狙撃
スーパーロボット大戦シリーズに登場する精神コマンド、或いは特殊技能。
狙撃(精神コマンド)
使用後1ターン(作品によっては1回だけ)、自機のマップ兵器と射程1以外の全武器の最大射程を+2する。最低射程を縮める事は出来ない。スーパーロボット大戦GC・XOでは前述の効果に加え、一度だけサイズ差に関係なく任意の部位を攻撃できるようになる。略字は「狙」。
相手の射程外を取る為に使うという使い方ではなく、相手の射程に関係なく使われる事が多い。具体的には、P属性(=移動後使用可能)武器の射程が届かない時や、長射程でP属性の無い武器が届かない時に使用する……といった具合。前者の場合はスーパー系、後者の場合はリアル系に多く見られる傾向だが、ゴーショーグンのような例外も存在する。
1ターン効果のある作品では、単機による反撃戦法を取る際に用いると効果的である。燃費が良い機体なら、いわゆる無双も可能。
精神コマンド効果が「一度だけ有効」な場合、自発的に攻撃しなければ精神効果は継続する。援護攻撃・小隊員の小隊攻撃・MXの支援攻撃に参加した場合は自発的な攻撃ではないので、精神効果の消滅判定がされない。
通常一度だけ有効な精神コマンドはこの時効果が発揮されないのだが、狙撃は射程が伸びる効果が残ったままなので、自分から攻撃しない限り半永久的に精神効果を維持できる。仕様の盲点を突く様な現象である。小隊システムのある作品では、長らく一度だけ効果がある扱いで採用されており、この恩恵に与れる場面が多かった。しかしパートナーユニット制のスーパーロボット大戦Kでは1ターン制の効果なので、半永久的な精神維持は不可能になった。
因みにてかげんも同様に効果を持続させることができる。こちらは性質上あまり嬉しくないが。
登場作品
消費SPは、固定式の場合は20~30前後、個別式の場合は10~30前後になる事が多い。
- α、α外伝、COMPACT、COMPACT2、IMPACT、D以後の携帯機シリーズ作品
- 1ターンの間、自機の射程を+2する。反撃戦法を取る際に併用すると反撃の機会が増え、SP効率も良い。射程の長い武器が多く、集中で回避能力を上げられるリアル系との相性が良い。
- 第2次α / 第3次α / MX / Z / OGシリーズ
- 一度だけ、自機の武器射程を+2する。小隊長(或いは自機から)として攻撃しない限り、効果は持続する。一回の攻撃で効果が消失するという性質上、反撃には使い辛い。
- GC・XO
- 一度だけ、自機の武器射程を+2する。更に一度だけサイズ差に関係なく、特殊技能の狙い撃ちと同じように任意の部位を攻撃できる。
- スパロボ学園
- 使用後に自機の攻撃が命中すると、相手は1~3ターンの間攻撃不能になる。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 指定した敵1体を特定確率で1フェイズ気絶させる妨害系コマンド。倒しきれない敵を足止めするのに便利。成功率は敵ごとに異なり、外れた場合、効く可能性があれば『MISS!』、全く無効だと『RESIST!』と表示される。博打や式占で引き当てた場合、効果対象になった味方が気絶してしまう可能性もあるが、予め信念や結界をかければ防げる。修得者はハーケン・ブロウニングと小牟で、消費SPは共に15。気絶中に攻撃を行うと、気絶状態が解除されてしまうので要注意。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 前作と同じ効果。覚えるキャラもハーケンと小牟のまま。消費SPは10に下がった。
- PROJECT X ZONE
- ハーケン&神夜の専用スキルとして登場。XPを15%消費して通常技射程+1を得る。本家スパロボと近い効果になった。
主な使用者
原作においてライフルの名手などの特記事項がある場合、ほぼ確実にこれを持っている。作品演出的にも、長射程の必殺武器を持つスーパーロボットにはこれを使えるパイロットが多い。
- ツワブキ・サンシロー
- ガイキングのパイロット。元ピッチャーで、必殺魔球ことハイドロブレイザーを敵に投げつける事からだろう。第3次αで『超兵器ヘッド』が届かない時には意外と重宝する。
- キリー・ギャグレー
- ゴーショーグンのサブパイロット。スーパー系の中でも貴重な、射程の長い必殺技「ゴーフラッシャースペシャル」を更に長射程に出来る。ラスボスにこそ反撃されるが、大抵の場合は射程外を取る事が出来る。
- クルツ・ウェーバー
- 専用のカスタマイズが施されたM9 ガーンズバックのパイロット。M9の最長射程武装が9で、強化パーツスロット数が3もあるため、オールレンジレーダー×3と武器フル改造ボーナスの射程+1に狙撃でもって、最長射程18という超長射程にまで持ってくる。原作でも「限界を超える狙撃」を達成する場面がある。
- テリー・サンダースJr.
