アルトアイゼン・ナハト
アルトアイゼン・ナハト(Alt Eisen Nacht)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 分類:パーソナルトルーパー
- 動力:不明
- メカニックデザイン:斉藤和衛
PTX-003Cアルトアイゼンのバリエーション(OGシリーズ)及び、アルトアイゼンに酷似した形状を持つパーソナルトルーパー(無限のフロンティアシリーズ)。機体色が青と白を基調としたものに変化している。機体名は、ドイツ語で「夜の古い鉄」と言った意味合いを持つ。愛称はナハト。
機体として正式に登場したのは「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」においてだが、そのリメイク前の作品「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2」においても没データとして本機が存在していることが、同作の発売後程なくして広く知られるようになり、「ナハト」の愛称は既にその頃から定着していた。
登場作品によって位置づけが大きく変わるため、個別に特徴を表記する。
登場作品と操縦者
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
没ユニットとして内部データに存在している。能力としては「最初から10段改造が可能で合体技を持たないアルトアイゼン」といったところ。戦闘アニメもすべてアルトアイゼンの色違いとなっている。
冒頭にアイコンのみ登場した「向こう側」のゲシュペンストMk-IIIがこのアルトアイゼン・ナハトである、という誤解をされがちだがデータ上の指定はノーマルのアルトアイゼンになっているため、本ユニットは純然たる没データである(リメイク作スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONSの同シーンにおいてはアルトアイゼン・ナハトに置き換えられているため、より誤解を広めていると思われる)。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- こちら側の世界
- 本作のOG2序盤に追加されたシナリオにおいて、正式に登場した。本作では『ミッション・ナイトナイツ』用のアルトアイゼンの夜間迷彩仕様で、機体名はエクセレン・ブロウニングによって命名されたことになっている。武装や機体構造などは、通常のアルトアイゼンと変わりない…はずだが、何故か色を塗り替えただけなのに運動性が僅かに赤色の時より低下している。キョウスケのモチベーションの違いなのかもしれない。
- シャドウミラーの存在する平行世界
- GBA版OG2で内部データの存在が知れ渡ったことや、無限のフロンティア発表後の開発者インタビューなどから、連邦軍特殊鎮圧部隊ベーオウルブズの隊長機ゲシュペンストMk-IIIも指すことがある。ただし、本編中でこちらの機体をアルトアイゼン・ナハトと呼ぶ人物はいない。
無限のフロンティアシリーズ
- 全高:3 m級
- 開発:フォルミッド・ヘイム
- 所属:オルケストル・アーミー → ツァイト・クロコディール
- 主なパイロット:自立AI
無限のフロンティアシリーズでは、アーベント、ファントムと同じくダウンサイジングされたパーソナルトルーパーの一機として登場。操作はAIによる自律行動で、人間が乗り込むことは不可能。同作に登場する、ゲシュペンスト(ファントム)の上位機種と位置付けられている。味方時は、援護攻撃や特殊技でのみ攻撃に参加。
シャドウミラーの旗艦のうちの一隻である、トライロバイト級「ネバーランド」が平行世界への転移時に次元の歪みに巻き込まれ、真っ二つに割けてエンドレス・フロンティアに漂着した。その後、ネバーランドの片割れが墜落したフォルミッドヘイムでMk-IIIのデータが解析され、ダウンサイジングモデルである本機が制作される(邪鬼銃王のような伝統攻芸と同様の技術が使われた)。元々シャドウミラーとベーオウルブズは同じ向こう側の連邦軍所属なので、ネバーランドにMk-IIIのデータがあっても不思議なことではないのだろう。『電撃ホビーマガジン』の連載企画によると、本機とOGシリーズのゲシュペンストMk-IIIは同じデザインであるとのこと。コンセプトは「リーゼの武装を持ったアルトアイゼン」。
フォルミッドヘイムのシュタール王が伴ってアインストの世界に行ったため、そこでアインストに改造され異常な戦闘能力と自己修復を得た。当初はハーケン達に敵と見なされており、遭遇の度に交戦していたが、後にヴァイスリッター・アーベントと共にゲシュペンスト(ファントム)からハッキングを受け、ハーケン達によって運用される。
終盤では、アインストによってコピーされた「アインストナハト」が敵として登場する。
本編シナリオでは「ナハト」と表記されるが、援護攻撃時はアルトアイゼンと呼ぶキャラが多い。楠舞神夜からは「鋼鉄の孤狼」、錫華姫からは「古鉄」と呼ばれることがある。
