ケロロ軍曹
ケロロ軍曹 (Sergeant KERORO)
- 登場作品:ケロロ軍曹
- 声優:渡辺久美子
- 種族:ケロン人(ガマ星雲第58番惑星ケロン星出身)
- 性別:男
- 生年月日:12月9日(地球周期における誕生日)
- 年齢:推定10500歳以上
- 身長:55.5cm
- 体重:5.555kg
- 所属:ケロロ小隊
- 階級:軍曹(OR-6)・ケロロ小隊隊長
- 搭乗機:ケロロロボMk-II、ゴッドケロン、リアルPGガンダム、アッシマー、他多数
- キャラクターデザイン:吉崎観音(原作・原案)、追崎史敏
『ケロロ軍曹』の主人公。ケロン星から地球に降り立った「ガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長」。
「ペコポン」(地球の事。原作では「ポコペン」表記)侵略の一環として地球の日向一家に侵入したものの、日向姉弟の日常的なやり取りの中で偶然侵入を知られてしまい、頼みの綱の万能兵器「ケロボール」も没収されてしまう。更にそれが原因で本隊から切り捨てられ援軍を出せない状況を招いてしまう結果となり、以降捕虜(と言う名の居候)として日向家の一員となる。
基本的な常識は弁えているが、その性格は一言で言ってしまえば『適当』であり、例えば中間報告書などの課題を後回しにして提出期限ギリギリになって送る事が多く、また幼少期の頃から「行くなと言った所に行く」といった問題行動が多く見られるなど、隊長という以前に軍人として問題のある人物である。口八丁手八丁ではあるが、漢字力と数学力や発想力などは小学生とあまり大差がないとまで言われている始末。 実際、小隊員からの人徳がない事を伺わせるエピソードも少なくないが、本人なりに良心と責任感は持っており、いざとなると結構なお人好し。小隊全員の健康を願う部下想いな面や友情を大切にする気さくな面、仲間や友人、地球やケロン星の危機に体を張って立ち向かう勇気やド根性も持ち合わせている。
「あの頃」と呼ばれるケロン星時代の黄金期には現在の腑抜けた姿からは想像もできないほどの武勇伝を有していたらしく、実際多くの大会で優勝経験を持っていたりする。カエル(に似た宇宙人)らしく水泳が大得意で、湿度が99.9%を超えると頭脳が活性化し、夏美や小隊員達も手に負えなくなるほどのフルパワー状態となる(ただし、高すぎると酔う)。 また、妙に要領が良く持ち前の腹黒さもあって侵略行為の一環として悪だくみを実行し、奥東京市全体を混乱に陥れるなど実際に成果を得る事も多い(その後、すぐ調子に乗ってしまう事も多く、それが原因で侵略には大抵失敗している)。 しかし、天敵型宇宙人ヴァイパー一族や超宇宙巨大侵略獣ゼゼゼットトトソのような他の侵略者と幾度と無く交戦しており、その戦いが上層部に「現地防衛の特別任務」として認められた事例もある。
趣味はガンプラ収集と制作、セルフパロディである漫画と『宇宙戦艦ヤマト』のパロディであるアニメ『ゲロロ艦長』(原作では『ゲロロ酋長』だが、自主規制の関係で変更)の観賞やネットサーフィンなど。特にガンプラについては、収集・制作に熱意を捧げるあまり侵略作戦の停滞や予算の使いこみを招いており、ガンプラを壊されるとほぼ必ず恐慌状態に陥るなど、「偏愛」とも呼べる域に達している。
一人称は「我輩」で二人称に「~殿」と付けており、口癖として語尾にほぼ必ず「~であります」と付けている。また、熊本県の郷土菓子「いきなり団子」と熱帯地方の特産果樹「スターフルーツ」が好物であり、とくに後者はケロロの健康を保つために必須である。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場作品にして発売発表当初のイラストのセンターを飾るという大金星…だったのだが、全章の配信が終了した現在ではこのイラストに大量のロボット達が追加されていったため、センターから下側になっている(最終的なセンターは飛行ブースターを装備していないダンクーガ。ちなみにOEに登場しているのはファイナルダンクーガのみであり、通常のダンクーガは参戦していない)。また、声優の渡辺久美子氏は『A PORTABLE』でコマンダー・リサーを演じて以来5年ぶりのスパロボ出演となる。
