量産型ヒュッケバインMk-II
量産型ヒュッケバインMk-IIは『バンプレストオリジナル』の登場メカ。
量産型ヒュッケバインMk-II | |
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登場作品 | |
デザイン | 金丸仁 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α外伝 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック (OG) | |
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分類 | パーソナルトルーパー(ヒュッケバインシリーズ) |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | RPT-010 |
全高 | 19.7 m |
重量 | 47.4 t |
浮揚機関 | テスラ・ドライブ |
フレーム | G2フレーム |
基本OS | TC-OS |
開発者 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
主なパイロット | ラトゥーニ・スゥボータ |
スペック (外伝) | |
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分類 | 量産型パーソナルトルーパー(ヒュッケバインシリーズ) |
型式番号 | RTX-013 |
全高 | 20.8 m |
重量 | 42.0 t |
動力 | 核融合炉 |
フレーム | G2フレーム |
開発者 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
主なパイロット | リュウセイ・ダテ |
概要編集
『スーパーロボット大戦α外伝』で初登場した、ヒュッケバインMk-IIの量産型。マオ・インダストリー製。『α外伝』『OG2』ではデザインや扱いが天と地ほど違う。現在「ヒュッケバイン」の名前を持つ機体で、唯一アニメ作品(OVA版)に登場している。
なお、ベルゲルミルはマシンセルによって量産型Mk-IIが異常進化した形態である。
αシリーズ編集
試作機と外見は変わらないが、お金のかかる武器・機能を全部取っ払った、ある意味究極のコストダウン機。「凶鳥」の名が泣いている。
認識コードはRTX-013。試作機を開発したSRX計画は凍結処分となったので量産は連邦軍自らの手で行われた。
OGシリーズ編集
L5戦役後、イージス計画での量産トライアルに晴れて合格したMk-IIを、制式量産機として再設計した機種。認識コードはRPT-010。試作機と外見が同じだった『α外伝』とはデザインが異なり、V字アンテナやツインアイは廃され、アイボリーと白の簡素な色合いにゴーグルタイプのカメラアイといかにも量産機っぽくなった。特にV字アンテナがなくなったことは大きく、『α外伝』のものよりもベルゲルミルとの繋がりが分かりやすくなっている。
低コスト化のため、初代ヒュッケバインのHフレームではなく、Mk-IIにも使用されたゲシュペンスト系のG2フレームを採用している。コストダウンのため、グラビコン・システムなどのEOTはほとんど削られてしまったが、基本性能はそのまま維持されている上にテスラ・ドライブを搭載し、さらに大型火器のレクタングル・ランチャーを標準装備するなど、量産機とは思えないほど高スペックな機体であり、ゲーム上の能力値もG・ウォールの有無を除けば試作型と同一となっている。ただし動力炉については言及されておらず、試作機同様にプラズマ・ジェネレーターを搭載しているかは不明。
また、この機体の量産は量産型ゲシュペンストMk-IIの存在を蔑ろにするものであったため、同機を高く評価すると共に強い思い入れを持つカイ・キタムラ少佐は苦言を呈しており、ハロウィン・プランが立ちあげられるきっかけとなった。
インスペクター事件勃発当時、本機の配備は遅れており、連邦軍の各基地から一刻も早い配備の要望が挙がっていた。北米では4ヵ所の基地に配備されたが、その中で戦力が最も少ないヒューストン基地に配備された4機は、直後にアーチボルド・グリムズ率いるDC残党軍(後のノイエDC)に奪われてしまった。また、宇宙・L2宙域に配備されていた機体もインスペクターに奪われ、そのデータを元に彼らの手で量産されることになる。インスペクターによってコピーされた機体は全て黒と紫を基調にしたカラーリングに塗装され、状態異常武器が追加されているのが特徴。
