シャナルア・マレン
シャナルア・マレン(Shanalua Mullen)
キオ編から登場するアビス隊のMSパイロット。キオの姉貴分として接する。難病の妹がおり、治療費を稼ぐために戦っている。
実は彼女はヴェイガンに金で雇われたスパイであり、動機はたった一人の家族である妹の治療費の為であった。ディーヴァの位置やロストロウラン基地に戦力が集まっていることがヴェイガン側に漏れていたのは彼女が原因。しかし、ロストロウランを目前に、通信回線の記録から自分がスパイであることがバレてしまい、逃走。行く当てもなくさまようが、追いかけてきたキオの説得には、「戻った所で機密を漏洩した事によりスパイとして処刑されるだけであり、死ぬわけにはいかない」と拒絶。
ところが、説得の最中に、ガンダムAGE-3を狙ってきたヴェイガンの奇襲に遭遇。最期はキオを庇って相打ちとなり、戦死した。キオにとって、最初の身近な人の死であり、彼女との関わりや別れはキオが人間として大きく成長する契機となった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。ほぼ原作通りの役回りだが、原作よりも長く使えてキオ以外にも多くの子供達のお姉さん的存在となる。条件を満たせば宇宙海賊ビシディアンに救助され、キャプテン・アッシュと共に再加入する。数少ない期待を習得するキャラ。「表示撃墜数が一定以上」と「自身とキオが任意出撃時に5回以上出撃」しかフラグがないので達成は簡単。
- スパイは最悪極刑も免れない重罪だが、BXでは戸籍上は死亡、ビシディアンのメンバーとしてブライティクスに参加することとなる。ディーヴァ艦内への立ち入りもセキュリティレベルの低いエリア限定、キオ達を監視(実態はただの付き添い)につけることで許可されている。なお、生存した場合はヴェイガンとの決戦後、ジラードともどもフリットが裏から手を回して軍籍に復帰させているほか、エンディングで妹の病状が快方に向かっていることが明かされる。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
- BX
- 集中、不屈、鉄壁、熱血、期待
- 真っ先に目に入るのは最後に覚える「期待」。本作では、彼女以外の習得者は3人しかおらず、その3人は全員戦艦のパイロット、そのうえ養成が出来るのは1人だけであるため、彼女を出撃させれば、戦艦は他の精神コマンドにSPを割くことができ、戦艦以外の他のメンバーも精神コマンドをより多く使えるようになる。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
地球連邦
- キオ・アスノ
- 弟分。MSの操縦や現実とゲームは違うことを教える。
- セリック・アビス
- 上官。彼女の死に際して、自分が彼女に何もできなかったことを悔やんでいた。
- オブライト・ローレイン、デレク・ジャックロウ、ジョナサン・ギスターブ
- アビス隊の仲間たち。
- フリット・アスノ
- シャナルアのスパイ行為が発覚した際、裏切り者呼ばわりしつつも事実上、見逃そうとする。
- ゲーム版および小説版では、「名誉の戦死」としてシャナルアの殉職後に正式な手続きで戦死弔慰金を彼女の妹に渡した。『BX』ではヴェイガンとの決戦後、彼の計らいでディーヴァに復帰している。
- ウォン・カストロファ
- ディーヴァクルーの一人。通信回線の記録から、彼にスパイであることを突き止められてしまう。
宇宙海賊ビシディアン
- キャプテン・アッシュ
- BXでは彼に回収されて生存し、宇宙海賊ビシディアンのメンバーとして復帰する。
ヴェイガン
- ダレスト・グーン
- ゼハートの部下。金を渡してシャナルアにスパイを行わせていた人物。原作では彼と相打ちとなり、戦死。SRW未登場。
- ザナルド・ベイハート
- 原作では特に絡みはないが、BXでは彼の攻撃からキオを庇って落命する(フラグを満たせば生存)。
- ジラード・スプリガン
- BXでは、ガルダ防衛戦の後に意味深な会話をする場面がある。また、第39話では、同じ地球連邦軍からの裏切り者という共通点で特殊戦闘台詞が用意されている。
他作品との人間関係
名台詞
- 「子供がダダをこねないで!」
- スパイであることが発覚し逃走中、追ってきたキオの説得に対する返答。彼の純真すぎる意見は戦争の厳しさを知っているシャナルアには通用しなかった。
- 「キオ……死んじゃだめだよ……どんなことがあっても……歯を食いしばって必ず……生き残るんだ……あんたならやれる。強く……なるんだよ……」
- 相打ちになった際、機体が爆散する寸前にキオに遺した最期の台詞。キオにとっては初めての身近な人の死であり、この言葉を糧に彼は成長への第一歩を踏み出す。