過去の作品において同名の機体が既に登場していたため、当然に強い関連性を有するものと思われたが、関連性を曖昧にする意図もあってか、公開当初は一貫して「ナハト」表記で紹介されていた。
「無限のフロンティア」本編でも、素性が明らかになっていない状態での敵対時には一貫して「ナハト」名義での登場となっていたが、正式名が明らかになった後はキャラクター達もアルトアイゼンの名前(或いはそれに因んだ愛称)で呼ぶことが多くなっている。また、後発の情報媒体である攻略本等では専ら、最初から「アルトアイゼン・ナハト」として紹介されている。
続編「無限のフロンティアEXCEED」でも登場キャラクターは最初から本機を「アルトアイゼン」として認識しており、支援機設定の際の表示名も「アルトアイゼン・ナハト」名義。但し表示文字数の制約等もあってか、敵として登場する場合などについては、引き続き短縮系の「ナハト」が採用されている。
第3次スーパーロボット大戦α
直接は登場しないが、タカヤノリコの私室にOGシリーズにおけるアルトアイゼン・ナハトのフィギュアが置かれている事が背景から確認出来る。
装備・機能
※無限のフロンティアに登場するアルトアイゼン・ナハトについての記述。巨大兵器の方は概ね本家アルトアイゼンと同様なので、そちらの記事を参照。
シャドウミラーの平行世界のゲシュペンストMk-IIIのデータをモデルとしているため、外見や武装もこちら側のアルトとは若干の変化が見られる。普段は外部装甲が青と白を基調とした配色だが、出力の上昇に伴って装甲が赤熱化し、アルトアイゼンと同じ赤と白の配色に変化する。
武装・攻撃手段
本家アルトアイゼン同様、接近戦~中距離戦に特化した装備である。シールド・クレイモアはこちら側のアルトには存在しない武装で、データ元のゲシュペンストMk-IIIにも装備されている可能性が高い。
- ダレイズ・ホーン
- 頭部の角を突き刺す。アルトのヒート・ホーンに相当する。
- 5連チェーンガン
- 左腕部に装着された銃器。アルトアイゼン・リーゼが装備しているもののダウンサイジング版。
- シールド・クレイモア
- 左腕部に取り付けられたシールド内部に、クレイモアが装填されている。盾としての機能をどう考えても無視している……様な気がするが、爆発反応装甲というものは実在するので、一周回って意外と在りな装備かもしれない。カウンターとかにも。
- レイヤード・クレイモア
- 両肩部のハッチに大量装填された実弾。アルトのスクエア・クレイモアに相当する。敵の時のみ、対複数攻撃として単独で使用。なお、実は開いたハッチの内、中段裏側にもクレイモアが仕込まれている。ちなみにEXCEEDの援護攻撃の出始めでは上から敵に叩きつけるように発射し、敵を物凄い勢いで連続バウンドさせている。これにより敵を特定の位置より下側に固定させるため、一部の技を同時に放つ事でヒット数を通常より上げる事が出来る。
- リボルビング・ブレイカー
- 右腕部に装着された、回転式弾倉のパイルバンカー。アルトのリボルビング・ステークに相当する。
必殺技
- 切り札
- 動作はアルトの切り札とほぼ同じだが、リボルビング・ブレイカーを打ち込む直前に、装甲の色が赤く染まる。単機で使用するのは敵の時のみ。本家と違い、無制限に使ってくる。
特殊技
味方時のみ、ハーケン・ブロウニングの特殊技として発動される。
- ランページ・スペクター
- ヴァイスリッター・アーベントとの連携攻撃。単体攻撃で、ハーケンの消費SPやCOMが高い分、安定して大ダメージを叩き出す。こちらも途中でナハトの装甲が赤に染まる。更にアーベントの装甲は青となり、ウイングが展開されてライン・ヴァイスリッターに近くなる。発動中は、BGMがハーケンのテーマ『All Collect!』になる。
- ランページ・スペクターⅡ
- EXCEEDではこっちに変更される。…が、仕様変更でFゲージ消費になった上にその消費自体が80%と重すぎるので、更にコンボでFゲージを溜めて必殺技を使えば(必殺技は100%で使用可能)ダメージ量が高くなるなど使い勝手が相当悪くなった。
特殊能力
- 自己修復
- 毎ターン、行動順が回ってきた時にHPが回復。敵として登場する時のみ効果が発揮される。
援護攻撃(無限のフロンティア)
援護技「リボルビング・ブレイカー」を使用。詳細は下記記事を参照。
支援効果(無限のフロンティアEXCEED)
EXCEEDでの支援攻撃は広域に拡散して拾いやすいクレイモアから始まり、重い敵も落としにくくなり、前作に比べて相当スペックアップしている。また、30%の確率で直撃が発動する。
詳細は下記記事を参照。
機体BGM
余談
出力が上昇すると機体の色が赤に変わる設定の元ネタはおそらく『ゼノギアス(SRW未参戦)』の主人公機である「ヴェルトール」と思われる。
対決・名場面など
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