テイニクェット・ゼゼーナン(Teiniquet Zezeenan)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:政宗一成
- 種族:異星人
- 性別:男
- 年齢:不詳(中年)
- 所属:ゲスト
- 役職:筆頭書記官→太陽系方面軍司令官
- 主な搭乗機:バラン・シュナイル
ゲストによる『地球文明抑止計画』の指揮官。この計画を利用して地球の強大な軍事力を独占し、本国での地位を得ようとした。旧シリーズの黒幕ともいえる存在で、南極事件の際に地球側に提供した、ブラックボックス化された特異点(ブラックホールの中心に存在するもの。後にグランゾンに搭載される)に密かに細工を施し、地球に次々と戦乱が起きるように仕向けた(この時点ではゼゼーナンは筆頭書記官であった)。
地球人に対して極端なまでの偏見を持っており、地球人たちの価値を一切認めようとしなかった。一応、『第4次』のキャラクター事典には「部下たちには優しい一面もある」という記述があったが、ゲーム本編中の描写ではそのような一面は見られず、『F』ではその記述自体が削除されてしまった。
作中ではこれと言ってプレイヤー陣営を戦慄させるようなイベントはなく、地球人を見くびっては一泡吹かされる役回りばかりを演じており、シリーズのラスボスを飾るキャラでありながら、どこか不遇な扱いな感が否めないキャラである(F完結編ではラスボスですらなくなってしまった)。挙句の果てに、場合によってはネオ・グランゾンに戦いを挑んで瞬殺され、ラスボスの座を乗っ取られる始末である。
しかし、アカシックレコードを屈服させ、新たな神として宇宙に君臨しようとしたケイサル・エフェス、地球の全生物を滅亡させようとしたセプタギン、人類の抹殺と完全なる生命の創造を目論んだシュテルン・ノイレジセイアなど、人間にとってあまりに飛躍した目的を持っていた他のラスボスと比較すると、国家の大義・建前を隠れ蓑とし、あくまで己の欲望を充足させるために暗躍したゼゼーナンはもっとも現実味のある存在だったとも言えるだろう。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- ラストボスで、精神コマンド「激怒」が効かない。シュウと戦う選択をした場合、ネオ・グランゾンに瞬殺される。なぜか性格も「弱気」。
バラン・シュナイル自体は強い筈なのだが、上記で説明された通りの小物な言動、ネオ・グランゾンに瞬殺される、性格が「弱気」な点に加えて地中から接近した真ゲッターとドリルスペイザーと合体したグレンダイザーによって1ターンで瞬殺可能なのが小物振りを強めている。 - 第4次スーパーロボット大戦S
- 基本的には第4次と同じだが、最終面のイベントが変更されており、初期配置の敵を全て倒さないと戦うことができなくなった。
- スーパーロボット大戦F
- 顔出し程度の登場。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ラスボスの座をシャピロやシロッコに奪われてしまうが、乗機の性能が第4次時代とは比較にならないほど強くなっているので注意。性格は「普通」になった。挑発出来る。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- 南極での会見でちらっと登場し、ファンを驚かせた。これにより、OGシリーズでも旧シリーズのようにゲスト(ゾヴォーグ)が地球に関わっていることを示唆したことになる。
人間関係
- グロフィス・ラクレイン
- 部下。ただし彼は直属の部下ではなく、傭兵として雇っている。
- ゼブリーズ・フルシュワ
- 部下。
- ジュスティヌ・シャフラワース
- 部下。
- メキボス
- ゾヴォーグの枢密院特使。地球との戦争をやめるように呼びかけるも、ゼゼーナンには聞き入れられなかった。
- シュウ・シラカワ
- 南極事件の現場にいた時からの因縁。何者にも利用されず束縛されない事を最も尊ぶ彼は、ゼゼーナンによってグランゾンが地球に混乱を起こす道具としていいように使われた事が許せなかった。ヴォルクルスの呪縛を離れた後、ゼゼーナンに復讐を目論む。
他作品との人間関係
名台詞
- 「メキボス!下等生物などに感化されおって!」
- ゼゼーナン唯一のDVE。
- 「知っているか!?こやつらは何千、何万という生物の種を、絶滅に追いやっているのだぞ!銀河法に照らし合わせれば、極刑に値する!それだけならまだしも、こやつらは同じ種の仲間をも下らぬ理由で根絶やしにした!そのような下等生物に、生き延びる価値などない!!」
- ゼゼーナンを象徴する台詞のひとつで、ウェンドロと同様の見解。
- 「見よ!この力!これこそ、私が全宇宙の支配者となるべく定められた証!!ふははははは!!」
- どんな名分をかざしても、結局本心はこれ。尤も、彼如きが全宇宙の支配者になれるのならば、スパロボのラスボスは全員が全宇宙の支配者になれそうである。ちなみに、彼を利用したシャピロ・キーツも似たような考えの持ち主である。