- あまりにも衝撃的な参戦だけに、発表された日から色々な予想が出回ったが、結局は「何かの理由でOEの世界に飛ばされ、コロニー側のレイバー暴走事件を調査しに来たコネクト・フォースに救出される」という無難な形だった。しかし親近感を感じたことを除けば侵略者としての一面はあまり語られず、コネクト・フォースの面々は彼のことを普通に受け入れた(戦闘セリフでおもいっきり「ガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長」と発言しているが)。
- 劇中劇としてガンダムシリーズが存在しているのにも拘らず本物のガンダムと共演したため、実物のモビルスーツを目の当たりにしてテンションを上げているものの、なんとMS開発史が変わるのを恐れてガンダムの歴史への介入に自重する行動を取った。……もっとも、OE世界のモビルスーツ開発史は色々とカオスな事になっていたのだが。
- 実は第3話-1「ガンダム軍事介入」でシャアとの戦闘前会話が用意されており、参入後にこのシナリオに戻って戦闘させれば見る事が出来る。
- 戦闘ではガンダムシリーズのパロディセリフや、ジオン軍のMSへの特殊戦闘台詞が多い。一方、リアルPGガンダム搭乗時は刹那からガンダムタイプへの援護台詞を言ってもらえる。特殊スキルケロン人のおかげで、回避すればするほどSPが増えていく。しかしSP増加目当てで前線に突っ込ませすぎるのは危険。Lvが高くなってケロン人の効果が上昇し、ゴッドケロンが解禁される後半戦になるとその心配はなくなる。それどころかケロロ小隊全員のSPも回復できるので、SP回復目当てにゴッドケロンを単騎突入させたくなる程である。エースボーナスがあって、初期SPが30を超えるLv60付近ならば、自身に気合を使用し開幕からゴッドケロンへの合体も可能。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
主人公キャラとしては珍しくサポート向けのラインナップ。「隊長の素質がある」と認められたが故か。
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
- 気力(初期気力+5、気力最大値+10)
- OEで採用。
パイロットBGM
- 「ケロッ!っとマーチ」
- ケロロロボMk-II搭乗時のBGM。
- 「ハローダーウィン! ~好奇心オンデマンド~」
- ゴッドケロン搭乗時のBGM。
人間関係
ケロロ小隊
- タママ二等兵
- 部下。基本的にケロロを尊敬し愛情を向けているが、時折見下すような場面もある(タママ自身が調子に乗っている時やケロロが大ポカをやらかした時)。
- ギロロ伍長
- 部下にして幼馴染。一緒に行動する事が多いが、ケロロのいい加減な性格に振り回され、頭に血が上る事もしばしば。とはいえ、何だかんだでケロロの事を信頼し、認めている。
- クルル曹長
- 部下だが階級は彼の方が上。これはケロロが隊長の素質を持っている事と、クルルは基本的に技術兵のため指揮官としての立場はケロロに一任しているため。一応、何らかの事情で小隊長が不在となった時には、臨時として小隊長代理となることはある。その危険な発明でケロロと一緒に悪乗りする事が多い悪友に近い関係だが、ケロロが嫌がらせの被害を受ける事もある。
- ドロロ兵長
- 部下にして幼馴染。幼少期にはいじめっ子といじめられっ子のような関係に近く、無謀な遊びをドロロに半ば強要し、イタズラで散々迷惑をかけており、時には明らかなイジメも散見される。結果的に彼は宇宙アサシンとしての力を身につけていく事となったものの、ドロロはその事が未だにトラウマとなっており、またケロロ側もいじめ行為の罪悪感がトラウマになっている。現在も彼の過去のトラウマを刺激してしまうことは多いが、仲は悪くない。
- アンゴル=モア
- 幼少期の彼女の養育を進んで引き受けた事が縁で、彼女から「おじさま」と呼ばれべた惚れされている。ただしケロロの方はというと、あまりそのことを意識している様子はない。
ケロン人
- プルル看護長
- 同僚にして幼馴染。彼女に淡い恋心を抱いており「プルルちゃん」と呼んでいる。
- ジョリリ
