概要
2312年における地球連邦平和維持軍の主力MS。
GN-Xの後に開発されたGN-X II(SRW未参戦)の後継機。GN-Xの特徴だった胸部と腰部に設置されている粒子制御アンテナは小型化され、比較してみるとかなりすっきりした外観となっている。
カラーリングはアロウズ機は濃紅、連邦正規軍機はライトブルーとなっている。
地球連邦正規軍よりもアロウズに優先的に配備が進められている他、アロウズ機は各パイロットの癖に合わせた機体のチューンがなされており、連邦正規軍機は稼働時間延長のために出力が抑えられているなどの違いがある。それでも、反政府勢力などの非太陽炉搭載型MSに対しては依然圧倒的な性能を誇っている。
本機は初代GN-Xおよび1世代前のGN-X IIと比べると、生産コストを優先させたため機体のカタログスペック自体はやや低下している。しかし、操縦系統やセンサーなどの内部機器は常にアップデートが続けられているため、操縦者の錬度によっては引けを取らない。
劇場版では「GN-X IV」の登場で民間に払いされているほどの旧式機となっているが、それでも連邦正規軍以外では貴重な戦力となっている。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。TV版基準。PVでダブルオーガンダムに引き裂かれている。アロウズ仕様の紅色と連邦正規軍仕様のライトブルーの機体が登場し、アロウズ仕様の方が少しだけ性能が良い。
- 量産性を優先させたが故に性能が犠牲になっているのか、序盤から数を頼りにウジャウジャ出てくる反面、かなりの強さを誇った初代GN-Xに比べると明らかに弱体化しており、武器も少ないため基本的にはザコの域を出ない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 劇場版基準。サイガス・エイロニーやジェミニス勢らが使用する。強敵ではない。機体色は劇場版に準拠してライトイエロー。
- 劇場版ではGNビームライフルしか使わなかったためか、それだけしか装備していない。ただし、第31話「切り拓かれる運命」ではシンとデスティニーガンダムをしっかり強化して攻撃を仕掛けない機体を見極めないと全滅させるのは難しい。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- PVで登場。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- GNクロー
- ガンダム系には存在しない本機オリジナルの装備。指先にGNフィールドを展開して敵を攻撃する。
- あくまでも補助的な装備だが、コーラサワーはこれで自機に取りついたガガ2機を破壊している。
- GNバルカン
- 頭部に内蔵された小型ビーム連射砲。主に牽制用。
- GNビームサーベル
- 脚部に2基装備。擬似太陽炉の改良の影響で、GN粒子の色が赤からオレンジに変わっている。
- GNビームライフル
- 小型のライフル。連射速度に優れる。腰部粒子制御アンテナにマウント可能。
- GNランス
- GN-X IIIの象徴とも呼べる複合武器。内部に大型GNコンデンサーと小型粒子ビーム砲を4門内蔵しており、射撃武器としても使用可能。
- 形状・用途共にデナン・ゾンなどクロスボーン・バンガードのモビルスーツを彷彿とさせる。
- GNランス(ランスモード)
- 基本のランス形態。穂先をGNフィールドで覆い貫通力を向上させる事ができる。
- GNランス(ライフルモード)
- 変形させた射撃形態。4門の小型粒子ビーム砲で射撃を行う。
- GNシールド
- GN-Xと同じくディフェンスロッドが付属している。これを回転させることによって、ビーム兵器を防ぐことも可能。
オプション装備
- プロトGNランス
- GNランスの試作品。1stシーズンエピローグで装備した機体が見られる。
- 形状・用途共にデナン・ゾンなどクロスボーン・バンガードのモビルスーツを彷彿とさせる。
- NGNバズーカ
- GN粒子が撹乱された状況での戦闘を視野に入れた武器で、カートリッジ交換により実体弾と粒子ビームの両方を撃つことができる。ちなみに、先頭の「N」とは「NON」を意味する。
- GNフィールド手榴弾
- 一切のビーム兵器を無力化する手榴弾。ビーム兵器が主に使用されている世界においては、脅威となる武装である。
- 劇中では2nd第2話にて、ダブルオーガンダムに対して使用している。…が、実体剣をメインに使用するダブルオーガンダムには無意味であった(詳しくは「対決・名場面」の欄を参照)。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 対ダブルオーガンダム戦
- 2nd第2話より。起動に成功したダブルオーガンダムに僚機が駆逐されていくという不利な状況を覆すべく、GN-X IIIはGNフィールド手榴弾を投擲し、ダブルオーガンダムのビーム兵器を無力化させることに成功する。
- そして、GN-X IIIはGNランスを手にダブルオーガンダムに向かって突進するが、ビーム兵器を無力化されていても使用できるダブルオーガンダムが所持する実体剣GNソードIIによって両断されてしまうのであった。
- GN-X IIIのパイロットがダブルオーガンダムのビーム兵器を無力化させた際に叫んだ「これで、ビーム兵器は役に立たない! 接近戦では、こっちが有利ィッ!」という(迷)台詞も相まって、視聴者の印象に残る場面である。
- 対アヘッド戦
- 2nd第23話より。宇宙艦21隻を擁するアロウズ艦隊をカティ指揮する輸送艦とGN-X III部隊が急襲。
- 先頭に立って突撃を敢行した本機搭乗の不死身の男は新鋭機のアヘッドにビームを撃たせる間もなく懐に飛び込み、GNランスで体勢を崩させた後、連射を浴びせて一瞬で撃墜してしまった。
- 小説版によると、この後、コーラサワーはアロウズ艦隊の1割に相当する巡航艦2隻を護衛のMS3機諸共瞬殺してアロウズ艦隊を大混乱に陥れた。
- 対ガガ戦
- リボンズ・アルマークが投入した特攻兵器ガガの強襲に曝されたカティの輸送艦を守る為、その進路に立ち塞がった本機搭乗のコーラサワー。
- 「先頭の機体を撃墜するも、爆発で視界を塞がれ背後に庇うべき母艦がある」という状況で第二陣のガガ3機に組み付かれてしまう。
- GN-XIIIでトランザム状態のガガ三機を抑え切る事も出来ず、僚機はコーラサワー機を巻き込む事を恐れて攻撃出来ずと云う絶体絶命の危地で、カティに最後の通信を送った直後にガガをGNクローで粉砕し大爆発の中に消えた…。
- と思いきや、脱出カプセルは無事であり、コーラサワーはまたしても無傷で生還を果たした。
関連機体
- GN-X
- 初代系列機。
- GN-X II
- 前代機。公式外伝『機動戦士ガンダム00F』(SRW未参戦)に登場。TVシリーズの空白期間に量産されたタイプ。オプションに選択でソード・キャノンを装備可能。
- GN-X IV
- 後継機。劇場版での地球連邦軍の主力機。
- アヘッド
- 本機をベースとした発展機。こちらは、主に指揮官クラスが搭乗する。
- スペルビアジンクス
- 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』(SRW未参戦)に登場。海からの強襲揚陸用に開発されたGN-X IIIの発展機。忍者の様な外見が特徴的。
- 表向きは地球連邦軍所属機であるが、実質的にはアロウズ所属機であった。後に、スペルビアジンクスはGN-X IVの開発におけるベース機の一つとなる。
余談
- GN-X IIIの本格的な活躍は2ndシーズン以降であるが、実は1stシーズン第25話エピローグにて連邦正規軍仕様のGN-X IIIが先行登場している。
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