オデュサイト(Odyssait)
『スーパーロボット大戦UX』に登場する特殊鉱石。本作オリジナルの存在であるが、設定レベルでマジンカイザーSKLと密接に絡んでいる。
性質・経緯
奇械島で産出される特殊鉱石であり、島の心臓たる重力炉の触媒としても利用されている。発見されたのは本編開始の200年ほど前。
「人の意志の力」を増幅させる力を持っており、島の科学者たちはこれを使用した兵器を造り出そうとした。これはつまり「意志の力を増幅し、それをエネルギーに変えるシステム」である。その一つが「粒子加速炉」であり、発展型となったのがオルフェス・ライラスの「レプトン・ベクトラー」、ヴィジャーヤ・ドラウパの「ニュートリノ・ジェネレータ」である。
しかし、オデュサイトの真の力は、「増幅した意志に時空を超えさせる」ことにあった。オデュサイトは所詮鉱石であるため、意志の増幅には歯止めがかからず、無限に加速し続ける。そのような力を制御できるはずもなく、粒子加速炉は実験中に暴走を起こし、増幅された「意志」ごと時空の彼方へと消えてしまった。[1]実験の失敗を見た研究者たちは、粒子加速炉を、増幅し続ける意志を制御するため研究を重ねた結果、オデュサイトそのものに意志を宿らせ、粒子加速炉の制御キーである人造人間を造り出そうとした。それが、アイラ達の父母であり、アイラ達八稜郭の女性たちであり、島で闘争を繰り広げていたキバやガランであり、そして真上遼であり、サヤ・クルーガーなのである。こちらについてはエルプスユンデの項を参照。
終盤判明したその正体は、輪廻する世界の中で積み重ねられてきた「命の結晶」。キルハシウム、龍玉髄、玉璽、リーンの翼、フォールドクォーツ、それらもまた、名と在る場所が違うだけの、同じものであった。
類似の物質
関連人物・機体
- ノーヴル・ディラン
- 恐らく、UXでもっともこの鉱石とその作用に詳しい人物。かつて奇械島での実験を主導していた人物。
- リチャード・クルーガー
- ノーヴルの同志であり、粒子加速炉を搭載していた機体のテストパイロットを務めていた。実験の失敗で乗っていた機体、主導していたノーヴルと共に未来世界へと飛ばされてしまい、入れ替わりに呼ばれたのがフェイ(を呼び込んだミク)。
- サヤ・クルーガー、アユル・ディラン
- ノーヴルの生み出したエルプスユンデ。ナイアはサヤを「なかなか惜しい」、アユルを「最低の失敗作」と評している。
- アイラ他八稜郭の人間達
キバ、ガラン - エルプスユンデの実験体たち。彼ら彼女らは粒子加速炉を制御する力を持たない。
- 真上遼
- 彼も粒子加速炉を制御する事は出来ないが、マジンカイザーSKLから無限のエネルギーを引き出している描写が見られ、オルフェス搭乗時のサヤと同様にオデュサイトの効力をフルに発揮している様子が伺える。
- フェイ・イェンHD
- 実験初期に加速炉が消失した際、それが増幅した「意志」と入れ替わりに現れた存在。ただし、本来はこのような姿ではなく、一足先に引っ張られていた別の「意志」の影響。
- 早瀬浩一、チャム・ファウ、エレボス、ジョウ・マヤ
アレルヤ・ハプティズム、ソーマ・ピーリス、ティエリア・アーデ
皆城総士、羽佐間翔子、バーン・バニングス
カレン、劉備ガンダム、アニエス・ベルジュ - アルカトラズで、玉璽の作用により「天の声」を聴いた者達。これらは、今世において実現しなかった可能性、そこに生きた並行存在達の声であり、聞こえる条件は「時空を飛び越える意思を持つ」こと。彼ら彼女らはそれを持つ人物である。
- オルフェス、ライラス
ヴィジャーヤ、ドラウパ
アヴァターラ - オデュサイトを触媒とする粒子加速炉、その発展型を搭載する機動兵器。このうちヴィジャーヤだけは乗り手が「時空を超える意思」を持っておらず、真価を発揮できていない。
- マジンカイザーSKL、アイアンカイザー
- オデュサイトによって増幅された「意志」がどこかの世界から呼び出した存在。
脚注
<references>