エリナ・キンジョウ・ウォン(Erina Kinjo Won)
補充要員としてナデシコに配属された副操舵士。
一言で言ってしまえば、頭でっかちな委員長タイプ。更に上昇志向派で、3年以内にネルガルのトップに上り詰めるのが彼女の目標であると、どう考えても「前線」や 「作業現場」で働くには場違いな存在。更にあくまでも副操舵士という身でありながら、明らかに立場を弁えようとしていない言動や仕切りたがる傾向があり、気に入らない事があるとヒステリックに怒鳴り散らす等、ある意味でムネタケ以上に自己中心的な人物。当然、くせ者の集団であるナデシコクルーとは、対立しがちだった。が、テニシアン島滞在時に修学旅行のノリで旅のしおりを作ってきたり、一番星コンテストにちゃっかり参加していたりとノリの良い所もある。
その正体はネルガルの会長秘書…であるのだが、前述の振る舞いなどからも、エリナ自身あまり真剣に素性を隠そうとはしていなかった。自らの野心の為なら平然と他人を使い捨てにし、生体ボソンジャンプのサンプルとしてアキトをマークしていたが、やがて好意を抱くようになる。が、結局は自分の野望を叶える為の材料として扱い続けていた事から、彼の不信を買い、最終的には拒絶されている。
蜥蜴戦争後はアカツキの手足として様々な仕事をこなしていたようで、一時は救出されたアキトの世話をしていた。また、アキトとは「男女の仲」になっているのでは?と指摘されることがあるが、はっきりとした描写はない。
登場作品と役柄
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- TV版設定。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- TV版設定。アカツキ共々、最後まで嫌味な発言を繰り返し、原作や後のシリーズのような「意外にいい人」なイベントが一切ない。スパロボ補正がマイナスに働いている。
- スーパーロボット大戦J
- TV版設定。終盤、アカツキがナデシコクルーにムウのMIAを伝えた際に「マリューの前では口に出すな」と釘を刺してアキトに意外がられる場面がある。
- スーパーロボット大戦W
- 第1部はTV版設定、第2部は劇場版設定。
- スーパーロボット大戦BX
- TV版設定。出番はそこそこ多い。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 劇場版設定。原作同様、ブラックサレナの補給を済ませたアキトへナデシコCの動向を伝える。出番はこのシーンのみで、ほぼカメオ出演的な扱い。
人間関係
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
スーパー系
- ロミナ・ラドリオ
- 『IMPACT』終盤では残り1つしかないチューリップ・クリスタルを出し渋っていたとき、彼女のあまりの剣幕に圧されて使用することにした。
- 三条レイカ、ビューティフル・タチバナ
- 『IMPACT』終盤で彼女達と共にアクシズ破壊工作を行った。
名台詞
- 「モルモット!? いいじゃない! どうせあんたはコックとしてもパイロットとしてもハンパなんでしょ!? モルモットの方がよっぽど立派よ!」
- 第13話。自分をモルモットにするつもりか、と問いただすアキトに向けての台詞。このとき、自分の姿勢について迷っていたアキトには痛烈な一撃だった。
- もっとも、死ぬかもしれない実験のモルモットにされるアキトからすれば、彼女の言ってる事は、余計なお世話この上ない物でしかなく、そもそもどうこう言われる筋合いすらないのだが。
- 「同じね、CCを開発したあなたの父親と」
- 第22話。アキトの部屋におしかけた際に漏らした言葉。これを聞いたアキトは何故父の事を知っているのかと疑念を抱く。
- 「は、裸で迫らないでよ! 朴念仁!!」
- 同話。自分の目の前で着替えだしたアキトに対しての台詞。アキトは「朴念仁ってなんだ?」ときょとんとしていた。
- 「行ってはダメ。行っちゃダメ!」
- 同話。ボソンジャンプとテンカワの両親を巡る陰謀が暴露された時、涙ながらの訴え。ここに来てアキトに好意を持っている事を自覚するが、アキトはこれまでのエリナの行いもあり即座に拒絶してしまった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「それに、エルシャンクもこっちに来てるんでしょ?民間人の防衛はそっちに任せればいいのよ」
- 『IMPACT』でガイゾックの襲撃を受けている火星の危機よりも、遺跡奪還を優先させるアカツキに追従して発した台詞。人命とガイゾックの脅威を軽視した発言は当然の如くナデシコクルーからの不評を買い、ユリカは彼女らの主張を蹴って火星へと向かう決断を下す。
- 「ほら、どうせバッチリ装備できるんだから! さっさとしてよ」
- 『A』第28話「それぞれの戦う意味/ネオ・ジオン動乱」にてダイモスorボルテスVの強化装置が理論上では爆発すると悩んでいたニナに対して。なんだかんだでロンド・ベルに順応してしまったようだ。
- 「アークエンジェルで、あんまり口にしちゃだめよ」
「特にラミアス艦長の前では。わかるでしょ」 - 『J』でアカツキがムウのMIAをナデシコに乗艦していたメンバーに伝えた際に。