サラ・ノーム(Sara Nome)
「マヤン島」の住人であり、鳥の人を信仰する巫女で呪術師の家系で育ってきた。 幼い頃は妹同様、都会に憧れていたようであったが、文化人類学者のハスフォード博士に首飾りをプレゼントされた時、不意に採血されてしまい、その事がトラウマとなり余所者を徹底的に嫌うようになる。
ある時SV-51に撃墜された工藤シンが漂流し、彼と対面するが島の人々から阻害される。サラ自身も争い事に巻き込まれることとトラウマなどの影響で早く島から出て行くよう訴える。しかし、妹のマオ・ノームは都会人のシンに憧れ仲良しとなり、シンに好意を抱くようになる。その後、シンはロイ・フォッカーにより救助され一時島を離れるも、建前上、島の警護ということでシンと再会する。
彼女自身もシンに惹かれていくのだが、都会の人の考え方や、巫女の儀式を見てしまったのを契機に彼を嫌い、マオやマヤン島が戦闘に巻き込まれ、鳥の人の頭を持ち運ぶシンを見てしまい、鳥の人の目覚めを阻止する為にシンを殺そうとするが出来ず、その際にシンと共に反統合連合に捕らわれてしまう。
捕らわれた際トラウマの原因となるハスフォード博士と再会し、ハスフォードはサラのトラウマを突くような行動をし鳥の人を目覚めさせようと画策するが、サラの狼狽により鳥の人の力で周辺の重力制御が働き、混乱の中シンと共に脱出に成功する。脱出後、シンと島を彷徨いながら、共に惹かれあい、愛し合うようになるが、鳥の人の頭を反統合連合に発見され、サラ自身も再び捕らわれの身となる。
その後、ハスフォードなどにより統合政府の暗部を伝えられ狼狽し、再び鳥の人の力を呼び起こす形となる。その後シンの乗るVF-0がサラを救出しようとした瞬間、VF-0が撃墜される瞬間を目の当たりにして「鳥の人」が完全覚醒してしまう。サラは鳥の人のコアとなり、武装している物全てが悪霊として映り、無差別に攻撃を行う。シンはサラを説得すべく、VF-0を武装解除し突撃。VF-0が武装解除した直後、サラは正気に戻り、シンと再び心を通わせる。その瞬間デストロイド・モンスターの核弾頭弾が発射され、核爆発からシンを身を挺して守り、核を鳥の人へと吸収してその場から姿を消した。その後の彼女の消息は不明となっている。
のちに妹のマオが、姉の消息を突き止めるべく科学者として鳥の人の研究へと進むことになる。
ノーム家はプロトカルチャーが生み出した人類の監視役だったようで、人類が戦争を止めなかった場合の防護策(?)として作られたのが鳥の人だったものと思われる。
登場作品と役柄
人間関係
- 工藤シン
- 統合軍のパイロット。彼とは心を惹かれあう関係となるが・・・
- マオ・ノーム
- 実の妹。暗い姉とは正反対の明朗活発な少女で、シンに遊び相手となった。
- ハスフォード
- 文化人類学者、人類は外的要因にて進化したという「人類プロトカルチャー干渉仮設」を提唱する。目的の為なら手段を選ばず、幼い時のサラのトラウマの原因を作った人物。
- ウガリ
- サラとマオの父親。言葉が統一してしまうことや、外界との交わりなどを憂いていた。父の言葉が、物語中盤以降に現実のものとなってしまう。
- ミランダ・メリン
- 『マクロスF』の登場人物。第12回「ミス・マクロス・フロンティア」の優勝者で、初代に出てきたハリウッド女優のジャミス・メリンの孫。
- 『マクロスF』10話の「レジェンド・オブ・ゼロ」にてサラを演じる。河森監督自ら「ミスキャスト」を認めている。