーンを乗っ取り、地球へ落とそうとする。正道に立ち返ったフリットの説得、昏睡から目覚めた九十九と熱血クーデターを敢行した元一朗らの呼びかけにより、地球・ヴェイガン・木連が共同戦線を取る。前線に出ていたザナルドはヴェイガン達が過去の嘆きを晴らさず手を取り合う道を選んだことに驚愕するが、そこに消し飛んだはずのダークハウンドとレギルスが現れる。
- 攻撃を受けた瞬間、ニューが咄嗟に転移魔法を発動し、別の場所へ回避していたのだった。ザナルドの配下を振り切り、駆けつけたフラムとレイルも加え、2機のガンダムもヴェイガンギアを止めるべく戦闘に加わる。
- 障害となるザムドラーグを退けるBXだったが、ザナルドは往生際悪くヴェイガンギアをハッキングしようとする。しかし、逆にシドによってザムドラーグが乗っ取られ、その砲口がセカンドムーンへ向く。ヴェイガンの民間人達を犠牲にさせまいと、アセムとゼハートは学生時代さながらの息のあった連携攻撃でザムドラーグを完全破壊。ヴェイガンの妄執に引導を渡したのだった。
関連機体
- ガンダムレギルスR(ガンダムレギルスアール)
- 『EXA-LOG』に登場。レギルス型MS開発計画「プラン・アシミレイション」で試作されたバリエーションの一つ。カラーリングは真紅。
- 操作性が向上した新型ビット制御システム「エンベッドビットシステム」を採用したのが特徴。ビット装置もさらに小型となり、機体本体の内蔵式となった。このためシールドを持つ必要が無くなり、機動性も向上している。レギルスライフルの代わりにギラーガのギラーガスピアに似た「レギルススピアー」を装備している。
- なお、漫画版に登場した「ゼハート専用ガンダムレギルス」は厳密には別物。
余談
- 敵味方側の強奪やその技術の派生系が多かった「SEED」のガンダムや、技術の根本が同じであるために差異が少なかった「00」の敵のガンダムに対し、デザインは勿論のこと、ヴェイガン製MS特有の起動音やヴェイガン側の組織の技術などが多く取り込まれ、演出でもわかりやすい表現がされた、いわば敵側独自の技術が多く取り込まれた敵側ガンダムという、これまでのシリーズから見てもいそうでいなかった珍しい立ち位置の敵側のガンダムである。
- また、映像作品に登場するガンダムとしては数少ないツインアイではないガンダムでもある。
- 3期OPからシルエットで登場していたが名称が不明な所から、ヴェイガン側のガンダムということで、視聴者から「ヴェイガンダム」というあだ名がつけられている。実際にヴェイガン独自の技術が盛り込まれているのであながち割と合ったネーミングと言える。
- 公式ムックによると、石垣氏はレギルスとガンダムAGE-FXとの戦いを想定しており、それに合わせてギミックの提示やアイデアの確認を行いつつ作業を進めていた。そのため、ダークハウンドにレギルスが倒される展開になったことについては非常に驚いていたという。