- 幼少期のケロロ達が慕っていた風来坊。手違いにより一時的にケロロ小隊に配属された事もある。ジョリリの要領の良さはケロロと共通するところがある。
- ケロロ父、ケロロ母
- 両親。この2人に良い恰好を見せるために周囲を振り回すこともしばしば。特にケロン軍の伝説にして「キングオブ軍曹」とまで呼ばれた父に対しては全く頭が上がらず、恐縮している。
- ケロロ祖父
- ケロロの祖父。軍曹の台詞で存在のみが判明している。
- ケロロ上司
- 上官であり、ケロロからは「指揮官殿」と呼ばれている。
- モリリ、テルル
- ケロロの親戚、モリリはケロロの叔父であり、テルルはケロロの従弟。
- ダークケロロ
- 人造ケロン人「キルル」によって造られたもう一人のケロロで、ケロロ大軍曹を自称する。造られた際に教育を詰め込まれているためオリジナルと違い全てが優秀だが、教育の影響で視野が狭く他を支配することに固執する。
地球人たち
- 日向冬樹
- 侵入した際に出会ってから、次第に良きパートナー、銀河を超えた親友同士となっていく。ただし本気で怒らせた時の顔は「伝説の顔」と恐れられ、フルパワー時のケロロですら手がつけられなくなる一面も。
- 日向夏美
- 一応侵略者としてケロロ達を警戒しているものの、力関係は彼女の方が上であり、悪だくみの際にはお仕置きとして罰を与える事が多い。ケロロ曰く、自分を「ボケガエル」と呼んでも良い唯一の人物。時には意気投合したり、ケロロを心配する場面もあるなど、その様子は「悪友」か「手のかかる弟」のような関係に近い。ケロン軍からは「地球軍最終防衛ライン・コードネーム723」として警戒されている。
- 日向秋
- 日向家の長で冬樹と夏美の母。ケロロたちが居候でいられるのは彼女の許しを得たため。
- 日向秋奈
- 秋の母で冬樹、夏美の祖母。ケロロ達ケロン人に対しても全く態度を変えず優しく接しており、ケロロは敬意を込めて「提督殿」と呼んでいる。サブローと並んでアンチバリアを自力で看破した数少ない人物で、その資質は娘の秋にも受け継がれている。
- 西澤桃華
- タママ二等兵の保護者で、世界的大富豪の令嬢。報酬目的で彼女の依頼を請け負うこともあるケロロにとってはいい金ヅル?
- サブロー(北城睦実)
- クルル曹長のパートナー。彼の実体化ペンを使って悪だくみをしたことも。
- 綾瀬かえで
- ケロロがよく通うプラモショップの女性店員。ケロロの良きガンプラ仲間として良い友好関係を築いていたが、彼女の都合で離れ離れに。別れの際、ケロロは彼女に友情の証として一緒に組んだシャア専用ザクを渡した。
- 常磐香苗
- ケロロが帽子を洗濯した際に帽子が飛ばされてしまい、偶然彼女が拾ったことを切っ掛けに友達になった幼稚園児。ケロロのことを「カエルちゃん」と呼ぶ。引っ越しの前日にクルルによって記憶を消されるも、猫が奪ったケロロの帽子を見てケロロのことを思い出し、涙を流した。この回はアニケロ屈指の感動回とされいる。
その他関係者など
- 556(コゴロー)
- 幼馴染である宇宙探偵。再会した際は宇宙刑事シリーズのノリで対決ごっこをした。
- アンゴル=ゴア
- モアの父親。娘と親しいケロロの事を信頼している(上述の通り、モアの養育係を恐れずに進んで引き受けた事から、ケロロは全宇宙で恐れられている惑星の断罪者「アンゴル族」から一目置かれる人物だったりする)。
- ヴァイパー一族
- ケロン人が恐れる天敵で、時折ケロロ小隊にちょっかいを出してくるヘビに似た宇宙人。左腕にサイ○ガンを装着した某宇宙海賊に姿が似ているが、理由は言うまでもない。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル
- OEで上記の通り、『ガンダム軍事介入』にて彼と戦闘させるとシャアからは『今までにないプレッシャー』と評され、ケロロ自身も本物の赤い彗星がご登場な上に刃を交えることには驚きと同時にさすがに緊張していた。
- ハヤト・コバヤシ
- OEで彼と機体の整備を手伝っているらしく、ハヤトもずいぶん助かっている様子。ケロロのメタ発言をおもしろく捉えてもいる。
- カイ・シデン