なお、シャドウミラーがいた「あちらの世界」では、ヒュッケバインのブラックホール・エンジン暴走事故の影響でヒュッケバインシリーズ自体の開発が打ち切られており、よって本機も存在しない。その代わりに量産機のベースとしてR-1に白羽の矢が立った結果、エルアインスが量産されている。
インスペクター事件後は新結成された特殊戦技教導隊で、アラド・バランガとゼオラ・シュバイツァーがデータ取得用に青く塗装された機体を使っている。また修羅の乱以降は量産体制が安定し、様々な場面で大量に配備されているのが確認できる。
頭部のデザインが大きく異なるためか、ヒュッケバインシリーズで唯一アニメ・漫画作品にまともに登場した機体であったのだが……(後述)。
登場作品と操縦者編集
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- 攻略本に掲載されている設定資料では、ヒュッケバインMk-IIが制式採用される際には「RTX-013」という形式番号が与えられるとされている[1]。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初登場作品。隠し要素で、第8話開始時点の熟練度が『普』の場合のリュウセイ・ダテの搭乗機となるほか、『難』ルート終盤にレビ・トーラーの搭乗機として加入する。量産型ということで突出した能力はないものの、低燃費で気力制限なしに使えるチャクラム・シューターが便利。リュウセイが使用できる期間は短いが、改造がR-1改に引き継がれるので改造するのもアリ。レビ搭乗機も性能は同じだが、加入が遅すぎるのが難点。なお、ロボット大図鑑にはリュウセイ機かレビ機のみ登録される。
- 未来では量産型グルンガスト弐式同様、ムーンクレイドルの防衛にわんさか投入される。運動性が大幅に向上しており、出現場所の地形適応も加わるため回避力が非常に高い。撃墜すると貰える資金が多いので、余裕があれば倒しておくとよいだろう。
- さりげなく戦闘アニメは『α』のMk-IIから細かく進化している。主力のチャクラム・シューターがそのままなのであまり印象に残らないのが難点。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦DD
- 2022年3月のイベント「ラスト・オブ・バニシングトルーパー」にて名前のみ登場。ヒュッケバインMk-II3号機のダミーとして機体色を同じにしたパーツが用意されていた。
OGシリーズ編集
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 上記の通り設定上は優秀な機体だが、もっと優秀な機体が使えるゲーム中で優先的に使う機会は少ない。最初から飛行可能という特性があるので、飛行戦力が不足する序盤ではそこそこ出番があるだろう(この一点だけで、オリジナル機よりも使いやすく感じるほど)。強化パーツのスロットの多さを活かせばそれなりに戦えるが、Wゲージが中途半端なため、重装備は難しい。なお、ラトゥーニ・スゥボータが強制出撃する時は度々この機体が使われる。
- 中盤から終盤にかけて登場する敵仕様は、高い運動性と特殊武器の多彩さに加え、バイオロイド兵の一般兵離れした能力とレクタングル・ランチャーの火力でじりじり削ってくる面倒な相手。マップ兵器で一掃しようにも分散していることが多く、加えて10000近いHPを有するため数を減らす上でも苦労する。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- OG2シナリオではGBA版同様にラトゥーニが度々強制出撃するが、今回は武装や地形適応が優秀なビルトラプターも使えるため、多くのプレイヤーから「ラプター使ってくれ」との声が挙がった(なお、『ジ・インスペクター』では本当にラプターに乗ることとなる)。
- 『OG2.5』では、新生教導隊仕様の青いカラーリングの機体が登場する。
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 前作から引き続き、新生教導隊が使用している。他にも、通常のカラーリングのものをマイ・コバヤシが一番最初の搭乗機としている。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 数と頭部デザインのおかげかアーマラ・バートンによる処刑は免れたが、焼き殺されたり噛み殺されたりと、やられ役として大活躍する。
