如月久遠(Quon Kisaragi)
TERRA科学調査部の如月樹の妹とされるが、実際は別世界からやってきた最初のムーリアン。ネリヤ神殿での逆神隠しにより発見された。奏者の資格を持つ者は、彼女の遺伝子から生まれている場合が多い。
普段から変わった言動をし、ライフスーツなしでは生活できない。また、綾人のことを始めからオリンと呼んでいた。
黒い卵である、ベルゼフォンの奏者であり、世界の調律の為に綾人と戦いを繰り広げた。
PS2ゲーム「蒼穹幻想曲」では、ルートによってはベルゼフォンが覚醒しないまま綾人と戦い、人間としてエンディングを迎えることになる。この際、綾人に料理を作ってあげているが、母親としてなのかは不明。料理をしたことがなかったのか、目玉焼きは黒焦げ、鶏肉は半生という体たらくだった。
小説版においては地の文ではフランクな語りを見せている。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦MX
- 比較的初めの方にインターミッションに姿をみせるが、味方としては登場しない。初登場時にはタップ・オセアノのウォークマンを聴き、ドーレムの襲来を匂わす台詞を残し去って行った。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
パイロットステータス設定の傾向
能力値
真聖綾人に比べると一回り下。とは言え並のボスを余裕で上回る強さで、曲がりなりにも調律者だけはある。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- どういうわけか特殊技能が一つもない。いかに調律者と言えど、実戦経験がなくてはこんなものか。
しかし、よりによって「奏者」すらないというのはどういうことだ。
人間関係
名台詞
- 「らら?」
- 久遠の口癖。全ての音の基本となる「ラ」の音と、ラーゼフォンが冠する「rah」の音を掛けているのだろう。余談ながら、オーディションではこの短い言葉で、どれだけ感情を込められるかを試されたそうな。
- 「世は音に満ちて…」
- 原作における次回予告のナレーション。スーパーロボット大戦MXでは中断メッセージとして聞くことができる。
- 麻弥が言葉を苦く切ったは、母の苦しみか、女の高慢か。自分にかなえられなかった夢を子供に託すのは、母親として当然のことだわ。だけどさあ、それでいいのかなあ。
- 小説版において、麻弥との対話の中で。
スパロボシリーズの名台詞
余談
- 『ラーゼフォン』と同じくボンズが製作したアニメ『桜蘭高校ホスト部』にて登場人物の一人が彼女のコスプレ(正確には久遠の腹部のアザを模した模様を描き紫の傘を持っている)をし、ラーゼフォンから引用した台詞を発している。さらにそのシーンでは久遠やTOKYO JUPITERが背景に描かれている。ちなみに美嶋玲香役の坂本真綾演じるキャラクターはその姿を見て「わからない」という旨の反応を示している。衣装ならばともかく「紫の傘と腹部のアザ」だけではマニアックすぎるので一般人には分からなくても仕方がない…。