- OEでは彼やハヤトと意気投合しており、カイから元の世界のことやこれから先に制作されるMSのことなどを聞かれたりしていたがMSの歴史が変わることを恐れて軍事機密としている。だがカイが将来ジャーナリストになることを示唆する台詞を本人に言ってしまっている。
- カテジナ・ルース
- 中の人が同じ。間接的な形だが、アニメ版にてケロロがファンである声優・宇宙渡辺久美子が『Vガンダム』最終話のカテジナの台詞を喋るというパロディが行われた事も。
スーパー系
- 碇シンジ
- トニーたけざき氏によるパロディ漫画『トニーたけざきのエヴァンゲリオン』にて共演。シンジ曰く「カエルくん」。
- 渚カヲル
- 『トニーたけざきのエヴァンゲリオン』にて彼のポジションを奪う形でシンジと邂逅を交わした。
- 日向仁
- OEでセイシロウにケロロロボについて問い詰められることになった際、彼から「カエルだから解剖されたりしているのでは」とあらぬ心配をされた。
- ヘビメタコ
- ヘビ型のサポートロボットであるため、OEでその姿を見たケロロは怖がっていた。
- ギュンター・プロイツェン
- デスザウラーの力によって全宇宙の支配者を気取る彼の野望を「とんだ誇大妄想」と一蹴する。
バンプレストオリジナル
名台詞
- 「な……何故バレたのでありますか…!?」
- 初登場時の第一声。夏美の「あっ、あんな所に宇宙人が!」の言葉と共に指を差した場所に偶然彼が潜伏しており…
- 「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロ………」
- 共鳴時の鳴き声。ケロロによると、仲間同士の士気を高めるための共鳴音のようだ。
- OEではDVEとして使用されたが、これが原因でレイバーを暴走させてしまうハメに…(しかもコネクト・フォースの面々から音と勘違いされる始末)。本人もこれには思うところがあったのか、特車二課から音声解析を求められた際には快諾している。
- 「ゼロロくーーーん!」
「ゴメン…君の大切にしていたタマゴローを壊したの…僕なんだ!」 - 原作第56話にて。ヴァイパーとの交戦の最中、ケロロのトラウマに変なスイッチが入りドロロに謝罪した時の台詞。罪悪感は感じていた様子。
- 「ゼロロ君、ごめん…」
「君の大切にしていたオルゴールを壊したのは…僕なんだ~!」 - アニメ第13話Bパートにて。シチュエーションは原作と同じだが、アニメ版ではジオン公国の紋章が付いたオルゴールに差し替えられた。
- 「ガルル小隊所属ゾルル兵長 貴様の戦場はここではない ただちに自分の戦場に戻りたまえ」
- 原作第140話・アニメ第336話Aパートにて、ドロロがガルル小隊のゾルル兵長と交戦時、暗殺界(アサシンゾーン)に入り込んできたケロロに気を取られて撃破されたドロロが脳天にぶつかり気絶した後の台詞。
感情の機微が少なく冷酷なゾルルをして尻餅をつかせ、そのまま撤退させた。後に異星人を取り込んで暴走したキルルを「止メ。」の一言で停止させている(そのOSによると、この能力はケロン軍最高完全絶対権限「超☆隊長命令」と呼ばれるもので、潜在的に備わっているものらしく、仲間の危機に直面した際に発動しているが、本人には発動の記憶はない)。 - ケロロ「世のため人のため、ケロメットの野望を打ち砕くケロロ小隊! このケロンスターの輝きを恐れぬなら…」
ケロロ小隊一同「かかってこいやぁ!」 - アニメ第203話でゴッドケロンに乗り換えた際に言ったセリフ。明らかにこの人の決め台詞のパロディだが、いざという時のケロロの勇ましさを表したセリフでもある。
ちなみにOEではケロメットの部分が悪人どもに変更されDVEとして採用されている。 - 「我輩、ケロ山ケロ蔵であります!」
- アニメ第267話Bパートにて、ガンプラを切っ掛けに知り合った綾瀬かえでに名乗った偽名。
- 「我輩とかえで殿との友情の証であります!」
- そして、奥東京市を離れることになったかえでへシャアザクを託した際の台詞。彼等の感じた友情は離れていても消えることはなく、お正月回で彼女から年賀状が来るほどであった。
- 「かな殿ぉ…!」
- アニメ第304話で帽子を切っ掛けに知り合った香苗との別れの際に抱き合い涙を流す。しかしそこでクルル曹長が記憶を消しに現れ…?