- 固有武器がバルカンのみと換装武器を装備することが前提とされる性能ではあるが、Wゲージは「やや高い」程度のため、第一線で使うにはかなりの愛が必要。
- 余談だが換装武器のシシオウブレードを使うとこの機体だけ最後真正面を向いて納刀するという他とは大きく違うモーションになっている。
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- グラフィックが描き直され、頭身が高くなった。第5話クリア後にいつの間にか搬入されている。宇宙ルート第1話では敵として登場する。
- 敵機はG・レールガンを標準装備しているが、味方機は相変わらず固有武器がバルカンしかなく使用に堪えない。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION
- 鳴り物入りの新型機だったのだが、バルトールにあっさり墜とされる。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 代役として量産型ビルトシュバインが新たに設定され登場せず。『DW』にヒュッケバインが出なかったことを踏まえての措置だろうか。
- なお、この量産型ビルトシュバインはサークルザンバーとチャクラム・シューターの付け替えが可能という設定である。
装備・機能編集
ユニバーサル・コネクターに対応しているため、ヒュッケバインシリーズやゲシュペンストシリーズの主な装備は全て使える。OGシリーズでは固定武器をバルカン砲しか持たない(量産型ゲシュペンストMk-IIにはスプリットミサイルとプラズマステークがある)代わり、様々な換装武器を携帯可能。
武装・必殺武器編集
固定武器編集
- バルカン砲
- 頭部に2門内蔵。本機の唯一の基本武装。
換装武器編集
- ライトソード
- 近接武器。OGシリーズでは武装名が「ビームソード」に変更されている。αシリーズのみデフォルト。
- フォトン・ライフル
- 射撃武器。αシリーズのみデフォルト。
- チャクラム・シューター
- ワイヤーで繋がれた円形型カッター。αシリーズのみデフォルト。GBA版『OG2』では換装武器で、イベント時のアラド機が装備。『OGS』以降はヒュッケバインMk-IIの固定武装になったので装備不可。
- レクタングル・ランチャー
- 高威力の実弾を発射する、大型の携行銃器。基本攻撃力がやや高めな代わりに、弾数は少ない。『OG2』以降のOGシリーズで装備している。
リン・マオ機のみ編集
『OG2』で、マオ社を守るためにリンがこの機体でスポット参戦した際の武装。通常仕様に比べて若干豪華。
- G・リボルヴァー
- G・レールガン
- リープ・スラッシャー
アラド・バランガ機のみ編集
『OG2』で、マオ社を守るためにアラドがこの機体でスポット参戦した際の武装。アラドの操縦の癖を見たマリオン・ラドム博士により、彼向きの接近戦用武器が揃えられた。
- コールドメタルナイフ
- M90アサルトマシンガン
- ブーストハンマー
- 脅威的な性能を誇る、鎖付きの鉄塊。条件を満たせば正式に入手できるが、目指すならアラドのみで奮闘しなければならない。
インスペクター仕様のみ編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
カスタムボーナス編集
機体BGM編集
関連機体編集
- ヒュッケバインシリーズ
- ヒュッケバインMk-II
- ベルゲルミル
- 量産型ヒュッケバインMk-IIがマシンセルによって変異した機体。
- プファイルIII
- OGDPに登場したカスタム機。正式名称は「量産型ヒュッケバインMk-II MHRDT3カスタム」。
- 量産型ビルトシュバイン
- 上記の通り、『ジ・インスペクター』においてはこの機体に代替されている。
余談編集
- 2023年3月にHGヒュッケバインMk-Ⅱが発売した際に寺田プロデューサーから「量産型ヒュッケバインMk-Ⅱに改造する猛者のために」と本機の設定画がTwitterで公開された。[2]
- しかし量産機である本機とオリジナルのデザインは8割以上別物であり、部品の加工技術の他に一からパーツを自作する技術も要求される。本当に猛者向けである。
脚注編集
- ↑ ソフトバンクパブリッシング『スーパーロボット大戦α パーフェクトガイド』14頁。
- ↑ 寺田貴信の2023年3月12日のツイートTwitter