- 主に陸戦型ガンダムのパイロット。08小隊の合体攻撃は射程5とP属性の全合体攻撃中最長で、ここにサンダースの狙撃が加われば射程が更に延び、戦艦他のLLサイズのBODYに直接攻撃できるようにもなる。SP消費が20なので使い勝手も良い方。
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- GCではシャアの時にあった狙い撃ち技能が無くなる代わりにこれを覚えている。XOでは狙い撃ちを持ったままなので微妙に勿体ない。Dでも覚える。
- 竹尾ワッ太
- GCでは最後に覚える精神コマンドだが、消費10と格安で使える。
- エマ・シーン
- GCではワッ太同様消費10で最後に覚える。
- ディアッカ・エルスマン
- 愛機であるバスターが砲撃戦仕様のためか、これまでの登場作品では必ず最初に狙撃を習得している。原作では序盤やたらと前線に出てきたがる癖があったのだが…。
- 吉良国進
- セルファイター(ブースター)のパイロット。MXでは何と、これでデンチの射程も延ばす事が可能であり、能力的に完全に上位に立つベガに対するアドバンテージとなっている。
- ゲイン・ビジョウ
- Zを代表する狙撃手。エンペランザの黒いサザンクロスの射程を延長することで、厄介なオーバーデビルを射程外から完封することも可能。デフォルトで習得しているヒット&アウェイとの相性も抜群である。
- ブルメ
- サンドラットの狙撃手。ゲインと同じく、Zでは狙撃と隊長効果の相乗効果で機体の最大射程+3になり、長射程のザブングルなら一方的な射撃戦闘が可能。
- エクセレン・ブロウニング
- 砲撃戦用の機体・ヴァイスリッターを愛機とする。取り回しの難しいオクスタン・ランチャーを使いこなす腕前にも相応しい。
- ゼオラ・シュバイツァー
- ビルトファルケンを始め、砲撃戦用の機体を愛用している。エクセレンもそうだが、消費SPが格安で非常に相性が良い。
- 矢島英明
- 隠密狙撃型のマキナ、アパレシオンのファクター。ハインド・カインドやEVA初号機とPUを組ませることで長射程武器の射程の一致や、双方の機体ボーナスの噛み合わせが非常に秀逸なスナイパーとなる。
同じ効果を含む要素
特殊技能
強化パーツ
- 三次元レーダー、オールレンジレーダー
- 射程+2。
その他
- 援護射撃
- EXCEEDのヴァイスリッター・アーベントの支援効果。50%の確率で狙撃が発生。対象はランダムで選択される。
狙撃(特殊技能)
『スーパーロボット大戦COMPACT3』のみ、他シリーズのガンファイトと同様に機能する特殊技能となっている。
Lv10(MAX)まで上げられる。MAXにするには、技能Lv9にした上で特殊技能+1が必要。
技能Lv | 攻撃力累計 | 射程累計 | 消費PP | PP累計 |
---|---|---|---|---|
1 | +50 | 40 | 40 | |
2 | +100 | 45 | 85 | |
3 | +150 | 50 | 135 | |
4 | +200 | 55 | 190 | |
5 | +250 | 60 | 250 | |
6 | +300 | +1 | 65 | 315 |
7 | +350 | +1 | 70 | 385 |
8 | +400 | +1 | 75 | 460 |
9 | +450 | +1 | 80 | 540 |
MAX | +500 | +2 | 95(特殊技能+1) | 635 |