- 「ずっと、友達であります。かな殿…」
- 陰にこっそり隠れて、香苗を見送った際の台詞。かなり思い入れが強かったようで、ここでも涙を流していた。
- 「ひどいであります! 冬樹殿と一緒に買ったジム・スナイパーカスタムがぁ~っ!」
- 超劇場版1にて、キルルによって破壊された日向家の残骸に潰されたジム・スナイパーカスタムを見て。この時のケロロはガンプラを破壊された時の悲しみよりも「冬樹と一緒に買いに行った」ガンプラが破壊されたことに悲しんでいた。
- ちなみにこのジム・スナイパーカスタム、このときの為にカトキハジメが書き下ろしたオリジナルのパッケージであり実際には販売されていない。
- 余談だがRGM-79SC ジム・スナイパーカスタムとRGP-79[G] ジム・スナイパーは別物。
- 「冬樹殿、我輩はやはり侵略をするであります」
「冬樹殿や夏美殿、ママ殿がいるこの地球を侵略したいのでありますよ!」 - 同じく超劇場版1にて。彼自身は侵略と言う夢を諦めていないが、彼が侵略をしたいのは親友がいるこの地球。キルルに全て破壊された地球を侵略しようともそれは自分の思った侵略ではないとのこと。
- 「このバカちんがぁっ! 友達ってのは、友達ってのは、そういうもんじゃないんでありますよ!」
- 超劇場版3にて、あくまで他者を道具としか見ない自身の分身たるダークケロロに対して、彼は自分の信念をそのままぶつけた。冬樹との間に地球人とケロン人を超えた友情を感じた彼だからこそ言える台詞である。
- 「これよりケロロ小隊に任務を伝える!」
「弱音は厳禁、各自の力を最大限生かし、傷の男のところまで辿り着くであります!」
「そしてこっから最重要であります!」
「我輩達を信じ応援してくれているみんなのためにもこの星を救うであります!」
「あんな奴のためにもう誰も泣かせてはいけないであります!」
「いいでありますか! この戦い、我がケロロ小隊一世一代の大仕事であります!!」 - ケロケロエースで連載された外伝コミック『ケロロパイレーツ ケロロ軍曹特別訓練 大コウカイ星の秘宝!』より。特別訓練の為に地球から大コウカイ星へと転送されたケロロ小隊は冬樹にそっくりな少年フーユをはじめとした多くの現地住民たちと出会い、冒険を繰り広げた。
- その冒険の果てにこの星に混乱をもたらした元凶である闇の海賊団団長、傷の男との最終決戦で高らかに宣言した台詞。非常に熱くカッコいい台詞なのだが、ナレーションに「地球侵略は…?」と突っ込まれている。
迷台詞
基本的に原作がギャグ漫画のため、必然的に迷台詞が多い。また、他作品のパロディが多いのも特徴である。
- 「ケロロ、行っきまーす!」
- 言うまでもなくアムロ・レイのパロディ。OEでもリアルPGガンダムで出撃時に聞くことができる。
- アニメ版ではサンライズがスポンサーについたこともあり、完全にガンダムに乗っていた。
- 「て…てめぇらの血は…何味だぁ~~ッ!!?」
- 原作第40話・アニメ第11話にて、ガンプラを壊した宇宙のTVタレント(の偽者)にブチ切れた時の台詞。ちなみにこの台詞は漫画『北斗の拳』のレイの台詞のパロディ。
- 「死(ち)ねぇ~~~!!」
- コゴロー初登場回(原作第46話・アニメ第24話Aパート)での一騎討ちにこの台詞と共に飛びかかった。言うまでもなく小隊員たちからは「死ぬ感じ」と言われ、実際に敗北した(ごっこ遊びのため実際に死んではいないのだが)。
- ケロロ「明確な意図を持ってエッジを出す…しかし主張しすぎず…400番…600番…1000番…」
夏美「不健全極まれりね」
