ゲームボーイアドバンス

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ゲームボーイアドバンスは、2001年3月21日に任天堂より発売された携帯型ゲーム機。一般的な略称は「GBA」。本稿もそれに倣って記述する。

概要編集

ゲームボーイ(以下GB)・ゲームボーイカラー(以下GBC)の後継機にして、上位互換機である第5世代携帯ゲーム機。下位機種となるGB・GBCと高い互換性を持ち、同一のカートリッジスロットでほぼ全てのGB・GBC用ソフトをプレイ可能。

GBから12年を経ての後継機となったため、大幅なスペックアップが施されており、その性能は同世代の他社携帯ゲーム機とも一線を画す物となっている。

画面解像度は240×160(ワンダースワン以上、ファミコン以下)に留まったものの、32bitのCPUを採用しメインメモリは32KB+256KB、表示色数は32768色、簡易的な3D表現をもこなせるために、画像描画処理のみなら同社の据え置き機であるスーパーファミコン(以下SFC)を大幅に上回る。液晶のサイズは2.9インチ。同時発音数は6chとなっており、SFCよりやや劣る(SFCは8ch)。また、ROMカートリッジの容量も最大で32MBのものが発売された。

GBCと同じ反射型TFT液晶を採用していたため、プレイ環境の光量次第(外界からの光を受けて視認性が上がる仕組み)では画面の輝度が足りず画面が見づらい欠点を持っていた(初期生産型に多い。中期型からはやや改善)が、後にフロントライトを採用し画面の明るさを調整可能になった「ゲームボーイアドバンスSP」の登場によって解消された。ただしSPではスタート&セレクトボタンの配置が下側になっているため、ソフトウェアリセットがかけ難く感じる場合がある。

スパロボとしては任天堂携帯機にて新たに継続したリリース(本Wikiにおいて「任天堂携帯機シリーズ」と総称される一連の作品群)を展開する契機となったハードであり、プレイステーションプレイステーション2ニンテンドーDSと並びもっとも多くのシリーズ作品が発売されたプラットフォームにもなった。GBで発売されたスパロボと比較して、グラフィック面で飛躍的な進化を遂げており、『スーパーロボット大戦F』に近いグラフィックやアイコンが使用されていたり、後期にはカットインやユニットのアニメーションも導入されるようになった。

本機後継機のニンテンドーDS(以下DS)でもGBA版スパロボシリーズはプレイ可能だが、GBAでは左側に配置されているスタート・セレクトボタンが右側にあるため、やはりソフトウェアリセットがかけ難い場合もある。

バリエーション編集

ゲームボーイアドバンスSP(GBASP)
GBAのセカンドモデル。デザインが折り畳み式になり、フロントライト仕様となり視認性が向上、更に画面輝度の切り替えが可能になった。
折り畳み式となったことで側面の厚みが薄くなった都合でイヤホンジャックが削除され、専用イヤホンジャックプラグが発売された(差し込み口は専用充電器と共用)。
本機から任天堂携帯機の電力供給形態が単3乾電池からバッテリー充電式に変更された。初期型のニンテンドーDSでは当モデルのバッテリー充電用ACアダプタが共用可能だった。
ゲームボーイミクロ(GBM)
GBAの最終モデル。名前の通りサイズが極めてコンパクトになっており、液晶サイズはゲームボーイシリーズ中最小の2.0インチ。
任天堂携帯機初のバックライト採用により、視認性がSPより更に向上した。
充電用ACアダプタは当モデル専用のものを使用するため、GB・GBCとの互換性は廃止されている。
ユーザーが本体カバーを交換できる「フェイスプレート」を採用しており、この設計思想は後のNew ニンテンドー3DSの着せ替えプレートに受け継がれた。

周辺機器編集

ゲームボーイプレーヤー
ニンテンドーゲームキューブ(GC)に接続することで、GBAソフトをテレビ画面で遊ぶことができる。旧型のGBやGBC用ソフトも大半がプレイ可能。

次世代機編集

ニンテンドーDS / ニンテンドーDS Lite
DS版スパロボでは「Wスロットシステム」が採用されており、遊ぶ際に予めGBAで発売(または配布)されたスパロボをセットしておくと、ソフトに応じた特典を得ることができる。ただし、『ニンテンドーDSi』以降のモデルではGBAスロットが削除されているため利用不可能。

商品情報編集

余談編集

本機に限った話ではないが、データセーブを行う際には本体稼働バッテリー残量には特に注意が必要である。バッテリー残量が少なくなっている時にセーブしようとすると電力消費が大きくなるのか、本体がバッテリーからの電力低下を察知して強制的にシャットダウンを行うため、これがセーブ中に発生した場合確実にセーブデータの消滅が起きるからである。

資料リンク編集