ケロロ「わっなに!? もうだめだよ勝手に入ってきたらぁ! 今、表面処理中なんだから! 一本の毛埃が無限の絶望を…」
夏美「やる事もやらずにやってる事なんて知りません。それ没収ね」 - 原作第86話・アニメ第82話Bパートにて、日向家の日常風景である「家事をサボってガンプラ制作に打ち込む所を夏美に見られて罰として没収されるシーン」。
- 「なっ! 何をするだァーッ ゆるさんッ!」
- 原作第170話にて、うっかり信号無視しそうになった時に夏美に咎められて逆上した際の台詞。ちなみにこの台詞は漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第1部の主人公ジョナサン・ジョースターの台詞のパロディだが、実際には誤植である。
- 「リュウさんの無念を味わえゴルァ~~ッ!!」
- アニメ第111話Bパートにて、ガンタンクのプラモを壊された事に対する報復の際の台詞。残念ながらOEではリュウ本人との共演は叶わなかった。
- 「ゲ~ロゲロゲロゲロゲロゲロリンチョモランマ!」
- アニメ第242話で、ケロロの嫌がらせに怒るも証拠がなく責めきれない夏美やギロロに対する高笑い。主に悪だくみの際に口にする「ゲロゲロリ」の発展形で、他にもいくつかバリエーションがある。
- 「ケロロではない! 久美子お姉さんだよ~!」
- アニメ第304話にて、帽子を貸した香苗が幼稚園の同級生に帽子を取られた際に、帽子を探しに行こうとギロロの帽子を強奪した際の台詞。元ネタは『ケロロとギロロの地球侵略ラジオ』。
- 「主役なのに~!」
- PS2で発売されたパーティー格闘ゲーム『ケロロ軍曹 メロメロバトルロイヤル』及びバージョンアップ版の『メロメロバトルロイヤルZ』におけるメタ発言全開な敗北台詞。主役だろうがなんだろうが情け容赦など一切無い、そんな乱闘ゲームです。
- 「いやぁ~歌はいいねぇ~ まさに地球人の文化の極みでありますな!」
- 『トニーたけざきのエヴァンゲリオン』にて「ケロッ!っとマーチ」を口ずさみながら登場した時の台詞。こちらは渚カヲルの名台詞のパロディ。
- 「あっ! あんな所にマスターグレードのアッガイがッ!!!」
- 東京ゲームショウ2005における『.hack//G.U.』とコラボした告知PVより(G.U.ゲーム版VOL1に隠しムービーとして収録されている)。「The World」に転移したやいなや、攻撃してきたハセヲの気をそらすための嘘。この件といいハセヲは騙されやすいところがあるのだろうか。
引っかかった隙に『メロメロバトルロイヤルZ』の宣伝をするも、チムチム(機械の動力源を持っているモンスター)かラッキーアニマル(蹴ると何らかのボーナスがもらえる動物)のごとく思いっきり蹴飛ばされた(バイクで轢かれなかっただけマシだと思いたいが…)。実際のG.U.ではこんな派手に蹴らないし、バイクで轢いても特にボーナスはないのであしからず。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「バァァァルカン!」
- 戦闘時、バルカン使用時の台詞。言うまでもないがOEで共演したドモン・カッシュのパロディ。しかしOEにおいては、当のドモンもテキスト上で「バルカン!」と叫んでいる…(発音はいつも通りだが)。
- 「よ、よもや… よもや1/1モビルスーツと戦うことになろうとは…!」
- MSとの戦闘時の特殊台詞のひとつ。思わずガンプラ扱いしているようだが目の前にいるのは紛れもない実物である。
- 「ゲロゲロ…困ったであります…」
「ここは奥東京市にあらず…。吾輩、どうやらパラレルワールドに飛ばされてしまった感MAXであります」
「ここはまさにスペースコロニーの中…。宇宙世紀のペコポンに来てしまったでありますか…」 - 「緑の侵略者」にて、初登場時の台詞。同じ状況でシモンやヨーコは異世界に来て困惑していたというのにケロロはあっさり「パラレルワールドに飛ばされてしまった」と納得してしまう。原作で何度か異世界に飛ばされた経験があるので慣れているのだろう。しかも宇宙世紀の世界とあっさり判断している。
- 「ゲロ~ッ! また妙なロボットが出てきたであります!」
「とりあえず…隠れるのでありますっ!」 - 「緑の侵略者」にて。レイバーを見て驚愕した。ケロロのリアクションを見るあたり、ガンダムは知っていてもパトレイバーの漫画やOVAは見ていなかったようだ。
- 「いや、ここが宇宙世紀ならミノフスキー粒子の影響で通信ができないのは当然かもしれないであります」
- 同じく、仲間とコンタクトを取ろうとするも通信が出来ずに途方に暮れて。冷静にその単語を口にする場面はまさにシュールの一言である。
- 「もちろんであります! ジオンの試作機も知っているでありますよ。例えばジュアッグとか…」
- 第4話「グラドス艦を叩け」より。ハヤトやカイとの雑談中に、元の世界ではガンプラが流行しているとの話から、OE世界でこれから開発されるモビルスーツのことが分かるのかと問われて。
- ハヤト達には都市伝説レベルの与太話にしか思われていないが、OEにはジュアッグは出てこないのでケロロの話が真実だと証明されることはない。尤も、信じてもらえるとそれはそれで問題が発生するのだが。
- 「ふぅ…ホワイトベースの格納庫は今の吾輩の境遇を忘れるにはもってこいですな」
「だが気をつけねば…。ガンダムの話題にうかつに触れると歴史が変わりかねないであります…」
「もしモビルスーツ開発の系譜が変わってしまったらあんなMSやMAが開発されないなんてことに…」
「そんなことになったらせっかくの実物を見れるチャンスが台無しであります!」
「この先、ガンダムの話題に触れるのは極力避けるべきでありますな」 - 上記の会話後、個室に帰った際の独り言。歴史への介入を避ける理由が「実物を見たいから」というのもどうなのだろうか。
- ケロロ「フフフフ、次元の壁を越え今や超時空ケロン人となった吾輩に怖いものなどないのであります!」
ヘビメタコ「なんか、カエルが生意気なこと言ってるじゃん!」
ケロロ「ギョエ~!ヘ、ヘビぃぃ! 吾輩、ヘビだけは…! アワワワ~!」
ダ・サイダー「わははは! まさに蛇だけにヘビーな事態ってわけだな!」 - 「ダ・サイダー再び」でのダ・サイダーとの戦闘前会話。ヘビメタコの姿に恐怖する。ロボットであっても蛇はダメなようだ。ちなみに蛇が苦手なのは、ヴァイパーという天敵が存在しているためである。……ダ・サイダーのダジャレは気にしないでおこう。
- 「フッフッフ…愚かでありますなぁ…。 星を破壊しての支配などまったくお笑いなのであります!」
「チッチッチ、たったひとつの惑星を無傷で侵略することでもできないのに全宇宙の支配者など、とんだ誇大妄想であります!」
「それにそもそも自分の力ではなくてそのゾイドの力だとお忘れでありますか?」
「貴様に支配者の資格はないであります!」
「見せてやるであります! 本気を出せばとっくにペコポン侵略を成し遂げている吾輩の実力を…!」 - 「帝都炎上」でのプロイツェンとの戦闘前会話。デスザウラーの力で宇宙の支配者になれると息巻くプロイツェンを嘲り、逆上させた。実際にケロロの世界での侵略者は激しい「破壊の時代」を経て、侵略行為に関する宇宙法といった細かい規定や高い権力を持った宇宙警察、同じ様に潜伏している他の宇宙人の衝突と言った問題や課題も出始め、武力侵略に対しは若干控えた見方を取らざる得ない事情下の中、ケロロ本人は勿論の事、同じ小隊面々も若干やる気が無くなりかけているとはいえ侵略活動をやっている身でもあるので、十分説得力がある(一方で他隊や本星直々からの武力侵略の強行に関してほぼ全員が否定的な見方を持っているのもなんとも皮肉であるが)。
- 「うひょおお! クワトロ殿が受け取りに行ってた新装備とはメガ・バズーカ・ランチャーのことでありましたか!」
- 「仮面の下の決意」にて。決してシャアが撤退した後で現れたクワトロに対するフォローではない…と思う。
搭乗機体・関連機体
- ケロロロボMk-II
- 飛行形態への変形機能を兼ね備えた専用機。
- ゴッドケロン
- ケロロロボMk-IIを中心にMk-IIシリーズが合体した究極巨大兵器。
- リアルPGガンダム
- 「万能兵器化飲料ナノラ」で戦闘用に改良したガンダムのプラモデル。
- アッシュ
- ケロロ軍曹をモチーフにしたモビルスーツ。
余談
- 原作漫画の初期と現在では絵柄の変遷もあってキャラクターデザインが大幅に異なり、初期は「帽子が盛り上がっている」「黒目が非常に大きく腕と脚が太めになっている」など「全体的に丸っこく足と腕が細く黒目が小さい」現在のようなデザインとは印象がかなり異なっている(この事は11.5巻のおまけ漫画でネタにされていた)。
- 『テイルズ オブ ヴェスペリア』(スパロボ関連作としては『PROJECT X ZONE』に参戦済み)のPS3版移植の際に、渡辺氏が演じる「カロル・カペル」の衣装として「ケロロ軍曹」が有料配信された(PS3版には本編中で手に入るカエルの衣装称号がいくつか追加されている)。後の例とは違い、戦闘中は口調まで変わり、日向夏美役の斎藤千和氏演じる「パティ・フルール」との(ちゃんと夏美の声で喋ってくれる)掛け合いまで存在するという優遇ぶり(カロルが135cmなので約2.4倍スケールになっているが、それ以前にだいぶ目立つ)。逆にテイルズオブシリーズのシステムを流用した『ケロロRPG 騎士と武者と伝説の海賊』ではケロロがカロルの技を習得するイベントがある。
- 同じ角川書店原作のアニメである『らき☆すた』にはケロロ・タママ・ギロロのパロディキャラクターが出演した事がある。ちなみに『らき☆すた』にもガンダムのパロディが存在する他、当時スパロボ参戦2作目だった『フルメタル・パニック!』やスパロボ戦闘アニメのパロディが披露された事もあった。
- 推定年齢10500歳以上と、年齢が明記されているキャラクターの中ではスパロボシリーズ最年長クラスである(これより年上のキャラクターだと人外の存在しかいない)。
- だが、原作22巻にて地球で約数年過ごしている間にケロン星で300年経過していた事が判明したため、地球年齢に換算するとどれくらいなのかは不明(少なくともモアに「おじさま」と呼ばれていることや、幼馴染のギロロがクルルから「おっさん」呼ばわりされていること、原作25巻でケロロが「色々ガタがくる時期なのかも」と言っていることなどを考えると、人間の年齢に換算しても「若い」とは言い難い歳と思われる)。
- ケロロ軍曹の誕生日は(地球周期に換算して)12月9日だが、実は『機動戦士ガンダム00』の主要人物の一人ティエリア・アーデと誕生日が同じ。
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